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2021-11-08 21:51:04

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診療マル秘裏話  号外Vol.2005 令和3年1月7日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)様々なガン誘発蛋白質の標的蛋白質分解誘導薬
2)インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンは同時接種すべき

 
 
 
 
 
 
 
 
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から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 様々なガン誘発蛋白質の標的蛋白質分解誘導薬

 
 
 
 
 
 独・Boehringer Ingelheim社
とProxygen社は12月7日、さま
ざまなガン誘発蛋白質に対する
標的蛋白質分解誘導薬の特定を
目指し、提携・ライセンス契約
を締結したことを発表しました。
今回の提携により、Proxygenが
持つ独自の標的蛋白質分解誘導
薬の創薬プラットフォームと標
的蛋白質分解における専門技術
を、Boehringer Ingelheimの長
期戦略と融合させることで、フ
ァーストインクラスのブレーク
スルー治療薬をガン患者さんに
提供することが可能となる、と
いうことです。

蛋白質分解による創薬について

解説している動画です。

 
 


 
 
 定型のやり方で提携した。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンは同時接種すべき

 
 
 
 
 
 
 日本では、2014年に23価肺炎
球菌ポリサッカライドワクチン
(PPV23) が高齢者を対象に定
期接種化されました。また、同
年に13価肺炎球菌結合型ワクチ
ン(PCV13) の接種が小児に加
えて65歳以上の高齢者を対象と
して承認されました。日本臨床
内科医会インフルエンザ研究班
リサーチディレクターの池松秀
之氏らは、両ワクチンの認識や
接種に関する意識を探るべく、
同会会員および高齢接種者を対
象にアンケートを実施しました。
インフルエンザワクチンとPCV1
3 の同時接種で安全性に懸念が
生じるような副反応は見られな
かったことなどが明らかになっ
たとし、同時接種を推奨すべき
であると第60回日本呼吸器学会
(9月20~22日、ウェブ開催)
で訴えました。

 日本臨床内科医会が会員の実
地臨床内科医647 人に実施した
アンケートでは、PPV23 の定期
接種、PPV23 およびPCV13 の任
意接種、PPV23接種後5年以上経
過時の高齢者への再接種につい
て、「積極的に勧奨する」とし
た割合はそれぞれ59%、35%、
38%にとどまっていました。

 任意接種するワクチンの種類
については、接種を積極的に勧
奨する医師および希望者のみに
接種する医師ともにPPV23 の割
合が高く(それぞれ59%、74%)、
PCV13 を接種する割合は低かっ
た(それぞれ12%、6.4%)。

 PCV13 の接種について、池松
氏は「PPV23 既接種の高齢者に
対して免疫学的に有用性がある
と思われるが、調査によりまだ
認知度が低く積極的に実施する
医師は少ないことが分かった」
と指摘しました。

 また、PPV23とPCV13いずれも
未接種もしくはPPV23接種後6カ
月以上経過した65歳以上の高齢
者60人を対象に、インフルエン
ザワクチンとPCV13 を同時期に
接種した際に生じた副反応に関
する調査結果を報告しました。
接種時期は2016年10月~17年4
月で、局所性副反応は疼痛(42
%)、発赤(28%)、腫脹(27
%)、動きの制限(12%)、全
身性副反応は筋肉痛(20%)、
全身倦怠感(17%)、頭痛(12
%)などでした。全例が治療ま
たは特別な治療を必要とせず、
短期間で消退、改善したという
ことです。

 さらに、PPV23接種後5年経過
した65歳以上の高齢者127 人を
対象に、インフルエンザワクチ
ンとPCV13 を同時接種した際に
生じた副反応についての調査結
果も報告しました。接種時期は
2018年10~12月で、局所性副反
応は疼痛(23.6%)、発赤(15
.7%)、腫脹(15.7%)、動き
の制限(3.1%)。そのうちGra
de 3以上はそれぞれ0.8%、7.1
%、5.5%で見られたものの、全
例が治療を必要とせず自然消退
しました。全身性副反応は全身
倦怠感(11.8%)、筋肉痛(7.1
%)、頭痛(5.5%)、寒気(4.7
%)、関節痛(3.1%)などでし
たが、いずれも特別な治療は必
要とせず数日で改善しました。

 これらの調査結果を受け、池
松氏は「高齢のインフルエンザ
ワクチンとPCV13 の同時接種に
おいて、安全性に問題は見られ
なかった」と結論しました。

 日本臨床内科医会の見解とし
て、同氏は「インフルエンザと
肺炎は死に直結するだけでなく
日常生活動作(ADL) の低下を
来すため、両ワクチンの接種に
よって高齢者の肺炎予防を図り、
健康寿命の延伸を実現すべきで
ある」と強調しました。「イン
フルエンザワクチン接種のため
に来院した65歳以上の高齢者に
肺炎球菌ワクチンの接種を勧奨
することは、接種率の向上に有
用である」と述べました。

肺炎球菌ワクチンについて解説

している動画です。

 
 


 
 
 工場での生産性の向上を図る。


 PPV23 ワクチンは商品名ニュ
ーモバックスで、23種類の肺炎
球菌の血清型抗原を含むもので
す。肺炎を起こしやすい肺炎球
菌の約80%をカバーします。

 PCV13 ワクチンは商品名プレ
ベナー13で、13種類の肺炎球菌
の血清型抗原を含みます。肺炎
を起こしやすい肺炎球菌の約60
~70%をカバーします。免疫誘
導能力が高いとされています。

 この二つのワクチンは、併用
する方が望ましいようです。併
用の仕方は、まだ一般的ではな
いので、割愛させて頂きます。

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 独・Boehringer Ingelheim社
とProxygen社が12月7日、さま
ざまなガン誘発蛋白質に対する
標的蛋白質分解誘導薬の特定を
目指し、提携・ライセンス契約
を締結したことを発表したのは、
喜ばしいことです。ガン誘発蛋
白質に対する標的蛋白質分解誘
導薬を特定することは、新しい
試みだと思います。まだまだ、
製品化の道は、遠いのですが、
こうした新しい薬の創薬の準備
が進むのは、喜ぶべきことだと
思います。いつの日か、製品化
されて、その薬剤が副作用が少
ないことを期待したいと思いま
す。また標的蛋白質分解誘導薬
は、耐性ができにくいことが、
一番の利点だと思います。
 日本臨床内科医会インフルエ
ンザ研究班リサーチディレクタ
ーの池松秀之氏らは、両ワクチ
ンの認識や接種に関する意識を
探るべく、同会会員および高齢
接種者を対象にアンケートを実
施し、その結果、インフルエン
ザワクチンとPCV13 の同時接種
で安全性に懸念が生じるような
副反応は見られなかったことな
どが明らかになったとし、同時
接種を推奨すべきであると第60
回日本呼吸器学会(9月20~22
日、ウェブ開催)で訴えたのは、
素晴らしいことだと思います。
通常、不活化ワクチンの場合、
一週間空けることが必要とされ
ており、その一週間空けるとい
う作業が不要になったというこ
とだと思います。

 芙蓉の花が不要になった。笑

 
 
 
 
 
 
 
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発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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2021-11-07 18:06:55

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診療マル秘裏話  号外Vol.2004 令和3年1月5日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)抗ガン作用有す植物由来翻訳阻害剤の標的同定
2)ダニ媒介性脳炎は脳炎から死亡に至る可能性有

 
 
 
 
 
 
 
 
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1】 抗ガン作用有す植物由来翻訳阻害剤の標的同定

 
 
 
 
 
 理化学研究所(理研)は12月
10日、抗ガン作用を持つ植物由
来の翻訳阻害剤「ロカグラミド
A」の標的蛋白質として、翻訳
開始因子「DDX3」を新たに同定
したと発表しました。この研究
は、理研開拓研究本部岩崎RNA
システム生化学研究室の岩崎信
太郎主任研究員、チェン明明国
際プログラム・アソシエイト、
七野悠一基礎科学特別研究員、
水戸麻理テクニカルスタッフ1、
斉藤大寛研修生、袖岡有機合成
化学研究室の袖岡幹子主任研究
員、闐闐孝介専任研究員、藤原
広一特別研究員(研究当時)、
生命機能科学研究センター翻訳
構造解析研究チームの伊藤拓宏
チームリーダー、髙橋真梨技師、
環境資源科学研究センター生命
分子解析ユニットの淺沼三和子
技師らの国際共同研究グループ
によるものです。研究成果は、
「Cell Chemical Biology」 オ
ンライン版に掲載されています。

 ロカグラミドAは、近年、注
目を集めている翻訳阻害剤です。
抗ガン作用を持つほかに、新型
コロナウイルス感染症(武漢熱)
の原因ウイルスである武漢熱ウ
イルスに対する抗ウイルス作用
(ウイルス増殖抑制効果)も持
つことが明らかになりつつあり
ます。

 ロカグラミドAは、アグライ
ア(Aglaia odorata、和名:樹
蘭)という植物が産生する二次
代謝産物であり、標的蛋白質で
ある翻訳開始因子「eIF4A」 に
結合することで翻訳を阻害し、
ガン細胞の増殖を抑制します。
これまで、ロカグラミドAはeI
F4A 以外の蛋白質も標的とする
ことが示唆されつつも、その詳
細は分かっていませんでした。
また、ロカグラミドAは特定の
ガン細胞に対してより効果的に
作用することが知られていまし
たが、それがどのような性質の
細胞なのかは未解明のままでし
た。

 今回、研究グループはまず、
ロカグラミドAにO-NBD (ニト
ロベンゾオキサジアゾール)と
呼ばれる特殊な反応基を結合さ
せた化合物(RocA-O-NBD)を有
機合成しました。O-NBD 基は、
近くの蛋白質のリジン残基と反
応し、蛍光性のN-NBD 基へと変
化します。この性質を利用し、
RocA-O-NBDはその分子の近くに
存在するロカグラミドAの標的
蛋白質に蛍光標識を導入するこ
とができます。また、蛍光標識
された標的蛋白質は質量分析法
により同定できます。

 実際に、RocA-O-NBDをウサギ
網状赤血球抽出液中で反応させ
た所、翻訳開始因子としてeIF4
A に加えて「DDX3」を新たに同
定しました。また、培養細胞で
DDX3をノックダウンした所、ロ
カグラミドAによる細胞増殖抑
制の効率が減少することが分か
りました。

 eIF4AやDDX3はRNA結合蛋白質
ですが、RNA 配列特異性を持っ
ていません。しかし、ロカグラ
ミドAと結合したeIF4A には、
アデニン(A)やグアニン(G)
塩基が連続した配列(ポリプリ
ン配列)に対する新しいRNA 配
列特異性が生じます。これによ
り、ポリプリン配列を持つRNA
からの翻訳が阻害されます。同
様のことがDDX3にも生じている
ことが分かりました。

 また、アグライアからRNA を
単離し、次世代シーケンサーを
用いた解析によりトランスクリ
プトームを再構築することで、
アグライアのDDX3遺伝子の塩基
配列を明らかにしました。そし
て、アグライアDDX3には特異的
な点突然変異が生じていること
が分かりました。この点突然変
異をヒトDDX3に付与するとロカ
グラミドAが作用できなくなる
ことから、アグライアは進化上、
ロカグラミドAの標的蛋白質の
遺伝子に変異を獲得することで、
ロカグラミドAが自分自身を攻
撃しないように翻訳開始因子を
変化させたことが明らかになり
ました。

