美しい肌Vol.176

2013-05-09 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:ひえ)



ひえとは、縄文時代から食べられている日本で



最も古い雑穀でイネ科の穀物です。



日本ではうるち種がよく栽培されています。



やせた土地や気候が寒冷な土地でも育ち、名前は



「冷えに耐える」という性質から付けられました。



冷害や干ばつ、酸性土壌や塩害にも強く、やせた



土地でもしっかりと育ち、あくが強いため



30~40年は保存できる優れものです。



色は白っぽく、いびつな形をしていて、大きさは



1~1.5mmくらいです。



ほかの雑穀や穀類と比較すると亜鉛と食物繊維の量



が多いことが特徴的です。鉄やカリウムも多いため、



ミネラルの補給には最適です。栄養価は高いですが、



粘り気がなく、ぱらぱらとした食感ですが、食べ



続けるとぼそぼそしてきます。



近年は食物アレルギー対策の雑穀として人気があり、



栄養価も高く、ミネラルや食物繊維が豊富な点に関心



が集まっています。



精白して米と一緒に炊いたり、粉にしてお菓子に加工



することが一般的です。



アクが強いためひえは虫がつきにくく、長期保存が



可能です。またひえ単独で炊くにはアク抜きが必要



です。



ひえはグレーがかかった白い実で、白米に混ぜる以外に、



昔はみそやしょうゆ、焼酎などの原料に利用されて



いました。



白米に比べて、食物繊維は約8倍、マグネシウムは約5倍



と多く含まれており、鉄分についても約2倍、カリウム



は約3倍含まれており、栄養が豊富に含まれていること



が分かります。



ひえが栽培化されたのは、日本列島を含む東南アジア



領域だそうです。現在も日本列島、朝鮮半島、中国



東北部といった東南アジアを中心に栽培されています。



日本では、かつて主食穀物として食べられていましたが、



昭和時代に米の増産に成功したことで消費と栽培が



年々減少しています。現代の日本ではダイエット食品



や小鳥のえさなど飼料用として使われています。



最近は食物繊維やミネラルが豊富なことから健康食品



としても見直されています。



また、増加しつつある米や小麦に対する食物アレルギー



をもつ人のための主食穀物としての需要があります。



ひえは不溶性食物繊維を多く含んでいることから腸の中



をきれいにします。それにより肌荒れやにきびなど



美容面でのお悩みにも有効です。にきびや肌荒れの



原因のひとつに便秘があげられます。そのため、ひえ



を摂ることで腸からの健康を促すことができ、それが



美肌効果につながります。今回は、ここまでとさせて



頂きます。



ひえーと驚いて、冷え症の人がひえを食べる。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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美しい肌Vol.171

2013-05-08 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:栗)



くりは、ブナ科クリ属に属している木の実の一種



で、原産地は、中国、北アメリカ、地中海地方



沿岸です。



くりの実である「毬果(きゅうか)」は、イガで



包まれています。



食用とされる果実の部分は、硬い果皮である鬼皮と、



種皮である渋皮に包まれています。果実は種子が



進化したものです。



約9000年前の縄文時代の遺跡からくりが発見され、



日本では石器時代から野生のくりを採集していた



ということが推測されます。くりは種実類の中では



めずらしくでんぷんが多く含まれているため、当時



の人々にとっては貴重なエネルギー源となる食料



であったと推測されています。



約5000年以上前の遺跡である青森県の三内丸山遺跡



からもくりが発見されています。調査の結果から、



人々がくりの木を植林し、安定的な食料としていた



と推測されます。



平安時代初期には京都の丹波地域でくりの栽培が始まり、



少しずつ栽培地域が拡大していきました。平安時代の



法典「延喜式(927年)」には、乾燥させて皮をむいた



「搗栗子(かちくり)」や、蒸して粉にした「平栗子



(ひらぐり)」などが書かれています。



くりの主な生産地は、茨城県、熊本県、愛媛県、



宮崎県、岐阜県です。くりは秋の味覚ともいわれている



ように、9~10月頃に旬を迎えます。



くりの果実には、でんぷんをはじめ、ビタミンC、



カリウム、食物繊維といった栄養成分が含まれています。



くりの果実に含まれる成分の約4割はでんぷんです。



でんぷんは体内でエネルギー源となる栄養素です。



さらに、くりの果実はりんごの約8倍ものビタミンCを含んで



おり、非常に有効なビタミンC供給源といえます。



また、くりの果実は食物繊維も豊富に含んでいます。



むきぐり100g中にセロリの約2.8倍もの食物繊維が含まれ



ます。食物繊維には便通の改善を促進する働きがあるため、



肥満の予防に期待ができます。



くりの渋皮にはポリフェノールの一種であるタンニンが



含まれています。タンニンには、強力な抗酸化作用が



あります。しかし、タンニンには体内での鉄の吸収率を下げる



働きがあるため、鉄が不足しがちな方は渋皮を取り除いて



食べた方がよろしいでしょう。



ビタミンCは熱に弱い性質があるため、本来なら加熱する



と失われやすい栄養素ですが、くりの果実に含まれている



ビタミンCはでんぷんに包まれているため、加熱による損失



はほとんどありません。これは、じゃがいも、さつまいも



などと同じメカニズムで耐熱性のビタミンCがあるという



ことになります。



ビタミンCは肌の弾力を保ちハリのある肌に導くコラーゲンの



生成に欠かせない成分であるとともに、しみの原因である



メラニン色素の生成を抑制する作用もあります。



栗からつくった栗焼酎には、体を温める作用があります。



栗の揮発成分にその作用があるのではと考えられています。



冷え性の人は、ぜひ試してみて下さい。今回はここまでと



させて頂きます。



クリっとした眼の小坊主さんが庫裏に入っていった。笑



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美しい肌Vol.172

2013-05-08 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:海苔)



