美しい肌Vol.145

2013-04-29 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:アサイー)



アサイーとはワカバキャベツヤシといわれるヤシ科



エウテルペ属の植物で、アマゾンの先住民が



生き抜くために食用としてきた、紫色の果実です。



「アサイーベリー」と呼ばれることもありますが、



ベリーではありません。



アサイーの木は、アマゾン地帯の水辺に生育し、



1本の木からたくさんの幹が生えています。高さは



およそ25mにもなります。葉は黄緑色の短冊状で、



長さは最大で2mにもなり、細長い幹から紫色の果実を



つけた房が3~4房ほど垂れ下がります。1房あたり



の果実の重さは3~6㎏になります。



果実は、直径1~1.2㎝ほどの球状もしくは楕円形で、



植えてから2年ぐらいで実をつけます。



食用とされる果実の95%は硬い種で、食べられる部分は



ほんの5%ほどしかありません。そのわずか5%の部分に



多くの栄養素を蓄えており、その優れた栄養価から



「ミラクルフルーツ」「ブラジルの奇跡」



「スーパーフルーツ」などと言われています。



また、アサイーには自然治癒力を高め、エネルギーを



回復する効果もあるので、ブラジルやアメリカの



スポーツ選手が好んで摂取しています。



日本で注目されるようになったのは、ある日本人の



サッカー選手のエピソードがきっかけです。その



サッカー選手は貧血気味で悩んでおり、当時あまり日本



で知られていなかったアサイーを貧血改善と練習後の



疲労回復も兼ねて飲みはじめたところ、続けているうちに



体調が改善されたそうです。この話をきっかけに、



日本でもアサイーが知られるようになりました。



アサイーは、ブルーベリーのような見た目をしていますが、



甘味や酸味がほとんどなく、クセのない味です。



そのため、ブラジルではピューレ状にすりつぶした果肉を、



砂糖とファリーニ(キャッサバ芋をフレーク状にしたもの)



に混ぜて、主食として食べます。好みで干し肉や塩エビと



一緒に食べます。



日本では、バナナやイチゴ、ヨーグルトなどの甘味や酸味が



強いものと混ぜて食べることが多いですが、ブラジルでは、



他のフルーツと混ぜて食べることはほとんどありません。



美容にも健康にも良いといわれているアサイーですが、加工



されていない生の果実は入手困難です。



その理由は、収穫して24時間以内に加工しないと酸化して



しまうからです。酸化すると、アサイーの豊富な栄養素が



損なわれてしまうので、かつては国外への輸出が困難でした。



しかし、現在は加工技術や冷凍設備等が発達し、すりつぶした



アサイーの果実をパックにした製品や、果実のまま冷凍



したものが輸出されるようになりました。



現在、日本では、パウダータイプや冷凍のピューレなどが販売



されていますが、どちらでも簡単にジュースをつくることが



できます。



その日の気分によってアサイージュースをつくれば、飽きる



ことなく続けることができます。



また、他国での栽培を防ぐため、アサイーの果実の大半を



占めている種を取り除いてから輸出しています。種を食べる



ことはできませんが、種からとれるオイルや種を煮出して



つくるお茶は、民間療法として古くから使われていたそう



です。



アサイーは南アメリカ・ブラジルのアマゾン地帯で何百年も



前から自生していました。従来は自生しているアサイーのみ



だったのですが、近年では、アグロフォレストリーによって、



栽培する面積が増えてきました。アグロフォレストリーとは



樹木を植栽し、樹間で家畜・農作物を飼育・栽培する農林業



のことを言います。「アグロフォレストリー」と言う用語は、



1970年代中期のカナダ国際開発研究センターの林学者ベネら



が主導する思想的研究の中で誕生しました。農林複合経営



(のうりんふくごうけいえい)、混農林業(こんのう



りんぎょう)、森林農業(しんりんのうぎょう)ともいいます。



アグロフォレストリーは、組み合わせる樹木や家畜・農作物が



地域によって異なるため、地域ごとに異なる形態をとりえます。



アサイーは種の輸出が禁止されているため、ブラジル以外での



生果実や種の販売はされていません。



アサイーはモデルが美肌のために愛用している果物でも



あります。その理由は、アサイーにはリノレン酸とオレイン酸



という2種類のオメガ系必須脂肪酸を含んでいるためです。



必須脂肪酸は、ホルモンの乱れを正常化してくれる働きや、



ストレスに対抗する力があります。



また、豊富に含まれるポリフェノールにより、肌の老化・



ダメージ予防にも効果を発揮します。その他にも、腸内を



きれいにしてくれる食物繊維・美白効果があるビタミンC・



肌の健康を保つビタミンB群も入っているので、肌荒れ予防に



効果がある果物といえます。「ポリフェノール」には、



コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」や、お茶に含まれる



「カテキン」、そばの「ルチン」、赤ワインの



「プロアントシアニン」といった「5000種類以上」



もの大量の成分が存在しているということです。



朝いいーは、「アサイー」でした。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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美しい肌Vol.146

2013-04-29 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:ルイボス)