 通常の翻訳阻害剤は、その標
的蛋白質の量が多いほど翻訳阻
害効果が弱まります。しかし、
ロカグラミドAはその逆で、標
的蛋白質の量が多いほどRNA に
結合するeIF4A およびDDX3が多
くなり、結果的に翻訳阻害効果
が高まることが分かりました(
ドミナントネガティブ作用)。
このことから、ロカグラミドA
が作用しやすいガン細胞では、
その標的であるeIF4A およびDD
X3が過剰発現している可能性が
考えられました。そこで、数種
のガン細胞を調べたところ、ロ
カグラミドAの作用効果はeIF4
A およびDDX3の発現量と相関す
ることが明らかになりました。

 今回の研究で、抗ガン剤とし
て現在有望視されている小分子
化合物ロカグラミドAの標的蛋
白質と作用メカニズムが明らか
になったことにより、より効果
の期待できるガン細胞を予測す
ることが可能になりました。研
究グループは、「今後は、事前
にガン細胞の性質を調べること
により、ロカグラミドAが効き
やすいかどうかを事前に診断で
きるようになると期待できる」
と、述べています。

 コンゴで今後のことを考える。


真菌由来の天然抗ガン物質の人

工合成に成功したという動画で

す。

 
 


 
 
 翻訳とは,メッセンジャーRNA
から蛋白質を作る反応のことを
言います。この反応を阻害する
薬のことを翻訳阻害剤と言いま
す。

 
 
 
 
 
 
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2】 ダニ媒介性脳炎は脳炎から死亡に至る可能性有

 
 
 
 
 
 
 ダニ媒介性脳炎(TBE)は,野
外でマダニに咬まれウイルスに
感染して発症します。北海道内
の中枢神経系の炎症性疾患患者
さんにおいて、ダニ媒介性脳炎
ウイルス(TBEV)の直近の感染
者が3例、過去の感染者が5例
確認されたと北海道大学大学院
医学研究院名誉教授の佐々木秀
直氏らの研究グループが発表し
ました。日本国内でTBE の罹患
率が上昇しており、広範囲にTB
EVの分布が報告されていますが、
感染状況についての情報は乏し
いと言えます。今回の研究は、
TBEVの感染状況の実態解明に向
けて行われた国内初の大規模調
査となります。

 TBE は、フラビウイルス科に
属するウイルスによる感染症で、
熱帯以外のユーラシア大陸広域
で年間約1万例の患者さんが発
生しています。マダニに咬まれ
ると7~14日の潜伏期間を経て、
インフルエンザ様の発熱、嘔吐、
頭痛、関節痛や筋肉痛の症状で
始まり、重篤化すると歩行障害、
麻痺、痙攣発作、精神錯乱や意
識障害などの脳炎症状を呈し、
死亡に至ることがあります。

 北海道ではこれまでに5例の
患者さんが確認され(うち4例
は2016年以降に報告)、2人が
死亡しています。日本国内では
TBEVの感染状況に関する情報が
乏しく、検査・診断体制も十分
ではないため見過ごされている
患者さんがいる可能性が疑われ
ています。

 研究グループは、TBEV感染が
明らかになっていない感染者を
調べるため、2010~18年に収集
された北海道内の神経疾患患者
さん2,000 例、健康な住民246
例の血清検体を用いて、血液中
のTBEVに対する抗体を測定して
保有状況を調査しました。神経
疾患患者さんの中には、神経変
性疾患819 例、自己免疫疾患28
3 例、炎症性疾患245 例、末梢
神経障害237 例、筋肉疾患81例、
腫瘍性疾患61例、代謝性疾患54
例、血管障害43例などが含まれ
ていました。

 解析の結果、炎症性疾患患者
さん3例から直近のウイルス感
染を示唆するTBEVに特異的なIg
M 抗体および中和抗体が検出さ
れました。いずれの患者さんで
も脳や脊髄、それらを覆う髄膜
に炎症反応が認められており、
TBE であったと考えられました。
また、神経変性疾患や末梢神経
疾患など他の神経疾患と診断さ
れた4例および健常者からもTB
EVに特異的なIgG 抗体および中
和抗体が検出され、過去にTBEV
感染歴があることが確認されま
した。

 これらの結果から、日本国内
にTBEV感染が診断されていない
感染例があり、その中には脳炎
を発症した人がいること、さら
には神経疾患患者さんにおいて
TBE の未診断例が存在すること
が明らかになりました。今回の
結果を踏まえ、研究グループは
「今後、国内でのTBE の疫学的
リスクの実態を明らかにし、ワ
クチンなどの予防策を検討して
いく必要がある」と結論してい
ます。

ダニ媒介脳炎について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 大社で、代謝性疾患の治癒を
祈願する。        笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 理化学研究所(理研)が12月
10日、抗ガン作用を持つ植物由
来の翻訳阻害剤「ロカグラミド
A」の標的蛋白質として、翻訳
開始因子「DDX3」を新たに同定
したと発表したのは素晴らしい
業績です。今回の研究で、抗ガ
ン剤として現在有望視されてい
る小分子化合物ロカグラミドA
の標的蛋白質と作用メカニズム
が明らかになったことにより、
より効果の期待できるガン細胞
を予測することが可能になった
ということですので、この予測
を元に、ロカグラミドAを使用
することが効率的に治療を行う
有益な方法と言えましょう。
 ダニ媒介性脳炎(TBE)は,野
外でマダニに咬まれウイルスに
感染して発症する病気です。致
死性もあることから、マダニに
咬まれないことが一番予防で、
重要と言えましょう。ところが、
高齢者の方が、草むしりする時
に無防備であることが多いこと
は問題だと思います。ダニ媒介
性脳炎や、重症熱性血小板減少
症候群(SFTS)などの重篤な病
気を発症する可能性があると言
うことをもっと真剣に啓蒙する
必要があると思いました。脳炎
は、本当に怖い病気です。西ナ
イル脳炎や日本脳炎やセントル
イス脳炎などは、マダニではな
く蚊が媒介します。

 新券で真剣勝負する。笑

 
 
 
 
 
 
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2021-11-06 20:00:27

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診療マル秘裏話  号外Vol.2003 令和3年1月4日作成
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目次

1)ビタミンD摂取は、既存ガン治療法より低毒性低コスト
2)食物アレルギーPTS法で,質量分析測定を効率化した

 
 
 
 
 
 
 
 
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1】 ビタミンD摂取は、既存ガン治療法より低毒性低コスト

 
 
 
 
 
 近年、ビタミンD摂取とガン
の関連性についての検討が幾つ
か報告されていますが、一般人
を対象とした大規模な検討はあ
まりありません。米・Harvard
Medical SchoolのPaulette D.
Chandler氏らは、米国の一般人
2万8,571人を対象に高用量のビ
タミンD3、ω-3脂肪酸摂取によ
る全てのタイプの浸潤性ガン、
および主要心血管疾患の予防効
果を検証した大規模ランダム化
比較試験VITAL の二次解析結果
をJAMA Netw Open(2020; 3: e
2025850)に報告しました。 ビ
タミンD取により進行性ガンの
リスクが低下する可能性を示し
ました。

 VITAL 試験では、ガン(非メ
ラノーマ皮膚ガンを除く)や心
血管疾患の既往がない米国の一
般集団2万8,571人を登録(男性
50歳以上、女性55歳以上)しま
した。ビタミン D3 (コレカル
シフェロール、2,000IU/日)を
摂取するビタミンD群(1万2,9
27人)とプラセボ群(1万2,944
人)に1:1でランダムに割り付
けました。さらに各群を魚油由
来のω-3脂肪酸またはそのプラ
セボを摂取する群に1:1でラン
ダムに割り付ける2×2ファクト
リアルデザインを用い、最終的
に1.ビタミンD+ω-3 脂肪酸集
団(6,463人) 2.ビタミンD+
プラセボ集団(6,464 人)3.プ
ラセボ+ω-3脂肪酸集団(6,47
0人) 4.プラセボ+プラセボ集
団(6,474人)-の4集団に割り
付けました。

 なお、登録は2011年11月~14
年3月に行い、試験レジメン以
外のビタミンD摂取(マルチビ
タミン剤を含む)は800IU/日を
上限として許可しましたが、魚
油由来のサプリメントの摂取は
禁止しました。

 主解析では、主要評価項目を
全てのタイプの浸潤性ガン、お
よび主要心血管イベント(心筋
梗塞、脳卒中、心血管死の複合)
の発生率とし、中央値5.3 年の
追跡期間におけるビタミンD摂
取(N Engl J Med 2019; 380:
33-44)とω-3脂肪酸摂取(N E
ngl J Med 2019; 380: 23-32)
の有無別に比較した結果、いず
れも有意差を認めなかったこと
を報告しています。

 ビタミンD群とプラセボ群の
ベースライン時における主な患
者背景は同等で、ともに女性51
%、平均年齢67.1歳、非ヒスパ
ニック系白人71%、黒人20%、
非黒人系ヒスパニック4%、BM
I 25未満/25~30未満/30以上
が31%/40%/29%、喫煙者7
%、800IU/日以下のビタミンD
服用歴43%でした。マンモグラ
フィや乳ガンバイオプシーなど
のガンスクリーニング受診歴、
25-ヒドロキシビタミンD,飲酒
状況、糖尿病の既往などについ
ても、両群で同様でした。

 前述の主解析では、2万5,871
人中1.617 人が浸潤性ガンを発
症し、プラセボ群に対するビタ
ミンD群の浸潤性ガン発症リス
ク〔ハザード比(HR)0.96、95
%CI 0.88~1.06、P=0.47〕、ガ
ンによる死亡リスク(同0.83、
0.67~1.02、P=0.08)に有意差
ありませんでした。

 そこで、同氏らが17種のガン
種ごとに発症リスクを比較した
所、子宮ガンでのみ有意差を認
めました(ビタミンD群0.3% vs.
プラセボ群0.2%、HR 1.75、95
%CI 1.01~3.03、P =0 .046) 。
更に、進行性ガン(転移性また
は致死性)の発症率を比較する
と、プラセボ群の2.1%に対しビ
タミンD群では1.7%と有意にリ
スクが低下し、2年目以降に差
が開いていました(同0.83、0.
69~0.99、P=0.04、図)。

 進行性ガンによる死亡はビタ
ミンD 群が16人/1万2,927人、
プラセボ群が,24人/1万2,944人
でした。

 ω-3脂肪酸投与の有無別に見
た解析では、進行性ガンの発症
率にω-3脂肪酸群とプラセボ群
で有意差およびω-3脂肪酸摂取
による交互作用はありませんで
した。さらに、ベースライン時
のBMI ごとにビタミンD摂取に
よる進行性ガンの発症リスクを
比較した所、BMI 25未満の非肥
満集団ではプラセボ群と比べて
ビタミンD摂取群で有意にリス
クが低下したしたものの(HR 0
.62、95%CI 0.45~0.86),過体
重や肥満に分類されるBMI 25~
30未満(同0.89、0.68~1.17)
や、BMI 30以上(同1.05、0.74
~1.49)の集団では有意差はあ
りませんでした。

