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2022-09-15 14:24:49

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診療マル秘裏話  号外Vol.2271 令和3年11月13日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)国際共同前向きレジストリ研究MASTERKEY Asia開始
2)餌の量と回数削減で健康・寿命延長効果を得る

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 国際共同前向きレジストリ研究MASTERKEY Asia開始

 
 
 
 
 
 
 
 
 患者数が少なく、治療開発が
困難な希少ガン。国立ガン研究
センター中央病院は、希少ガン
の治療開発を推進するためにマ
レーシア、タイ、インドネシア、
フィリピン、ベトナムのアジア・
太平洋地域5カ国の10施設との
国際共同前向きレジストリ研究
MASTER KEY Asia を開始します。
希少ガンの治療開発とアジア地
域でのガンゲノム医療の加速化
を目指すということです。

 希少ガンの発症は人口10万人
当たり年間6例未満と極めてま
れであり、肉腫や消化管間質腫
瘍(GIST)、小児ガン、脳腫瘍、
頭頸部腫瘍、中皮腫、原発不明
ガン、血液疾患など、200 種近
い悪性腫瘍が存在します。標準
治療が確立しておらず予後不良
です。

 一方で、希少ガンの患者数は
全ガン種の約22%を占め、世界
の新規ガン患者さんの約半数は
アジア地域の患者です。そのた
め、アジア地域で希少ガンの臨
床試験を実施していくことは大
きな意義があります。しかし、
アジア地域には1喫煙率が高い、
2ガン検診制度が未整備、3ガ
ンゲノム医療が普及してないな
どの現状があるため、日本主導
で研究体制を整備し、共同で臨
床試験を実施する必要があると
いうことです。

 また、近年は個別化医療が提
唱され、分子標的治療の指針と
なる遺伝子異常の検出が広く用
いられるようなっていました。
しかし、次世代シークエンサー
(NGS) を用いたこれらの研究
対象は主要なガン種であり、か
つ多くが欧米で実施されてきま
した。

 MASTER KEY Asia は、同院が
2017年から国内で実施している
希少ガンの研究開発およびゲノ
ム医療を推進する産学共同プロ
ジェクトで、世界最大の希少ガ
ンデータベースを構築している
MASTER KEY Projectをアジア・
太平洋地域へ拡大するものです。
希少ガン患者さんの遺伝子情報
や診療・予後情報などを網羅的
に収集し、1研究の基礎データ
となる大規模なデータベースの
構築、2ガン種を限定せず特定
のバイオマーカー(遺伝子異常・
蛋白発現など)を有する患者さ
んを対象に企業治験や医師主導
治験を実施するという2つの取
り組みから成ります。

 最初の試みとして、フィリピ
ン・St. Luke’s Medical Cente
rとマレーシアの4施設と共同で
希少ガンの患者さんの検体を用
い、同院で検体品質確認・中央
病理診断・遺伝子解析をした結
果を返却し、標準化を図る取り
組みから開始するということで
す。

 さらに、同院はわが国のガン
ゲノム医療の礎となった臨床研
究TOP-GEARプロジェクトによる
遺伝子パネル検査NCC オンコパ
ネルの開発および先進医療での
検証、希少ガンセンターの立ち
上げなどの知見を有しており、
2020年にはアジア地域での臨床
研究・治験実施体制整備を目的
とする、アジアガン臨床試験ネ
ットワーク構築に関する事業(
ATLAS project) も開始してい
ます。MASTER KEY AsiaではATL
AS projectとも連携し、アジア
での「臨床試験の基盤構築」と
「臨床研究の実施」という2つ
の施策により希少ガンの新規治
療開発の推進に取り組みます。

 このニュースのニュース動画

です。

 
 


 
 
 耕畜する環境を構築する。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 餌の量と回数削減で健康・寿命延長効果を得る

 
 
 
 
 
 
 
 
 餌の量を減らすだけでなく、
与える回数を減らすことで、マ
ウスの健康を向上させ、生存期
間を延ばす効果がみられたとす
る研究論文が10月18日、発表さ
れました。