ルイボスとは、マメ科アスパラトゥス属の針葉樹



で、主にルイボスティーとして使用されている



ハーブです。



ルイボスは赤い枝を持ち、針形の緑の葉は落葉する



ときに赤褐色になります。



ルイボスは、南アフリカ共和国の喜望峰の北に位置



するセダルバーグ山脈一帯の山野にのみ自生しており、



学名を「Aspalathus linearis(アスパラサス・


リネアリス)」といいます。



この名称は、現地語で「赤い潅木(かんぼく)」



という意味を持ち、ルイボスの葉を発酵・乾燥させた



ものをお湯で煮出す茶(ルイボスティー)の色が



赤いことから、このように命名されました。



ルイボスティーは、ルイボスの細かな葉を



発酵・乾燥させたものです。



ルイボスティーは鮮やかな赤色のお茶で、渋味が



少なく、緑茶や紅茶に含まれる成分であるカフェイン



が含まれていないことが特徴です。



近年では、発酵前の緑色の「グリーンルイボス」



が注目されています。



グリーンルイボスは抗酸化物質であるアスパラチン



というフラボノイドが豊富に含まれています。



このアスパラチンの具体的な効能は、抗ガン特に



肝細胞ガンのガン細胞の抑制、紫外線保護、



糖尿病予防、糖尿病症状の緩和、メタボリック



シンドロームの予防、腎炎での尿たんぱく



の抑制、脱毛症、前立腺肥大症などです。



ルイボスは、古くから先住民が不老長寿、万病平癒



のために葉を煎じて飲んでいたといわれており、



現地では「魅惑の健康茶」、「不老長寿のお茶」と



名付けられています。



古くから南アフリカの先住民が日常的な飲み物として



飲んでいたルイボスティーを、18世紀後半にスウェーデン



の植物学者が世界に紹介したことから、ルイボスは一躍、



世界から注目されるハーブとなりました。



1930年頃には、現地の開業医・ノーティエ博士がルイボス



の原種に改良を加え、人工栽培による農産物化に成功し、



現在では南アフリカ共和国の一大産業として、大規模な



栽培が行われています。ブラジルのアサイーの場合も



そうでしたが、国家が保護する、あるいは、他国での



栽培を禁じるというのは、よほどの健康効果があるもの



しか、そうはならないと思います。



ルイボスは強力な抗酸化力を持つとされ、研究結果



によると、その力は緑黄色野菜の数倍~数十倍にも及ぶ



ということです。



また、ルイボスの抗酸化力は活性酸素を除去する作用



だけではなく、体内に備わっている抗酸化力を持った



酵素であるSOD酵素を活性化させる作用も持っており、



糖尿病などの生活習慣病を予防する効果、美肌を保つ



効果などが期待されています。



ルイボスには、強力な抗酸化力を持つフラボノイドが



豊富に含まれており、リン、カルシウム、ナトリウム、



カリウム、マグネシウムなどの主要なミネラル類も



たくさん含まれています。



また、食品に含まれているリンとカルシウムの割合は、



血液中に存在しているリンとカルシウムの割合と同じ



1:1が理想とされており、この割合でリンとカルシウム



を摂取すると、カルシウムの吸収を促進する作用が



あります。ルイボスティーに含まれているリンと



カルシウムは1:1と理想的な割合です。



さらに、ルイボスに含まれているカルシウム、ナトリウム、



カリウム、マグネシウムなどは人間の体液を組成している



比率と酷似しているため、ルイボスに含まれている



ミネラル成分は体に馴染みやすく、全身の細胞を活性化



させ、生体の機能を正常に保つ作用が期待されています。



ルイボスの強力な抗酸化力は、美しい肌づくりに効果を



現します。一般的な肌に起こるトラブルとしてシミ、



しわ、たるみなどが挙げられ、これらにはすべて過剰に



発生した活性酸素が深く関与していることが明らかに



なっています。



肌のシミは、体内で生成されたメラニン色素が皮膚の



表面に現れたものです。



活性酸素はメラニン色素の生成を促す作用があるため、



シミの大きな原因のひとつです。



また、活性酸素が体内で増加することによって、肌に



存在しているヒアルロン酸、エラスチン、コラーゲン



などの構成成分などが体内から減少し、コラーゲン



にいたっては固く変性して弾力を失います。



ルイボスが持つ強力な抗酸化作用によって、肌のハリ



や弾力が衰える原因となる活性酸素を取り去ることが



できます。活性酸素さえ取り除かれれば、ルイボスの



美しく健康な肌を保つ効果を最大限にすることが



できます。今回はここまでとさせて頂きます。



文章の構成を校正する。笑



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美しい肌Vol.141

2013-04-28 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:マンゴー)