ノリは紅藻類・緑藻類の海藻で、水中の岩石の上



に生えます。一般的にノリと呼ばれるのは



ウシタケノリ科アマノリ属のアマノリで、日本



近海では約30種類がとれます。



アマノリを細かく刻んですき、乾燥させたものが



干しノリになり、焼きノリや味付けノリに使われ



ます。他にもアオノリ、カワノリ、アオサなど



色々な種類があります。



ノリは飛鳥時代から食べられており、701年



(大宝元年)に制定された日本最古の成文法典



である「大宝律令」にも記載されています。



「大宝律令」では朝廷への租税として約30種類の



海草類が名を連ねていますが、その中でもノリは高級品



でした。平城京(710年)の都では「にぎめだな」



という海藻を売る市場や、「もはだな」という



ノリやコンブを佃煮のように加工したものを売る



市場がありました。しかし、当時はノリは高級品



であったため、上流階級や貴族が上記のような市場で



買い求め、御馳走として食べていました。また、



「宇津保物語」には甘海苔や紫海苔としてノリが登場



しています。



江戸時代に入ると、東京湾で養殖が始まり



アサクサノリが全国で流通し、庶民の口にも入る



ようになりました。江戸時代中期に入ると板海苔が



登場し、海苔巻が大流行しました。しかし、当時は



ノリの生態そのものは解明されていなかったため



需要は、たくさんあるものの、安定的な供給が



できませんでした。その後、1949年にイギリスの



ドリュー女史がノリの糸状体を発見したことがきっかけ



で、人工採苗の実用化へとつながり、日本では戦後から



本格的な養殖が始まりました。



現在では安定した養殖技術が確立されています。



ノリという名前は、ヌルヌルするという意味の「ぬら」



がなまったものです。野球で「ノリ」といえば、中村紀洋



のことですが、2000本安打を達成して今ノリに乗っている



選手であります。笑



全国各地で養殖されており、生産地は北海道から



東海地方までの東日本地区、瀬戸内海に面した近畿、



中国、四国の瀬戸内地区、九州地区の大きく3つに



分けられます。育った海によって風味や性質に違い



があり、九州のものはパリパリとして煮ると、とけやすく、



瀬戸内のものは線維がしっかりとしています。



有明海漁場の生産量は国内最多で、全国の生産量の



約40%は九州地区から出荷されます。有明でとれても



アサクサノリとは、笑止千万ですね。



海苔は年間を通して出回っていますが、旬は冬で、



一般的に12月~2月にかけて収穫されます。各産地で



毎年一番最初に収穫されたものは「新海苔」といわれ、



やわらかく香り高い風味があります。



ノリにはビタミンC、ビタミンE、などのビタミンが



豊富で、β-カロテンが多く含くまれることから免疫力



向上が期待されます。また、ノリは発育促進や甲状腺



の健康に不可欠なヨウ素をはじめ、鉄、カルシウム、



マグネシウムなどのミネラルや食物繊維も豊富に



含んでいます。他にも不飽和脂肪酸のEPAやタウリンの



働きにより、生活習慣病の予防に効果があります。



ノリにはビタミンCが豊富に含まれます。人間の皮膚は、



紫外線を受けるとメラニンという色素を作ります。



メラニンが沈着するとシミやそばかすになりますが、



ビタミンCにはメラニンの生成を抑えシミを防ぎます。



さらにビタミンCにはコラーゲンの合成を助ける作用が



あります。ビタミンCは一般的に調理などで加熱すると



破壊されてしまいますが、ノリに含まれるビタミンCは



熱に強く、焼いても壊れません。



また、β-カロテンが体内で必要なだけビタミンAに



変わり、潤いのある肌をつくり、ビタミンEが血行を促進し



若々しさを保つことで、さらなる美肌効果が得られます。



今回はここまでとさせて頂きます。



2000本安打を達成して、今ノリノリの中村紀洋が海苔を



食べた。笑



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美しい肌Vol.173

2013-05-08 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:マカ)



