最近の号外Vol.1398メルマガ

2019-12-02 22:40:25

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 

診療マル秘裏話  号外Vol.1398 平成31年1月29日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)異常蛋白質の脳への蓄積で学習効果は発揮不可
2)食道ガン発症のリスク が飲酒や喫煙により高まる

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 異常蛋白質の脳への蓄積で学習効果は発揮不可

 
 
 
 
 
 
 
アルツハイマー病に関連する
異常な蛋白質が脳に蓄積してい
る人は、認知機能に異常がなく
ても学習効果を発揮できないと
する研究結果を、東京大教授の
岩坪 威 さん(神経病理学)ら
のチームがまとめました。アル
ツハイマー病の早期発見と治療
につながる可能性があるという
ことです。

調査は、2008~2014年、認知
機能が正常な60~84歳の男女1
54人に実施しました。19人の
脳で、アルツハイマー病患者さ
んにみられる異常蛋白質「アミ
ロイドβベータ」の蓄積が確認
されました。

チームは対象者全員に、現在
の日時や場所などを問う基本的
な認知機能検査を3年間、半年
から1年ごとに計5回受けても
らいました。その結果、アミロ
イドβの蓄積がある人は、ない
人に比べて点数が伸びませんで
した。

アミロイドβに加え、もう一
つの異常蛋白質「リン酸化タウ」
が増えている患者さんは、植物
や動物の名前を挙げさせる検査
の点数が良くありませんでした。

いずれも、学習効果の喪失が
原因とみられています。

アルツハイマー病は、認知症
患者さん全体の半数以上を占め
ます。今回の結果を受けて岩坪
さんは、「潜在的な認知機能の
障害を判定する新たな基準を作
り、早期の診断と発症予防につ
なげたい」と話しています。

認知症予防で、異常蛋白質を

蓄積しない方法について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
潜在的な千載一遇のチャンス
を獲得する。       笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
2】 食道ガン発症のリスク が飲酒や喫煙により高まる

 
 
 
 
 
 
 
食道ガンを発症するリスクが
飲酒や喫煙によって高まる詳し
い仕組みを、人の食道の細胞を
遺伝子解析して解明したと京都
大や東京大医科学研究所などの
チームが発表しました。飲酒歴
と喫煙歴が長い人ほど、発ガン
に関わる遺伝子変異が、起こる
頻度が高まるということです。
論文が英科学誌ネイチャー電子
版に掲載されました。

ガンは、正常な細胞の遺伝子
が何度も変異して発症すると考
えられていますが、発症前にど
のような変異が起きているかは、
不明な点が多いようです。食道
ガンは、国内で毎年新たに2万
人以上が発症します。 早期に
発見されにくく、難治性ガンの
一つとされています。

チームは健康な人と食道ガン
の患者さん計134人(23~85
歳)の食道から、ガン化してい
ない細胞の組織を採り、遺伝子
変異の有無を調べました。その
結果、飲酒、喫煙歴の両方が長
い人ほど、発ガンに関わる「N
OTCH1」や「TP53」と
いう遺伝子で頻繁に変異が起き
ており、変異する遺伝子の種類
も多いことが分かりました。

一方、高齢者では飲酒と喫煙
の有無にかかわらず、食道全体
の4~8割の細胞で、遺伝子の
変異が見つかりました。 小川
誠司・京大教授(分子腫瘍学)
は、「加齢による遺伝子変異に
飲酒と喫煙が加わり、発ガンリ
スクが一気に高まる。予防には
酒やたばこを控えることが重要
だ」と話しています。

佐谷秀行・慶応大教授(腫瘍
生物学)の話「ガンの早期発見
の手がかりが得られる成果だ」

食道ガンのリスクについて解説

している動画です。

 
 


 
 
華麗なる鰈の加齢変化。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
アルツハイマー病に関連する
異常な蛋白質が脳に蓄積してい
る人は、認知機能に異常がなく
ても学習効果を発揮できないと
する研究結果を発表したのは、
偉大な業績です。アルツハイマ
ー病に関連する異常な蛋白質と
は、アミロイドβとタウ蛋白質
を指して言っています。 私の
記憶では、血中アミロイドβは、
認知症症状が出現する頃には、
飽和しており、その濃度を持っ
て認知症マーカーとするのは、
難しいとされていて、タウ蛋白
質の方が、認知症が進行するに
したがって、血中の濃度が増加
するため、認知症マーカーとし
て適しているということだった
と思います。しかし、学習効果
の喪失という点では一致してい
るようなので、興味深い結果だ
と感心しました。
食道ガンを発症するリスクが
飲酒や喫煙によって高まる詳し
い仕組みを、人の食道の細胞を
遺伝子解析して解明したと京都
大や東京大医科学研究所などの
チームが発表したのは、素晴ら
しい業績です。食道ガンだけで
はなく、咽頭ガン、喉頭ガンの
発症リスクも上昇するのではと
推測できます。最後まで自分の
声を残したかったサミーデイビ
スジュニアも大酒家、愛煙家だ
った事が知られています。残念
ながら、サミーデイビスジュニ
アは、喉頭ガンで帰らぬ人とな
りました。近しい所では、私の
父方の伯父も食道ガンで亡くな
りましたが、やはり、大酒家で
愛煙家でした。しかし、一見当
たり前のことをきちんと証明す
ることは難しいとされています。
食道ガンだけではなく咽頭ガン、
喉頭ガンでも因果関係を証明し、
そのメカニズムを解明して頂き
たいものです。

照明が原因で、眩しかったと
証明した。        笑

 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp
このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。

このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント