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2023-03-27 06:26:56

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診療マル秘裏話  号外Vol.2438 令和4年5月27日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)放射線治療は早期非小細胞肺ガン治療の選択肢
2)特発性過眠症発症リスク上げる遺伝子変異発見

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 放射線治療は早期非小細胞肺ガン治療の選択肢

 
 
 
 
 
 放射線治療は、早期非小細胞
肺ガンを根治に導くための有力
な選択肢です。ピンポイント照
射と呼ばれる「体幹部定位放射
線治療(SBRT)」が威力を発揮
します。大船中央病院の武田篤
也医師は言っています。

 「SBRTでは、通常の放射線治
療の1.5~4倍ほどの効果を及ぼ
す線量を照射します。5センチ
以下の比較的小さな腫瘍を対象
に、狙いを定めて高い精度で治
療するため、周囲の正常部分へ
の影響は抑えられます」と武田
医師は言っています。

 非小細胞ガンの1期と2期で
は、肺葉を切除する手術が世界
的に標準治療となっています。
肺は五つのブロック(肺葉)に
分かれていて、ガンができてい
る肺葉単位で切除するというも
のです。日本肺癌学会の「肺ガ
ン診療ガイドライン2021年版」
でも、第1選択は手術となって
います。高齢で体力が低下して
いる、心疾患があるなど医学的
な理由で手術ができない場合や、
切除可能でも手術を希望しない
患者さんに、2番手として放射
線治療が推奨されています。「
手術を希望しない患者」の記述
は2018年版から追加されたが、
武田医師は「患者さんには放射
線治療という選択肢を示されな
いまま『元気なら手術』となる
ことが多い」と話しています。

 「放射線治療の成績が手術よ
りも明らかに劣っているわけで
はなく、これまでの両者を比較
した試験では根拠が不十分でま
だ決着がついていないのです。
ただ海外で3年および5年生存
率は同等である可能性を示す新
たな報告も出てきています」と
武田医師は言っています。

 侵襲性やQOL (生活の質)の
面では、むしろ放射線治療に分
があります。手術はからだを切
って肺の一部をとるだけに、胸
腔鏡でも1週間ほどの入院が必
要で、回復にも時間がかかりま
すが、放射線は通院で5回で終
了です。仕事をしながら治療で
きます。

 「ガイドラインのような基準は
必要ですが、患者さんにはそれ
ぞれの生活や思いがあり、望む
人生は違う。医療者側は1番手
の治療だけでなく、その人に適
した治療の選択肢を示すべき。
患者さんは複数の選択肢につい
て情報を得た上で、治療を選ぶ
ことが大事です」武田医師は言
っています。

 非小細胞肺ガン治療について

解説している動画です。

 
 


 
 
 信州大で侵襲の大きい手術を
行う。          笑

 
 
 
 
 
 
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2】 特発性過眠症発症リスク上げる遺伝子変異発見

 
 
 
 
 
 睡眠時間が異常に長くなった
り、目が覚めても強い眠気が持
続したりする「特発性過眠症」
について、発症のリスクを上げ
る遺伝子の変異を見つけたと、
東京都医学総合研究所などのチ
ームが英科学誌で発表しました。
これまで原因が分からず、薬が
効果を示しにくいなどの課題が
ありました。遺伝子変異による
発症の仕組みがうかがえる結果
も得られました。

 特発性過眠症は、軽症も含め
1万人に1~5人が発症するとみ
られています。目覚めの悪さや
寝ぼけた状態が続くのが特徴で、
重症になると1日16時間も眠っ
てしまうことがあり、日常生活
に支障をきたします。家族内で
の発症が多く、遺伝的な要因が
疑われてきました。

 脳内には、睡眠と覚醒を調整
する物質「オレキシン」があり、
そのもとになるのが「前駆体」
と呼ばれる物質です。研究チー
ムは、特発性過眠症と診断され
た598人のDNAを解析しました。
健康な人9826人と比べた所、前
駆体の遺伝子に高い確率で変異
が起きていることを見つけまし
た。この結果を受けて、変異が
ある場合の特発性過眠症になる
リスクを調べてみると、5.36倍
になりました。

 前駆体は酵素によって二つに
切断され、オレキシンAとオレ
キシンBとなって体に作用しま
す。今回見つかった変異は、こ
の切断部分で発生しました。変
異している場合は酵素が作用で
きず、前駆体が切断されずに機
能を発揮しない可能性がうかが
えました。研究チームは、特発
性過眠症を引き起こす仕組みは
多様ですが、オレキシンが関与
するケースもあるとみています。

 現在、治療には覚醒を促す薬
が使われていますが、効果が少
ない一方で、動悸や吐き気など
の副作用が出やすいということ
です。国内外ではオレキシンの
異常を調節する薬の開発が進め
られており、特発性過眠症の患
者さんに効果を示す可能性があ
ります。

 研究チームの宮川卓・都医学
総合研究所副参事研究員(睡眠
学)は「遺伝子変異がリスクと
明らかになったが、必ずしも遺
伝して発症するわけではない。
今後は、オレキシン以外の発症
リスクも調べていきたい」と話
しました。成果は、英科学誌「
npj ゲノミック・メディシン」
で発表しました。

 特発性過眠症について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 
 覚醒を促す薬剤の進歩には、
隔世の感がある。     笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 放射線治療は、早期非小細胞
肺ガンを根治に導くための有力
な選択肢と言えましょう。この
ニュースにあるピンポイント照
射と呼ばれる「体幹部定位放射
線治療(SBRT)」の内、重粒子
線治療が最も、副作用が少なく
有望なのではないかと私は考え
ています。ホウ素を用いるBNCT
では、弱い中性子線を当てるだ
けで、非常に早期非小細胞肺ガ
ンに対し有効であると思われま
す。いまやリニアックではなく
こうした治療が早期非小細胞肺
ガンのスタンダードな治療とな
ることを期待したいと思います。
 睡眠時間が異常に長くなった
り、目が覚めても強い眠気が持
続したりする「特発性過眠症」
について、発症のリスクを上げ
る遺伝子の変異を見つけたと、
東京都医学総合研究所などのチ
ームが英科学誌で発表したのは、
喜ばしいことです。 現在、治
療には覚醒を促す薬が使われて
いますが、効果が少ない一方で、
動悸や吐き気などの副作用が出
やすいということなので、国内
外でオレキシンの異常を調節す
る薬の開発を進めて特発性過眠
症の患者さんに効果を示す可能
性をとことん追究して頂きたい
と切に願う次第です。

 動機がバレた犯人が動悸がし
た。           笑

 
 
 
 
 
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