マカはだいこんやカブと同じアブラナ科の植物で、



球根の部分にアミノ酸やミネラルなど多くの栄養



を含んでいます。



マカには、クリーム色や黄色から、紫や黒といった



濃い色など様々など、全部で14色もの色があります。



しかし、種まきの段階から色を判断するのは



難しく、育ててみないと色の区別を判断できません。



つまり、育ててみて、はじめて色が分かる



お野菜なのです。こうした色の中でも、濃い赤や紫



の「マカ・モラーダ種」という品種のマカは、特に



栄養が豊富であるとして珍重されています。



マカは、南米ペルーのアンデス山脈の山地に自生



しています。アンデス山脈は、標高4000mにも及ぶ



高地であり、霜やひょうなどの冷害や干ばつが発生



するほか、年間の平均気温が7℃以下という厳しい



気候条件があります。



マカは、このような厳しい自然環境の中で育つ



数少ない植物であり、古くからアンデスの人々に



とっての貴重な滋養強壮食として使われています。



マカの歴史は非常に古く、数千年前から栽培されて



いたようです。



考古学においては、マカの起源はペルーのフニン州



という地域であると推定されています。



ペルーの古代国家であるインカ帝国の時代には、既に



マカが人々に食べられており、生のマカを焼く、蒸す



といった方法で調理され、食卓に欠かせない食物



として重宝されていました。



また、乾燥させたマカは長期保存が可能であること



から、保存食としてだけではなく、低地で収穫される



コメやトウモロコシなどの穀類と交換することが



できる貴重な交易資源として使われていました。



現在では、マカが滋養強壮だけではなく、生殖能力



の維持や改善に効果があるとして脚光を浴びています。



マカを乾燥させた粉末や、マカから抽出された



エキスがサプリメントの原料として使われています。



インカ帝国を征服したスペイン人は、侵略のために



多くの馬を本国から連れて来ました。しかし、馬たち



は高地での過酷な自然環境に適応できず、子孫を残す



ことなく次々と倒れてしまいました。そこで、アンデス



の先住民たちに教えられたマカをエサとして食べさせた



ところ、馬の活力がよみがえり、繁殖が盛んになり



絶滅の危機を免れたと言い伝えられています。



この出来事が、スペイン人がインカ帝国を征服する



ひとつの要因となったそうです。



また、スペイン人はアンデスに住む子どもたちの



栄養状態と大人の体格の良さの秘訣がマカの効果



によるものと断定し、征服の期間中に豚や鶏など



の家畜の育成にもマカを使用したと言われています。



マカは、10~11月にかけて種まされます。種まきは、



機械を使用せず、種が土の中に埋まるように畑一帯



を踏みならすという独特の自然農法で行われます。



そして、翌年の6~7月にかけて収穫が行われます。



一度マカを栽培した土地は、その後、数年間不毛



になるということです。これは、マカが栄養を



蓄える過程で、土壌の栄養分をほとんど吸い取って



しまうためです。



そのため、マカを栽培したあとは5~6年ほど土地を



休ませる必要があり、再び土壌に栄養が行き渡って



から栽培を再開するというやり方が今でも行われて



います。トマトでも同じようなことがあり



ましたが、トマトの場合、多くとも2~3年であり



ます。5~6年というのは、非常に長い期間である



と言えましょう。その分吸い取った栄養分は、



マカの根の中に蓄えられていると考えられます。



マカの主成分は炭水化物ですが、根菜類の中でも



特にたんぱく質が豊富に含まれています。



マカには、たんぱく質を構成するアミノ酸のうち、



老化を予防するアルギニンをはじめ、必須アミノ酸



をバランス良く含んでいます。必須アミノ酸は、



以前のブログでもお話しましたが、人間の体内で



合成されないアミノ酸です。体内で合成されない



ので、食物から摂取する他ありません。



さらに、マカには食物繊維やミネラル、ビタミンの



ほか、アントシアニンやサポニンなど、多くの栄養



成分が含まれています。



このように、栄養素を豊富に含むマカは、



「アンデスの女王」とも呼ばれており、滋養強壮の



効能に注目が集まっています。生殖機能や持久力



強化のための男性の活力源として利用されるほか、



女性のパワーの源としてもマカのサプリメントは



多数売られています。



マカは、宇宙飛行士が体力を維持するための宇宙食



の原料としても使われています。



宇宙空間は重力が乏しく、このような過酷な環境



での任務は、体調不調を引き起こす可能性が出て



きます。



そこで、滋養強壮作用が強いマカを宇宙食として



利用し、宇宙飛行士たちの体力や、優れた反射能力



を維持するために使われてきました。



マカに含まれるアルギニンには、成長ホルモンの



分泌を促進することによって、老化を予防する効果



があります。



皮膚や筋肉、骨、血管などをつくる細胞の新陳代謝



は、成長ホルモンによってコントロールされて



います。



成長ホルモンの分泌は、20歳頃から徐々に減少する



ため、老化が進行してしまいます。皮膚で老化現象が



引き起こされると、しわやたるみとなって肌の表面に



現れます。



新陳代謝が衰えると、古い角質が肌の表面に蓄積された



ままになるため、肌荒れが引き起こされやすくなります。



このように、老化を予防するためには、成長ホルモン



の分泌量を増加させることが重要となります。



アルギニンは、成長ホルモンの分泌を活発化させる働き



があるといわれており、アルギニンが含まれるマカを



摂ることで、肌の老化予防に役立てることができます。



またマカには紫外線によるメラニン産生を抑制する他、



紫外線照射による皮膚のダメージを和らげる働きも報告



されており、肌を守る効果が期待されています。



その他にも、マカは肌を健康に保つ栄養素を豊富に



含んでいます。



ビタミンB群は、皮膚の新陳代謝を促進し、肌に弾力性を



もたらします。そして、ビタミンEには、血行を促進する



ことで肌の血色を改善する働きがあります。



また、マカに含まれているミネラルのひとつである亜鉛は、



成長ホルモンの分泌を促進し、新陳代謝が正常に行われる



ように働きかけます。その結果、若々しい肌を保つ上で重要



な成分といえましょう。今回はここまでとさせて頂きます。



摩訶不思議なマカ。笑



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美しい肌Vol.168

2013-05-07 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:セージ)



