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2012-10-18 00:00:00
カテゴリー:ブログ
診療マル秘裏話 Vol.364 平成22年11月25日作成作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨
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目次
1) エイズウイルス(HIV)の増殖を促進するタンパク質
2) 傷ついた肝臓が再生する詳しいメカニズム
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。
1】 エイズウイルス(HIV)の増殖を促進するタンパク質
エイズウイルス(HIV)の増殖を促進するタンパク質
の働きを、京都大の高折晃史(たかおり・あきふみ)教授
(血液・ウイルス学)とエイズ予防財団の泉泰輔
(いずみ・たいすけ)研究員らのチームが突き止め、11月
9日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表しました。
患者さんの体内でウイルスの増殖を抑えることにつなげ
られれば、エイズの新たな治療薬開発に役立つ可能性がある
ということです。
HIVがヒトの細胞に感染すると、HIVがつくる「Vif」
というタンパク質が活発に働き、細胞の分裂や成長を止める
特定の遺伝子を、細胞の中心部にある核へ移動させます。
すると、この遺伝子が働きだして細胞の成長が止まります。
チームはこの状態が、ウイルスが細胞内で増殖するのに適した
環境になっているとみています。
チームはこれまでに、HIV増殖を阻害する体内の酵素を、
Vifが分解し増殖を促進することも解明しました。高折教授は
「Vifはウイルス増殖に不可欠。Vifを分解したり働かなく
したりする薬剤開発の手掛かりにしたい」と話しています。
改名の謎を解明する。笑
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2】 傷ついた肝臓が再生する詳しいメカニズム
傷ついた肝臓が再生する詳しいメカニズムを、米コーネル大と
奈良先端科学技術大学院大のグループがマウスの実験で突き止め、
11月11日付の英科学誌ネイチャーに発表しました。細胞移植
による肝臓の再生医療への応用が期待されます。
肝臓は再生能力が高い臓器として知られています。
奈良先端科技大の佐藤匠徳(なるとく)教授らは、マウスの肝臓の
組織を70%切除し、再生の過程を観察しました。
まず肝細胞で「血管内皮細胞増殖因子(VEGF)」という
たんぱく質が作られ、これが肝臓の毛細血管にある内皮細胞の
増殖を促進しました。さらに内皮細胞から肝細胞を増やす
たんぱく質のHGFなどを分泌させ、切除後4-8日で組織が再生
することが分かりました。
佐藤教授は「肝臓の毛細血管は栄養を運ぶだけでなく、肝臓の
再生に重要な役割を果たしています。肝細胞と毛細血管の内皮細胞
を同時に移植すれば、効率よく肝臓を再生できる可能性がある」と
話しています。
公立で高率の賃金を効率よく絞り出す。笑
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編集後記
アフリカのむちゃくちゃな家族計画でもAIDS
ウイルスにはかなわなかったと言われています。
しかし、AIDSウイルスを完全に制圧することが
できると再びアフリカで人口爆発が起こる気が
します。肝細胞と毛細血管の内皮細胞を同時に移植
することで効率的に肝臓を再生することができれば
生体肝移植のみを心待ちにしている患者さんには
福音となるでしょう。
異色の肝臓再生移植法。笑
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