インドやマレー諸島、インドシナ半島などの



暖かい地域で育つウルシ科マンゴー属の



常緑大高木です。マンゴーはチェリモヤや



マンゴスチンと一緒に世界三大美果といわれる



果物ですが、生産量の増加によりプリンや



ケーキ、アイスクリームなどとして浸透して



いき、デザートとして親しまれてきました。



約4000年前からミャンマーやインド東部で



栽培が行われていたマンゴーですが、日本には



明治時代に入ってきて1970年頃から作られて



います。栽培開始当初はマンゴーの



開花時期が日本の梅雨の時期と重なっていましたが、



ハウス栽培に切り替えたことで安定したマンゴー



を作ることができるようになりました。



日本で栽培されているマンゴーの種類は主に



アーウイン種のものです。マンゴーは一般的に



1月~4月に花を開花させ、5月~10月に、実が



なり、収穫の時期となります。



マンゴーはウルシ科の果物なので、人によっては、



かゆくなったり、かぶれたりとアレルギー症状が



でやすいので、注意が必要です。



マンゴーにはビタミンA、βカロテン、ビタミンC 、



葉酸が豊富に含まれています。



マンゴーに含まれる葉酸は貧血の予防に効果が



あります。葉酸の働きとしては、新しい赤血球を



つくる過程で、赤血球のもととなる赤芽球の合成に



関わっています。必要不可欠のビタミンです。



マンゴーの果実がまだ青い時期はビタミンCが、



果実が熟すほどにβカロテンの量が多く含まれて



います。そうかと言って、ビタミンCの摂取を焦る



あまり、あまり熟していないマンゴーを摂取する



のは、おやめ下さい。お薦めは、前宮崎県知事が



宣伝していた、太陽のタマゴです。太陽のタマゴは、



宮崎県独自のブランドで、アーウィン種のアップル



マンゴーの中でも「糖度が15度以上」、



「重さ350g以上」、「色と形がきれい」という基準を



満たした完熟マンゴーです。収穫の前に実にネットを



かぶせ、実が自然落下するのを待って樹熟してから



出荷します。



マンゴーに含まれるビタミンAやβカロテンは



抗酸化力により、若々しく美しい肌を保ちます。



またカリウムの腎臓からの塩分の排出によって



むくみの解消がなされます。ただ透析患者さんは、



マンゴーなどカリウム豊富な果物と野菜は、カリウム値



の上昇をきたすので、摂取をお薦めできません。万人に



通用する美容・健康の方法はないことを肝に銘じて



下さい。熟したマンゴーと言えど、ビタミンCがほとんど



無くなっているわけではありません。残ったビタミンCが



メラニン色素生成の防止による美肌づくりを促します。



孫がまごまごして、マンゴーを食べた。笑



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美しい肌Vol.142

2013-04-28 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:だいこん)



大根は、アブラナ科ダイコン属に属している



1・2年生草本で、春の七草のひとつ「すずしろ」



として日本で古くから知られている野菜です。



大根の根は淡色野菜、葉は緑黄色野菜に分類され



ます。原産地は様々な諸説がありますが、地中海



沿岸や華南高地、中央アジアなどが有力です。



大根という名前がついたのは



室町時代以降といわれており、当初は大きな根と



書いて「大根(おおね)」と呼ばれていましたが、



後に音読みにされ、大根と呼ばれるようになった



そうです。英名のラディッシュ(radish)