セージには様々な種類がありますが、一般的に



セージというとコモン・セージのことです。



セージとは、シソ科サルヴィア属の植物で丈が



30~70㎝程になる多年草です。



葉の色が白がかった独特な緑色をしており、



この色はセージグリーンと名づけられました。



毎年春から夏にかけて薄紫やピンク色の花を



咲かせ、茎はシソ科の特徴である四角形を



しています。



セージは、ヨーロッパの南部や地中海沿岸の



石灰質の日当たりのよい斜面に自生しており、



高温多湿に弱く、寒さに強い性質を持つこと



から、乾燥していれば-15℃程度の環境下でも



生育できます。



セージは古くからハーブとして親しまれており、



ハーブティーとして飲むことで、のどの痛みや



口内炎の予防、月経痛の緩和、消化促進など



色々な効果があります。



また、セージの葉から抽出した精油にはリラックス



効果があるとして、アロマテラピーに利用されて



きました。



セージの歴史は古く、紀元前300年に著された



テオフラストスの「植物誌」に記載されています。



その後、紀元後77年にはプリニウスやディオス



コリデスによって書かれた「プリニウス博物誌」



の「植物薬剤編」にも記載があるということです。



プリニウス博物誌では、セージには野生種と栽培種



がある、ブドウ酒とともに飲むと遅れている月経



を促進する、煎じ汁を飲むと月経過多を止める、



セージの葉そのものを傷口に貼ると出血を抑える、



蛇に噛まれたときには毒消しになることなどが



書かれています。



セージがヨーロッパ南部や地中海沿岸地方から



イギリスに渡ったのは1世紀頃といわれており、



ローマ軍がイギリスでの行軍中、道の両脇にセージ



の種を蒔いて進んだといわれています。10世紀には



医学の中心地であったイタリアのサレルノでセージ



の薬効がたたえられ、疫病の薬として利用されて



いました。12世紀のドイツでもセージは万能薬と



考えられていました。



17世紀に入ると、イギリスのニコラス・カルペッパー



が「造血の効果があって肝臓によい」「記憶力を強く



する力が強く、感覚を暖め敏感にする」と言って



います。また、ヨーロッパに中国のお茶が伝わると、



セージとお茶を混ぜた飲料が飲まれるようになり、



イギリスでは多量のセージがオランダから輸入される



ようになりました。



また、歯磨き粉ができる以前は、歯を白くし歯茎を



丈夫にするものとしてセージが使われていました。



日本にセージが渡来したのは、明治12年頃だと



いうことです。かつては薬用植物園で植えられて



いましたが、現在では、その香りの良さから葉を



乾燥させてハーブティーとして飲用されるように



なり、ハーブ・ガーデンやハーブ専門店で見られる



ようになりました。料理にも使われるようになり、



主にソースなどの付香料として利用されたり、肉の



臭み消しとして珍重されています。



また、セージの苗や種子も販売されるようになり、



今では日本全国に普及しています。



セージの葉から採取される精油には、ツヨン、



シネオール、ボルネオール、カンファーなどが



含まれています。この精油はごく少量でも効果を発揮



するといわれ、アロマテラピーとして利用されて



います。



ツヨンはメントールの様な香気を持つ精油で、強い



抗菌効果や防腐効果を保持しています。



シネオールは心地よい芳香と味を持つことから、



食品添加物や香料、化粧品、口中清涼剤、咳止めなど



に使われています。副鼻腔炎の治療に効果がある



ほか、炎症や痛みを和らげる効果もあります。



ボルネオールには、アロマテラピーでの効果として、



抗うつ、穏やかな鎮痛、抗ウイルス、副腎皮質刺激、



全身および心臓強壮作用などがあるとされます。



カンファーとは、一般的に樟脳と呼ばれる物質で



カンフルとも呼ばれています。カンファーには、



血行促進作用や鎮痛作用、消炎作用などがあり、



主に外用医薬品の成分として使用されています。



医薬用以外でも、香料の成分として使用されたり、



衣類や人形などの防虫剤、防腐剤として使われる



こともあります。



セージには他にもタンニン、フラボノイド、



サルビン酸、カルノシン酸、フェノール酸などが



含まれ、様々な健康に対するよい効果があると



されています。



セージには収れん作用があるため、肌を引き締め、



炎症を抑える効果があるといわれます。皮膚の一番



外側の表皮に含まれるケラチンを変化させ、緻密



(ちみつ)なバリアを張ると同時に引き締めるため、



毛穴の広がりを抑えたり、傷などの出血を止める働き



があります。そのため近年では、セージが化粧品にも



利用されています。今回はここまでとさせて頂きます。



誠治くんがセージを食べた。笑



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美しい肌Vol.169

2013-05-07 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:黒酢)