 今回の結果を踏まえ、Chandl
er氏は「最も発症が多かった前
立腺ガンを除外した解析でも、
進行性ガンの発症リスクはプラ
セボ群と比べてビタミンD摂取
群で低いという結果がでました。
この傾向は、BMI が正常の集団
において最も顕著であった」と
し、「たとえ、ガン発症抑制に
及ぼすビタミンD摂取の影響が
さほど大きくなくても、VITAL
試験におけるビタミンD摂取は
多くの既存のガン治療法よりも
毒性が低く、低コストである」
と指摘しました。

ビタミンDとガンの関係につい

て解説している動画です。

 
 


 
 
 細胞の性状が正常であった。


 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 食物アレルギーPTS法で,質量分析測定を効率化した

 
 
 
 
 
 
 千葉大学は、12月7日、食物
アレルギーの唯一の治療法であ
りながら、その機序についてい
まだ不明点が多かった経口免疫
療法の治療メカニズムの一端を
解明したと発表しました。これ
は、同大大学院医学研究院・倉
島洋介准教授、東京大学医科学
研究所・清野宏教授、高里良宏
医師の研究グループと、慶應大
学、順天堂大学、日本大学、カ
リフォルニア大学を含む多施設
との共同研究によるものです。
研究成果は、「Mucosal Immuno
logy」オンライン版に掲載され
ています。

 食物アレルギーは、白血球の
一種であるマスト細胞がアレル
ゲンを受容し、ヒスタミンなど
のアレルギー物質を放出するこ
とで発症する疾患です。日本で
約120 万人の患者さんがいると
されており、かゆみやじんまし
ん、おう吐、下痢のほか、最悪
の場合、ショックを起こして死
に至るケースもあります。

 研究グループは今回、食物ア
レルギーの有望な治療法である
経口免疫療法に着目しました。
しかし、同治療法は研究段階で
あり、どのような作用機序でア
レルギーの根治につながってい
るのかについての情報は多くあ
りませんでした。また、治療中
の副反応や成功率の低さも課題
となっています。これまで、経
口免疫療法を行うことで、ヒス
タミンを産生しアレルギーを発
症させるマスト細胞の低応答化
とアレルギーの抑制細胞である
制御性T細胞が増えるという2
つの現象は知られていましたが、
治療の中でマスト細胞の低応答
化と制御性T細胞の増加がどの
ように関連しているのかは不明
でした。

 研究グループは、独自に食物
アレルギーの経口免疫治療モデ
ルマウスを作製し、実験を行い
ました。その結果、経口免疫療
法を行いアレルギー症状が軽減
された群では、マスト細胞は低
応答の状態になるだけでなく、
アレルギーを抑制する制御性T
細胞を増やす蛋白質(IL-2)や、
アレルギー症状を抑える蛋白質
(IL-10) を産生し、アレルギ
ーを起こす悪玉細胞からアレル
ギー反応を抑える善玉細胞へと
その性質が変化していることを
発見しました。また、食物アレ
ルギーの経口免疫治療の途中に
マスト細胞をマウスの体から除
去した所、制御性T細胞が減少
すると同時に制御性T細胞のア
レルギーを抑える性質も低下し
ていることも明らかになりまし
た。

 さらに、経口免疫療法を試験
管内で模倣した所、アレルギー
の抑制物質を放出するように変
化した善玉マスト細胞の作製に
成功しました。つまり、経口免
疫療法によるアレルギー治療の
成功には、アレルギーを起こす
マスト細胞がアレルギー物質を
放出させないように低応答化す
るだけではなく、マスト細胞自
身がアレルギーを抑える細胞へ
と機能を転換させるメカニズム
が重要であることが判明しまし
た。

 今回の研究成果により、不明
点が多かった経口免疫療法を成
功させる鍵の一つが明らかとな
りました。今後は、アレルギー
の悪玉細胞を善玉細胞へと効率
的に切り替えるスイッチ機構が
明らかになれば、それを応用し
た切り替え促進薬の開発が期待
されます。「スイッチ機構を制
御し悪玉細胞から善玉細胞への
切り替えを安定して行えるよう
にすることで、食物アレルギー
治療の精度向上に貢献できると
考える」と、研究グループは述
べています。

食物アレルギーについて解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 スイッチ機構についての講義
を聴こう。        笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 米・Harvard Medical School
のPaulette D. Chandler氏らが、
米国の一般人2万8,571人を対象
に高用量のビタミンD3、ω-3脂
肪酸摂取による全てのタイプの
浸潤性ガン、および主要心血管
疾患の予防効果を検証した大規
模ランダム化比較試験VITAL の
二次解析結果をJAMA Netw Open
(2020; 3: e2025850) に報告
したのは、素晴らしい業績です。
最も発症が多かった前立腺ガン
を除外した解析でも、進行性ガ
ンの発症リスクはプラセボ群と
比べてビタミンD摂取群で低い
という結果が出たわけですから、
進行性ガンの発症リスクを抑え
る効果は、確かであり、VITAL
試験におけるビタミンD摂取は
多くの既存のガン治療法よりも
毒性が低く、低コストであると
言うことから、誰でもできる、
リスク回避であると言えましょ
う。ただ摂取過剰症があること
は、忘れてはなりません。
 千葉大学が、12月7日、食物
アレルギーの唯一の治療法であ
りながら、その機序についてい
まだ不明点が多かった経口免疫
療法の治療メカニズムの一端を
解明したと発表したのは、素晴
らしい業績です。経口免疫療法
によるアレルギー治療の成功に
は、アレルギーを起こすマスト
細胞がアレルギー物質を放出さ
せないように低応答化するだけ
ではなく、マスト細胞自身がア
レルギーを抑える細胞へと機能
を転換させるメカニズムが重要
であることが判明したというこ
となので、これは不明点が多か
った経口免疫療法を成功させる
鍵の一つと言えましょう。今後
は、アレルギーの悪玉細胞を善
玉細胞へと効率的に切り替える
スイッチ機構が明らかになるこ
とで、それを応用した切り替え
促進薬の開発に大いに期待した
いと思います。

 公立高校に効率よく入学でき
た。           笑

 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
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診療マル秘裏話  号外Vol.2002 令和3年1月3日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)従来より高精度ガン放射線治療可能なシステム導入
2)睡眠導入剤成分が混入し自主回収している問題

 
 
 
 
 
 
 
 
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不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 従来より高精度ガン放射線治療可能なシステム導入

 
 
 
 
 
 東北大学は12月9日、従来よ
りも高精度にガン放射線治療が
可能である 「Elekta Unity MR
リニアックシステム(以下、El
ekta Unity)」を導入する契約
を、同大病院がエレクタ株式会
社と締結したと発表しました。
なお、治療開始は2021年10月頃
の予定としています。

  Unityは、体内を高画
質に描出可能な1.5テスラMRIと
高精度に放射線を照射するリニ
アックを一体化させた世界初の
高磁場MRI 画像誘導ガン放射線
治療装置です。同装置は、照射
直前にその日の腫瘍と周辺の重
要臓器の位置や形状をMRI で確
認し、オンラインで「その日の
治療計画」を作成します。腫瘍
位置の変化に対応するマージン
を最小化することで、健常組織
への放射線の影響を最小限に抑
えながら、腫瘍への照射線量を
高めることができます。

 また、照射開始から終了まで
リアルタイムで腫瘍や重要臓器
の位置・形状の変化をMRI で監
視することができます。MRI は
放射線を使わないため、従来の
X線透視装置やCTと異なり、画
像誘導のための被ばくがありま
せん。例えば、小腸が治療中に
照射野内に移動した場合に、医
師がそれを目視で確認できるた
め、照射を一時中断することも
可能となり、より安全な放射線
治療を提供することができます。

 さらに、高磁場MRI では解剖
情報のみならず、腫瘍内の機能
情報も取得できるため、今後、
腫瘍内の細胞活動を測定するこ
とで、放射線に対する腫瘍の反
応を早期に予測し、治療計画を
変更することが可能となること
が期待されます。

「リニアック(Linac)」とは、
日本語では「直線加速器」とい
われるもので、荷電粒子を一直
線上で加速させて発生した放射
線を当てることで、ガンなどの
治療をする機器です。放射線治
療では、体の内部の腫瘍を治療
するために、検査(X線撮影、
CTなど)で用いられる放射線よ
りもはるかに高いエネルギーの
放射線を用いるとされています。

高精度放射線治療について解説

している動画です。

 
 


 
 
 黙示録を目視で確認する。笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 睡眠導入剤成分が混入し自主回収している問題

 
 
 
 
 
 
 爪水虫などの治療薬約9万錠
に睡眠導入剤成分が混入し、製
造した製薬会社「小林化工」(
福井県あわら市)が自主回収し
ている問題で、同社は12月12日、
薬を服用して首都圏の病院に入
院していた70歳代女性が12月10
日に死亡したと発表しました。
死者が確認されたのは初めてと
いうことです。同社は死亡と服
用の因果関係などを調べており、
12月12日午後、小林広幸社長が
問題について謝罪しました。

 同社は問題の錠剤を処方され
た大阪府など31都道府県の患者
さん364人を特定、服用しな
いように求めました。12月11日
午前0時現在、133人が健康
被害を訴え、入院したか救急搬
送された患者さんは34人(退
院者を含む)に上ります。車を
運転中に意識を失うなどして起
きた物損事故も16件確認されて
います。

 同社によると、薬は「イトラ
コナゾール錠50『MEEK』」
で、服用には医師の処方箋が必
要です。今年9~12月の出荷分
に、1錠あたり5ミリ・グラム
の睡眠導入剤成分「リルマザホ
ン塩酸塩水和物」が混入してい
ました。

 福井県によると、同社は製造
の過程で減った薬の成分を補充
しており、その際に従業員が誤
って睡眠導入剤の成分を混入し
たという。県は、医薬品医療機
器法違反の可能性があるとみて
調査しています。

 1錠に混入された睡眠導入剤
成分は1回あたりの最大投与量
の2.5 倍。1日8錠服用する人
もおり、その場合は20倍に相当
します。大量に服用すると、副
作用のリスクが高まり、意識が
もうろうとするなどの状態に陥
る恐れもあるということです。