はラテン語のradix(根)の意に由来します。



大根の歴史は古く、紀元前2700~2200年頃のエジプト



ではピラミッドを建築する際の食物として二十日大根



が支給されていたそうです。中国でも紀元前



500年頃には作られていました。一方、



ヨーロッパ各地への普及は遅くイギリスでは15世紀、



フランスでは16世紀頃から作られるようになりました。



日本へは中国、朝鮮半島を経て伝播しました。日本最古



の書物である「古事記」に記載されており、仁徳天皇



の条に「淤富泥(おほね)」として大根が登場する歌が



あることから、奈良時代には伝わっていたと考えられて



います。



江戸時代前期には栽培が本格化し、各土地の風土に適した



品種となり、現在でも多くの地域的な品種がみられます。



大根は全国的に作られています。主な生産地は北海道、



千葉県、青森県、宮崎県、神奈川県などです。



冬は暖地、夏は寒冷地の出荷量が多く、季節によって



生産地が入れ替わります。大根は季節ごとに栽培に適した



品種があり、一年中安定して出荷されますが一般的には



冬が旬と考えられています。



また、北海道産は5~12月、千葉県産は2~6月・10~12月、



青森県産は7~11月・10~12月に旬を迎えます。



大根の根にはアミラーゼ、オキシターゼ、ビタミンCが多く



含まれています。



アミラーゼはでんぷん消化酵素のひとつで、別名ジアスターゼ



とも呼ばれています。アミラーゼは熱に弱く酸化しやすい性質



を持ちます。一般的にアミラーゼは、唾液腺と膵臓で分泌され



ます。どこから分泌されているかによって、同じアミラーゼ高値



でも疾患がことなります。これを明らかにするのが、アイソザイム



検査です。オキシターゼはたんぱく質や脂質の消化を助ける作用



があります。ビタミンCは根の皮部分に多く含まれています。



これらの成分は熱に弱いため、大根を生で食べた方が効果的に



摂取することができます。大根おろしにして食べると味も良く



手軽です。大根のピリっとした辛さは辛み成分である



イソチオシアネートによるものです。



大根の葉にはビタミンAやビタミンB2、ビタミンC、カルシウム、



鉄、食物繊維などが含まれています。また、大根の葉は殺菌力を



持ち、食中毒予防に効果的だといわれています。 大根には美肌



ビタミンと呼ばれているビタミンCが豊富に含まれています。



ビタミンCはコラーゲンの生成に欠かせない成分です。コラーゲン



は動物の細胞や組織をつなぎ合わせる接着剤の役割を果たしている



たんぱく質の一種で、体内のたんぱく質の30~40%を占めており、



体の形成や機能の正常化に不可欠の成分です。コラーゲンが不足



すると、肌の水分量が減り老化が進み、場合によっては壊血病を



発症します。ビタミンCにはシミの原因となるメラニン色素の生成



を防ぐ働きもあるため、若々しい肌を保つ効果があります。



大根足ほど健康的な足はないと考えています。笑



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美しい肌Vol.143

2013-04-28 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:トマト)



トマトはナス科の野菜で、日本では唐柿(とうし)、



赤茄子(あかなす)、蕃茄(ばんか)、小金瓜



(こがねうり)などの別名が知られています。



トマトの栽培に適した温度は10~25℃程度と



いわれており、最低気温が5~10℃を下回る



と生育できないため、日本では冬に枯れて



しまいます。熱帯地方などでは寒さによる枯死の



心配がなく長年に渡って生育し続け、延々と開花



と結実を続けることができます。生育し続ける



とその全長は8~10mにも達します。トマトは



かなり土地の栄養を吸い取るため、連作は



できません。家庭菜園を手伝った経験から



言わせて頂きますと前年トマトがうわっていた場所



には、違う作物が植えられていました。



しかしその裏返しとしてトマトの果実には



たくさんの栄養がつまっていることが分かります。



あまり肥料をやらずに、厳しい環境でトマトを



育てた方が美味しい果実をつけるようになるそうです。



トマトという呼び名はメキシコ先住民の言葉で



「膨らむ果実」を意味する「トマトゥル」から



名付けられました。本来トマトゥルとはホオズキのこと



を指し、トマトがホオズキの形に似ていたため



同じ名前で呼ばれたということです。



トマトは、カロテノイドのリコピンとβ-カロテンを



豊富に含んでいます。



トマトは抗酸化力の強いリコピンを生成すること



により、自分の体を紫外線と活性酸素から守っています。



リコピンはトマトに特に多く含まれる成分です。



またトマトのリコピンとβ-カロテンには、



その強い抗酸化力から生活習慣病の予防効果が



あることが分かっています。



トマトの酸味のもととなるクエン酸は食欲を



増進させ、疲労回復させる効果が知られており、



トマトは夏バテしやすい季節に適した野菜と



いえます。



また、美肌のために必要なコラーゲンの生成を



助けるビタミンCや、余分な塩分を排出し血圧



を下げる作用を持つカリウムも豊富に含まれて



います。



さらに、最近の研究によってトマトに含まれる



13-oxo-9,11-octadecadienoic acid(略して



13-oxo-ODA)と呼ばれる成分には脂質代謝異常



を改善する働きがあることが証明されました。



トマトは食物繊維を豊富に含むため、満腹感を



得やすい食材です。



トマトに含まれるリコピンには、脂肪を蓄積する



脂肪細胞の成長を抑制する作用があることが明らか



になっています。



最近の研究により、トマトに含まれる13-oxo-ODA



が血液中のコレステロールや脂質の異常を抑制する



働きを持つことが判明したため、トマトが肥満や



メタボリックシンドロームに効果的であると期待



されるようになりました。13-oxo-ODAは、中性脂肪



を減らす効果を持つリノール酸の仲間であり、



エネルギー代謝を亢進させ、脂肪の燃焼を促進



することが分かっています。



リコピンと13-oxo-ODAが含まれるトマトは



ダイエット効果が期待できる野菜として一番人気



です。



トマトのリコピンがシミに効くといわれるのは、



皮膚の表皮部分で発生する活性酸素を抑えて、



シミの元であるメラニンの生成を抑制してくれる



からです。また、しわも皮膚の真皮部分で発生



した活性酸素が原因のひとつであるといわれて



います。リコピンとビタミンCがコラーゲンの



健康維持を助けることで肌のハリが保たれ、



しわの予防や改善にも役立ちます。また、



ケルセチンには体内のビタミンCの働きを高める



作用があります。リコピン、ビタミンC、ケルセチン



の3つの成分が含まれるトマトには、美肌効果が



期待できます。今回はここまでとさせて頂きます。



神秘の真皮。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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美しい肌Vol.138

2013-04-27 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:グァバ)



