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2019-12-25 23:57:01

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診療マル秘裏話   Vol.739 平成30年2月7日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)「ガン幹細胞」を維持する分子のRAB39Aを特定
2)電解水透析システムが慢性透析患者生存期間を改善

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 「ガン幹細胞」を維持する分子のRAB39Aを特定

 
 
 
 
 
 
 
大津市の、滋賀医科大の茶野
徳宏准教授(遺伝子解析)が、
「ガン幹細胞」を維持する分子
を特定しました。幹細胞から同
分子を阻害すると、再発や転移
が少なくなることも分かり新薬
の開発などにつながるという事
です。米国のオンライン専門誌
に発表しました。

ガン幹細胞は、ガン細胞の元
で、ガンの再発や転移の元凶と
言われています。茶野准教授は、
イタリアのボローニャ大の協力
を得て、ガン幹細胞に特異的に
見られる分子を探していたとこ
ろ、正常な細胞ではほとんど使
われていない分子「RAB39
A」を発見しました。 ガン幹
細胞がこの分子を利用して維持
していることを突き止めました。

さらに、免疫不全に近い六匹
のマウスを用意し、右側背中に
ガン幹細胞を含むガン細胞を、
左側にRAB39Aを除いた、
ガン細胞を移植する実験を実施
しました。その結果、移植後三
週間で、全マウスの背中右側に
腫瘍が現れたものの、五週間た
つと、うち三匹の左側に腫瘍が
現れただけでとどまり、再発や
転移が高い割合で起きないこと
が分かりました。

今後は実験結果を基に、ガン
の再発を抑制する新薬や治療法
の開発が期待されます。茶野准
教授は「ガンの再発や転移の可
能性が少しでも下がる薬ができ
れば」と話しています。

ガン幹細胞についての講演動画

です。

 
 


 
 
特異的に見られる分子を探す
ことを得意とする。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 電解水透析システムが慢性透析患者生存期間を改善

 
 
 
 
 
 
 
東北大学は、1月9日、新規に
開発した電解水を用いた透析シ
ステムが、慢性透析患者の生存
期間を改善することを明らかに
したと発表しました。この研究
は、同大大学院医学系研究科附
属創成応用医学研究センター・
東北大学病院慢性腎臓病透析治
療共同研究部門の中山昌明特任
教授のグループが株式会社日本
トリムと共同で行ったものです。
研究成果は、英科学誌「Scient
ific Report 」(電子版)に掲
載されています。

現在、国内の透析患者数は30
万人を超えて年々増えており、
国の医療費を増大させています。
一般に、透析患者の生存期間は
極めて悪く、心血管合併症が主
な死因となっています。 この
合併症の原因には透析中に生じ
る生体内の酸化ストレスと炎症
が関わっていると考えられてい
ますが、現状、これらの要因を
安全に抑える手段はありません
でした。

東北大学と株式会社日本トリ
ムは水の電気分解によって生成
される電解水が生体内で酸化ス
トレスを抑えることに注目し、
電解水の透析治療への応用を目
指し2006年より共同研究を行っ
てきた。

今回の研究では慢性透析患者
さんの生存期間に対する電解水
透析の影響を明らかにすること
を目的とし5年間の多施設共同
臨床研究を実施したということ
です。 国内7施設の慢性血液
透析患者さんを対象に患者さん
は、非盲検オープンスタイルで
それぞれの治療法(電解水透析
群161例、通常透析群148例)に
割り付けられ、死亡および心血
管合併症(うっ血性心不全、虚
血性心疾患、脳卒中、虚血によ
る下肢切断)といったイベント
の発生を測定結果とし、5年間
の臨床経過が観察されました。

その結果、透析自体の臨床的
効果・安全性に両群間に違いは
見られませんでしたが、電解水
透析群では、透析後の高血圧の
改善、必要な1日当たりの降圧
薬の投与量の減量が観察された
ということです。 また、平均
観察期間3.28年の間に91件のイ
ベントの発生を確認 (電解水
透析群41件、通常透析群50件)。
死亡数および心脳血管病の発症
リスクが従来の標準的透析治療
と比べて41%抑制されたことを
確認したとしています。

今回の研究によって、電解水
血液透析が慢性透析患者の心血
管病を抑制し、患者予後を改善
する可能性が示されました。研
究グループは「従来の血液透析
療法が抱える高い死亡率や心血
管合併症の発生に対して、電解
水透析が新たな解決手段となる
可能性が示された」と述べてい
ます。

血液透析の風景を写した動画で

す。

 
 


 
 
