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2019-11-06 00:20:41

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診療マル秘裏話  号外Vol.1375 平成31年1月3日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)幹細胞の老化は、マイナスだけでもないらしい
2)神経変性疾患に幅広く適用可能となる新薬発見

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】 幹細胞の老化は、マイナスだけでもないらしい

 
 
 
 
 
 
 
古代ミイラの髪は赤いと言わ
れています。赤は黒か茶が酸化
した色で、白髪になるまで長生
きした人はめったにいなかった
ということでしょう。白髪にな
るのは、黒い色素を髪に供給す
る「色素細胞」を作る「色素幹
細胞」が減るためです。東京医
科歯科大の西村栄美教授による
と、健康な色素幹細胞は「自己
複製」して数を保ちつつ、色素
細胞も作りだしています。何ら
かの原因で一時的に色素細胞ば
かり作って自己複製しなくなる
と、色素幹細胞は枯渇します。
やがて色素細胞も作れなくなり
ます。

加齢による脱毛も、毛の再生
に必要な細胞を作る毛包幹細胞
が自己複製しなくなる事が原因
ということです。

からだの組織の幹細胞は「生涯
にわたって維持される」とされ
てきました。しかし、研究がす
すみ、幹細胞にも加齢の影響が
あるらしい、と分かって来まし
た。

長生きする人が増えると、幹
細胞の老化が問題になりそうで
すが、マイナスだけでもないそ
うです。西村さんは、色素幹細
胞が自己複製をやめることは、
加齢で質が落ちた幹細胞を「間
引く」ことになると見ています。
問題がある細胞がむやみに増え、
頭皮がガンになることを防いで
いる可能性もありそうです。

ガン幹細胞におけるエピゲノム

異常を標的とした革新的な創薬

研究をする研究室の紹介動画で

す。

 
 


 
 
鰈が華麗に加齢する。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 神経変性疾患に幅広く適用可能となる新薬発見

 
 
 
 
 
 
 
神経変性疾患治療の開発を進
める製薬会社セレスピールとシ
ンガポール国立神経科学研究所
は12月10日、パーキンソン病モ
デルにおけるセレスピールの臨
床適用候補化合物イタナプラセ
ドの動物における概念実証を確
認したと発表しました。具体的
には、以前に軽度認知障害(M
CI)の患者さんにおける試験
で効果を奏したイタナプラセド
は、パーキンソン病原因蛋白質
LRRK2の発現を阻害し、さ
らには神経毒性を防止し、その
結果、健康なドーパミン作動性
ニューロンが保存されることが
分かりました。これらのデータ
は、パーキンソン病における第
2相臨床試験の開始をサポート
し、神経変性疾患に幅広く適用
可能となる可能性があります。

パーキンソン病の新薬のエビデ

ンスとリハビリの可能性につい

ての動画です。

 
 


 
 
茶道教室で、パソコンを作動
させた。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
古代ミイラの髪は赤いと言わ
れていて、赤は黒か茶が酸化し
た色で、白髪になるまで長生き
した人はめったにいなかったと
いうことについては、全く知り
ませんでした。長い年月を経る
と髪の毛自体が酸化され、色が
変わるというのも不思議な現象
です。からだの組織の幹細胞は
「生涯にわたって維持される」
とされてきましたが、研究がす
すみ、幹細胞にも加齢の影響が
あるらしい、と分かって来たと
言う事ですから、簡単に言うと
幹細胞も老いるということでし
ょう。毛根の幹細胞が老いる事
で、白髪や脱毛が起きると考え
るのが、妥当とされています。
色素幹細胞が自己複製をやめる
ことは、加齢で質が落ちた幹細
胞を「間引く」ことになると言
うことのようです。間引く理由
は、問題がある細胞がむやみに
増え、頭皮がガンになることを
防いでいる可能性があるという
ことなので、白髪や脱毛もあな
がち悪いことだけではないよう
です。
神経変性疾患治療の開発を進
める製薬会社セレスピールとシ
ンガポール国立神経科学研究所
は12月10日、パーキンソン病モ
デルにおけるセレスピールの臨
床適用候補化合物イタナプラセ
ドの動物における概念実証を確
認したと発表したのは、偉大な
業績です。以前に軽度認知障害
(MCI )患者さんにおける試験
で効果を奏したイタナプラセド
は、パーキンソン病原因蛋白質
LRRK2の発現を阻害し、さ
らには神経毒性を防止し、その
結果、健康なドーパミン作動性
ニューロンが保存されることが
分かったということですから、
神経変性疾患に幅広く適用可能
となる可能性があるということ
ですから素晴らしい効能が期待
できる気がします。認知症を始
めとする神経変性疾患は、これ
まで根治療法がなく、製薬会社
も新薬の開発から撤退するとい
う事態になっていることを考え
れば、正に奇跡としか言いよう
のない発見と言えましょう。近
い内に、臨床でこの薬を使う日
がくる事を期待して止みません。

辞退という事態に陥った。笑

 
 
 
 
 
 
 
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