グァバとは、フトモモ科バンジロウ属に属する



常緑中高木植物です。樹高は3~4mで、樹皮は



ツルツルです。卵形の葉を持ち、5枚の



花弁を持った白い花を咲かせます。グァバの



果実には独特の香りと、小さく固い種子が



あります。果肉の形や色、味などは品種



によってバリエーションがあります。



グァバの原産地は、熱帯アメリカなどの熱帯や



亜熱帯の地域です。



グァバの主な生産国は、ブラジルやアメリカ、



ハワイ、ニュージーランド、インド、台湾など



です。日本では沖縄県での生産量が最も多く、



他にも気候が温暖な鹿児島県などでも作られて



います。



グァバは、紀元前から熱帯アメリカの先住民の



間で食べられていました。



16~17世紀に東南アジアに伝わり、実を食べる



以外にも葉がお茶として用いられていましたが、



具体的な健康成分は科学的には分かって



いませんでした。最近の研究により、グァバの



健康成分が科学的に証明され、グァバの葉から



つくられるグァバ茶などは特定保健用食品



(トクホ)として商品化され、血糖値が気に



なる方や健康志向の高い方の間で人気を集めて



います。蕃爽麗茶の商品名で売られています。



現在でも台湾などの東南アジアでは、街中で



売られており、いとも簡単に手に入れることができ



ます。また、東南アジアでは多くの家庭の庭にも



グァバが植えられており、ありふれた光景となって



います。



グァバの葉には、強い抗酸化作用を持つタンニン



やケルセチンなどのポリフェノール、ビタミンB群、



ビタミンC、β-カロテン、ビタミンEが豊富に



含まれています。β-カロテンは、体内でビタミンA



が不足した場合に必要な量だけビタミンAに



変換され、抗酸化作用を発揮し体の健康を維持



します。ケルセチンには腸内環境の改善や、



皮膚バリアの強化作用がありますので、免疫と



皮膚の機能が強化されることで美肌効果が期待



できます。また、強力なアレルギー抑制効果が



ありますので、難治性のアレルギー疾患にグァバの



葉のお茶を用いることがあります。



抗酸化作用とは、紫外線や喫煙、ストレスなど



生活の様々な場面で発生する活性酸素を除去し、



体が酸化することを防ぐ働きのことです。酸化が



人間の体内で起こると、病気や老化、肌トラブル



の原因となります。グァバに含まれるこれらの



抗酸化成分が体内で強い抗酸化作用を駆使して



酸化から体を守ることで、病気や老化、肌トラブル



が予防・治療することができるのです。



他にも、体を構成することに必要不可欠なミネラル



であるカリウムや食物繊維などの栄養成分が豊富に



含まれています。



グァバの葉や果実に豊富に含まれるビタミンCや



ビタミンEには、シミやそばかすを予防し、ハリと



水分量のある若々しい肌を保つ力があります。



シミやそばかすの原因となるメラニン色素は、



アミノ酸の一種であるチロシンから作られます。



ビタミンCはチロシンからメラニンをつくり出す、



チロシナーゼという酵素の働きを抑制し、メラニン色素



の沈着を防ぎます。さらに、ビタミンEには血管を広げて



血行を良くする働きがあるため、新陳代謝が盛んになり



肌にハリと水分量を与える力があります。



またアトピー性皮膚炎の改善にも役立つことが報告されて



おり、美肌に対する働きも期待されています。



今回は、ここまでとさせて頂きます。構成をこうせい!笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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美しい肌Vol.139

2013-04-27 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:アセロラ)



