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2019-11-12 20:55:18

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診療マル秘裏話  号外Vol.1381 平成31年1月10日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)最も強力な歯周病原細菌の感染でIL-31が産生
2)認知症初期簡易検査研究の協力を行う事を発表

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
 
1】 最も強力な歯周病原細菌の感染でIL-31が産生

 
 
 
 
 
 
 
 
東北大学は、12月17日、最も
強力な歯周病原細菌「Porphyro
monas gingivalis」に感染する
と、歯ぐきのマスト細胞からイ
ンターロイキン(IL)-31 が産
生されることを発見したと発表
しました。この研究は、同大大
学院歯学研究科口腔分子制御学
分野の多田浩之講師と口腔診断
学分野の西岡貴志助教の研究グ
ループによるものです。 研究
成果は「Cellular Microbiolog
y」に掲載されています。

Porphyromonas gingivalis(ポ
ルフィロモナス・ジンジバリス)
は、歯周病の進行に大きく関わ
る最も強力な歯周病原細菌です。
歯周病が進行すると歯の周りを
構成する歯周組織が破壊され、
歯の喪失に至ります。この歯周
組織の破壊をもたらすのは、歯
周病原細菌により引き起こされ
る慢性炎症であり、P.gingival
isは歯周炎の慢性化に深く関わ
ることが示唆されています。

マスト細胞は、粘膜や、皮膚に
存在する免疫細胞の一種であり、
粘膜での感染の防御に役立って
いますが、一方で関節リウマチ
など慢性炎症を特徴とする病気
を悪化させることが知られてい
ます。歯周病に罹患すると炎症
を起こしている歯周組織にマス
ト細胞が集積することは示され
ていましたが、マスト細胞が歯
周病の進行にどのように関わっ
ているかは、これまで明らかに
されてませんでした。研究グル
ープは、P.gingivalisによる歯
周炎マウスモデルを用いた実験
を行い、口腔にP.gingivalisを
感染させると歯肉のIL-31 mRNA
発現が著明に亢進する事を発見
しました。マスト細胞欠損マウ
スではP.ingivalis 感染による
歯肉のIL-31 mRNA発現に変化は
みられなかったことから、P.gi
ngivalisによる,歯肉のIL-31発
現上昇にはマスト細胞が関わる
可能性が示唆されました。

次に、P.gingivalisの感染によ
りマスト細胞からIL-31 が産生
されるメカニズムについて、ヒ
トマスト細胞株にP.gingivalis
W83 株を感染させて検討した所、
著明に,IL-31が産生されること
を発見しました。P.gingivalis
はシステインプロテアーゼのジ
ンジパインを産生することで、
宿主細胞に多様な病原性を示す
ことが明らかにされていること
から、P.gingivalisによるマス
ト細胞のIL-31 産生誘導がジン
ジパインにより担われる可能性
を検討しました。ジンジパイン
を欠損するP.gingivalisを用い
て検討した所、マスト細胞のIL
-31 産生が完全に消失したこと
から、P.gingivalisが産生する
ジンジパインがマスト細胞のIL
-31 産生を誘導することが明ら
かになりました。

口腔の粘膜は、上皮細胞による
角質層とタイトジャンクション
の2つのバリアによって病原微
生物の侵入を阻止しており、ク
ローディン-1は歯肉におけるタ
イトジャンクションを構成する
重要な役割を担っています。研
究グループは、P.gingivalisの
感染によりマスト細胞から産生
されたIL-31 は、歯肉上皮細胞
のクローディン-1発現を抑制さ
せることも見出したということ
です。

歯肉粘膜バリアの破綻は、歯周
炎の慢性化に関わる可能性が、
想定されます。研究グループは、
「歯周病における慢性炎症は歯
の喪失の原因となることから、
慢性炎症のコントロールを目的
とした予防・治療法の開発が期
待される」と述べています。

脳を蝕む歯周病の恐怖について

解説している動画です。

 
 


 
 
クローディン-1発現について
の発言。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 認知症初期簡易検査研究の協力を行う事を発表

 
 
 
 
 
 
 
 
ワコムは11月29日、学校法人
新潟総合学園新潟医療福祉大学
とコクヨと共に製品を用いた、
認知症初期の簡易検査研究の協
力を行うことを発表しました。
アナログ時計の文字盤を描き、
指定された時刻の針を描く「時
計描画試験/CDT((Clock Drawin
g Test )」です。記憶力や判断
力の測定などに用いられるテス
トは、高齢者ドライバーの認知
機能検査などにも利用されてい
ますが、この時計描画をデジタ
ル化することでより多くの情報
が取得できるようになります。
ワコムは、同社も技術協力を行
うコクヨの「電子下敷」ととも
に児玉直樹教授の認知症初期の
簡易検査研究で協力します。
通常の時計描画試験では、どの
程度正確に記述できるかを書き
終わった時計の結果を判断材料
としますが、手書きを瞬時にデ
ジタル変換できる入力支援ツー
ル「電子下敷」を用いることで、
筆圧、方向、速度などペンの動
きでその経過もデータ化できる
ため、これらの情報を用いるこ
とでより精密な検査に貢献でき
る可能性があります。コクヨが
展開する手書き入力支援ツール
は、盤面がセンサーであるボー
ド(下敷き)と専用ペンと紙帳票
で筆跡座標データを捕捉、アプ
リやクラウドを通じて即時にデ
ジタル化できます。紙での記入
というこれまでの流れで検査が
可能な一方、検査者が筆記のデ
ータを得ることができるように
なります。

たった一分で認知症かどいうか

分かる検査という触れ込みの

動画です。

 
 


 
 
入力支援ツールを試演する。


 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
東北大学は、12月17日、最も
強力な歯周病原細菌「Porphyro
monas gingivalis」に感染する
と、歯ぐきのマスト細胞からイ
ンターロイキン(IL)-31 が産
生されることを発見したと発表
したのは、画期的な業績です。
Porphyromonas gingivalis(ポ
ルフィロモナス・ジンジバリス)
は、歯周病の進行に大きく関わ
る最も強力な歯周病原細菌であ
り、歯周病が進行すると歯の周
りを構成する歯周組織が破壊さ
れ、歯の喪失に至るというのは、
本当に怖いですね。 この歯周
組織の破壊をもたらすのは、歯
周病原細菌により引き起こされ
る慢性炎症であり、P.gingival
isは歯周炎の慢性化に深く関わ
ることが示唆されているという
ことですからこの菌の原因物質
であるジンジパインをターゲッ
トにした研究がなされるべきだ
と考えています。
認知症初期の簡易検査研究の
協力を行うことを発表したのは、
画期的企画です。私の診療所で
も認知症については時計の文字
盤を書いてもらって判断してい
ます。通常の時計描画試験では、
どの程度正確に記述できるかを
書き終わった時計の結果を判断
材料としますが、手書きを瞬時
にデジタル変換できる入力支援
ツール「電子下敷」を用いる事
で、筆圧、方向、速度などペン
の動きでその経過もデータ化で
きるため、これらの情報を用い
ることでより精密な検査に貢献
できる可能性があるとは、何と
素晴らしいツールを導入したの
かと感心してしまいました。紙
での記入というこれまでの流れ
で検査が可能な一方、検査者が
筆記のデータを得ることが瞬時
にできるようになるのは本当に
驚き桃の木山椒の木です。

後見人が、社会および個人に
貢献することは、少ない。 笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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2019-11-12 00:37:54

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診療マル秘裏話  号外Vol.1380 平成31年1月8日作成

作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)初期脳梗塞治療に使うステント型血栓除去デバイス
2)縫合創用ドレッシング医療機関向けに発売開始

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】 初期脳梗塞治療に使うステント型血栓除去デバイス

 
 
 
 
 
 
 
テルモは、急性期と呼ばれる
初期の脳梗塞の治療に使用する
ステント型血栓除去デバイス「
Tron(トロン)FX」を20
19年4月に、日本で発売すると
発表しました。トロンFXは、
大塚ホールディングスのグルー
プ会社で医療機器を手掛けるJ
IMRO(群馬県高崎市)の子
会社が開発しJIMROが製造
販売承認を取得した製品となり
ます。テルモは、JIMROと
日本における、独占販売契約を
締結しました。 日本で幅広い
販路を持つテルモが販売する事
で、2021年度に市場シェア10%
の獲得を目指します。

脳梗塞は脳の血管に血栓が詰
まることで、その先の脳組織が
ダメージを受けてしまう病気で
す。ステント型血栓除去デバイ
スは、カテーテルの先端に付い
た金属による網目状の筒である
ステントによって、脳血管内の
血栓をからめとり、血流を再開
通させる治療に使います。