 船山信次・日本薬科大特任教
授(薬学)は「亡くなった患者
の状態を可能な限り明らかにす
る必要がある」と指摘していま
す。

 小林社長は混入について「重
大な過失を犯し、深くおわびす
る」と話しました。問い合わせ
は同社学術部(0120・09
3・291)です。

小林化工の問題について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 私的な指摘を重く受け止める。


 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 東北大学が12月9日、従来よ
りも高精度にガン放射線治療が
可能である 「Elekta Unity MR
リニアックシステム(以下、El
ekta Unity)」を導入する契約
を、同大病院がエレクタ株式会
社と締結したと発表したのは、
凄いことだと思います。ただし、
用いているのは、X線であり、
重粒子線ではないので、どうし
ても、正常細胞への影響を考慮
しなければ、ならないのは残念
です。でも高磁場MRI では解剖
情報のみならず、腫瘍内の機能
情報も取得できるため、今後、
腫瘍内の細胞活動を測定するこ
とで、放射線に対する腫瘍の反
応を早期に予測し、治療計画を
変更することが可能となるのは
治療に柔軟性があって良いこと
だと思います。放射線治療に限
らず、このような柔軟な対応が
できる治療法を将来的に優遇し
て頂きたいものです。
 爪水虫などの治療薬約9万錠
に睡眠導入剤成分が混入し、製
造した製薬会社「小林化工」(
福井県あわら市)が自主回収し
ている問題で、同社が12月12日、
薬を服用して首都圏の病院に入
院していた70歳代女性が12月10
日に死亡したと発表したのは、
本当に残念なことです。「1日
8錠服用する人もおり、…」と
いうのは、イトリコナゾールの
パルス療法のことを言っている
のではないかと思います。爪白
癬の治療では、通常用量を服用
するのでは、効果が薄いため、
1日8錠という内服を7日間続
けて、3週間休薬するという、
服薬方法をとります。この投与
方法が仇になった可能性がある
と考えます。先発メーカー品で
このようなことが起こったこと
は、かつてないと思いますので、
パルス療法は、先発品に限るな
どの措置が必要ではないかと思
われます。

 通常用量を要領よく服用する。


 
 
 
 
 
 
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診療マル秘裏話  号外Vol.2001 令和3年1月2日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)ガン原因遺伝子ELF3EMT制御し免疫細胞機能調節
2)食物アレルギーPTS法で,質量分析測定を効率化した

 
 
 
 
 
 
 
 
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さい。

 
 
 
 
 
1】 ガン原因遺伝子ELF3EMT制御し免疫細胞機能調節

 
 
 
 
 
 国立ガン研究センターは12月
8日、大阪大学大学院ゲノム生
物学講座ガンゲノム情報学教授
の谷内田真一氏および国立ガン
研究センター先端医療開発セン
ターHPV 関連ガン予防・治療プ
ロジェクトリーダーの清野透氏
らの研究グループが、ガン原因
遺伝子であるELF3が、ガンの転
移や浸潤に関わる上皮間葉転換
を制御すること、免疫細胞の機
能を調節することを初めて明ら
かにし、Cancer Res(2020年12
月8日オンライン版)に報告し
ました。

 正常な上皮組織の維持を担う
転写因子であるELF3は、胆管ガ
ン・十二指腸乳頭部ガンなどの
ガン原因遺伝子として知られて
いましたが、どのようにしてガ
ンの進展にかかわっているかは
これまで不明でした。今回研究
グループは、ELF3の不活化変異
により上皮間葉転換を来して浸
潤・転移や生じやすくなり、ま
た、免疫能が低下することを明
らかにしました。ELF3不活化変
異や発現が低下したガンに対す
る新規薬剤の開発が期待されま
す。

消化器ガンについて解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 昨日の免疫機能を測定する。


 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 食物アレルギーPTS法で,質量分析測定を効率化した

 
 
 
 
 
 
 食物アレルギーの予防にはア
レルゲンの摂取を回避すること
が有効ですが、食物アレルゲン
の測定で一般的に用いられる酵
素結合免疫吸着測定法(ELISA
法)は1種類ずつしか測定でき
ず非効率的でした。そこで熊本
大学大学院生命科学研究部の増
田豪氏らは、蛋白質の質量分析
を効率化する相間移動溶解剤を
用いたショットガンプロテオミ
クスアプローチ(PTS 法)を開
発しました。同法が食物中アレ
ルゲン測定の飛躍的な効率化に
寄与することをプレスリリース
で発表しました。

 ELISA 法では、食物からの効
率的なアレルゲン抽出に使用さ
れるドデシル硫酸ナトリウム(
SDS) を用いて細胞を溶解し、
アレルゲン蛋白質を抽出するが、
一度に1種類のアレルゲンしか
測定できません。

 一方、さまざまな物質の分析
に用いられている液体クロマト
グラフィ質量分析法(LC-MS法)
では、一度に複数のアレルゲン
を測定できますが、SDS が適合
しません。そのためSDS よりも
可溶化能力の低い試薬を使わざ
るをえず、アレルゲンの抽出が
困難でした。

 こうした状況に鑑み、増田氏
らはPTS法をLC-MS法による蛋白
質分析の前処理に適用すること
で、効率的に小麦粉やカレーペ
ーストなどの食物からアレルゲ
ンが抽出できるかどうか検討し
ました。

 検討の結果、PTS 法を前処理
として適用したLC-MS 法により、
SDS と同等の抽出効率で小麦粉
から小麦蛋白標準品を抽出・調
整でき、カレーペースト中の小
麦蛋白も検出・測定できました。
今後は、カレーペースト以外の
食物サンプルでも同様の検討を
続ける予定ということです。

 LC-MS法 の意義について、同
氏らは「現行のELISA 法をはじ
めとする個別分析と比べ、LC-M
S 法による分析は複数のアレル
ゲンを一度に検出できるため、
意図しないアレルゲン混入時の
検査に適している。また、偽陽
性・偽陰性のリスクが低いこと
から、PTS 法で前処理したLC-M
S 法は、より正確なアレルゲン
の検出および食品表示につなが
ると期待される」と述べていま
す。

食物アレルギーの基礎知識につ

いて解説している動画です。

 
 


 
 
 会費の支払いを回避する。笑

 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 国立ガン研究センターが12月
8日、大阪大学大学院ゲノム生
物学講座ガンゲノム情報学教授
の谷内田真一氏および国立ガン
研究センター先端医療開発セン
ターHPV 関連ガン予防・治療プ
ロジェクトリーダーの清野透氏
らの研究グループが、ガン原因
遺伝子であるELF3が、ガンの転
移や浸潤に関わる上皮間葉転換
を制御すること、免疫細胞の機
能を調節することを初めて明ら
かにしたのは、素晴らしい業績
です。上皮間葉転換はガン細胞
の転移や増殖力のアップと密接
に関係していると考えられてい
ます。ELF3の不活化変異により
上皮間葉転換を来して浸潤・転
移を生じやすくなり、また、免
疫能が低下することを明らかに
したのは天晴れとしか言いよう
がありません。
 食物アレルギーの予防にはア
レルゲンの摂取を回避すること
が有効ですが、食物アレルゲン
の測定で一般的に用いられる酵
素結合免疫吸着測定法(ELISA
法)は1種類ずつしか測定でき
ず非効率的でした。そんな中、
蛋白質の質量分析を効率化する
相間移動溶解剤を用いたショッ
トガンプロテオミクスアプロー
チ(PTS 法)を開発したのは、
喜ぶべきことです。さまざまな
物質の分析に用いられている液
体クロマトグラフィ質量分析法
(LC-MS 法)では、一度に複数
のアレルゲンを測定できますが、
SDS が適合しません。そのため
SDS よりも可溶化能力の低い試
薬を使わざるをえず、アレルゲ
ンの抽出が困難ということです
が、PTS 法を前処理として適用
したLC-MS 法により、SDS と同
等の抽出効率で小麦粉から小麦
蛋白標準品を抽出・調整でき、
カレーペースト中の小麦蛋白も
検出・測定できたということで
工夫次第で検査はできるのだと
思いました。

 斯様な可溶化能力の低さが、
欠点となる。       笑

 
 
 
 
 
 
 
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診療マル秘裏話  Vol.836 令和1年12月18日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)AMPA型グルタミン酸受容体作動時の分子機構を解明
2)2型ナルコレプシーモデルマウスの作製に世界で初めて成功

 
 
 
 
 
 
 
 
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1】AMPA型グルタミン酸受容体作動時の分子機構を解明

 
 
 
 
 
 岐阜大学は11月20日、脳の記
憶と学習に重要な働きをする蛋
白質分子であるAMPA型グルタミ
ン酸受容体が働くときに、どの
ように分子が組み立てられて働
くのかを解明したと発表しまし
た。この研究は、京都大学大学
院医学研究科 岡昌 吾教授、森
瀬譲二同助教、岐阜大学研究推
進・社会連携機構 生命の鎖統
合研究センター(G-CHAIN )鈴
木健一教授、沖縄科学技術大学
院大学 楠見明弘教授(後者2人
は、京都大学物質・細胞統合シ
ステム拠点であるiCeMS 客員教
授兼任)らの研究グループによ
るものです。研究成果は「Natu
re Communications 」に掲載さ
れています。ヒトの神経細胞同
士の結び目にあるシナプスは、
一旦形成された後も環境因子や
学習などの神経活動によって変
化することが知られており、シ
ナプス可塑性と呼ばれる柔軟性
を持っています。シナプス可塑
性の分子機構を明らかにするこ
とは、学習記憶の分子基盤の理
解、また、シナプスに病変があ
るさまざまな神経疾患の病態解
明にも、とても重要な研究課題
とされています。

AMPA型グルタミン酸受容体は4
つのサブユニット(GluA1-4 )
から成り、四量体で機能するイ
オンチャネル型受容体で脳内の
興奮性シナプスの可塑性に特に
重要な分子です。神経活動に応
じてAMPA型グルタミン酸受容体
は、シナプス後部での数やサブ
ユニットの組み合わせが変化し、
これによりシナプスでの伝達効
率が変化します。AMPA受容体は
シナプス後部で働きますが、そ
の主要な供給源はシナプス領域
外の樹状突起膜と考えられてい
ます。そのため、AMPA受容体は
神経活動に対応し、樹状突起膜
からシナプス後部への素早い移
動が必要となります。これまで、
AMPA受容体は小胞体内で四量体
が構築された後、細胞膜へ運ば
れても依然安定な四量体として
移動すると考えられてきました。
しかし、この定説には疑問点が
複数挙げられており、AMPA受容
体は四量体の形では神経細胞膜
上をほとんど動かないという報
告もあります。また、神経活動
に伴い、サブユニットの組成が
異なる受容体がシナプスに出現
しますが、四量体が安定してい
ると、不要な受容体をシナプス
から追い出し、全く新しい組み
合わせの四量体を合成してシナ
プスまで運ぶ必要があります。
これには多大な時間とエネルギ
ーや原材料などのリソースが必
要で、組成の異なる受容体に取
り替えるのは非常に困難と予想
されます。

研究グループは過去に、ゴルジ
体での糖鎖修飾がAMPA受容体の
四量体構成を大きく変えること
を見出しており、この結果は、
以前からの定説が間違っている
可能性を示唆していました。研
究グループは今回、本当に細胞
膜上のAMPA受容体が四量体とし
て存在するのか、同研究グルー
プが開発した最先端の1蛍光分
子イメージング法を改善して応
用し、AMPA受容体サブユニット
の1分子観察を行いました。

まず、AMPA受容体を持たないHE
K293細胞膜上で、蛍光標識AMPA
受容体を観察しました。この条
件では、すべてのAMPA受容体分
子を見ることが可能です。する
と、四量体以外にも、単量体が
たくさん発見されました。加え
て、その四量体も安定的ではな
く、単量体が集まっては一過的
に四量体を形成し、0.1~0.2秒
後には再び単量体・二量体・三
量体へ分かれていく様子が極め
て明瞭に観察されました。四量
体の寿命は0.1~0.2秒ですが、
その間にイオンチャネルとして
働くことも判明しました。同様
に神経細胞でも蛍光標識AMPA受
容体を観察しました。その結果、
樹状突起膜上では、多くが単量
体(または一部二量体)として
高速で動いてシナプス内に入り
込むこと、また、シナプスから
出ていくときも単量体として素
早く出ていくことが分かりまし
た。

