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2019-01-12 23:50:44

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診療マル秘裏話    号外Vol.1120 平成30年3月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)ヒトの骨とほぼ同じ組成の人工骨を新たに開発
2)患者さんへの説明など一部業務を他職種に委任

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 ヒトの骨とほぼ同じ組成の人工骨を新たに開発

 
 
 
 
 
 
 
九州大などは2月15日、ヒト
の骨とほぼ同じ組成の人工骨を
新たに開発し、歯科インプラン
ト治療用に国内で、初めて製造
販売が承認された、と発表しま
した。人工歯根とともにあごの
骨に埋め込むと、速やかに患者
さん本人の骨に置き換わるとい
うことです。近く発売されます。

医療用の人工骨としては、ヒ
トの骨の成分に近い水酸アパタ
イトを使ったものがすでにあり
ますが、骨に置き換わるのに、
時間がかかります。このため、
歯科インプラント治療には本人
の骨を採取して使う必要があり
ますが、高齢者や骨が不足して
いる人は採取できない課題があ
りました。

九大の石川 邦夫教授(生体
材料学)らは、化学反応を用い
る新製法で、ヒトの骨の7割を
占める炭酸アパタイトを使った
人工骨の合成に成功しました。
九大病院など3施設で22人に行
った臨床試験(治験)で、速や
かに骨に置き換わることを全員
で確認しました。石川教授は「
自分の骨を採取できない人にも、
負担が少ないインプラント治療
の道が広がった」と話していま
す。

魚の鱗からとったコラーゲンで

人工骨を作ったという動画です。

 
 


 
 
祭主から、手術用の骨を採取
する。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 患者さんへの説明など一部業務を他職種に委任

 
 
 
 
 
 
厚生労働省の有識者検討会は
2月16日、医師の負担軽減に向
け、患者さんへの説明など一部
の業務を他の職種に任せるタス
ク・シフティング(業務移管)
の推進を柱とした緊急対策をま
とめました。同省は月内にも、
この対策を医師会や病院団体に
通知し、医療現場での実施を求
めたいとしています。

医師の働き方改革に関しては、
今後、労働時間の上限規制など
が議論の対象となりますが医師
の健康やワーク・ライフ・バラ
ンス確保のため業務移管を先行
させる格好です。

緊急対策は、移管される業務
として、(1)薬の説明や服薬
指導(2)入院や、検査手順の
説明(3)診断書などの代行入
力―等を挙げました。

ロシュの糖尿病患者ケア用IoT

アプリについて解説している

動画です。

 
 


 
 
業務移管は、いかんと思う。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
ヒトの骨とほぼ同じ組成の人
工骨を新たに開発し、歯科イン
プラント治療用に国内で、初め
て製造販売が承認されたと発表
したのは、素晴らしい業績です。
人工歯根とともにあごの骨に埋
め込むと速やかに患者さん本人
の骨に置き換わるということは、
セールスポイントの一つである
と思います。従来型の人工骨で
は、患者さん本人の骨と置き換
わるまでに時間がかかるという
ことでした。このため、歯科イ
ンプラント治療には本人の骨を
採取して使う必要がありますが、
高齢者や骨が不足している人は
採取できない課題があったので
すが、新開発の人工骨ではすぐ
に患者さん本人の骨に置き換わ
りますので、この課題はクリア
したものと考えられます。
厚生労働省の有識者検討会は
、医師の負担軽減に向け、患者
さんへの説明など一部の業務を
他の職種に任せるタスク・シフ
ティング(業務移管)の推進を
柱とした緊急対策をまとめたの
は、偉大な業績です。 医師の
負担軽減に向けて、色々と考え
て頂くのは有難いことだと感謝
しております。しかし、余りに
業務移管が進むと、逆に医師の
能力も減ってしまう結果になら
ないかと危惧しています。例え
ば治療の責任を負っている医師
が、食事療法について何も説明
せず、栄養士さんに丸投げして
いる現状では、ガン等の食事に
よって治療成績が左右されかね
ない病気で、食事療法の成否に
よって重大な結果を招く場合は、
大変大きな問題となる可能性が
あります。