両社の契約期間は2019年4月
から3年間で、その後も協議を
経て更新可能な契約になるとい
うことです。すでにアイルラン
ドのメドトロニックや米国のス
トライカーなど欧米勢が同様の
医療機器を日本市場で展開して
いますが、新製品は柔軟性を高
めつつ、先行各社にないステン
ト径2ミリメートルの細い品種
を揃えることで対抗します。

より細い末梢の血管でも血栓
を回収しやすくし、需要拡大に
弾みを付ける狙いです。テルモ
は脳動脈瘤塞栓コイル等の販売
で培ってきたネットワークを生
かし、治療する医師にアプロー
チします。テルモでは、脳梗塞
治療のための血栓吸引カテーテ
ルの発売を2019年度上期に控え
ています。拡大が予想される脳
梗塞治療領域において、両製品
は競合せず組み合わせて使われ
ることも多いことから相乗効果
が見込めるとみています。

急性期脳梗塞に対する脳血管内

血栓回収療法について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
僧正が層状の相乗効果を狙う。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 縫合創用ドレッシング医療機関向けに発売開始

 
 
 
 
 
 
 
ニチバンは、術後ケア製品「
アスカブリック」シリーズから
縫合創用ドレッシング「サージ
フィット」を、先月末から医療
機関向けに発売開始しました。
高吸水性繊維を配合し、開孔部
を設けた新開発パッドを採用、
高い吸水性と創部の視認性を両
立しました。低刺激性のウレタ
ンジェル粘着剤を使用し、肌に
もやさしいようです。

サージフィットはガーゼ10枚
分以上の吸収量があり、水分の
吸収は、同社従来品の約4倍と
創部に血液や滲出液がたまりに
くいとされています。また、保
水性も高く、血液などの逆戻り
も少ないことがわかっています。

テープ部は高透湿・低刺激の
ウレタンジェル粘着剤を使用し
ました。アクリル系粘着剤は水
分(汗など)が貯留しやすいの
に対して、水分の貯留がおきに
くく、テープをはがしても角質
細胞の付着が少ないなど角質へ
のダメージが小さく、剥離刺激
も少ないとされています。

平行四辺型の開孔部を設けて
おり貼ったまま創部、周辺皮膚
が観察できるといった視認性も
付与しています。

パッドサイズ30×65ミリメー
トル(1箱30枚、税別希望小売
価格8700円)、50×100 ミリメ
ートル(1箱20枚、同9000円)、
50×160 ミリメートル(1箱20
枚、同11000円)の3サイズを揃
えます。 術後早期の創管理に
提案していきます。

アスカブリックシリーズは、
サージフィットを追加して皮膚
接合用テープ「ファスナート」、
手術後の傷あとケアテープ「ア
トファイン」の3シリーズ展開
となりました。

術後ケアーについて解説してい

る動画です。

 
 


 
 
天海和尚が方針を展開して、
武士に示す。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
テルモは、急性期と呼ばれる
初期の脳梗塞の治療に使用する
ステント型血栓除去デバイス「
Tron(トロン)FX」を20
19年4月に、日本で発売すると
発表したのは、画期的な発表だ
と思います。脳梗塞は脳の血管
に血栓が詰まることで、その先
の脳組織がダメージを受けてし
まう病気です。ステント型血栓
除去デバイスは、カテーテルの
先端に付いた金属による網目状
の筒であるステントによって、
脳血管内の血栓をからめとり、
血流を再開通させる治療に使い
ます。脳梗塞も時間がたってし
まうと、詰まった先の脳組織が
壊死してしまい、再開通しても
無駄ということになります。そ
れゆえ、初期の脳梗塞の治療に
用いると記載されているのです。
ニチバンは、術後ケア製品「
アスカブリック」シリーズから
縫合創用ドレッシング「サージ
フィット」を、先月末から医療
機関向けに発売開始したのは、
素晴らしい企画です。高吸水性
繊維を配合し、開孔部を設けた
新開発パッドを採用、高い吸水
性と創部の視認性を両立してい
て、低刺激性のウレタンジェル
粘着剤を使用し肌にもやさしい
というのが売りのドレッシング
剤です。平行四辺型の開孔部を
設けており、貼ったまま創部、
周辺皮膚が観察できるといった
視認性も付与しているのがユニ
ークな点だと思います。アスカ
ブリックシリーズは、サージフ
ィットを追加して皮膚接合用テ
ープ「ファスナート」、手術後
の傷あとケアテープ「アトファ
イン」の3シリーズ展開して、
術後早期の創管理に提案可とな
っています。

死人を視認することで生存者
を探索する。       笑

 
 
 
 
 
 
 
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