シナプス内では、多数のAMPA受
容体のサブユニットが濃縮され
ています。そのため、単量体は
すぐに四量体となりますが、四
量体の寿命は0.1~0.2秒なので、
すぐに分解します。四量体が分
解する速度は決まっているもの
の、サブユニット濃度が高いと
単量体同士がぶつかる機会が増
え、単量体ができるとすぐに四
量体となるため、各サブユニッ
ト分子は、シナプス内では、四
量体として過ごす時間が増えま
す。ただ、あくまでも、1個の
四量体の寿命は変わらない可能
性が高く、この四量体が、チャ
ネルとして機能していると考え
られました。

今回の研究で、研究グループは
これまでの定説を覆し、受容体
の4つのパーツが0.1秒ほどでバ
ラバラになり、それらがまたす
ぐに違うパーツと集まって4個
で受容体を作って0.1 秒間働き、
またすぐにバラバラになるとい
うことを繰り返す、という仕組
みで働いていることを明らかに
しました。また、この仕組みを
使うことで、神経細胞は環境変
化や刺激に応じて、直ちに適し
た受容体をシナプスで作ること
ができ、4つのパーツに分けて
運ぶことで、シナプスに受容体
を集めるのも素早くなることも
判明しました。

AMPA型グルタミン酸受容体は、
てんかん発作の原因分子として
も知られており、受容体のチャ
ネル活性を制御する拮抗剤も治
療薬として注目されています。
研究グループは「本成果により、
学習記憶の分子機構の理解や、
関連する疾患への新たな治療薬
の開発につながることが期待さ
れる」と述べています。

AMPA型グルタミン酸受容体に

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
 分子機構の講義を聞こう。笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 2型ナルコレプシーモデルマウスの作製に世界で初めて成功

 
 
 
 
 
 名古屋大学は11月19日、2型
ナルコレプシーのモデルマウス
の作製に世界で初めて成功した
と発表しました。 この研究は、
同大学環境医学研究所神経系分
野2の山中章弘教授らの研究グ
ループによるものです。 研究
成果は、「The Journal of Neu
roscience 」に掲載されていま
す。ナルコレプシーは睡眠障害
の一種で、日中に過度の眠気を
伴い、突然眠ってしまう病気で
す。日本人は600人に1人がナル
コレプシー患者さんだと言われ
ています。主な症状は、突然眠
ってしまう睡眠発作、突然体の
力が入らなくなる脱力発作(カ
タプレキシー)、いわゆる金縛
りである睡眠麻痺・入眠時幻覚
です。

ナルコレプシーには1型と2型が
あり、2型のナルコレプシー患
者さんでは、カタプレキシーの
症状は見られません。病気が起
こるメカニズムを理解するため
には、同様の症状を示すモデル
マウスの存在が重要です。1型
ナルコレプシーに関しては、オ
レキシン神経を脱落させたマウ
スがモデルマウスとなっていま
したが、これまでに2型ナルコ
レプシーのモデルマウスは存在
しませんでした。今回、研究グ
ループはオレキシン神経の活動
だけを制御するために、新しく
遺伝子を改変したマウスを作製
しました。近年、光遺伝学とい
う手法が、神経科学研究に導入
されています。黄色の光を当て
ると神経の活動を抑えることの
できるアーキロドプシン3と呼
ばれる光感受性蛋白質をオレキ
シン神経だけに発現するマウス
を作製しました。緑色の光を脳
内に照射すると、実際にオレキ
シン神経の活動を抑えることが
でき、その結果、マウスを眠ら
せることに成功したということ
です。

また、オレキシン神経にアーキ
ロドプシン3蛋白質が多く発現
するよう遺伝子を改変したマウ
スでは、光を照射しなくても、
体内時計のリズム異常や、睡眠
障害が現れることが分かりまし
た。同マウスでは、ナルコレプ
シー患者さんで見られるレム睡
眠の増加が観察されましたが、
1型ナルコレプシーに特徴的な
症状であるカタプレキシーの症
状は見られず、オレキシン神経
の脱落は見られませんでした。
これらの結果より、研究グルー
プは、世界で初めて、2型ナル
コレプシーモデルマウスの作製
に成功したとしています。

今回の研究成果により、2型ナ
ルコレプシーの症状が発現する
メカニズムが明らかになり、よ
り良い治療薬の開発に役立つ可
能性があるとし、今後は、作製
したモデルマウスを用いて、さ
まざまな薬物のスクリーニング
などを行い、ナルコレプシー2
型の症状を改善する薬剤の開発
に寄与したい、と研究グループ
は述べています。

ナルコレプシー2型について

解説している動画です。

 
 


 
 
 
 キヨさんが坊ちゃんの仕事に
寄与したいと言った。   笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 岐阜大学が11月20日、脳の記
憶と学習に重要な働きをする蛋
白質分子であるAMPA型グルタミ
ン酸受容体が働くときに、どの
ように分子が組み立てられて働
くのかを解明したと発表したの
は素晴らしい業績です。今回の
研究で、研究グループはこれま
での定説を覆し、受容体の4つ
のパーツが0.1 秒ほどでバラバ
ラになり、それらがまたすぐに
違うパーツと集まって4個で受
容体を作って、0.1 秒間働き、
またすぐにバラバラになるとい
うことを繰り返す、という仕組
みで働いていることを明らかに
したということですが、この様
な受容体の離合集散の仕組みを
使うことで、神経細胞は環境変
化や刺激に応じて、直ちに適し
た受容体をシナプスで作ること
ができ、4つのパーツに分けて
運ぶことで、シナプスに受容体
を集めるのも素早くなるという
ことでメリットが大きいと考え
られます。
 名古屋大学が11月19日、2型
ナルコレプシーのモデルマウス
の作製に世界で初めて成功した
と発表したのは偉大な業績です。
ナルコレプシーには1型と2型が
あり、2型のナルコレプシー患
者さんでは、カタプレキシーの
症状は見られません。病気が起
こるメカニズムを理解するため
には、同様の症状を示すモデル
マウスの存在が重要です。1型
ナルコレプシーに関しては、オ
レキシン神経を脱落させたマウ
スがモデルマウスとなっていま
したが、これまでに2型ナルコ
レプシーのモデルマウスは存在
しなかったという経緯がある様
です。 今回の研究成果により、
2型ナルコレプシーの症状が発
現するメカニズムが明らかにな
り、より良い治療薬の開発に役
立つ可能性があるとし、今後は、
作製したモデルマウスを用いて、
さまざまな薬物のスクリーニン
グなどを行い、ナルコレプシー
2型の症状を改善する薬剤の開
発に寄与して頂きたいものです。

 コンゴで今後のことを考える。


 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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診療マル秘裏話  号外Vol.2000 令和3年1月1日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)創薬ベンチャーと,腫瘍溶解性ウイルス独占的ライセンス契約
2)ダラツムマブ,全身性ALアミロイドーシス適応追加承認申請

 
 
 
 
 
 
 
 
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り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 創薬ベンチャーと,腫瘍溶解性ウイルス独占的ライセンス契約

 
 
 
 
 
 アステラス製薬は、創薬ベン
チャーの米カリビア・イムノセ
ラピューティクス(ペンシルベ
ニア州)と、ウイルスを使って
ガンを死滅させる腫瘍溶解性ウ
イルスの独占的ライセンス契約
を結んだと発表しました。米社
は遺伝子組み換えワクシニアウ
イルスを用いたガン治療薬を、
抗PD1抗体が効かない固形ガ
ンの治療に応用しています。ア
ステラスの腫瘍溶解性ウイルス
の案件は鳥取大学と共同で創出
した開発品に続く2つ目です。

 カリビア社の腫瘍溶解性ウイ
ルスの特徴は静脈内投与が可能
なことが示されています。アス
テラスが鳥取大と取り組むプロ
グラムは腫瘍内投与で、治療手
順が複雑とされています。静脈
内投与であれば表層化していな
い腫瘍組織など全身の腫瘍に治
療薬を届けられます。ガン細胞
の破壊と同時にガン免疫を活性
化する作用も持っています。

 カリビア社が前臨床試験を進
めているレプチン、インターロ
イキン2を搭載した腫瘍溶解性
ウイルスと、その後続の開発品
について共同で研究開発を行い
ます。アステラスは契約一時金
などとして計5600万ドルを支払
うほか、開発進捗に応じた達成
報酬として計最大5億7800万ド
ルを支払う可能性があります。

 妖怪退治することで、妖怪の
住み家が溶解した。    笑

 ワクシニアウイルスは牛痘ウ
イルスときわめて近縁であり、
この2つは歴史的にはしばしば
同一のものと見なされていまし
た。ワクシニアウイルスは何十
年にもわたって研究室で繰り返
し継代培養され、記録管理もな
されていなかったために、正確
な起源は不明です。最も一般的
なのは、ワクシニアウイルス、
牛痘ウイルス、天然痘ウイルス
はすべて共通の祖先ウイルスに
由来する、という考えです。ま
た、ワクシニアウイルスはもと
もとウマから単離されたもので
あるという推測もあり、初期 (
1902年) の天然痘ワクチン試料
のDNA 分析によって、馬痘ウイ
ルス (horsepox virus) と99.7
%類似していることが示されま
した。

腫瘍溶解ウイルスについて解説

している動画です。

 
 


 
 
 紀元前に起源を発する種族を
発見。          笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 ダラツムマブ,全身性ALアミロイドーシス適応追加承認申請

 
 
 
 
 
 
 全身性アミロイドーシスは、
線維構造を持つ蛋白質であるア
ミロイドが、全身の臓器に沈着
することによって機能障害を起
こす疾患です。これまで30種類
のアミロイドーシスが報告され
ていますが、このうち骨髄の異
常形質細胞から産生されるアミ
ロイドが沈着して多臓器障害が
生じる「全身性免疫グロブリン
軽鎖(AL)アミロイドーシス」
に対し十分なエビデンスが示さ
れている薬剤はなく、アンメッ
ト・メディカルニーズが高い疾
患の1つです。そうした中、ヤ
ンセンファーマは12月2日、多
発性骨髄腫の治療薬であるダラ
ツムマブについて、全身性ALア
ミロイドーシスの適応追加の承
認申請を行ったと発表しました。

 全身性ALアミロイドーシスは
国の指定難病で、2014年に実施
された全国疫学調査によると国
内の推定患者数は3,200 人とさ
れています。異常形質細胞が原
因で発症し、モノクローナルな
免疫グロブリン(M蛋白) の軽
鎖(L鎖) が特定の臓器または
組織の細胞外にアミロイド線維
として沈着し、機能障害を引き
起こします。

 ダラツムマブはCD38を標的と
するモノクローナル抗体で、国
内では2017年に多発性骨髄腫の
治療薬として発売されました。
今回の承認申請は全身性ALアミ
ロイドーシスの適応追加を目指
したもので、国際共同第3相試
験結果に基づいて行われました。