怪傑ゾロが解決手段を示す。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
「ガン幹細胞」を、維持する
分子を特定し幹細胞から同分子
を阻害すると、再発や転移が少
なくなることも分かり新薬開発
などにつながることが分かった
のは偉大な業績です。ガン治療
が難しいのは、再発転移がある
からだと言われています。再発
転移を抑制することができれば、
初発の原発巣の治療に専念でき
るため、治療が容易になり治療
の選択肢が増えることは明らか
です。極端なことを言えば手術
で原発巣をとってしまえば、お
終いかもしれません。ドクター
Xの活躍の場が失われるかもし
れません。原発巣を取る手術は
難易度の低い手術ばかりとなる
可能性が高いからです。
新規に開発した電解水を用い
た透析システムが慢性透析患者
の生存期間を改善することを明
らかにしたと発表したのは素晴
らしい業績です。電解水に含ま
れる活性水素のせいかもしれま
せん。 慢性透析患者さんでは、
本来、腎臓から排出されるべき
老廃物や毒素が体の中に溜まっ
ています。老廃物や毒素は活性
酸素で酸化されたものが多い様
です。活性水素は、酸化された
老廃物や毒素を還元し、毒性を
弱めると考えられます。ただし、
活性水素は電解水では、わずか
しかできませんので、水素水を
利用するより、水素吸引の方が
効率が良いと思われます。ただ
水素吸引で還元できる活性酸素
は、ヒドロキシラジカルのみで
その他の活性酸素は還元する事
ができないことを申し述べてお
きます。

生存期間を改善する医療機関
を発見。笑

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発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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2019-12-25 00:56:32

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診療マル秘裏話  号外Vol.1417 平成31年2月21日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)肝細胞脂肪滴形成メカニズムと核内脂肪滴機能解明
2)最も患者数が多い性感染症は、性病クラミジア

 
 
 
 
 
 
 
 
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1】 肝細胞脂肪滴形成メカニズムと核内脂肪滴機能解明

 
 
 
 
 
 
 
名古屋大学は1月29日、細胞
の核内で脂肪滴(中性脂肪のか
たまり)が形成されるメカニズ
ムを解明し、さらに核内脂肪滴
が持つ機能を初めて明らかにし
たと発表しました。この研究は、
同大大学院医学系研究科分子細
胞学分野のソウティシクカミル
大学院生、大崎雄樹准教授、藤
本豊士教授らの研究グループに
よるものです。研究成果は、国
際総合学術誌である「Nature C
ommunications」電子版に1月28
日付で公開されました。

脂肪滴は細胞が中性脂肪を蓄え
る構造で、エネルギー産生や蛋
白質分解など、細胞が生存する
ために重要な機能を担っていま
す。ある種の疾患では脂肪滴が
大きく増減することが知られて
おり、肝臓に脂肪が蓄積する脂
肪肝では、肝細胞の中の脂肪滴
が異常に増加します。脂肪滴は、
ミトコンドリアなどと同じく、
細胞質にある小器官と考えられ
てきましたが、近年、肝細胞で
は、細胞の中の核にも脂肪滴が
存在することが分かり、その形
成機構と機能の解明について注
目されていました。肝細胞では、
小胞体の中にある「MTP 」とい
う蛋白質の働きによって、小さ
な脂肪球(リポプロテイン前駆
体)が作られ、VLDL(超低密度
リポプロテイン)として細胞外
に分泌されます。核内脂肪滴が
肝細胞に多い事に注目した研究
グループは、リポプロテイン合
成と核内脂肪滴形成が関係する
のではないかと考え、MTP を薬
剤で阻害しました。結果、VLDL
分泌が減少するだけでなく、核
内脂肪滴の形成も顕著に減少す
ることが判明しました。

肝細胞由来の培養細胞には、核
膜の一部が核の中に向かって延
びた「核膜延長構造」が豊富に
存在します。研究チームは生き
ている細胞の中の分子の動きを
観察する顕微鏡技術を用いて、
小胞体ストレスにさらされた細
胞では、この核膜延長構造の中
にリポプロテイン前駆体が蓄積
し、核膜延長構造の一部が破れ
ると蓄積したリポプロテイン前
駆体が核の中に侵入して、核内
脂肪滴となることを明らかにし
ました。さらに研究チームは、
細胞膜の主成分であるホスファ
チジルコリン(PC)を合成する
際に決定的な役割を担う酵素「
CCT アルファ」が核内脂肪滴に
分布すること、小胞体ストレス
下の細胞では、核内脂肪滴の形
成、CCT アルファの核内脂肪滴
分布、PC合成が顕著に増加する
ことも見出した。また、ペリリ
ピン3という蛋白質がPC合成を
減少させるスイッチとして働く
ことも明らかとなりました。

今回の結果は、核内脂肪滴が小
胞体ストレスを軽減させるメカ
ニズムの一端を担っていること
を示したものと言えます。肝臓
はリポプロテイン分泌のほか、
蛋白質や脂肪の合成・代謝、薬
物代謝など多くの働きを担う臓
器であり、常に小胞体ストレス
の危機にさらされています。正
常な肝細胞には、小胞体ストレ
スに対抗して正常な機能を維持
するための仕組みが備わってい
ますが、そのような仕組みの破
綻は脂肪肝などを引き起こしま
す。今回の結果をもとにして、
核内脂肪滴の形成や、PC合成を
調節することができれば、脂肪
肝などの発症の予防や治療への
応用が可能になると考えられる
と研究グループは述べています。

