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2019-12-19 23:42:26

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診療マル秘裏話  号外Vol.1412 平成31年2月15日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)臨床開発中の神経組織再生の細胞医薬適応拡大
2)心不全のミトコンドリア機能低下と運動能低下治療可

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 臨床開発中の神経組織再生の細胞医薬適応拡大

 
 
 
 
 
 
 
バイオベンチャーのサンバイ
オは1月18日、神経組織を再生
する細胞医薬として臨床開発中
の「SB623 」について、慢性期
脳出血に対する開発プログラム
を追加すると発表しました。脳
出血は、半身麻痺、感覚障害、
記憶障害等の症状が起こり得ま
すが、現状では根治治療があり
ません。日米で開発を視野に入
れ、フェーズ2またはフェーズ
3からの開始を見込んでいます。
開始時期など詳細は未定という
ことです。

「SB623 」は、成人骨髄由来
の間葉系幹細胞を加工・培養し
て製造したもので、脳内の神経
組織に投与されると再生機能を
誘発する事で失われた運動機能
の改善を促すことが期待される
ということです。これまで日米
を中心に慢性期外傷性脳損傷と
慢性期脳梗塞の開発を進めてい
ます。慢性期外傷性脳損傷では
フェーズ2で、対照群と比べ、
統計学的に、有意な運動機能の
改善を認め主要評価項目を達成
しました。その結果を受け、外
傷性脳損傷と類似性がある慢性
期脳出血を追加して開発する事
にしました。

なお、慢性期脳梗塞について
は、フェーズ2bの結果を19年2
月~7月に公表する予定です。

神経細胞再生について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
公表した結果は、好評だった。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 心不全のミトコンドリア機能低下と運動能低下治療可

 
 
 
 
 
 
 
北海道大学は1月21日、心不
全による骨格筋ミトコンドリア
機能と運動能力の低下が、神経
系の成長や維持に不可欠な蛋白
質である脳由来神経栄養因子(
BDNF)の投与により治療できる
ことを明らかにしたと発表しま
した。この研究は、同大大学院
医学研究院循環病態内科学教室
の絹川真太郎講師らの研究グル
ープによるものです。研究成果
は、「Circulation 」に掲載さ
れています。

心不全患者は運動能力が低下
しますが、これには骨格筋ミト
コンドリア異常が関わっている
と考えられています。また運動
能力の低下と心不全の予後不良
は密接に関連しています。運動
トレーニングは、運動能力と末
梢骨格筋異常を改善する唯一の
治療法であり、心不全の予後を
改善することが知られています。
しかし、重症の心不全患者では
身体活動が大幅に制限され、十
分な運動トレーニングを行えな
いことも多く、代わりとなる薬
物治療の開発が求められていま
す。

BDNFは、神経系の成長や発達・
維持に関与することが知られる
脳由来神経栄養因子です。運動
により、血中や骨格筋でのBDNF
発現が増加することが報告され
ています。研究グループはこれ
まで、心不全患者は血中BDNFが
低下し、その血中レベルが運動
能力と密接に関連していること
や血中BDNFが心不全の生命予後・
心不全による再入院などと関連
することを明らかにしていまし
た。

研究グループは今回、心不全
のモデルマウスへのBDNF投与で、
運動能力低下と骨格筋ミトコン
ドリア機能低下が改善するとの
仮説を立て、検証を行いました。

まず、心臓の左冠動脈を糸で
縛り心筋梗塞・心不全を誘導し
た心筋梗塞後心不全モデルマウ
スと、比較対象として心臓の左
冠動脈に糸を通す処理のみを施
したマウス(偽手術群)を用い
て解析しました。心筋梗塞作成
2週間後に心機能評価(心エコ
ー検査)、運動能力評価(小動
物用トレッドミル)、取り出し
た骨格筋のミトコンドリア機能
評価(高感度ミトコンドリア呼
吸能測定装置)を行いました。
更に、別の群のモデルマウスを
作成し、心筋梗塞手術後2週間
目より、リコンビナントヒトBD
NF(1日あたり5mg/kg体重)ま
たは同BDNFを含んでいない溶媒
を2週間皮下投与しました。そ
の後、心機能、運動能力、骨格
筋ミトコンドリア機能を評価し
ました。

これらの結果から、心筋梗塞
後心不全モデルの運動能力低下
や、骨格筋ミトコンドリア機能
異常と骨格筋BDNFが密接に関連
していることが判明しました。
また、リコンビナントヒトBDNF
により、心不全の運動能力低下
、と骨格筋ミトコンドリア機能
異常が治療できることも明らか
になったということです。

その結果、心筋梗塞の2週間
後、心機能は障害され、心不全
を呈していました。 同時に、
運動能力も偽手術群のおおよそ
40%程度まで低下し、骨格筋ミ
トコンドリア機能は低下してい
ました。一方、リコンビナント
ヒトBDNFを2週間投与した心筋
梗塞後マウスでは、溶媒を投与
した心筋梗塞後マウスと比較し
て、有意に運動能力が回復(偽
手術群のおおよそ70%まで)し
ていました。また、骨格筋ミト
コンドリア機能も有意に改善し
ましたが、心機能や身体活動量
には影響しませんでした。骨格
筋のBDNF発現量をウエスタンブ
ロット法で調べたところ、心筋
梗塞後マウスではその発現量が
低下し、BDNFの投与で改善しま
した。