 同試験は、未治療の全身性AL
アミロイドーシス患者さん388
例を対象に、CyBorD療法(シク
ロホスファミド+ボルテゾミブ
+デキサメタゾン)へのダラツ
ムマブ上乗せの有効性と安全性
を検討したものです。主要評価
項目は国際アミロイドーシス統
一治療効果判定基準に基づく完
全奏効率で、有効性と忍容性が
確認されたということです。ダ
ラツムマブの医療上の必要性は
高いと判断され、11月25日に希
少疾病用医薬品の指定を受けて
います。

 全身性ALアミロイドーシスで
高頻度に障害される臓器は腎、
心、肝と末梢神経とされ、病型
ごとに症状は多様です。進行性
の致死性疾患で、診断からの生
存期間は、積極的な治療を行わ
ない場合は13カ月との報告があ
ります。

 多発性骨髄腫に合併するもの
と、明らかな基礎疾患が見つか
らない原発性に大別されます。
治療の要点は、M蛋白量をでき
るだけ早く、消失させることと
され、多発性骨髄腫の治療が取
り入れられています。自己造血
幹細胞移植(ASCT)や悪性形質
細胞を標的とした薬物療法(抗
形質細胞療法)が国内外のガイ
ドラインで推奨されていますが、
いずれも有効性や安全性に関す
る十分なエビデンスは得られて
いません。

ALアミロイドーシスについて

解説している動画です。

 
 


 
 
 占い師は、水晶占いを推奨し
た。           笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 アステラス製薬が、創薬ベン
チャーの米カリビア・イムノセ
ラピューティクス(ペンシルベ
ニア州)と、ウイルスを使って
ガンを死滅させる腫瘍溶解性ウ
イルスの独占的ライセンス契約
を結んだと発表したのは、喜ば
しいことです。腫瘍溶解ウイル
スは、安全性さえ確保されれば、
何回でも、繰り返し投与するこ
とが、可能であると考えられて
います。勿論、ウイルス製剤に
強い副作用があれば、別ですが、
その可能性は、低いでしょう。
ウイルスを扱うこと自体リスク
と考えられるので、安全性には、
配慮されているのが当然だから
です。カリビア社の腫瘍溶解性
ウイルスの特徴は静脈内投与が
可能なことが示されているとい
うことですので、その利点を考
えて高額の契約を結んだのだと
思われます。
 全身性アミロイドーシスは、
線維構造を持つ蛋白質であるア
ミロイドが、全身の臓器に沈着
することによって機能障害を起
こす疾患です。これまで30種類
のアミロイドーシスが報告され
ていますが、このうち骨髄の異
常形質細胞から産生されるアミ
ロイドが沈着して多臓器障害が
生じる「全身性免疫グロブリン
軽鎖(AL)アミロイドーシス」
に対し十分なエビデンスが示さ
れている薬剤はなく、アンメッ
ト・メディカルニーズが高い疾
患の1つということです。全身
性ALアミロイドーシスで高頻度
に障害される臓器は腎、心、肝
と末梢神経とされ、病型ごとに
症状は多様です。進行性の致死
性疾患で、診断からの生存期間
は、積極的な治療を行わない場
合は13カ月との報告があるので
全身性ALアミロイドーシスの適
応追加の承認申請を行ったこと
は、患者さんにとって一筋の光
と言えましょう。

 末梢神経の副作用を抹消する。


 
 
 
 
 
 
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診療マル秘裏話  号外Vol.1999 令和2年12月31日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)肝ガン新規バイオマーカーST6GAL1の同定に成功と発表
2)原発性腋窩多汗症の初の保険適用有する外用薬

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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1】 肝ガン新規バイオマーカーST6GAL1の同定に成功と発表

 
 
 
 
 
 大阪大学は12月8日、肝ガン
では患者さんごとに異なるさま
ざまなガン遺伝子の異常が発症
に関与している(腫瘍間不均一
性)ことから、これらガン遺伝
子の違いがガンの悪性度や薬物
療法の治療効果に影響を与えて
いると仮説を立て、新たなマウ
スモデルを樹立することで、新
規バイオマーカーST6GAL1 の同
定に成功したと発表しました。
この研究は、同大大学院医学系
研究科の明神悠太医員、小玉尚
宏助教、竹原徹郎教授(消化器
内科学)らの研究グループによ
るものです。研究成果は、「Cl
inical Cancer Research」に掲
載されています。

 C型肝炎、B型肝炎、並びに近
年増加傾向にある非アルコール
性脂肪肝炎(NASH)などの慢性
肝疾患の患者さんは病気の進行
に伴い肝ガンを併発することが
知られており、その発症は生命
予後に大きな影響を与えます。
肝ガンは、現在日本においてガ
ンによる死亡原因のうち第5位
となっている極めて予後不良な
疾患です。特に悪性度の高い肝
ガンは早期発見が極めて重要で
すが、現在用いられている腫瘍
マーカーの感度は十分ではなく、
悪性度の高い肝ガンを同定出来
る有用なバイオマーカーはあり
ませんでした。また、進行肝ガ
ンに対してはこれまでマルチチ
ロシンキナーゼ阻害薬(TKI)
であるソラフェニブとレンバチ
ニブが標準治療として使用され
てきました。現在異なる作用機
序を有する新たな治療薬も開発
されていますが、この2剤のTKI
は肝ガン治療において重要な役
割を担っています。一方で、2
剤の治療効果は同程度であり薬
剤選択の指標となる有用なバイ
オマーカーはありませんでした。

 ガンは遺伝子の変異による病
気であるという考え方に基づき、
近年多数例の肝ガンを対象とし
たガンゲノムシークエンス解析
が世界的なプロジェクトとして
行われてきました。その結果、
肝ガンにおいては病態進展に関
わるガン遺伝子の異常が非常に
多様で、患者さんごとに異なる
ことから、極めてガン遺伝子の
腫瘍間不均一性が高いことが明
らかとなりました。一方で、こ
の腫瘍間不均一性が薬物療法の
治療効果に与える影響はよく分
かっていませんでした。

 今回、研究グループは、ガン
遺伝子の違いによる腫瘍間不均
一性が、ガンの悪性度や薬物療
法の治療効果に影響を与えてい
ると仮説を立て研究を開始しま
した。まず複数のガン遺伝子を
一度に肝細胞に導入する手法を
確立し、これによりガン遺伝子
がランダムに活性化した腫瘍間
不均一性の高い肝ガンを発症す
る新規のマウスモデルを作製す
ることに成功しました。

 そこで、このモデルに対して
レンバチニブ治療を行った所、
FGF19 遺伝子を発現した腫瘍の
割合が無治療群と比べて有意に
減少し、FGF19 高発現肝ガンが
レンバチニブに対して高感受性
であることを見出しました。次
に肝ガン細胞株を用いたプロテ
オーム解析により、FGF19 の発
現制御を受ける分泌蛋白質ST6G
AL1 を同定しました。

 また肝ガン外科切除例の検討
から、血清ST6GAL1 により予後
不良なFGF19 高発現肝ガンを選
別できることを見出しました。
さらに、血清ST6GAL1 濃度に基
づいて患者さんを層別化すると、
ST6GAL1 高値群ではレンバチニ
ブ治療群の予後がソラフェニブ
治療群より有意に延長している
ことを見出しました。以上より、
血清ST6GAL1 濃度が高悪性度肝
ガンの同定や肝ガン薬物療法に
おける最適な薬剤選択のバイオ
マーカーとして有用である可能
性が明らかとなりました。

 研究グループは、「バイオマ
ーカーST6GAL1 の臨床応用が進
むことで、慢性肝疾患患者にお
ける高悪性度肝ガンの発見や、
進行肝ガン患者における薬物療
法のより最適・最良な薬剤選択
が可能となり、生命予後の改善
に寄与することが期待される」
と、述べています。

肝細胞ガンについて解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 高悪性度肝ガンの研究をガン
ガン行った。       笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 原発性腋窩多汗症の初の保険適用有する外用薬

 
 
 
 
 
 
 温熱や精神的負荷の有無にか
かわらず、汗腺が密集している
頭部・顔面、手掌、足底、腋窩
に大量の発汗を生じる多汗症と
言われる病気があります。国民
の7人に1人が悩みを抱えており、
精神的な苦痛を伴う場合も多い
ということです。このうち「原
発性腋窩多汗症」に対する初の
保険適用を有する外用薬として、
ソフピロニウム(商品名エクロ
ック)が11月26日に発売されま
した。それに先立ち、科研製薬
が11月20日に開催したオンライ
ンプレスセミナーで、東京医科
歯科大学大学院皮膚科分野教授
の横関博雄氏が講演し、「ソフ
ピロニウムは簡便に使用でき、
副作用が少ない薬剤」と解説し
ました。「皮膚科だけでなく、
内科などでも処方可能な薬剤。
今後は、患者を治療できる診療
科が増える可能性がある」と期
待感を示しました。

 多汗症は体温調節の役割を担
うエクリン汗腺の機能亢進によ
り、全身性あるいは局所性に過
剰に発汗を生じる疾患です。エ
クリン汗腺は交感神経により調
節されており、アセチルコリン
がエクリン汗腺のムスカリン受
容体サブタイプ3(M3)を刺激、
発汗を誘発すると考えられてい
ます。全身の発汗が増加する「
全身性多汗症」と体の一部のみ
発汗量が増加する「局所多汗症」
に大別され、基礎疾患がないの
に過剰に発汗する「原発性多汗
症」と他の疾患が原因で過剰に
汗が出る「続発性多汗症」に分
けられます。

 患者さんの平均年齢は37歳と
いう報告があり、働き世代の罹
患率が高く、日常生活にも多大
な影響を及ぼすということです。

 このうち、原発性局所多汗症
は、局所的に過剰な発汗の明ら
かな原因がないまま、手掌、腋
窩、頭、顔面に過去6カ月の間
認められ、以下の6項目中2項目
以上満たすものを言います。1.
両側性で左右対称性2.毎日の生
活に支障を来す 3.1週間に最
低1回の大量の発汗発作がある
4.最初に症状が現れるのが25歳
以下5.家族歴がある6.睡眠中は
局所多汗を認めない

 発汗部位によって、幾つかの
タイプがあり、脇の下に大量の
汗をかく「腋窩多汗症」、手掌
に多汗症が見られる「手掌多汗
症」、足底に見られる「足底多
汗症」などがあります。厚生労
働省の研究班の調査によると、
有病率はそれぞれ人口の5.7%、
5.3%、2.7%との報告がありま
す。

 多汗症は生活にさまざまな影
響を及ぼし、QOL が著しく低下
します。横関氏によると患者か
ら「授業中や試験中に手掌から
汗が止まらず常にタオルを持参
しているが、テストの際には学
校の許可が必要なため受験の際
には不安」「手がつなげない、
握手できない。子どもに嫌がら
れる」「携帯電話やパソコンが
錆びたり、壊れたりする」とい
った悩みが聞かれるということ
です。仕事や勉強への悪影響、
対人関係への支障から登校拒否
や進学を断念するケースもあり、
うつ病などの精神疾患を合併す
ることもあります。