肝臓が若返る飲み物について、

解説している動画です。

 
 


 
 
閣内に肝細胞核内脂肪滴があ
る人がいる。       笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 最も患者数が多い性感染症は、性病クラミジア

 
 
 
 
 
 
 
「日本感染症学会診断・治療
ガイドライン2016」には、17疾
患の性感染症が記載されていま
す。その中でも最も患者数が多
いのが「クラミジア」です。国
が指定する、約1000カ所の医療
機関の定点報告を見ると、2002
年の約4万3000人をピークに、
減少しているものの、2016年に
は約2万4000人が報告されてい
ます。

病原体は、クラミジア・トラ
コマチスという細菌の一種で、
粘膜との接触で感染します。他
の性感染症と比べて圧倒的に多
いのはなぜなのでしょうか。性
感染症専門施設「プライベート
ケアクリニック東京」(新宿区)
の尾上泰彦院長が言っています。

「HIV(エイズウイルス)が
1回の性行為で感染する確率は
1%未満ですが、クラミジアは
約50%と感染力が強い。しかも、
男性の50%、女性の70~80%は
症状が出ません。ですから女性
の方が男性より2倍以上多い。
それに症状が出たとしても、比
較的軽いので、気づかないまま
感染を拡大されやすいのです」

感染経路は、膣性交による尿
道や子宮頚管への感染。オーラ
ルセックスによる咽頭感染です。
肛門性交による直腸感染もあり
ます。感染者の体液が目に入る
ことで、クラミジア性結膜炎と
いう感染経路もあります。

目から感染すると病原体が目
と鼻をつなぐ鼻涙管を通って鼻
腔へ移行、そして咽頭へ感染す
るという場合もあります。咽頭
に感染しても、発赤や腫れなど
の症状はほとんど表れません。
そのためパートナー間でピンポ
ン感染が起こりやすいのです。

男性の典型的な症状は「クラ
ミジア性尿道炎」というもので
す。「感染の機会から1~3週
間後に、尿道口から水っぽい白
い分泌物が出ます。また、尿道
のかゆみ、違和感、不快感など
もありますが、いずれも軽い。
しかし、放置していると精巣上
体炎を発症する恐れがあり、男
性不妊の原因になります。副睾
丸が腫れて痛いのが特徴です。
精巣上体炎の多くは、クラミジ
アが原因とされています」

妻が子宮ガン検診などに行き、
クラミジアが見つかったのです
が、夫は検査しても陰性という
ことも珍しくないということで
す。その場合には、検査法が正
しく行われていない可能性があ
ります。男性のクラミジアの尿
検査は、最後に排尿してから2
時間以上経ってから採尿します。
しかも、排尿初期の約20ccで
検査します。これが守られてい
ないと偽陰性になりやすいとい
うことです。検査を受けるなら
性感染症の専門医を受診した方
が良いということです。

クラミジア感染症について解説

している動画です。

 
 


 
 
法治制度を適応せず、放置す
る。           笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
細胞の核内で、脂肪滴(中性
脂肪のかたまり)が形成される
メカニズムを解明し、さらに核
内脂肪滴が持つ機能を初めて明
らかにしたと発表したのは偉大
な業績です。脂肪滴は、細胞が
中性脂肪を蓄える構造で、エネ
ルギー産生や蛋白質分解など、
細胞が生存するために、重要な
機能を担っています。ある種の
疾患では脂肪滴が大きく増減す
ることが知られており、肝臓に
脂肪が蓄積する脂肪肝では、肝
細胞の中の脂肪滴が異常に増加
するということです。脂肪滴は、
ミトコンドリアなどと同じく、
細胞質にある小器官と考えられ
てきましたが、近年、肝細胞で
は、細胞の中の核にも脂肪滴が
存在することが分かり、その形
成機構と機能の解明について注
目されていたので、核内脂肪滴
のメカニズムと機能を明らかに
したのは、画期的と言えるでし
ょう。
HIV(エイズウイルス)が
1回の性行為で感染する確率は
1%未満ですが、クラミジアは
約50%と感染力が強いという事
は、初耳でした。しかし男性の
50%、女性の70~80%は症状が
出ないということや、女性の方
が男性より2倍以上多いという
ことや、症状が出たとしても、
比較的軽いので、気づかないま
ま感染を拡大されやすいという
ことも知っていました。ピンポ
ン感染と言って、男性と女性の
性交渉をするカップルで、女性
を治療しても、男性から再び移
されるということが十分あるし、
逆の場合、男性が治療していて
クラミジアがなくなっていても
女性から移されるということも
あり得る病気です。放置してい
ると精巣上体炎を発症する恐れ
があり、男性不妊の原因になる
ということですから、軽く考え
ずパートナーが揃って治療をす
ることをお勧めします。

艦船内でクラミジア感染が起
こる。          笑

 
 
 
 
 
 
 
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