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2019-03-04 00:08:59

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診療マル秘裏話    号外Vol.1163 平成30年4月30日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)心不全患者の緩和ケアを提供するチーム 体制を整備
2)脳損傷後遺症としての高次脳機能障害について

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 心不全患者の緩和ケアを提供するチーム 体制を整備

 
 
 
 
 
 
 
日本人の死因の大きな割合を
占める心不全患者の心身の痛み
や心理的不安を和らげるため、
緩和ケアを提供するチーム体制
を整えるべきだとする報告書を、
厚生労働省の専門家会議が4月6
日、大筋でまとめました。学会
などを通じ体制整備や普及啓発
を図ります。

心不全は、呼吸困難や全身の
痛みを伴い心臓のポンプ機能が
少しずつ悪化する病気です。日
本人の死因の第2位である心臓
病の中で最も多く、特に高齢者
で増加傾向にあります。

報告書では、治療と並行し、
医療用麻薬などの投与も必要と
しています。また、医師や看護
師、栄養士などの多職種による
チーム体制や、かかりつけ医と
基幹病院の連携が有効としてい
ます。

心不全のアドバンスドケアーに

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
体制整備を精微な感覚で行う。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 脳損傷後遺症としての高次脳機能障害について

 
 
 
 
 
 
 
高次脳機能障害は、主に脳卒
中や頭部外傷などによる後天的
な大脳の損傷で生じる認知機能
の障害です。

医学的に、言語や思考過程、
記憶、行動のプログラムや意味
理解等、人間の持つ様々な運動・
感覚以外の脳機能(認知機能)
を総称して高次脳機能と呼びま
す。 中でも特に、記憶障害、
注意障害、遂行機能障害、社会
的行動障害などの認知障害を有
し、日常生活や社会生活に何ら
かの不自由を来す一群が、脳損
傷の後遺症として社会的に問題
になってきました。

2000年代に入ってから、これ
らの症状を示す人々に対する支
援対策のために、この一群の症
状を行政的に「高次脳機能障害」
と呼び、支援策を整備するよう
になりました。つまり、人間が
本来有している、広い範囲の「
(医学的)高次脳機能障害」と
その一部の症候群である「(行
政的)高次脳機能障害」は異な
る意味を持っています。ここで
は行政的な意味での高次脳機能
障害について説明します。

認知機能の障害として、認知
症も近年大きな問題になってい
ます。認知症と高次脳機能障害
の違いは、認知症が比較的広く
全般的な認知機能低下を生じ、
多くは進行していくのに比べ、
高次脳機能障害は部分的な脳損
傷で生じた、特定の認知機能の
障害であることです。高次脳機
能障害は、リハビリなどによっ
てある程度の回復が望めます。

高次脳機能障害はまだ一般的
に十分な知識があるとは言えず、
また理解しにくい障害のため、
当事者と家族などは大変苦しい
生活を強いられることが少なく
ありません。 この障害は身体
障害を伴わない場合もあります。
生活上で一見普通にしゃべって
活動している人に対して、脳機
能の障害を察してあげることは
難しいのです。高次脳機能障害
患者を支援するためには、まず
は障害像を理解することから始
めなくてはなりません。

高次脳機能障害について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 
間隔を空ける感覚が重要。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
日本人の死因の大きな割合を
占める心不全患者の心身の痛み
や心理的不安を和らげるため、
緩和ケアを提供するチーム体制
を整えるべきだとする報告書を、
厚生労働省の専門家会議が大筋
でまとめたのは意義のあること
だと思います。実際、循環器の
患者さんは、耐えがたい痛みを
訴える人が多いようです。私が
担当した患者さんでは心筋梗塞
の発作が起こった後、酷い痛み
を覚えたということでした。こ
の方の場合は、指導医の指示で
モルヒネが投与されました。心
不全の場合は、心筋梗塞ほど痛
みが激烈でない代わりに長期に
渡る苦痛に苛まれることがある
ようです。そうした患者さんに
緩和ケアーを行うことは、悪性
腫瘍の患者さんと同じく必要で
あると思われます。
高次脳機能障害は、主に脳卒
中や頭部外傷などによる後天的
な大脳の損傷で生じる認知機能
の障害ということです。 私が
経験したのは、くも膜下出血後
に高次脳機能障害が生じた症例
でした。色々な質問をしても、
同じ答えしか返ってきません。
三度の食事より、お菓子を食べ
ることに執着し、押し入れに、
たくさんのスナック菓子が貯え
てありました。糖尿病も併発し
ていたのですが、何度説明して
も、食事療法が理解できず、暇
があると、押し入れのスナック
菓子に手が伸びるというように
なってしまいました。認知症の
ように食事をしたこと自体を忘
れてまた食べるというよりは、
スナック菓子を食べることは、
悪いことではなく、楽しいこと
だから、食事の代わりになって
もやむを得ないと言った感じで
した。 途中で在宅の主治医を
降ろされてしまったため、その
後どうなったか存じませんが、
常識が通用せず、本能にまかせ
て生きる生き方は変えられてな
いと思われます。

私事で長男が指示を出す。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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