 原発性腋窩多汗症の場合、シ
ャツに汗染みができて人目が気
になったり、衣服の選択が制限
されるケースもあります。また
頻繁な衣服の交換やシャワーが
必要になります。

 治療の第一選択薬は、汗腺を
塞いで発汗を抑える効果を有す
る塩化アルミニウム溶液ですが、
保険適用がなく院内製剤として
処方されており、医療現場から
は新たな外用薬が望まれていま
した。

 横関氏は従来の治療法の課題
について「塩化アルミニウム溶
液を調剤薬局で製剤調整して処
方されて外用療法を行っている
患者は、かなり少ない」と説明
しました。さらに「塩化アルミ
ニウム溶液で治療すると高率で
接触皮膚炎が起こるため、ステ
ロイド外用薬による治療が必要
になる」と述べました。

 外用薬の効果が不十分な場合
や副作用により継続が困難な場
合には、ボツリヌス療法(注射)
が第二選択薬と位置付けられて
います。しかし、侵襲性があり、
施行できるのは講習を受けた医
師に限定されています。また、
抗コリン薬やベンゾジアゼピン
系薬剤による内服療法も行われ
ますが、エビデンスレベルが低
いといった問題があります。

 そうした背景の下、登場した
のがソフピロニウムです。同薬
の有効性と安全性を検証した国
内第3相比較試験において、発
汗重量および自覚症状の指標と
した多汗症疾患重症度評価尺度
(HDSS)を検証した所、ソフピ
ロニウム群は基剤群と比べ有意
な改善を示しました。安全面で
は、塗布部位で皮膚炎などが見
られたものの、発現頻度は6.4%
と低く、多くは軽度で適切な処
置によって継続可能でした。

 試験結果で見られた皮膚炎な
どの副作用について、横関氏は
「臨床使用で問題となる事象で
はないと考えられる」とコメン
トしました。一方、全身性の抗
コリン作用に関連する副作用も
出現しますが、口喝が1.4%、散
瞳が0.7%と頻度は少なく、「適
正に使用することで臨床応用で
の問題は少ないと考えられる」
と述べました。

 これらを踏まえ、横関氏はソ
フピロニウムの利点として「保
険適用のある外用薬という点が
大きな強みになる。また、現在
使われている塩化アルミニウム
外用薬ではほぼ全例にかぶれな
どの副作用が生じるが、ソフピ
ロニウムは皮膚炎が生じる頻度
は極めて少ない。また、抗コリ
ン作用による全身への副作用が
出現しにくく、使いやすい薬剤
だ」と評価しました。

 ソフピロニウムの用法用量は
1日1回、適量を腋窩に塗布しま
す。ボツリヌス療法のような侵
襲性はなく、抗コリン薬で懸念
される全身性の副作用のリスク
も少ないとされています。使用
方法は、アプリケーター(塗布
具)にゲル状の薬液を載せて腋
窩に塗布するため、薬液に手を
触れずに使用でき、簡便かつ利
便性の高い治療法として期待さ
れています。

 現在、原発性局所多汗症治療
の大半は皮膚科で行われている
のが現状ですが、同氏はソフピ
ロニウムが使用できる施設につ
いて、原発性局所多汗症の診断
ができ、重症度の高い患者さん
を診断可能な医師であれば「十
分処方できる」との見方を提示
しました。「皮膚科だけでなく、
内科などの先生方でも処方可能
な薬剤ではないか。そうした点
からも原発性腋窩多汗症の診療
ができる科が増える可能性があ
り、非常によいこと」と述べま
した。

 さらに、ソフピロニウムの登
場が医療現場にもたらすインパ
クトにも言及しました。「一部
の診療科では原発性腋窩多汗症
は治療しなくても治るという医
師や、病気ではないという誤っ
た認識を持つ医師もいる」と苦
言を呈した上で、多汗症患者さ
んの受診率は6.0%にすぎない点
に触れ、「第一選択肢として保
険適用の外用薬が使えるように
なれば、疾患への認知が広まり、
治療を行う患者が増えるのでは
ないか」と受診率の向上に期待
を寄せました。

多汗症について解説している動

画です。ソフピロニウムは商品

名:エクロック®ゲル5%です。

 
 


 
 
 化膿した可能性が高い。 笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 大阪大学が12月8日、肝ガン
では患者さんごとに異なるさま
ざまなガン遺伝子の異常が発症
に関与している(腫瘍間不均一
性)ことから、これらガン遺伝
子の違いがガンの悪性度や薬物
療法の治療効果に影響を与えて
いると仮説を立て、新たなマウ
スモデルを樹立することで、新
規バイオマーカーST6GAL1 の同
定に成功したと発表したのは素
晴らしい業績です。血清ST6GAL
1 濃度が高悪性度肝ガンの同定
や肝ガン薬物療法における最適
な薬剤選択のバイオマーカーと
して有用である可能性が明らか
となったのは喜ばしいことです。
バイオマーカーST6GAL1 の臨床
応用が進むことで、慢性肝疾患
患者さんにおける高悪性度肝ガ
ンの発見や、進行肝ガン患者さ
んにおける薬物療法のより最適・
最良な薬剤選択が可能となり、
生命予後の改善に寄与すること
を期待したいと思います。ただ、
進行肝ガン患者さんにおける薬
物療法は、工夫が認められない
ことが多く、副作用の問題が多
くあり、たとえ最良な薬剤選択
が可能になったとしても、薬が
効かない耐性の問題があること
を申し述べておきます。
 温熱や精神的負荷の有無にか
かわらず、汗腺が密集している
頭部・顔面、手掌、足底、腋窩
に大量の発汗を生じる多汗症と
言われる病気があるのは以前か
ら知っていました。特に手掌の
多汗症については、漢方薬の荊
芥連翹湯という薬剤を使って治
療して来ました。塩化アルミニ
ウム溶液は、保険適用がなく院
内製剤として処方されていたと
言うことは知りませんでした。
しかし、アルミニウムは重金属
であるため、イオン化しやすく、
接触性皮膚炎を起こす可能性が
高いので、知っていたとしても、
使わなかったと思います。ソフ
ピロニウムの用法用量は1日1回、
適量を腋窩に塗布し、ボツリヌ
ス療法のような侵襲性はなく、
抗コリン薬で懸念される全身性
の副作用のリスクも少ないとさ
れているので、使いやすい外用
薬であるという印象を持ちまし
た。

 信州で侵襲のある治療を受け
た。           笑

 
 
 
 
 
 
 
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診療マル秘裏話  号外Vol.1998 令和2年12月29日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)正常膵臓細胞にPRR発現でガンになることを解明
2)GABAトマトが,国内初のゲノム編集食品となる見通し

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
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不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 正常膵臓細胞にPRR発現でガンになることを解明

 
 
 
 
 
 香川大学は11月27日、正常な
膵臓の細胞(培養ヒト膵管上皮
細胞)に(プロ)レニン受容体
((P)RR) が発現すると、ゲ
ノム不安定性、すなわち遺伝子
と染色体の異常が生じて、ガン
の性質を持つ細胞になることが
世界で初めて明らかとなったと
発表しました。この研究は、同
大医学部薬理学の柴山弓季研究
員と西山成教授らの研究グルー
プが、共同責任著者である東京
大学大学院医学系研究科国際保
健学専攻の藤本明洋教授の協力
のもと、藤田医科大学、大阪大
学、東北大学、宮城県立ガンセ
ンター、姫路市、大阪市立総合
医療センター、岐阜大学、神戸
大学、大阪医科大学、四日市看
護医療大学などの数多くの研究
グループと共同で行ったもので
す。研究成果は、「Communicat
ions Biology」に掲載されてい
ます。

 膵臓ガンは、最も治療が難し
いガンとして知られています。
膵臓ガンでは、ゲノムが不安定
のために多くの遺伝子や染色体
の異常が生じるとされており、
これが治療を困難にしている原
因と考えられています。一方、
(P)RRは,もともと高血圧など
に関与するレニン・アンジオテ
ンシン系の一部として機能する
ことがわかっていましたが、同
グループの先行研究において、
膵臓ガンでは(P)RR の発現が
増えており、ガンの進展に関わ
っていることを見つけていまし
た。さらに、この先行研究にお
いて、ガンになる一歩手前の前
ガン病変の段階で,(P)RRの発
現が増えてきていることが偶然
発見されました。そこで研究グ
ループは、正常の膵臓の細胞に
(P)RRの発現が増えてくると,
ガンで見られるゲノムの不安定
性、すなわち遺伝子や染色体に
異常が起こるかもしれないと考
え、今回の研究を立案しました。

 膵管上皮細胞がガン化すると
膵臓ガンとなります。そこで、
培養ヒト正常膵管上皮細胞(HP
DE-1/E6E7)に対し,永続的に(
P)RR が過剰に発現するように
遺伝子誘導した所、ガンで見ら
れるような大きさがバラバラで
いびつな形の核や細胞に変化し
てくることが分かりました。

 そこで、次世代シーケンサー
を使って、遺伝子と染色体を比
較しました。その結果,(P)RR
がたくさん発現すると、全染色
体レベルでゲノムの不安定性が
生じることが分かりました。つ
まり、ガンのように、遺伝子や
染色体が正常に機能しなくなる
可能性があるということが分か
ったということです。

 正常の培養ヒト膵管上皮細胞
に(P)RR を発現させると、細
胞の増殖スピードが上昇しまし
た。また、これを免疫不全マウ
スの腎臓に移植すると、ガンの
特徴である異型細胞を含む腫瘍
を形成しました。これらの結果
から、(P)RRが,膵臓ガンを形
成する主要な因子の一つである
と考えられました。

 今回の研究により、正常な膵
臓において(P)RR の発現が増
えると、ゲノム不安定性を生じ
て、それがガンの発症につなが
るのではないかと考えられまし
た。研究グループは、今回の成
果について、「膵臓ガンにおけ
る治療法や診断薬の開発におい
て,(P)RRが有効な分子ターゲ
ットになることを大きく支持す
るものであり、今後の新しい診
断・治療法の開発が期待される」
と、述べています。

膵臓ガンとその治療について

解説している動画です。

 
 


 
 
 染色体の性状は、至って正常
であった。        笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 GABAトマトが,国内初のゲノム編集食品となる見通し

 
 
 
 
 
 
 遺伝子を効率よく改変するゲ
ノム編集技術を使って東京都内
の企業が開発したトマトが、国
内初の「ゲノム編集食品」とな
る見通しとなりました。厚生労
働省の専門家会議が月内にも開
かれ、初の審議を経て企業が国
に販売・流通を届け出ます。供
給体制の整備などが必要なため、
市場に流通するのは1~2年ほ
ど先になるとみられています。

 ゲノム編集トマトは、筑波大
発のベンチャー企業「サナテッ
クシード」が筑波大と共同で開
発しました。同社は、厚労省の
助言を受けて必要なデータを集
め、専門家会議に提出します。
ほかにも複数の事業者が厚労省
と準備を進めていますが、十分
なデータがそろったのは今回が
初めてで、ゲノム編集食品の条
件を満たしている可能性が高い
ということです。

 このトマトは、人間の血圧の
上昇を抑える働きがある物質「
GABAギャバ 」を豊富に含
んでいるのが特徴です。通常の
トマトは、GABAの量を制限
する遺伝子が働いていますが、
同社はこの遺伝子の一部をゲノ
ム編集技術で壊し、GABAの
量を増やしました。

