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2019-01-05 00:21:07

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診療マル秘裏話    号外Vol.1113 平成30年3月3日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)アスパラギン酸体内生成量や吸収量抑制が転移阻止
2)体内時計調整に蛋白質やアミノ 酸豊富な食事有効

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 アスパラギン酸体内生成量や吸収量抑制が転移阻止

 
 
 
 
 
 
ごくありふれたアミノ酸の体
内の生成量や食物からの吸収量
を抑えると乳ガンの転移を阻止
できる可能性があることがマウ
スを使った実験で判明しました。
研究結果が2月7日、発表されま
した。

ガン細胞が肺、脳やその他の
臓器や骨に拡散し、腫瘍を形成
する「転移」は、ガン死につな
がる作用として知られています。
研究チームは、今回の研究成果
を通じて、ガン細胞が女性の胸
部内の発生部位から拡散するの
を防ぐ方法がもたらされる可能
性に期待を寄せています。

研究チームによると、マウス
を使った今回の実験では、非必
須アミノ酸の「アスパラギン」
が乳ガン拡散でのカギとなって
いる可能性があることが明らか
になったということです。研究
論文は英科学誌ネイチャー(Na
ture)に発表されました。

蛋白質の構成単位であるアス
パラギンは、ガン細胞を含む人
体内のあらゆる細胞で産生され
る他、牛肉、乳製品、鶏肉、魚
介類やアスパラガス、大豆など
の食物から吸収されます。

論文の主執筆者である英ケン
ブリッジガン研究所(Cancer R
esearch UK Cambridge Institu
te)のグレッグ・ハノン(Greg
Hannon)氏は、マウス実験で
「腫瘍細胞のアスパラギン生成
能力を変化させるか、体内でア
スパラギンの可用性を低下させ
る薬剤でマウスを治療する、も
しくは、餌からアスパラギンを
除去するかのいずれかの方法で、
転移を減少させることができた」
と説明しています。

ハノン氏はAFP の取材に、マ
ウスに与える餌に含まれるアス
パラギンを減らすと転移が半減
したと語りました。また、アス
パラギンを制限するその他の方
法と組み合わせることで、転移
は約20分の1に抑えられたとい
うことです。

研究チームによると、食事の
変化を、ガンの拡散を促進する
生体内作用に関連づけたのは、
今回の研究が初めてとなる可能
性があるということです。

では、アスパラギンを制限し
た食事で、実際に、ガン患者の
腫瘍拡散を阻止することにつな
がるのだろうか?これについて
研究チームは、人のガンにおけ
るアスパラギンの役割に関して
結論を急いだり、食事の変更を
推奨したりするのは時期尚早と
注意を促しています。

ハノン氏はAFP の取材に、「
研究は重大な成果となる可能性
がある」としながらも、今後さ
らに多くの研究を重ねる必要が
あることを強調しました。

ただ「人間に置き換えられる
保証はない」と述べる一方で、
マウスと同様の作用が働いてい
ることを示す有望な兆候が見ら
れたことを付け加えました。

ガンの転移に作用するペプチド

が発見されたという動画です。

 
 


 
 
聴講をサボる兆候が見られた。


 
 
 
 
 
 
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2】 体内時計調整に蛋白質やアミノ 酸豊富な食事有効

 
 
 
 
 
 
早稲田大学理工学術院の研究
グループは、体内時計の調整に、
蛋白質やアミノ酸が豊富な食事
が有効であることを発見しまし
た。とくにアミノ酸の一つであ
るシステインに高い作用があり
ました。これまで炭水化物に認
められていた機能ですが、肥満
防止や糖尿病治療には低炭水化
物食が好まれています。今回の
発見によって、将来的に、炭水
化物による食後の高血糖を避け
ながら体内時計を調整できる新
しい食事療法を開発できる可能
性がみえてきました。

体内時計とは生物が持つ時間
を測定する仕組みの事。24時間
よりずれているため、外界から
の刺激によって、24時間周期に
同調させる必要があります。こ
の仕組みは脳ばかりでなく、肝
臓などの臓器にも備わっていま
す。脳の時計は光によって同調
しますが、臓器は食事によって
調整されます。 これまで炭水
化物の摂取によって、血糖値が
上昇すると、これにともなうイ
ンスリンの分泌によってもたら
されることが知られていました。

今回研究グループでは、蛋白
質が豊富な食事でも同調が起き
ることを発見しました。さらに、
蛋白質の分解物であるアミノ酸
のなかでは、システインが最も
高い作用を持つことも明らかに
しました。

肥満防止や糖尿病治療には低
炭水化物食が好まれていますが、
体内時計の調節機能は弱くなり
ます。今回、安価なアミノ酸で
あるシステインでも十分に食事
性同調を引き起こすことが明ら
かとなり、糖尿病における食事
療法の新たな選択肢になる可能
性があります。今後、研究グル
ープでは体内時計の同調効果が
高いアミノ酸の組み合わせを探
っていく予定です。

高校生の体内時計について解説

している動画です。

 
 


 
 
昨日の調節機能を褒め称える。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
ごくありふれたアミノ酸の体
内の生成量や食物からの吸収量
を抑えると乳ガンの転移を阻止
できる可能性があることがマウ
スを使った実験で判明したこと
は快挙と言うべきでしょう。マ
ウスで判明したならば、人間で
も同じと言いたいところですが、
「人間に置き換えられる保証は
ない」と述べる一方で、マウス
と同様の作用が働いていること
を示す有望な兆候が見られた事
を付け加えたことは同様の作用
が働いていることを確実にして
から、人間でも臨床試験に臨み
たいと考えているようです。
体内時計の調整に、蛋白質や
アミノ酸が豊富な食事が有効で
あることを発見し、とくにアミ
ノ酸の一つであるシステインに
高い作用があることが分かった
のは本当に喜ばしいことです。
体内時計の調整が必要とされる
シフト勤務の場合に、システイ
ンを含む食事を提供することで
調整がうまくいく可能性が高い
と思われます。肥満防止や糖尿
病治療には低炭水化物食が好ま
れていますが、体内時計の調節
機能は弱くなるというのは初耳
でした。体内時計の調整につい
ては、知られていないことも多
く、まだまだ折に触れて勉強す
るべきだと思いました。

左様な作用が存在した。笑

 
 
 
 
 
 
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