以前は黒酢の明確な定義がなかったために、



色さえ黒ければ黒酢として品質を問わずに



販売されていた時代もありました。しかし



2003年に農林水産省によって黒酢のJAS



規格が設けられ、「原料として米または



米に小麦もしくは大麦を加えたもののみ



を使用し、酢1ℓにつき180g以上の原料を



使用し、かつ、発酵・熟成によって自然



に褐色または黒褐色になったもの」が



黒酢の定義となりました。



鹿児島県霧島市福山町が日本最大の黒酢の



生産地です。約200年前の江戸時代後期



(1800年代)から作られています。



江戸時代、福山町は中国や琉球の産物が



行きかう中継地で、中国の商人が香酢を



伝えたことが始まりとされています。



福山町は黒酢の原料となる良質な米や天然



の湧き水、一年を通しての温暖な気候に



恵まれるなど黒酢づくりに最適な条件が



揃った土地です。



また、米の生産地として有名な新潟県でも



原料となる米の品質にこだわった玄米黒酢



が作られています。



黒酢には必須アミノ酸を含む豊富なアミノ酸



をはじめ、クエン酸などの有機酸やビタミン、



ミネラルなどの美容健康成分が豊富に含まれて



います。アミノ酸は通常のお酢の約10倍も



含まれます。黒酢に含まれる主なアミノ酸の



成分としては、BCAAやアラニン、チロシン、



トリプトファン、アスパラギン、



アスパラギン酸、システイン、グリシン、



セリン、スレオニン、リジンなどが



挙げられます。日本のトップモデルも美容の



ため黒酢を摂取しているそうです。



黒酢の空腹時の摂取や一度に大量に摂取する



ことは、酢酸による刺激が強いため、



胃の粘膜を傷つける恐れがあるので注意が



必要です。特に濃縮サプリメントを適正量



の数倍飲むと危険です。黒酢は飲料としてや



サプリメントなどで効率良く摂取できます。



そのまま飲む場合も黒酢にハチミツなどを



加えたり、牛乳やジュースで割った方が



おいしく摂取できます。



黒酢に豊富に含まれているアミノ酸は、



美しい肌をつくるための色々な働きがあります。



まず、チロシンやトリプトファンは成長ホルモン



の分泌を促します。成長ホルモンはアンチ



エイジングに欠かすことのできないホルモンとされ、



不足すると肌にしわができやすくなります。



アスパラギンとアスパラギン酸はエネルギー



生産効率を高く設定します。エネルギー



生産効率を活発にし、細胞の入れ変わりである



ターンオーバーを活発にします。



そして、システインはシミの原因となるメラニン



色素の沈着を防ぎます。他にも、黒酢に含まれる



グリシンには保湿作用・抗酸化作用があり、



セリンは潤いを保つ天然保湿因子の主成分となり、



リジンは体の組織の修復を促します。



このように黒酢は肌に良いアミノ酸をバランス良く



含んでいます。



また、クエン酸によるキレート作用という働きも



アンチエイジングに有効です。



キレート作用とは、体内に入った有害重金属が



蓄積されてしまわないようにとりまいて、排出



させる働きのことです。有害重金属が排出されず



に体内に蓄積すると、肌だけでなく細胞や臓器



に悪影響を与えしまうので、クエン酸の働きが



とても重要になります。デトックスあるいは解毒



作用の一形態といえます。



クエン酸には抗酸化作用もあるので、活性酸素の発生



を抑え、肌を含めて身体全体の健康を支えます。



これらの成分に加えて、黒酢にはビタミンやミネラル



なども含まれており、いずれも美しい肌を作るために



不可欠の成分です。



今回はここまでとさせて頂きます。



黒酢で閉めてクローズド。笑



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美しい肌Vol.170

2013-05-07 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

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美肌の野菜&果物(各論:マンゴスチン)



東南アジア原産のオトギリソウ科の常緑の 小高木



で、マンゴスチンの実は果物の女王と称されて



います。オトギリソウ科の中では最も食べられて



いる種の一つです。名称がマンゴーと似ていますが、



関係はありません。ただし、マンゴーやチェリモヤ



とともに世界三大美果としてその名が轟いています。



ドリアンを果物の王様と呼ぶのに対し、マンゴスチン



は柔らかい果肉、繊細な甘みのため女王と呼ばれて



います。 マンゴスチンのデリケートな食感を楽しむ



ため生で食べるのが一般的ですが、ジュース、ゼリー、



缶詰に加工されてから食べる場合もあります。



マンゴスチンの食べ方としては、固い果皮に被われて



いるため、ナイフで果実側部に切れ目を入れ、蓋を



外す様に果皮をずらすと綺麗に果肉を剥き出すことが



できます。果肉は5~7つの房状に分かれ、種子は



果実1個に対し0~2個程度です。



日本ではマンゴスチンの生での輸入は2003年に解禁



されましたが、それまでは、ミカンコミバエという



害虫がいるため、植物防疫法によりマンゴスチン輸入



は長年規制されていました。しかし、蒸熱処理による



殺虫試験で、ミカンコミバエ種郡3種についても有効



であることがタイ国より試験結果提出され、輸入解禁



となりました。



原産地であるマレー半島を中心に東南アジアでは古く



から作られていました。現在では、フィリピンや



タイ、ハワイ、カリブ海諸島や中南米といった熱帯・



亜熱帯地域で栽培が行われています。19世紀、大英帝国



のビクトリア女王(1837~1901年)は「我が領土に



マンゴスチンがあるのに、これを(食べたいときに)