水深20メートルの海中でプロ
ジェクトを推進する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
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2019-01-12 01:16:31

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診療マル秘裏話    号外Vol.1119 平成30年3月10日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)生薬のサンシシとその含有製剤の使用上の注意
2)有望な高血圧治療薬選択肢を拡げる医薬品シーズ

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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1】 生薬のサンシシとその含有製剤の使用上の注意

 
 
 
 
 
 
 
厚生労働省は2月13日、生薬
のサンシシと、その含有製剤の
使用上の注意に対し、重大な副
作用の項に「腸間膜静脈硬化症」
の追記などを求める改訂指示を
発しました。国内症例が集積し
たことなどを受けた措置で、医
薬品医療機器総合機構(PMDA)
が改訂情報を伝えました。

改訂指示は、サンシシと同薬
を含む医療用医薬品と一般用医
薬品(経口剤)が対象で、重大
な副作用の項に腸間膜静脈硬化
症を追記するほか、重要な基本
的注意の項に、「サンシシ含有
製剤の長期投与(多くは、5年
以上)により、大腸の色調異常、
浮腫、びらん、潰瘍、狭窄を伴
う腸間膜静脈硬化症があらわれ
るおそれがある。長期投与する
場合にあっては、定期的に CT、
大腸内視鏡等の検査を行うこと
が望ましい」などの記載を追加
します。

医療用医薬品では、直近3年
度の国内副作用症例として生薬
のサンシシとそれを含む漢方薬
14剤で、腸間膜静脈硬化症が、
因果関係を評価していないもの
も含めて計86例あり、このうち
13例で因果関係が否定できてい
ないということです。

サンシシを含む14製剤を以下に
記します。

加味帰脾湯
加味解毒湯
加味逍遙散
柴胡清肝湯
清上防風湯
清肺湯
温清飲
竜胆瀉肝湯
茵蔯蒿湯
荊芥連翹湯
葛根紅花湯
辛夷清肺湯
防風通聖散
黄連解毒湯

山梔子の盆栽の動画です。

 
 


 
 
夏に氷菓の評価を下す。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 有望な高血圧治療薬選択肢を拡げる医薬品シーズ

 
 
 
 
 
 
 
東北大学は2月2日、古くから
知られる強心配糖体から容易に
得られる化合物「ウアバゲニン」
が、副作用の少ない新たな医薬
資源となることを明らかにした
と発表しました。 この研究は、
同大大学院理学研究科化学専攻
の上田実教授、田村理講師(現・
岩手医科大学薬学部准教授)、
東京工科大学応用生物学部の岡
田麻衣子助教らの研究グループ
によるものです。 研究成果は、
英科学雑誌「Scientific Repor
ts」に掲載されています。

分子内に糖を有する配糖体と
呼ばれる化合物は、天然に多く
存在します。配糖体は、複雑な
化学構造を持つ「アグリコン」
に糖分子が結合した構造を持ち、
このアグリコンが排泄あるいは
貯蔵のために生体内で不活化さ
れた化合物と考えられていまし
た。

上田教授らは、強心配糖体ウ
アバインとそのアグリコンであ
る「ウアバゲニン」に注目しま
した。ウアバインはキョウチク
トウ科植物に含まれる強心配糖
体であり、欧米では、古くから
医療現場で使われてきました。
一方、ウアバインのアグリコン
であるウアバゲニンについては
ほとんど研究例がなかったとい
うことです。

研究グループは、ウアバゲニ
ンの異常ステロイド骨格に着目
しました。そのステロイドホル
モン類似作用を探索したところ、
ウアバゲニンはステロイドホル
モン受容体と同じ核内受容体に
属する肝X受容体(LXR)群に、
作用することが明らかになりま
した。

