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2018-11-15 00:21:06

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診療マル秘裏話   Vol.681 平成28年12月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)急性期脳梗塞で使える、レーザ血栓溶解治療システム
2)澤芳樹教授が再生医療の成果と課題につき講演

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 急性期脳梗塞で使える、レーザ血栓溶解治療システム

 
 
 
 
 
 
 
浜松医科大学、浜松医療セン
ター、浜松ホトニクスらの研究
グループは11月28日、急性期脳
梗塞に対する、レーザ血栓溶解
治療システムを開発したと発表
しました。

同研究グループは既に、さま
ざまな動物モデルに同システム
を用いた治療法を適用し、安全
性および有効性を確認しており、
12月1日より、浜松医療センタ
ーにて同システムを用いたレー
ザ血栓溶解治療法の安全性及び
有効性を確認する医師主導治験
を開始します。

急性期脳梗塞においては、発症
後4.5 時間以内であれば既往症
などの禁忌がない限り、アルテ
プラーゼの静脈投与による血栓
溶解療法が標準の治療法として
広く認められています。しかし
アルテプラーゼの投与で脳主幹
動脈の血流が再開通しない場合
や、発症から4.5 時間を過ぎて
いる場合には、ほかの方法によ
る血栓除去が必要となり、現在
では主に機械的な血栓除去カテ
ーテルが用いられています。た
だし、血栓除去カテーテルでは
血管内皮損傷や、脳出血などの
可能性があり、より安全な治療
法が求められていました。

そこで今回、同研究グループは、
血栓には吸収されるが血管内皮
ではほとんど吸収されないとい
う波長500~600nmのレーザ光の
性質を生かし、レーザを用いて
血栓のみを選択的に溶解可能で、
血管内皮の損傷がほとんどない
波長532nm のレーザ装置と血管
を閉塞している血栓にレーザを
有効に照射するための光ファイ
バーを内包した専用カテーテル
を開発しました。

同カテーテルは通常のマイクロ
カテーテルとほぼ同様の形状及
び操作性のため、造影剤を注入
する診断用カテーテルの内部を
通過させることができ、診断に
引き続いて直ちに血栓溶解治療
を行うことができます。また、
従来の機械的な血栓除去カテー
テルと異なりカテーテルが血栓
を通過する必要がなく、血栓の
手前からレーザを照射するため、
カテーテルが、血栓奥の血管を
損傷することがありません。レ
ーザで溶解された血栓断片は10
μm 以下となるため、別の部位
で再度血管閉塞を起こす可能性
が低く、かつ体内の線溶系によ
る自然溶解が期待できるなどの
メリットがあるということです。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
 
線溶系専用の診断装置。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 澤芳樹教授が再生医療の成果と課題につき講演

 
 
 
 
 
読売テクノ・フォーラム
の研究交流会が、1日、読売
新聞東京本社(東京都千代田
区)で開かれ、大阪大学医学
部長の澤芳樹教授(心臓血管
外科)が、「再生医療の成果
と課題」をテーマに講演しま
した。

澤教授は重い心臓病の患者
から採取した脚の筋肉の細胞
を加工しシート状にして心臓
に貼り付けることで、心機能
を回復させる治療法を開発す
るなど、再生医療分野の研究
をリードしています。

現在、iPS細胞(人工多
能性幹細胞)から作った心筋
細胞シートの開発などを進め
ている澤教授は、「重い心臓
病患者の治療は移植が切り札
だが、日本は立ち遅れている。
再生医療を移植と人工心臓に
次ぐ治療にしたい」と語りま
した。

細胞シートによる再生医療に

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
 
再生医療を最盛にしたい澤
教授。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
急性期脳梗塞に対する、レー
ザ血栓溶解治療システムを開発
したのは、素晴らしい業績です。
既に、さまざまな動物モデルに
このシステムを用いた治療法を
適用し、安全性および有効性を
確認していて後は、レーザ血栓
溶解治療法の安全性及び有効性
を確認する医師主導治験を開始
するとのことですから、そこで
実際の患者さんに対する効果が
確認できれば、どんどん臨床で
使われることになると思われま
す。日本では、急性心筋梗塞よ
り、脳血管障害が多くその利益
を享受する患者さんは、多数に
上ると予想されます。
重症の心臓病の患者さんから
採取した脚の筋肉の細胞を加工
しシート状にして心臓に貼り付
けることで、心機能を回復させ
る治療法を開発するなど、再生
医療分野の研究をリードして来
られ現在、iPS細胞(人工多
能性幹細胞)から作った、心筋
細胞シートの開発などを進めて
いる澤教授には頭が下がります。
再生医療を、移植と人工心臓に
次ぐ治療にするという夢は必ず
実現されると、予想されます。
移植は、ドナーが少ないことが
ネックとなり、人工心臓は耐久
性や小型化などがネックとなり
これ以上の進歩が阻まれている
ことから、無限の可能性を持つ
再生医療に賭けてみるのも悪く
ないと国民全体が納得する日が
来ることを期待して止みません。

大口の債主が、分配の祭主と
なり、多くの分配金を採取した。


 
 
 
 
 
 
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