味わえないのは遺憾の極みである」と嘆いたと



伝えられています。当時は現在のような冷蔵技術



がなく、日持ちが悪いマンゴスチンをイギリスまで輸送



する手段はありませんでした。今では冷凍でも生果でも



比較的簡単に手に入るので、ビクトリア女王に言わせる



とすごく贅沢な環境といえましょう。



マンゴスチンが取れる地域では、果実の外皮は粉末にして



整腸、消毒に使われます。 葉は乾燥してお茶にします。



また、 皮に含まれる赤い色素は黄色の染料になります。



これら、伝統的に使われてきた方法に対して、現代科学は、



関心を持って研究を行い、その理由をつきとめようと



しています。



マンゴスチンの旬の時期は短く、雨季の二、三ヶ月だけです。



しかも、栽培が極めて難しく、多くは天然の物が収穫されて



います。栽培が難しいばかりか、日持ちが悪く、しかも下手



に加工すると果物の女王の面影がみじんも感じられないほど



味が劣化します。実際マンゴスチンを個人で育ている人が



いるそうですが、種を植えてから芽がでるまで5~6ヶ月、



結実まで15年必要だそうです。これで高価なわけが分かり



ましたね。



マンゴスチンには、カテキンやポリフェノール、抗菌



作用のあるポリサッカライト、さらにカリウム、



カルシウム、リン、鉄などのミネラル成分、ビタミンB1、



B2、B6、Cなどの各種ビタミン、食物繊維など130種類



以上の豊富な栄養素が含まれています。



マンゴスチンに含まれる様々な有効成分の中でも特に注目



され、多くの研究報告が出ているのがキサントンです。



キサントンはポリフェノールの一種です。



キサントンは、活性酸素に対して、抗酸化作用が強い驚く



べき合成物で、マンゴスチン(特にその果皮)に非常に



豊富に含まれてます。キサントンは250数種類以上確認



されていますが、マンゴスチンの果皮の中には、分かって



いるだけで約40種類のキサントンが存在しています。現在



まで、マンゴスチンのように大量にキサントンを含む物は、



他の既知の植物や果実さらにハーブでも知られていません。



特に強い活性が判明しているα(アルファ)マンゴスチン、



γ(ガンマ)マンゴスチンと呼ばれる2つのキサントンは、



現在もっとも研究されています。キサントンをはじめと



する抗酸化物質が、強力に美肌効果を発揮するというわけ



です。実際にマンゴスチンは、食用だけではなく、化粧品



にも使われています。今回はここまでとさせて頂きます。



医官は、遺憾でいかん。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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美しい肌Vol.165

2013-05-06 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:そば)