アセロラはキントラノオ科ヒイラギトラノオ属に



属する高さ約3mになる常緑低木植物、またその



果実のことです。西インドチェリーや



バルバトスチェリーと呼ばれることがあります。



アセロラの果実は直径2~3cm、重さ6~10gの



デコボコとしたかわいい、さくらんぼのような



球形をした赤い実です。花は淡い紅色の5弁花で、



果実は熟すにつれて黄色から赤色、濃い紅色へと



変化し、りんごに似た香りがします。



熟したアセロラは果汁も多く、口にいれると皮は



柔らかく、甘い中にも少し酸っぱい味です。



西インド諸島や熱帯アメリカでは、昔から風邪を



ひくなど身体が弱ったときにアセロラを食べると



元気が出るといわれ、健康維持に効果的な食べ物



として、親しまれてきました。



アセロラに関心が持たれるようになったきっかけ



は、1940年代、プエルトリコの科学者がアセロラの



果実にアスコルビン酸(ビタミンC)が多く含まれて



いることを発見したことです。



大航海時代の15世紀、イギリス人やスペイン人に



よって世界へ広められ、日本へは1958年にハワイ



大学教授のヘンリー仲宗根氏によって沖縄に



伝えられたことが始まりです。



原産地は西インド諸島や熱帯アメリカです。



現在は、ブラジルがアセロラの世界最大の生産地で、



亜熱帯気候や熱帯気候、気温でいえば25~32℃



ぐらいの温暖な気候の地域で栽培されています。



日本では主に沖縄で栽培され、5~11月に旬の時期



となります。沖縄の本部町では、アセロラの初収穫



の時期である5月12日を「アセロラの日」と制定して



います。



また、アセロラを栽培するにあたり、気候とともに



大切となってくるものが乾燥です。アセロラは、



ある程度の土壌水分さえあればよく育ちます。湿度が



高いと病害が起こりやすくなります。



アセロラの持つビタミンC量は驚くほど豊富で、



アセロラ100g中に1700mgも含まれています。その量は、



100g中に50mgのビタミンCを含むレモンの約34倍にも



匹敵し、成人の1日に必要なビタミンC量をアセロラ果汁



10%の飲料100ccで取れてしまいます。



それ程までにアセロラにビタミンCが多く含まれる理由



の1つとして、アセロラ自身が強い紫外線から自分の身



(実)を守るために、自らビタミンCをつくり出すため



です。



他の同量の果実と比較してもビタミンCの含有量は圧倒的に



多く、身体にとって重要なミネラルの含有量も優れています。



ナトリウムを体外へ排出する働きを持つカリウムの含有量も



比較的多いため、高血圧などの予防にも効果的です



また、アセロラは脂質をほとんど含みませんが、脂溶性の



β‐カロテンとビタミンEが多めであるという珍しい果実です。



アセロラはポリフェノールの一種である「アントシアニン」や



「ケルセチン」も含んでおり、体内の酸化の原因となる



活性酸素の働きを抑え酸化を防ぎ、老化や病気の予防効果が



あります。



酸化は体内でもおこり、病気や肌トラブルの原因になります。



酸化から体を守り、ポリフェノール(アントシアニン)と



ビタミンCがお互いに助け合って相乗効果が生まれます。



この強い抗酸化作用は、老化や病気の予防効果から美肌効果



までといろいろなところで利用されています。



さらには「造血のビタミン」ともよばれ、血液を造ることに



欠かせない葉酸も比較的多く含まれています。



エネルギー(カロリー)は、水分が多いため野菜と同じくらい



低いです。アセロラに豊富に含まれるビタミンCやアントシアニン



は、シミ・そばかすを防ぎ、ハリと水分量のある肌をつくる



働きがあります。



メラニンの生成を抑える働きがあると最近注目されているのが、



ポリフェノールの一種であるアントシアニンの抗酸化力です。



シミ・そばかすの原因となるメラニンは、チロシンという



アミノ酸の一種からできています。メラニンをつくる酵素である



チロシナーゼの活性をアントシアニンが抑えることで、メラニン



の生成が抑制されるのです。



つまり、以前から美肌に高い働きがあるといわれていたビタミンC



と最近注目のポリフェノール、どちらも含まれるアセロラはまさに



「美肌フルーツ」としての可能性を秘めているといえます。



また、肌や筋肉、骨に欠かせない細胞結合組織であるコラーゲンの



生成を促進します。今回はここまでとさせて頂きます。



精製して生成する。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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美しい肌Vol.140

2013-04-27 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:ライチ)