LXRは、コレステロール排泄、
脂質代謝、グルコース代謝、免
疫応答など生体内の恒常性維持
を担う核内受容体。近年ではLX
Rに作用する薬剤が抗ガン作用
や降圧作用を持つことが明らか
になりつつあるため、新たなLX
R リガンドの発見は動脈硬化や
糖尿病、ガンなど、現代社会で
罹患率の高い疾患の有用な分子
標的薬開発の基盤となることが
期待されています。

今回発見されたウアバゲニン
は、既知の類似薬物に見られる
脂肪肝誘導などの副作用を示さ
ず、既知の合成リガンドより毒
性も低いことが確認されたとい
うことです。また、LXR リガン
ドは、集合尿細管細胞上の上皮
性ナトリウムチャネル(ENaC)
の発現を抑制するため降圧作用
が期待されます。研究グループ
は、ウアバゲニンがマウス腎臓
の ENaC の発現を抑制すること
を確認しました。ウアバゲニン
は、脂肪肝だけでなく、既存の
合成LXR リガンドの副作用も示
さず、そのENaC抑制作用から、
高血圧治療薬の選択肢を拡げる
医薬品シーズとして有望だとい
うことです。

研究グループは「過去に生物
活性を示さないとされた配糖体
アグリコンに、意外な生物活性
が潜んでいる可能性は少なくな
く、天然に多く存在する配糖体
のアグリコンが新たな生物活性
分子の探索資源として有用であ
ることを指摘できた」と述べて
います。

高血圧治療薬の知られざる副作

用について解説している動画で

す。

 
 


 
 
資源枯渇に言及することは、
至言と言えよう。

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
生薬のサンシシと、その含有
製剤の使用上の注意に対し重大
な副作用の項に「腸間膜静脈硬
化症」の追記などを求める改訂
指示を発したのは、本当に残念
なことです。しかし、漢方にも
副作用はありますし、早く分か
って良かったという考え方もあ
ります。サンシシとは、山梔子
であり、クチナシの果実の生薬
です。イリドイド配糖体:geni
poside、 geniposidic acid、
10-acetylgeniposide、 genipi
n 1-β-gentiobiosideなどカロ
チノイド色素: crocinその他:
p-hydroxycinnamic acid誘導体
などが有効成分なので、これら
の内の腸間膜静脈硬化症の責任
成分をつきとめるべきだと思い
ます。現在の所、責任成分につ
いて考えられている説を述べま
すと、山梔子の生薬成分である
ゲニポシドだとみられています。
大腸の腸内細菌がゲニポシドを
加水分解し、ゲニピンを生成。
ゲニピンが大腸から吸収され腸
間膜を通って肝臓に到達する間
に、アミノ酸や蛋白質と反応し
血流をうっ滞させ腸管壁の浮腫、
線維化、石灰化、腸管狭窄を起
こすと考えられています。
古くから知られる強心配糖体
から容易に得られる化合物「ウ
アバゲニン」が、副作用の少な
い新たな医薬資源となることを
明らかにしたと発表したのは、
素晴らしいことです。 しかも、
天然の配糖体から、糖をはずし
たアグリコンが有用成分とされ
ているので、安心できるのでは、
ないでしょうか? イリドイド
配糖体と同じく、配糖体そのも
のは、不活型で、必要な部位ま
で配糖体の形で運ばれるため、
ポリフェノールのように途中で
抗酸化力が使われてしまうとい
いうことがありません。活性を
発揮するべき場所に来てから糖
が、外れて活性型になるという
素晴らしい長所を持っています。
ただし、上記のゲニポシドの様
に、腸内細菌によって分解され
有害な成分となる可能性は否定
できませんので、副作用の注意
は必要だと考えられます。

杜仲茶を途中で飲む。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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(イジニイワト)

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