そばはタデ科そば属の植物です。普通種やダッタン種、



蒙古そばなどの種類があり、日本でよく食べられて



いるのは普通種です。そばの栄養分の特徴は、穀類の中



でもたんぱく質やビタミンB1、ビタミンB2の含有量が



多いということです。たんぱく質はトリプトファン



やスレオニン、リジンなどの必須アミノ酸を豊富に



含みます。なおかつ栄養価が質量ともに高くなって



います。



なお必須アミノ酸というのは、人間の体内で合成され



ないアミノ酸のことです。体内で合成されないので



食物から摂取することが不可欠であります。昔、医師



国家試験のために覚えた必須アミノ酸の語呂合わせを



披露させて頂きますと、「メスバトフロイリヒ」という



ものです。頭文字をとったものですが。メはメチオニン、



スはスレオニン、バはバリン、トはトリプトファン、



フはフェニルアラニン、ロはロイシン、イは



イソロイシン、リはリジン、ヒはヒスチジンです。笑



じゃがいもの花やトマト、たばこの葉にも含まれる



成分ルチンは、毛細血管を強くする働きを持ち、



高血圧の予防に効果的です。また、食物繊維を豊富に



含んでいるため、便秘の解消やコレステロールの排泄



を促し、動脈硬化の予防にも有効です。



そばの最も一般的な食べ方は、麺として食べるという



ものです。種実を脱穀し製粉したものをそば粉と呼んで



います。そのそば粉をこねて、少量のつなぎを入れ薄く



伸ばして細く切ったものがそばです。十割そばでは、



つなぎは、入れません。そば粉は小麦粉のように



グルテンを形成しないため、粘りが少なくなって



います。そのため、十割そばは、バサバサと切れて



しまいます。それがいいという人もいるので、好みの



問題でしょう。一般的には、つなぎには、小麦粉



山芋(じねんじょ)、長芋、れんこん、ヨモギ、海草



(ふのり)などを用います。つなぎ二割、そば粉八割が



有名な二八そばです。



長野県の信州そばや岩手県のわんこそば、島根県の



出雲そばなどが有名です。出雲そばは、そばの実を殻ごと



挽くため、普通のお蕎麦に比べて麺の色は黒っぽいのが



特徴です。そこで出雲そばのように、そばがら



が入ったそばの方が、精製された信州そばよりも後述の



GI値は低いと言われています。そばを茹でると、



有効成分もあるルチンやビタミン類がお湯の中に



溶け出してしまいますが、つけ汁(めんつゆ)を



そばの茹で汁(そば湯)で割って飲むことで、



溶け出した成分も摂ることができます。しかし、



同時に塩分も摂ることになるため、そば湯を飲む際



には注意が必要です。できれば、つゆは少しにして



そば湯を多くする方が無難でしょう。



そばの原産地は、バイカル湖、アムール河畔付近と



考えられています。日本では8世紀頃に初めて栽培



され、ヨーロッパへは15世紀頃に伝わったと



いわれています。現在、そばは世界的に栽培されて



おり、ロシアやポーランド、フランス、アフリカ、



カナダで多く生産されています。日本でよく



食べられているイメージですが、実際に日本で



生産されている量は少ないようです。



日本では主に長野県や北海道で栽培されます。



生育期間が50~70日と短く、やせた土地や寒冷地



でもよく育ちます。夏に白い花が咲き、秋に



三角すい形の実をつけます。収穫時期により夏そば



と秋そばがあり、収穫量、味、香り、色ともに



秋そばのほうが良いとされています。「新そば」



といわれるのは秋そばのことを指します。「新そば」



が美味しいのは、冷凍技術が進歩した現代でも



年末までとされています。それで年越しそばの風習



が生まれたのではないかと考えられています。



そばに含まれるフラボノイドの一種ルチンは、



欧米では薬としても利用されている成分で、血圧を



下げる働きがあります。フラボノイドの中でも



ビタミンPに分類されるルチンは、血栓ができる



ことを防いで、血液の流れをスムーズにする働き



があります。また、ビタミンCの吸収だけでなく、



その働きも高めるため、コラーゲン合成の促進や



血管の強化、抗酸化力の向上が期待できます。



毛細血管の血管壁を強化し、高血圧や動脈硬化を



予防することで、出血性疾患に対する効果もある



といわれています。また血管の透過性を調節する



ことで、人体には不可欠のビタミンといえましょう。



そばに含まれる亜鉛は、新陳代謝を促進する働き



があります。亜鉛の働きによって細胞や情報伝達



物質の生成が促進されるため、記憶力の向上



も期待できます。それは、動物実験で確認されて



います。そのため、DHAと並んで、発達の著しい



成長期のお子様にも欠かせない成分です。DHAは、



頭がよくなるという「お魚の歌」で有名ですが、



ω-3系の不飽和脂肪酸のことです。日本そばは、



麺類の中でも、最もGI値が低く、糖尿病の方には



お薦めの食材です。GI値というのは、グリセミック



インデックスというもので、糖質の吸収のスピード



を反映します。そばは、究極のスローフードであると



いえましょう。糖質の吸収のスピードが低いと



急激な血糖値の上昇がないため、インシュリン分泌



を必要としません。



また、そばのたんぱく質には、体脂肪の蓄積を抑える



作用があることもわかっています。豊富な食物



繊維によって、便秘の解消や、コレステロール



の排泄も促進されます。



そばに含まれるビタミンPは、ビタミンCの吸収を



高め、コラーゲンの生成や血管の強化など



ビタミンCの働きを促進します。また、ビタミンC



には酸化を防ぐ働きもあるため、活性酸素による



皮膚のトラブルも防いでくれます。ルチンと共存



することで、耐熱性のビタミンCにグレードアップ



し、抗酸化力も相乗的に作用します。今回はここ



までとさせて頂きます。そばにいて、そばを食べる。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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美しい肌Vol.166

2013-05-06 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:さつまいも)



