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2019-02-26 23:49:24

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診療マル秘裏話    号外Vol.1159 平成30年4月26日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)シリアル原料の豪州産大麦から基準値を超える農薬
2)結節性硬化症という遺伝性難病の塗り薬を開発

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】 シリアル原料の豪州産大麦から基準値を超える農薬

 
 
 
 
 
 
 
 
 
日清シスコは4月3日、シリア
ル「1日分のスーパー大麦グラ
ノーラ」の2商品計31万5000個
を自主回収すると発表しました。
シリアルの原料として使う豪州
産大麦の一部から、基準値を超
える農薬が検出されました。現
時点で健康被害の報告はないと
いうことです。

対象は、「4種の彩り果実」
(賞味期限2018年7月13、2
6日、9月8、28日、10月
7、14日)、「3種のまるご
と大豆」(同8月24日、9月
14日、10月15日)の2商
品です。全国のスーパーやドラ
ッグストアなどで販売されまし
た。対象商品を回収の上、商品
代金相当のクオカード(600
円分)を送ります。問い合わせ
はお客様相談室(0120・8
25・066)まで。

大麦は伊藤忠商事が昨年輸入
したもので、農林水産省は4月3
日、伊藤忠の米麦の輸入業務に
ついて、指名停止処分を行うと
発表しました。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
指名停止処分で使命が尽きた
と感じた。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 結節性硬化症という遺伝性難病の塗り薬を開発

 
 
 
 
 
 
 
 
 
身のあちこちに腫瘍ができる
「結節性硬化症」という遺伝性
の難病で、顔面等に現れる皮膚
症状に効果がある塗り薬を大阪
大が開発しました。厚生労働省
に新薬として承認され、年内に
も発売される見通しです。

この病気は、年を取るまでほ
とんど症状が出ない人もいれば、
幼少期に脳で発症し、精神発達
遅滞やてんかんなどを伴う場合
もあります。 国内の患者数は
推定1万5000人です。顔面
に症状が出ると、腫れ上がって
呼吸ができなくなったり、外見
を理由にいじめを受けたりする
など深刻でした。

新薬は、肺などに腫瘍ができ
る「リンパ脈管筋腫症」の治療
に使われる錠剤ラパマイシンの
成分を、ゼリー状の塗り薬にし
たものです。

阪大医学部付属病院の薬剤部
が開発し、1日2回、12週間
使用する臨床試験を行った所、
錠剤を、2年間服用した場合と
同等以上の治療効果がありまし
た。

ラパマイシンは臓器移植の際
の免疫抑制剤としても使われ、
感染症や口内炎、間質性肺炎等
の副作用が出ることがあります
が、塗り薬なら成分が患部にと
どまるため、より安全という事
です。

ラパマイシンは元々、南太平
洋のイースター島の放線菌の一
種が作り出す抗生物質として見
つかりました。 その後、ガン
細胞の増殖を抑えるなど様々な
作用が確認され、マウスに投与
すると寿命が延びたという報告
もあります。

最近ではiPS細胞(人工多
能性幹細胞)を使った研究で、
全身に骨ができる難病「進行性
骨化性線維異形成症」(FOP)
の進行を抑える効果が期待でき
ることがわかり、臨床試験が始
まっています。

結節性硬化症の症状と治療につ

いて解説している動画です。

 
 


 
 
イースター島でイースター(
復活祭)を迎える。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
シリアルの原料として使う豪
州産大麦の一部から、基準値を
超える農薬が検出されたのは、
本当に残念なことです。米国を
除く11か国で合意したTPP が、
発効するようになるとこの様な
トラブルが多発するものと思わ
れます。 輸入された農産物の
原産国(この場合、豪州)での
農薬の残留基準と日本の農産物
の農薬の残留基準が異なってい
ることがあるからです。 シリ
アルの場合、外皮がついた状態
で加工が行われるので、外皮を
除いた状態で豪州の残留基準を
パスしていた可能性もあります。
もし、トランプ大統領がTPP を
脱退すると言わなかったら米国
産の遺伝子改変、農薬まみれの
農産物が黒船のようにやってき
た可能性があります。米国本国
では、規制が厳しいため規制が
緩い日本に輸出するということ
が起こり得るからです。
身のあちこちに腫瘍ができる
「結節性硬化症」という遺伝性
の難病で、顔面等に現れる皮膚
症状に効果がある塗り薬を大阪
大が開発したのは、素晴らしい
業績です。ラパマイシンについ
て私が知ったのは、父親の狭心
症の治療に使うステントに塗布
されていたという状況でした。
その当時は、薬剤が塗布された
ステントはまれで、塗布された
薬剤が徐放性(ゆっくりと放出)
であるという説明を循環器内科
医から聞いて、驚いたのを覚え
ています。 全身に骨ができる
難病「進行性骨化性線維異形成
症」(FOP)の進行を抑える
効果があったり、抗生物質とし
ての効果があったりと、多彩な
生物作用を持つ薬剤と言えるで
しょう。恐らく結節性硬化症へ
の作用機序はこれから解明され
るものと期待しています。作用
機序はさておいて、「進行性骨
化性線維異形成症」(FOP)
や結節性硬化症は、原因の分か
らない難病で治療法が確立され
ておらず、患者さんにとって、
治療薬は喉から手が出る程、欲
しいものであることは疑いよう
もありません。結節性硬化症に
ついては臨床試験も終了してい
るようなので、早く臨床の場で
使えるようにして頂きたいもの
です。

鬼女が貴女を襲う機序。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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