 科学誌「ネイチャー・メタボ
リズム(Nature Metabolism)」
に掲載された論文によると、1
日当たりの摂取カロリーと給餌
回数を変えた結果、カロリーと
回数を減らしたマウスは、通常
通りに餌を与えたマウスよりも、
生存期間が約半年延びました。
給餌が1日に1回だけのマウスに
は優れた代謝適応も見られまし
た。

 米ウィスコンシン大学(Univ
ersity of Wisconsin) のダド
リー・ラミング(Dudley Lammi
ng)氏率いる研究チームは、マ
ウスを複数のグループに分けて
研究を行いました。それぞれの
グループに異なる量と回数の餌
を与え、通常の餌を無制限で食
べることができた対照群と比較
しました。

 このうちの二つのグループは、
1日当たりの摂取カロリーが通
常よりも30%低くなるよう餌の
調整が行われました。片方のグ
ループには低カロリーの餌が与
えられ、終日好きなだけ食べる
ことができました。もう一方の
グループは、通常カロリーの餌
を食べることができましたが、
給餌回数は1日1回に限定され、
空腹の時間が21時間設けられま
した。研究によると、21時間の
空腹を強いられたマウスは、対
照群のマウスと比べて、約半年
長く生きました。

 一方、低カロリーの餌を終日
食べられたマウスは、対照群の
マウスよりも若干短命でした。
摂取カロリーを抑えたにも関わ
らずです。ラミング氏は、カロ
リー制限の効果を得るには、空
腹の時間を設けることが重要だ
と言っています。さらに別のグ
ループには、対照群のマウスと
同量の餌を3時間で食べさせ、
その後1日の空腹期間を設けま
した。

 摂取カロリーを減らさず空腹
の期間を設けたこのグループは、
摂取カロリーを抑えつつ空腹時
間を設けたグループと同程度の
健康効果が示されました。ただ、
生存期間については比較できて
いません。

 ラミング氏は「(両グループ
とも)血糖値の調整と代謝適応
に優れていた」と説明していま
す。 人の場合はどうでしょう
か。ラミング氏は、人が食べ物
の摂取を1日のうち4~8時間の
枠内に制限することについて、
短期的な研究では「一定の効果
があるように思える」としてい
ます。ただ、長期的な影響につ
いてはまだよく分かっていない
としています。

 空腹ダイエットについて解説

している動画です。

 
 


 
 
 町政の調整を行った。  笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
 国立ガン研究センター中央病
院が、希少ガンの治療開発を推
進するためにマレーシア、タイ、
インドネシア、フィリピン、ベ
トナムのアジア・太平洋地域5
カ国の10施設との国際共同前向
きレジストリ研究MASTER KEY A
sia を開始したのは、画期的な
ことだと思います。希少ガンと
言えども、たくさんの国々のた
くさんの施設が参加して分母が
大きくなれば、症例数も多く確
保できるため、臨床試験を行い
やすくなるという利点がありま
す。逆に欠点は、それぞれの国
と施設が違う条件で治療するこ
とになれば、データの信憑性に
疑義を抱かれる可能性があるこ
とです。
 餌の量を減らすだけでなく、
与える回数を減らすことで、マ
ウスの健康を向上させ、生存期
間を延ばす効果がみられたとす
る研究論文が10月18日、発表さ
れたのは、素晴らしい業績です。
餌の量と回数を減らせば、飢餓
状態に陥り、サーチュイン遺伝
子(長寿遺伝子)を活性化して
寿命が延びると推測されます。
しかしながら、人間をマウスの
ように飢餓状態に置くのは倫理
的に許されません。そこで安全
な形でファスティング(断食)
を行うか、他のサーチュイン遺
伝子を活性化する方法(NMN等
のサプリメント摂取)などをと
ることが必要になります。

 工場で生産性を向上するため
に知恵を絞る。      笑

 
 
 
 
 
 
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