ライチは、ムクロジ科レイシ属の常緑高木植物



です。



高さが5~15mにもなり、2~3月に花を咲かせ、



6~7月に果実が熟します。



初夏に旬を迎えるライチは、暗紅色をした



うろこ状の皮に覆われています。皮は簡単に



むくことができ、皮をむくと白色で半透明のゼリー状



の果肉が現れます。優しい香りを持つ果肉は甘み



と酸みと清涼感が絶妙にからみあっています。



果肉の中には大きめの種がひとつ入っています。



唐の時代の書物に「ライチは枝から穫ると1日で色が



変わり、2日で香りが変わり、3日で味が変わり、4日で



色も香りも消えてなくなる」と記されているように



生のライチは傷みやすく、あまり長持ちしません。



そのため、冷凍品や缶詰、酒類の香料として多く



出回っています。新鮮な生のライチは冷凍品とは



比べ物にならない程香りが強く、深い味わいがあります。



中国では古くは強壮剤として用いられ、またライチの



種子は漢方薬の「レイシカク」として使われています。



ライチの語源は中国語の呼び名である「茘枝(リーチー)」



を音読みしたもので、属名であるレイシもこれに



由来します。



ライチは中国では縁起の良い果物です。



ライチは立子(子どもをもうける)に通じ、夫婦の円満



や子孫の誕生などが示唆されるといいます。



ライチの品種には、黒葉や妃子笑(ひししょう)、



熟しても果皮が緑色の玉荷包(ぎょくかほう)などが



あります。



ライチは「美の果実」と呼ばれ、世界三大美女のひとりに



数えられている楊貴妃が好きだったことで有名です。唐の



玄宗皇帝は、ライチが食べたいという楊貴妃のために、



中国本土でも5月の1ヵ月間しか出回らない幻のライチを、



広東地方から長安までの数千里もの距離を3日間で



運ばせたといわれています。



楊貴妃の美しさの秘訣はライチにあったのではないか、



ともいわれています。



ライチの原産地は、中国南部からベトナム北部です。



現在は主に中国や台湾、インドなどの熱帯・亜熱帯地域



で生産されています。日本国内では、沖縄県や鹿児島県で



生産されていますが、国内で流通しているライチの多くは



台湾や中国などから輸入されたものです。



ライチには、葉酸が豊富に含まれています。葉酸は



「造血のビタミン」とも呼ばれ、造血や細胞の入れ変わり



に関わり、胎児の発育に必要不可欠な成分です。



胎児が発育する妊娠中の女性や、乳幼児期、成長期の



子どもに特に必要な栄養素とされ、厚生労働省によって



妊娠中は妊娠していない時の2倍近い量の葉酸の摂取が



推奨されています。



他にもライチには、ビタミンCなどのビタミン類、カリウム



や銅などのミネラル類、ロイコシアニジンなどの



ポリフェノールなどが豊富に含まれています。



ビタミンCやロイコシアニジン、アントシアニンなどの



ポリフェノールは、強い抗酸化作用を持っています。



抗酸化作用とは、紫外線や喫煙、ストレスなど生活の様々な



場面で発生する活性酸素を除去し、体が酸化することを



防ぐ働きのことです。



人間の体内に活性酸素が過剰に発生し酸化が起こると、



病気や老化、肌トラブルが引き起こされます。ライチに



含まれる抗酸化物質が体内で強い抗酸化力を発揮して酸化



から体を守ることで、病気や老化、肌トラブルを予防する



ことが可能となります。



また、ビタミンCがコラーゲンの合成を支持することで



骨を丈夫にしたり、血管から出血しやすくなる壊血病など



を予防します。



さらに、ライチの種子にもサポニンやタンニン、アントシアニン



などが含まれています。その抽出物にもコラーゲンやエラスチン、



ヒアルロン酸の分解を抑える効果が報告されています。



シミ・そばかすの原因となるメラニン色素は、アミノ酸の一種



であるチロシンから生成されます。ライチに豊富に含まれている



ビタミンCには、チロシンを生成する酵素であるチロシナーゼの



働きを抑制し、メラニン色素の沈着を防ぐ作用があります。



さらに、ロイコシアニジンなどのポリフェノールには、



細胞の酸化を抑制し肌のシミやしわ、そばかすなどを防止する



作用もあるため、ライチには美白効果があると考えられています。



ライチは、玄宗皇帝の愛がリーチー。笑



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美しい肌Vol.135

2013-04-26 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:プルーン)