これらの結果から、心筋梗塞
後心不全モデルの運動能力低下
や、骨格筋ミトコンドリア機能
異常と骨格筋BDNFが密接に関連
していることが判明しました。
また、リコンビナントヒトBDNF
により、心不全の運動能力低下
と骨格筋ミトコンドリア機能異
常が治療できることも明らかに
なったとしています。
研究グループは、「本研究は
運動能力をターゲットとした新
たな治療法の発見であり、臨床
応用を目指した研究へとつなが
る貴重な基礎研究であると評価
されている」とし、「今回は心
不全を対象としているが、骨格
筋ミトコンドリア機能異常に基
づく運動能力低下は、糖尿病を
始めとする種々の慢性疾患にお
ける健康寿命の短縮に関与して
いる。本研究結果は幅広い疾患
への応用も期待できる」と、述
べています。

脳由来神経栄養因子(BDNF)

について解説している動画です。

 
 


 
 
 
開腹手術から回復する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
神経組織を再生する細胞医薬
として臨床開発中の「SB623 」
について、慢性期脳出血に対す
る開発プログラムを追加すると
発表したのは素晴らしい企画だ
と思います。 これまで日米を
中心に、慢性期外傷性脳損傷と
慢性期脳梗塞の開発を進めてお
り、慢性期外傷性脳損傷では、
フェーズ2で、対照群と比べ、
統計学的に、有意な運動機能の
改善を認め主要評価項目を達成
しました。その結果を受け、外
傷性脳損傷と類似性がある慢性
期脳出血を追加して開発する事
にしたということですから慢性
期の脳出血でも有意な運動機能
の改善を認めることでしょう。
結果が楽しみです。
心不全による骨格筋ミトコン
ドリア機能と運動能力の低下が、
神経系の成長や維持に不可欠な
蛋白質である脳由来神経栄養因
子(BDNF)の投与により治療で
きることを明らかにしたと発表
したのは偉大な業績です。BDNF
は、神経系の成長や発達・維持
に関与することが知られる脳由
来神経栄養因子であり、運動に
より、血中や骨格筋でのBDNFの
発現が増加することが報告され
ていたということですから研究
グループは今回、心不全のモデ
ルマウスへのBDNF投与で、運動
能力低下と骨格筋ミトコンドリ
ア機能低下が改善するとの仮説
を立てる事になったのだと推測
しました。

昨日のミトコンドリア機能を
調査する。        笑

 
 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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診療マル秘裏話   Vol.738 平成30年1月31日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)希少糖の一種が「GLP1」の分泌促す効果を持つ
2)生涯独身だった人は認知症発症リスク が42%高い

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
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さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】 希少糖の一種が「GLP1」の分泌促す効果を持つ

 
 
 
 
 
 
 
 
自然界に少量しか存在しない
希少糖の一種で、血糖値の上昇
抑制や肥満予防に役立つとされ
る「D-アルロース(プシコース)」
が、糖尿病治療に有効なホルモ
ン「GLP1」の分泌を促す効果を
持つことがマウスの実験で分か
ったと、自治医大などの研究チ
ームが1月9日付の英科学誌電子
版に発表しました。

矢田俊彦・自治医大教授(生
理学)らの研究チームによると、
GLP1はインスリンを分泌させた
り、食欲を抑えたりします。糖
尿病治療では同様の効果がある
注射薬が用いられますが、吐き
気などの副作用があり、今回の
発見で、経口投与ができる薬の
開発につながるということです。

希少糖について解説している

動画です。

 
 


 
 
駐車違反をした後に痛い注射
をされた。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 生涯独身だった人は認知症発症リスク が42%高い

 
 
 
 
 
 
 
 
生涯独身だった人は、結婚し
ている人に比べ、認知症を発症
するリスクが42%高いとの研究
結果を、英ロンドン大などのチ
ームがまとめました。配偶者と
死別した人も、リスクが20%高
くなっていました。

チームは1992~2016年に発表
された、結婚と認知症に関する
論文15編を分析しました。研究
参加者は、スウェーデン人を中
心に日本人や米国人を含む系約
81万人です。認知症の発症リス
クは、性別や年齢に関わらず、
独身者と死別者が、高いという
結果でしたが、離婚した人のリ
スクは結婚している人と変わら
なかったそうです。

リスクを左右する要因は解明
できていませんが、結婚に伴い
社会的交流が増えることなどが、
影響した可能性があるとチーム
は見ています。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
傘下の企業が、研究参加者を
募る。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
自然界に少量しか存在しない
希少糖の一種で、血糖値の上昇
抑制や肥満予防に役立つとされ
る「D-アルロース(プシコース)」
が、糖尿病治療に有効なホルモ
ン「GLP1」の分泌を促す効果を
持つことが動物実験で分かった
のは素晴らしいことです。GLP1
はインシュリンの分泌を促進す
るだけではなく、グルカゴンの
分泌を抑制します。グルカゴン
は血糖値を押し上げるホルモン
です。グルカゴンの分泌が抑制
されると血糖値上昇の効果が消
え血糖コントロールが良くなり
ます。
生涯独身だった人は、結婚し
ている人に比べ、認知症を発症
するリスクが42%高いとの研究
結果が出たのは、素晴らしい事
です。結婚という、人間関係の
創造が認知症発症を抑制するの
かどうか明らかではありません
が、全く遺伝的に違った相手を
選ぶこととも無関係ではない様
に思います。近親相姦を避ける
ため、娘は年頃になると父親の
ことを汚い物のように扱うとさ
れています。本能的に全く遺伝
的に異なる人との人間関係を結
ぶことで大いに脳に刺激を与え
ることになるのではないでしょ
うか?

創造することを想像してみた。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
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