 ゲノム編集技術で作った食品
は、外部から別の遺伝子を導入
したものと、特定の遺伝子を壊
したものがあります。厚労省は
昨年10月、遺伝子を壊したもの
は従来の品種改良と差がないと
判断し、ゲノム編集食品とする
届け出制度を新設しました。一
方、別の遺伝子を導入した場合
は既存の「遺伝子組み換え食品」
と同じものとみなし、食品衛生
法上の安全性の審査が必要にな
ります。

 厚生労働省などによると、国
内で食品衛生法に基づき流通が
認められた遺伝子組み換え食品
は、害虫に強いトウモロコシや
特定の除草剤に強い大豆など8
種類があります。しかしゲノム
編集食品はまだありません。

 専門家会議では、同社が提出
したデータをもとに、トマトに
別の遺伝子が導入されていない
ことや、アレルギーを起こす副
産物がないかなど安全性につい
ても審査します。厚労省は、専
門家会議が問題がないと承認す
れば、同社の届け出を受理する
方針です。

 ゲノム編集技術は新手法が20
12年に開発され、生物の遺伝子
改変や品種改良が以前より簡単
にできるようになりました。開
発した米仏の2人の研究者が、
今年のノーベル化学賞を受賞す
ることが決まっています。

 ゲノム編集技術=生命の設計
図であるゲノム(全遺伝情報)
の一部を、まるで文章ソフトで
編集するかのように簡便に書き
換える技術です。生命科学の研
究や医療、医薬品の開発に応用
が進むほか、交配などで10年以
上かかる農作物の品種改良が、
数年程度でできるようになった
とされています。

このニュースのニュース動画で

す。

 
 


 
 
 後輩が農作物の交配で、品種
改良をおこなった。    笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 香川大学は11月27日、正常な
膵臓の細胞(培養ヒト膵管上皮
細胞)に(プロ)レニン受容体
((P)RR) が発現すると、ゲ
ノム不安定性、すなわち遺伝子
と染色体の異常が生じて、ガン
の性質を持つ細胞になることが
世界で初めて明らかとなったと
発表したのは喜ばしいことです。
膵臓は、身体の奥(内部)にあ
り、膵臓ガンは、初期では、ほ
とんど症状が出ないため、発見
が、遅れることが多いのです。
すなわち、症状が出現した時に
は、進行ガンとなっており手の
施しようがなくなる訳です。た
だ膵臓の細胞に(プロ)レニン
受容体が発現しているかどうか
は、ERCP(内視鏡など)で細胞
を採取してこないと難しいと思
います。
 遺伝子を効率よく改変するゲ
ノム編集技術を使って東京都内
の企業が開発したトマトが、国
内初の「ゲノム編集食品」とな
る見通しとなったことは、喜ば
しいことです。ゲノム編集技術
で作った食品は、外部から別の
遺伝子を導入したものと、特定
の遺伝子を壊したものがあり、
厚労省が昨年10月、遺伝子を壊
したものは従来の品種改良と差
がないと判断し、ゲノム編集食
品とする届け出制度を新設した
のも正しい判断だと思います。
それは、通常の品種改良の過程
とゲノム編集の過程が似通って
いるからです。ただ、品種改良
のスピードを速くしただけと私
は、認識しています。

 家庭で品種改良の過程を見守
る。           笑

 
 
 
 
 
 
 
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診療マル秘裏話  号外Vol.1997 令和2年12月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)テロメライシンと併用療法でガンを切らずに治すコンセプト
2)干し野菜で甘みやうまみが増して苦みが和らぐ

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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1】 テロメライシンと併用療法でガンを切らずに治すコンセプト

 
 
 
 
 
 オンコリスバイオファーマは
12月2日、腫瘍溶解性アデノウ
イルスOBP-301 (商品名テロメ
ライシン)について、肝細胞ガ
ンを対象に抗PD-L1 抗体アテゾ
リズマブおよび抗VEGF抗体ベバ
シズマブとの併用投与の安全性、
忍容性、有効性を検討する第1
相臨床試験を開始すると発表し
ました。治験はライセンス先の
中外製薬が実施するということ
です。

 OBP-301 は、かぜ症状群を引
き起こすウイルスの1つである
アデノウイルスのE1領域に、多
くのガン細胞で活性が亢進して
いるテロメラーゼ(テロメア合
成酵素のプロモーター)を遺伝
子改変によって組み込んだ国産
の抗ガンウイルス製剤です。同
薬は先駆け審査指定制度の対象
品目に指定され、米国では食道
ガンを対象に希少疾患治療薬(
オーファンドラッグ)の指定を
受けています。現在進行中の臨
床試験は表の通りで、食道ガン
に対しては放射線併用の国内第
2相臨床試験(先駆け審査指定、
中外製薬実施)、放射線化学療
法併用の米国第2相臨床試験(
オーファンドラッグ指定)、放
射線化学療法併用の国内第2相
臨床試験(中外製薬実施)、抗
PD-1抗体ペムブロリズマブ併用
の国内第1相医師主導臨床試験、
胃ガンではペムブロリズマブ併
用の米国第2相医師主導臨床試
験、肝細胞ガンでは今回の試験
および単独投与の海外第2相臨
床試験、頭頸部ガンでは放射線
+ペムブロリズマブ併用の米国
第2相医師主導臨床試験が実施
または予定されています。

 オンコリスバイオファーマは
「ガンを切らずに治す」という
コンセプトに基づきOBP-301 の
開発を行っており、今後も他の
治療法との併用に関する研究を
進めるということです。

テロメライシンについて解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 師弟対決を希望と師匠より指
定された。        笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 干し野菜で甘みやうまみが増して苦みが和らぐ

 
 
 
 
 
 
 晴れの日には、干し野菜を作
るのが日課という東京・築地の
料理道具屋3代目の廣田有希さ
ん。「秋冬は空気が乾燥するの
で、野菜を干すのに最適な季節。
甘みやうまみが増して苦みが和
らぎ、子どもに人気がないピー
マンも食べやすくなる」と教え
てくれました。

 東京農業大の谷口亜樹子教授
(食品機能科学)によると「こ
うした味の変化は、水分の減少
と酵素の働きによるもの」だと
いうことです。生野菜は約90%
が水分ですが干すことで数%~3
0%に減少し、甘みやうまみが濃
縮します。また、野菜に含まれ
る酵素の働きで、苦みが分解さ
れるなどして味や食感が変わる
ということです。葉や皮など、
普段は捨ててしまう部分も干す
ことにより風味が変わり、使い
やすい食材になります。

 栄養面でもメリットがありま
す。管理栄養士の金子あきこさ
んによると、干すことで野菜の
体積が減るため、生野菜に比べ
て少ない量で食物繊維やミネラ
ルを摂取できます。「熱や光に
弱いビタミンCやビタミンAなど、
分解されてしまうものもあるけ
れど、シイタケなどでは天日干
しによって骨や筋肉の維持に必
要なビタミンDが作られます 」
と金子さんは、言っています。

 干し野菜の作り方は簡単です。
野菜を洗って好みの大きさに切
ったら、しっかり水気を拭き取
ります。あとはネットやざるに
置くか、洗濯ばさみではさむな
どして外に干すだけです。猫や
鳥、虫が気になる場合は、網で
覆われた干しかごがおすすめで
す。

 廣田さんによると、日当たり
が悪くても、風通しが良ければ
問題ないということです。でき
れば干している途中で表と裏を
ひっくり返し、夜間は露が降り
てカビの原因になるため屋内の
湿気が少ない場所にとりこみま
す。1日で足りなければ、翌朝
また外に干します。

 水分が全てなくなって完全に
乾燥した干し野菜もいいのです
が、廣田さんのおすすめは「手
でさわってくにゃっと曲がる程
度」の「半干し野菜」です。ダ
イコンの場合、1、2センチの輪
切りで半日~2日、1センチ角の
拍子木切りでは数時間~2日で
半干しになります。

 保存できる期間は、半干し野
菜なら水分が残っているため、
保存袋に入れて冷蔵庫で5日ほ
ど。冷凍もできます。完全に乾
燥したものは、乾燥剤とともに
瓶に入れ、常温でも長期保存が
可能です。忙しい日もスープや
みそ汁、インスタント麺に添え
れば手軽に野菜が食べられます。

 さっそくダイコンやニンジン、
カボチャなどを干してみました。
皮を向かなくていいので準備は
数分で終わり、干しかごにいれ
て1日、外に出しました。

 調理も手軽です。ダイコンと
ニンジンは油をひいたフライパ
ンで焼くだけで、香ばしい香り
がしてきました。水分が少ない
ためか、きれいな焦げ目がつき、
食欲をそそります。皮も全く気
にならずにおいしく食べられま
した。

 カボチャは煮物にしました。
廣田さんのアドバイスで砂糖を
使いませんでしたが、十分な甘
さに驚きました。廣田さんは「
干し野菜は味が染みこみやすく、
火の通りもいい。素材の味が強
まるので、薄い味付けでも満足
できてヘルシーです」と話して
います。

 干し野菜に向かない野菜はあ
るのでしょうか。「スプラウト
や三つ葉などのもともと細い野
菜は不向きだが、ほかは時間を
調整すればだいたい大丈夫」と
廣田さんは言っています。キャ
ベツや白菜など葉野菜も、6~8
等分にし、芯ごと干せば甘みが
増しておすすめだということで
す。

干し野菜の作り方・レシピにつ

いて解説している動画です。

 
 


 
 
 町政を議員が調整した。 笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 オンコリスバイオファーマが
12月2日、腫瘍溶解性アデノウ
イルスOBP-301 (商品名テロメ
ライシン)について、肝細胞ガ
ンを対象に抗PD-L1 抗体アテゾ
リズマブおよび抗VEGF抗体ベバ
シズマブとの併用投与の安全性、
忍容性、有効性を検討する第1
相臨床試験を開始すると発表し
たのは喜ばしいことです。切ら
ずに治すというコンセプトが素
晴らしいと思いました。腫瘍溶
解ウイルス療法の良いところは、
繰り返し実施することが可能で
あるということです。副作用が
多い、抗VEGF抗体ベバシズマブ
との併用投与は感心しませんが、
バイオシミラーであれば副作用
も少ない可能性があると思いま
す。
 秋冬は空気が乾燥するので、
野菜を干すのに最適な季節。甘
みやうまみが増して苦みが和ら
ぎ、子どもに人気がないピーマ
ンも、食べやすくなるというの
は驚きでした。ピーマンが嫌い
なお子達をお持ちのご家庭では、
耳寄りな話ではないかと思いま
す。お母さんの苦労が眼に見え
るようですが、干しピーマンを
試してみることは、それほどの
労力をかけずに、お子達に食べ
てもらえるようになる素晴らし
い工夫であると考えます。干し
野菜に向かない野菜のスプラウ
トや三つ葉などのもともと細い
野菜以外の野菜を、時間調整す
ることで、干し野菜にすること
ができるということですので、
ぜひ干し野菜に挑戦しましょう。

 細い野菜以外の野菜を、干し
野菜にするのは意外だった。笑

 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
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