プルーンとは、バラ科サクラ属の落葉高木植物で



西洋スモモのことです。英語でスモモはプラムと



呼ばれ、中でもドライフルーツに適しているプラム



をプルーンといいます。



3~4月頃には木全体に梅に似た白い花を咲かせ



ます。7月~9月頃に旬を迎えるプルーンは、



赤ちゃんのこぶし大の大きさで、果肉が厚く、



芳しい香りがします。



プルーンは、新鮮なものは生のままでも食べられ



ますが、多くは半生状のドライフルーツや、



ペースト状のプルーンシロップ、ジャムなどに



加工されて食べられます。



プルーン(PRUNE)の語源は、フランス語で



プルーンの木を指す「プルノー(PRUNEAU)」



に由来します。



プルーンの発祥の地であるコーカサス地方では



「命の果実」、欧米では「ミラクルフルーツ



(驚異の果物)」と呼ばれています。



世界におけるプルーンの4分の3は、アメリカの



カリフォルニア州で作られます。



雨で傷みやすいプルーンは、日本の中でも



比較的雨の少ない長野県や青森県、北海道などの



地域で生産されています。全生産量の約6割は



長野県で占められており、主に生食用として



作られています。



プルーンには、鉄やカリウム、カルシウムなどの



ミネラル類、β-カロテンやビタミンB群、



ビタミンCなどのビタミン類、水溶性食物繊維



であるペクチンなどがバランスよく含まれて



います。



これらの成分は乾燥させてドライプルーンにする



ことで、より効率的に摂取できるようになります。



さらに、ファイトケミカルとして、



ドライプルーンには、ネオクロロゲン酸という



強力な抗酸化作用を持つポリフェノールが豊富に



含まれていることが明らかとなっています。



ネオクロロゲン酸は、ヒドロキシ桂皮酸ファミリー



に属するフェノール類です。ネオクロロゲン酸は



プルーンの生果に含まれ、乾燥・加工処理を施した



後も、処理前の半量は果実中に残存しています。



最近の研究からプルーンがヒドロキシ桂皮酸の



含有量が最も多い食品であるということが



わかりました。ネオクロロゲン酸をはじめとする



ポリフェノールやビタミンC、β-カロテンが持つ



抗酸化作用とは、紫外線や喫煙、ストレスなど



生活の様々な場面で発生する活性酸素を除去し、



体が酸化することを防ぐ働きのことです。



人間の体内に活性酸素が過剰に発生し酸化が



起こると、病気や老化、肌トラブルが引き



起こされます。プルーンに含まれる抗酸化物質が



体内で強い抗酸化力を発揮して酸化から体を守る



ことで、病気や老化、肌トラブルを予防すること



ができます。



数ある果物や野菜類の中でもドライプルーンが持つ



抗酸化力は、ただ単にフェイトケミカルの量が多い



というだけではなく抜群に強いといわれています。



これが、プルーンが「命の果実」、欧米では



「ミラクルフルーツ(驚異の果物)」と呼ばれる



ゆえんです。ただ大量に食べると、便がゆるくなる



可能性があるので適量摂取をおすすめします。逆に



便秘の人には、ちょっと多めに摂取するのが望ましい



といえましょう。便秘も、女性の美容と健康を阻害



する大きな要因です。プルーンを食べて毎日快便



となれば、美しい肌に一歩近づくことができる



でしょう。



また、プルーンに含まれるβ-カロテンは、体内で



必要な量だけビタミンAに変換され、ビタミンA



として働きます。ビタミンAは脂溶性のビタミン



であるため、その性質上、過剰摂取に対し注意が



必要な成分ですが、β-カロテンは体内で必要な量



しかビタミンAに変換されないため、過剰摂取の



心配は不要です。プルーンは、リンゴよりも



カリウムやカルシウムが9倍、リンが8倍、鉄分が



13倍も多く含まれています。



ミネラルバランスが良く、食物繊維も豊富に



含まれているため、お肌のトラブルを解消し、



美肌づくりに効果を発揮します。また、鉄分の



不足は貧血の原因のひとつです。貧血は、当然



血行が悪くなり、お肌にも良くありません。鉄分



をプルーンで手軽に補えば、皮膚の循環が確実に



改善し美肌に向かいます。今回はここまでとさせて



頂きます。プルンプルンのプルーン。笑



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美しい肌Vol.136

2013-04-26 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:ノニ)



ノニは熱帯アジアからポリネシアにかけて広く



生育している常緑潅木で、学名はモリンダ・



シトリフォリアです。わが国では沖縄県の八重山



地方で植えられており、ヤエヤマアオキと言う



名前で呼ばれています。



 ノニは高さ6mぐらいにまで成長すると楕円形



の緑色の葉をつけ、黄色いごつごつした果実を



つけます。これを採取して日光に当て、完全に



熟したものを搾ってジュースにします。味は



チーズのような腐臭がある(そのまま飲むのは



非常につらいそうです)ため、グレープフルーツ



ジュースなどとミックスして飲まれることが多いよう



です。ノニには、ビタミンCやビタミンB群などの



ビタミン類、カリウムやカルシウムなどの



ミネラル類、アミノ酸、β-カロテン、



プロキセロニン、スコポレチンに加え、根に多く



含まれているモリンジン、芳香成分であるテルペン



、オレイン酸、リノール酸など140種類以上もの有効



成分が含まれています。



β-カロテンは体内で必要な分のみビタミンAに変換



されます。脂溶性のビタミンでもあるビタミンAは



油との相性が良く、油と一緒に摂取することで



吸収率が上がります。



ビタミンCやβ-カロテンには強い抗酸化作用があり、



紫外線や喫煙、ストレスなど生活の様々な場面で発生



する活性酸素を除去し、体が酸化することを防ぐ



働きがあります。鉄クギを放置し空気中にさらして



おくと鉄クギがサビついてしまいます。この現象が



酸化であり、人間の体内で酸化が起こると、病気や老化、



肌トラブルの原因となってしまいます。ノニに



含まれるビタミンCやポリフェノールが体内で強い



抗酸化作用を発揮して酸化から体を守ることで、



病気や老化、肌トラブルが予防されます。それでは



ノニのファイトケミカル(プロキセロニン、スコポレチン、



モリンジン、テルペン)についておのおの見てゆきたい



と思います。



プロキセロニン:プロキセロニンは、パイナップルに



含まれる消化酵素ブロメリンの研究で知られる米国の



生化学者ラルフ・ハイニッケらによって見つけられた



天然アルカロイド成分で、スプーン1杯のノニ果汁に



パイナップル10個分のプロキセロニンが含まれます。



プロキセロニンは、プロキセロニナーゼという酵素の



存在下で他の物質と結合したとき、体内でキセロニン



に変換される前駆物質です。キセロニンは人体の自然



治癒力を高める働きをするほか、一連の生化学的反応



を行って細胞が正常な機能を維持する作用があるため、



ガン細胞の増殖を抑制する効果もあるようです。



スコポレチン:スコポレチンは、1993年にハワイ



大学でノニの果実から抽出された物質ですが、その後



の研究で①血圧降下作用、②バクテリアなどに対する



抗菌作用、③鎮痛作用、④うつ症や睡眠障害の改善作用



のあることがわかっています。スコポレチンは、



セロトニンという神経刺激伝達物質の合成に関与して



おり、セロトニンが欠乏するとうつ病、アルツハイマー



病などの原因となります。



モリンジン:ノニのフラボノイド(色素成分)である



モリンジンには鎮痛・鎮静作用があります。また、



ノニの実に含まれるテルペンには体力増強作用が



あるそうです。



テルペン:テルペンには精神状態を安定させる働きが



あります。そのため、ノニにはストレスをやわらげ、



イライラを鎮め精神状態を安定させる効果があります。



シミ・そばかすの原因となるメラニン色素は、アミノ酸



の一種であるチロシンから作られます。ノニに豊富に



含まれているビタミンCはチロシンを生成する酵素である



チロシナーゼの働きを抑制し、メラニン色素の沈着を防ぐ



働きがあるため、シミ・そばかすの予防につながります。



ビタミンCはメラニン色素を素早く分解する働きも持ち、



日焼けした肌を早くもとの状態に戻す美白効果も期待



できます。さらに、亜鉛やプロキセロニンには新陳代謝



を活発にする働きがあるため、肌の細胞の入れ替わりを



正常に導き美しい肌をつくり出す効果も期待されて



います。今回はここまでとさせて頂きます。



来たい、着たいと期待される。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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