さつまいもは食物繊維が豊富な紫色の野菜です。



別名、甘藷(かんしょ)、唐芋(からいも、



とういも)、琉球薯(りゅうきゅういも)などと



呼ばれることがあります。



根菜の中でも育てやすい、さつまいもは親株



から採取した切り苗を植えて育てていきます。



さつまいもに含まれるデンプンがビタミンCを守り、



加熱して焼き芋にしても、もとのビタミンCの8割



が残ります。



寒さに弱く生育適温は20~30℃と高温が適し、



9月~11月が出荷のピークです。旬は10月~11月です。



土壌を選ばずやせた土地でも育つため、飢饉のとき



には多くの人を救いました。これはそばも同じでした。



そばの場合、タンパク質が多いのですが、さつまいも



には、そばのようなタンパク質がなく、炭水化物が



ほとんどです。そのため、さつまいもだけを食べている



と栄養失調になるそうです。



栽培がしやすく昔から身近で手軽な食べ物として



知られています。



熱帯アメリカ原産で日本には江戸時代に南九州に



伝わり、鹿児島で栽培が始まったことから「薩摩いも」



と呼ばれるようになりました。熱帯では周年、主産地



の温帯では秋季に収穫する一年生の稙物です。



日当たりの良い場所を選び、畑に親株から採取した



切り苗を植えて育てます。葉を地上に出して茎を浅く



地中に埋めるのが肝要です。寝かせるように植え、



茎の節を多く埋め込むとたくさんのさつまいもができ、



逆に苗を立てて植えつけ、節を少なく埋めると、数は



少なくなりますが大きなさつまいもがとれます。苗を



植えつけてから1週間後には根づいて立ち上がり生長



を始め、気温が上がるとぐんぐん成長します。つるの



途中から根がでてきますが、そのままにすると養分が



分散されておいしいさつまいもができ上がらないため、



8月につるを持ち上げて途中から出ている根を引き



ちぎる「つる返し」を行うことが重要です。収穫時期



になると株元からたぐって試し掘りをし、さつまいも



の大きさや太さを確認してからスコップで丁寧に掘り



とります。その後、出荷されます。



鹿児島県、茨城県、千葉県、宮崎県、徳島県が



さつまいも生産のトップ5県です。栽培地を選ばない



さつまいもですが、とりわけ水はけの良い火山灰を



含んだ土地がさつまいも作りに最適です。芋類を食べると



決まってガスがでるため、美容によくても食べるのは嫌だ



とおっしゃる方がまれにいらっしゃいます。サツマイモの皮



に含まれるミネラルに、糖質の異常発酵を抑える効果



があるとされ、バターなどの脂肪分および皮を一緒にとる



ことで、ガスの発生が軽減されるといわれています。



抗酸化力のあるビタミンCとビタミンE,βカロテンを



豊富に含み、これらの抗酸化物質は美肌づくりに



役立ちます。その中でもりんごの約5倍以上も含まれる



ビタミンCは、豊富に含まれたでんぷん質によって



熱から守られ加熱後も摂ることができます。



ビタミンCの働きにより体内のコラーゲン生成が



スムーズになり、丈夫な骨の生成やしわやたるみ



のない肌をつくることが期待されます。ビタミンB群、



ビタミンC、ビタミンE、βカロテンが肌トラブルの



改善に役立ち、美肌効果が期待されます。今回はここ



までとさせて頂きます。さつまいーもん持ってる。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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美しい肌Vol.167

2013-05-06 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:ラベンダー)



ラベンダーは、地中海西部の森林の豊かな地域が



原産のシソ科の多年草で、数千年に渡り最も



愛されてきた芳香性ハーブです。すがすがしい



香りと可憐な花で別名「ハーブの女王」と呼ばれ、



栽培品種は100種類を超えるということです。



ラベンダーはヨーロッパやアフリカ、アメリカ



に広く分布し、花色は白、淡紫から濃紫までと



幅広く、草姿は形や高さも色々です。主に栽培



されている品種に、イングリッシュラベンダー



(コモンラベンダー)、フレンチラベンダー



(ストエカス)などがあります。



ラベンダーは観賞用として花を楽しむほか、花や



茎葉など全草に香原料として芳香成分を含有して



いるため、ハーブティーや精油(エッセンシャル



オイル)、入浴剤、ドライフラワー、ポプリなど



の作成に原料として利用されています。



蒸留して得られた精油は香料や香水の材料になり



ますが、ラベンダーの精油は、アロマテラピーに



おいて頻繁に使われています。精油の主成分は酢酸



リナリルを中心とするエステルやリナロールなど



のモノテルペンアルコールで、緊張やストレス、



不安感をやわらげる鎮静・鎮痙作用と、抗菌・



抗真菌作用を発揮します。このメカニズムは、



自律神経系への芳香効果と、平滑筋に対する直接的



な効果の複合作用と考えられています。そのため、



精油はリラックスを目的としたオイルマッサージ



にしばしば使われています。まさにエステですね。



現在でも、ドイツでは不安や不眠対策に茶剤として



利用したり、神経痛には外用アルコール製剤を塗布



するなどして使われています。この他にも、神経性



による胃炎や胃腸の不快感、ロエムヘルド症候群など



の機能的な腹部の異常に対して、ドイツの



コミッションEがラベンダーの使用を承認しています。



以前、ガン末期の在宅医療を専門にしている先生から



聞いた話です。その当時、先生は、ガンの痛みと



苦しみのため睡眠薬をたくさん処方されていた患者



さんを担当していました。



しかしどんな睡眠薬を使っても患者さんは一睡もでき



ない極限状態が続いていました。ところがラベンダーの



香油を一滴から二滴枕に垂らしただけで、すっと眠り



に入り、眠りからさめた時、「十分睡眠はとれた。」



と言ったそうです。その出来事を境に今までアロマテラピー



なんて一切効かないと切り捨てていた先生が一転して、



アロマテラピーの信奉者になったそうです。



ラベンダーの語源は、ラテン語で「洗う」という意味



の「ラワーレ」に由来しています。古代ギリシャの



時代には心身の浄化に用いられ、古代ローマ時代には



傷口の洗浄や入浴時の芳香剤、美容のための香料



として使用されていました。



その後、中世においては、ドイツの博物・植物学の祖



といわれる修道女ヒルデガルドによってヨーロッパ全土



に広まりました。



スペインやポルトガルでは、祝福のためにラベンダー



が家や教会の床にまかれました。ラベンダーは香りだけ



でなく、気分を高め、肺炎をはじめとするウイルスの増殖



を抑え、ハエや蚊を寄せ付けない効果もあります。また



イギリスでは、ウイルスや菌、伝染病を追い払うための



かがり火にラベンダーが使われていました。



中世におけるペスト流行時には、ラベンダー畑で



働いていた農夫だけが感染を免れたといわれ、その強い



殺菌性や抗菌性を利用して、小枝をローズマリーや



アンジェリカと共にペスト患者の家で薫蒸したとされて



います。そしてフランスでは、伝染病であるコレラ対策



にも用いられていました。第一次世界大戦時にはその



高い殺菌性により、病院の床や壁の消毒に使われていました。



ラベンダーは、外用殺菌消毒薬として切り傷ややけど、



ただれやにきびなどの改善効果があります。やけどの場合、



患部にラベンダーの精油の原液を塗布すると組織の回復



を促すため治りが早く、傷跡も残りにくいそうです。



ラベンダー精油には、皮脂の分泌バランスを整える働き



があります。殺菌効果に加えて、皮膚細胞を活性化させる



作用もあるので、湿疹や日焼け、シミの改善にも効果を



発揮し、肌トラブルを改善してくれます。当然、この作用は



美肌にも効果を発揮します。これらのコレラ。笑



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