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2019-03-13 02:15:01

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診療マル秘裏話    号外Vol.1171 平成30年5月10日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)糖尿病発症しやすい肥満と健康的な肥満に二分
2)タウリン散の効能・効果および用法・用量追加

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 糖尿病発症しやすい肥満と健康的な肥満に二分

 
 
 
 
 
 
 
大阪大学の研究グループは、
肥満者の脂肪組織の酸化ストレ
スを指標にすることによって、
糖尿病を発症しやすい肥満と、
健康的な肥満とに二分できると
いう新しい知見を得ました。増
加した酸化ストレスは中性脂肪
を抑制しますが、一方で脂肪肝
などの脂肪の蓄積が生じ、糖尿
病の発症につながることを明ら
かにしました。インスリン抵抗
性や代謝異常を合併する病的な
肥満者と、これらを合併しない
健康的な肥満者を区別する分子
メカニズムはこれまで不明でし
た。酸化ストレスを取り除く事
で病的な肥満者を健康的な肥満
者へと誘導できる道筋が確保で
きるとしています。

研究グループは、遺伝子改変
マウスの技術を用いて脂肪細胞
に対し特異的に2種類の抗酸化
酵素が過剰発現するように改変
したマウスと、酸化ストレスが
増加するようにした改変マウス
をそれぞれ作製しました。抗酸
化酵素の過剰発現マウスでは、
脂肪組織量が増えましたが肝臓
への脂肪蓄積が減少し、糖尿病
の症状の善し悪しに重要なイン
スリン抵抗性が改善しました。
一方、酸化ストレスが増えるマ
ウスでは脂肪組織量が減少しま
したが肝臓への脂肪蓄積が増加
し、インスリン抵抗性が悪化し
てしまいました。

これまでに研究グループは、
肥満状態において、脂肪組織の
酸化ストレスが増加し、肥満に
ともなう代謝異常の発症と関連
することや、酸化ストレスがア
ディポサイトカイン(脂肪細胞
から分泌される生理活性物資)
の制御異常を誘導する事を報告
してきました。今回の動物実験
の新知見はヒトへの応用も可能
で、脂肪組織の酸化ストレスを
標的とする、糖尿病などの代謝
異常を合併することのない肥満
に改善させる治療法や、機能性
素材の開発に弾みがつくと予想
されます。成果は米科学誌「D
iabetes(ディアベテス)」
で公開されました。

肥満と糖尿病の関連性について

の動画です。

 
 


 
 
悪貨が良貨を駆逐し経済状態
が悪化する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 タウリン散の効能・効果および用法・用量追加

 
 
 
 
 
 
 
大正製薬は4月16日、2017年
8月の「医療上の必要性の高い
未承認薬・適応外薬検討会議」
を受けた厚生労働省からの開発
要請があったタウリン散の「M
ELASにおける脳卒中様発作
の再発抑制」の効能・効果およ
び用法・用量追加にかかわる一
部変更承認申請を行ったと発表
しました。

MELASは、指定難病であ
るミトコンドリア病で最も頻度
が高いとされています。ミトコ
ンドリアの機能異常により主に
脳と筋肉が障害され、脳卒中様
発作を繰り返す慢性疾患です。

申請には、川崎医科大学神経
内科学の砂田芳秀教授らによる
医師主導治験を用いました。ま
た、日本神経学会から厚生労働
省に、要望書が提出されていま
した。

ミトコンドリア病の青年の書に

ついての動画です。

 
 


 
 
 
治験で新たな知見を得る。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
 
肥満者の脂肪組織の酸化スト
レスを指標にすることによって、
糖尿病を発症しやすい肥満と、
健康的な肥満とに二分できると
いう新しい知見を得たのは素晴
らしい業績です。要は、抗酸化
物質が体内にたくさんあれば、
肥満の状態であっても、病的な
肥満症にはならないということ
だと思います。逆に、酸化スト
レスが過剰に加わった肥満では、
インスリン抵抗性が増し、内蔵
肥満が増大して、治療が必要な
病的肥満症となることが分かっ
たということでしょう。
タウリン散の「MELASに
おける脳卒中様発作の再発抑制」
の効能・効果および用法・用量
追加にかかわる、一部変更承認
申請を行ったのは喜ばしいこと
です。これでタウリン散を「M
ELASにおける脳卒中様発作
の再発抑制」に使うことができ
るということでしょう。現在の
添付文書では、効能効果は高ビ
リルビン血症(閉塞性黄疸を除
く)における肝機能の改善とう
っ血性心不全だけです。きちん
と臨床試験を行った上での効能
効果の追加は臨床での使用の幅
が広がり歓迎されると思います。

商人が証人申請を承認する。


 
 
 
 
 
 
 
 
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