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2019-11-05 00:26:46

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診療マル秘裏話  号外Vol.1374 平成31年1月1日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)1日に歩く時間が長い人程、認知症なりにくい
2)肥満抵抗性に関わる、新遺伝子「Ly75」を同定

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 1日に歩く時間が長い人程、認知症なりにくい

 
 
 
 
 
 
 
1日に歩く時間が長い人ほど、
認知症になりにくい、との研究
結果を、東北大の研究グループ
が発表しました。

調査は、宮城県大崎市の65歳
以上の住民1万3990人が対象で
す。1日の歩行時間で「30分未
満」「30分~1時間」「1時間
以上」の3グループに分け、20
07年から約6年間にわたって、
認知症になった人がいるかどう
かを調べました。

その結果、「1時間以上」の
グループで認知症になった人の
割合は、「30分未満」のグルー
プと比べて28%少なかったので
す。「30分~1時間」も「30分
未満」より19%少なく歩行時間
が長いと、認知症になりにくい
傾向がみられました。

これらを踏まえ、厚生労働省
の「国民健康・栄養調査」のデ
ータも活用し、歩く時間の長さ
と認知症のなりやすさの関係を
試算しました。仮に「30分未満」
「30分~1時間」のグループが
歩行時間を延ばし、それぞれ1
段階上のグループに移行すると、
認知症になる割合を14%抑えら
れるとしています。

65歳以上のすべての人が1日
1時間以上歩けば、日本全体で
認知症になる割合を18%抑えら
れる計算になるということです。

研究をとりまとめた同大講師
の遠又靖丈さんは、「認知症を
予防するため高齢者に歩く時間
を増やすように呼びかける意義
は大きい」と話しています。

認知症になりにくい人の特徴に

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
 
恒例の高齢者が歩く時間を考
える。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 肥満抵抗性に関わる、新遺伝子「Ly75」を同定

 
 
 
 
 
 
 
名古屋大学は12月6日、肥満
抵抗性に関わる新たな遺伝子と
して「Ly75」を同定したと発表
しました。この研究は、同大大
学院生命農学研究科の石川明准
教授らの研究グループによるも
のです。研究成果は「Scientif
ic Reports」に掲載されていま
す。

世界保健機関(WHO )によると、
世界のおよそ3人に1人が過体重
または肥満であり、この割合は
年々上昇していると報告されて
います。肥満は、複数のQTL(q
uantitative trait loci)と環
境要因が複雑に絡み合って統御
されています。これまでに、ヒ
トやモデル動物において、BMI、
体重、白色脂肪組織重量や血中
脂質濃度などの肥満に関わる形
質を制御する多くのQTL が染色
体上に位置づけられてきました。
しかし、個々のQTL の肥満形質
におよぼす効果は小さいため、
QTL の原因遺伝子を同定する事
は容易なことではありません。

研究グループは、これまでに野
生マウスの遺伝資源から、白色
脂肪組織重量を減少させるQTL
を発見しました。さらに、全ゲ
ノムリシーケンス解析や遺伝子
発現解析などにより、免疫系に
関わるLy75(lymphocyte antig
en 75 )遺伝子が、この肥満抑
制QTL の最有力候補遺伝子であ
ることを明らかにしていました。
今回の研究では、Ly75のノック
アウトマウスなどを用いた遺伝
解析や遺伝子発現解析などによ
り、肥満抑制QTL の原因遺伝子
がLy75であることを世界で初め
て明らかにしました。 また、
因果分析により、Ly75の遺伝子
型やLy75のmRNA発現量と、白色
脂肪組織重量の間には因果関係
があることを証明し、遺伝子型
の変化により、発現量が高くな
ると白色脂肪組織重量が減少す
る、つまり肥満を抑制すること
を明らかにしました。この遺伝
子は、免疫応答に関わる機能を
担うことがこれまでに報告され
ていましたが肥満に関する報告
は全くなかったということです。

今回の研究成果は、肥満に関わ
るQTL の原因遺伝子を同定した
数少ない成功例のひとつであり、
肥満生物学に新たな知見をもた
らすものとして期待されます。
今後、Ly75遺伝子の脂質代謝に
関わる分子機能を解明すること
が必要となりますが、研究グル
ープは、「ヒトでは、万病の元
である肥満を克服するためのゲ
ノム医療への応用に繋がり、家
畜では、健康改善と畜産物の生
産性の向上のためのゲノム育種
への応用に繋がる」と述べてい
ます。

肥満遺伝子について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
生産現場が凄惨な修羅場と化
した。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
1日に歩く時間が長い人ほど、
認知症になりにくい、との研究
結果を発表したのは偉大な業績
です。ただ歩く際の姿勢も重要
で、前かがみになって長い間歩
いても生活習慣病のリスクが高
くなり、認知症回避の邪魔にな
りかねません。 正しい姿勢で、
正しい歩き方で、歩く時間が長
くなければ、認知症回避は難し
くなるようです。認知症を予防
するため高齢者に歩く時間を増
やすように呼びかける意義は大
きいと私も実感した次第です。
歩くという運動が最も基本的な
運動であり、運動効果も得やす
いということですから、高齢者
の方は、認知症予防のためにも
正しい姿勢で、正しい歩き方で
歩く時間を長くとりましょうと
切に呼びかける次第です。
肥満抵抗性に関わる新たな遺
伝子として「Ly75」を同定した
と発表したのは、画期的な業績
と言えましょう。世界保健機関
(WHO )によると、世界のおよ
そ3人に1人が過体重または肥満
であり、この割合は年々上昇し
ていると報告されているのは、
由々しきことです。確かに遺伝
的な要因が、肥満について影響
を与えているのは事実であると
推測されます。 しかしながら、
小麦断ちをするだけで、痩せた
とたくさんの患者さんが言って
いるのは、環境要因の大きさが
半端ないことを示しています。
遺伝的要因を考慮しながら環境
要因の改善を図るようにしなけ
れば、肥満症の治療は立ち行か
なくなることでしょう。 その
考慮の一端として、今回の研究
成果を生かして使って頂きたい
ものです。

盛夏に製菓について成果をあ
げる。笑

 
 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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