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2023-03-25 06:31:48

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診療マル秘裏話  号外Vol.2436 令和4年5月23日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)ガンゲノム医療で検査のタイミング早める研究
2)長時間作用型遺伝子組換えヒト成長ホルモン製剤発売

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ガンゲノム医療で検査のタイミング早める研究

 
 
 
 
 
 患者さんのガン組織に起きて
いる遺伝子の変化をまとめて検
査し、効きそうな薬を探す「ガ
ンゲノム医療」で、検査のタイ
ミングを早める研究に国立ガン
研究センターなどが取り組んで
います。現在は標準治療が終わ
った後の検査だけに公的医療保
険が適用されますが、早い段階
で検査した方がメリットが大き
いとの指摘があるためです。そ
れを支持する結果が出れば保険
適用範囲の見直しにもつながる
と、専門家や患者団体が注目し
ています。

 ガンができるのは、遺伝子に
異常な変化が起きるのが主な原
因とされています。特定の遺伝
子異常があると効果が高い薬も
あるため、抗ガン剤治療の前に
患者さんのガンの遺伝子検査が
行われる場合が増えてきました。
2019年6月には一度に100以
上の遺伝子の変化を調べる「パ
ネル検査」が保険適用されまし
た。これが「ガンゲノム医療」
と呼ばれており、国内では「N
CCオンコパネル」や「ファウ
ンデーションワン」など3種類
の検査が利用できます。厚生労
働省が指定する「ガンゲノム医
療中核拠点病院」など全国約2
30施設で、患者さんのガンの
一部や血液を分析してどの遺伝
子に異常があるかを見つけ、効
果が見込める治療薬の候補を専
門家の会議で探す仕組みです。

 ただ同省によると、2020年8
月までの1年間に検査を受けた
7467人のうち、結果を基に選ば
れた薬の投与を受けたのは8.1%
にとどまりました。理由は、検
査の保険適用の範囲が、日本臨
床腫瘍学会など3学会が2017年
に作成した指針に従って「標準
治療がない、または終わった固
形ガン(血液以外のガン)の患
者さん」に限られているためで
す。京都大の武藤学教授(腫瘍
薬物治療学)は「標準治療が終
わるまで待つと、患者の状態が
悪かったり、ガンに薬への耐性
ができたりしていて検査を受け
てもなかなか治療につながらな
い」と話しています。

 米国やオーストラリア、韓国
では必要なタイミングで検査が
可能です。国内でも3学会が20
20年に指針を改定し「標準治療
後に制限する科学的根拠は乏し
い」とし、最適な時期を検討す
るよう求めました。

 それを受け国立ガン研究セン
ター中央病院などは2020年、治
療を開始する時点で検査を実施
する取り組みを「先進医療」と
して開始しました。乳ガンや大
腸ガンなど6種類のガンの計2
00人に実施するのが目標で、
遺伝子変化に合った治療を受け
た患者さんの割合や、症状が悪
化せずに過ごせた期間を分析し、
早期検査の有効性を検証します。
山本昇先端医療科長は「早い段
階の検査により、遺伝子異常に
合った治療の機会が増えるのを
期待している。検査時点で薬が
なくても、標準治療を受けつつ
新薬の臨床試験が始まったら参
加する選択肢もある」と話して
います。京大なども同様の先進
医療を2021年5月に開始しまし
た。化学療法を始める前の18
0例を対象に、ガンに関連した
遺伝子変化が見つかる割合や、
専門家が勧める治療が見つかる
割合を調べています

 武藤教授は「標準治療後とい
う制限をなくせば、患者の選択
肢は増えて治療方針を早く決め
られる。パネル検査の有用性を
最大限に引き出せる仕組みにし
ないといけない」と強調して話
しています。データが集まった
ら国に出して、保険適用の範囲
を見直す議論につなげたい考え
です。膵臓ガンの患者支援団体
「パンキャンジャパン」の真島
喜幸理事長は「転移性の膵臓ガ
ンだと5年後の生存率は1%。
標準治療後の検査で効きそうな
薬が見つかっても遅い」と指摘
しています。「ゲノム医療があ
るのに使えない状況は変えてほ
しい。患者にも希望になる」と
話しています。

 ガンゲノムについて解説して

いる動画です。医療

 
 


 
 
 状況の変化に対応するために、
上京する。        笑

 
 
 
 
 
 
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2】 長時間作用型遺伝子組換えヒト成長ホルモン製剤発売

 
 
 
 
 
 ファイザー株式会社は4月27
日、長時間作用型遺伝子組換え
ヒト成長ホルモン製剤「エヌジ
ェンラ(R)皮下注24mgペン、同6
0mgペン」 (一般名:ソムアト
ロゴン(遺伝子組換え))につ
いて、骨端線閉鎖を伴わない成
長ホルモン分泌不全性低身長症
を効能または効果として発売し
たと発表しました。

 成長ホルモン分泌不全性低身
長症は、脳下垂体からの成長ホ
ルモンの分泌が十分ではないこ
とによって起こる成長障害のひ
とつです。頻度は4,000~10,00
0人に1人と報告される、希少疾
病です。成長ホルモンは成長お
よび代謝を調節する働きを持つ
ため、成長ホルモン分泌不全性
低身長症の患者さんでは、低身
長やこれに伴う心理的・社会的
な問題、第二次性徴の遅れ、そ
の他健康上の問題を生じる可能
性があります。

 エヌジェンラは、長時間作用
型の週1回投与の製剤です。成
長ホルモン製剤の連日投与が必
要な成長ホルモン分泌不全性低
身長症患者さんの負担軽減につ
ながると期待されます。

 骨端線閉鎖を伴わない思春期
前の小児成長ホルモン分泌不全
性低身長症患者さん対象に、エ
ヌジェンラ週1回皮下投与と既
存の成長ホルモン製剤ジェノト
ロピン(R) (一般名:ソマトロ
ピン(遺伝子組換え))の連日
皮下投与を比較した、国内第3
相試験および海外第3相試験に
おいて、エヌジェンラ投与群は、
主要評価項目の投与12か月後の
年間成長速度で、ジェノトロピ
ン投与群と同様の有効性を示し
ました。また、エヌジェンラ投
与群の忍容性は良好であり、ジ
ェノトロピン投与群と同様の安
全性プロファイルが示されたと
いうことです。

 米国ファイザー社とOPKO社は
2014年に、ソムアトロゴンの成
長ホルモン分泌不全性低身長症
に対する開発、および商業化に
関する世界的な契約を締結しま
した。同契約ではOPKO社が臨床
試験実施、ファイザー社が承認
申請と商業化の責務をそれぞれ
担っています。

 成長ホルモンの作用について

解説している動画です。

 
 


 
 
 妊孕性を改善するための薬剤
の忍容性を確認する。   笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 患者さんのガン組織に起きて
いる遺伝子の変化をまとめて検
査し、効きそうな薬を探す「ガ
ンゲノム医療」で、検査のタイ
ミングを早める研究に国立ガン
研究センターなどが取り組んで
いるのは、喜ばしいことです。
標準治療が終わるまで待つと、
患者さんの状態が悪かったり、
ガンに薬への耐性ができたりし
ていて検査を受けてもなかなか
治療につながらないというのは、
正論だと思います。ただ、標準
治療自体の問題点もしっかり見
直すべきだと私は考えています。
たとえば、抗ガン剤の投与を夜
間にする、クロノテラピーを実
施するなどです。
 ファイザー株式会社が4月27
日、長時間作用型遺伝子組換え
ヒト成長ホルモン製剤「エヌジ
ェンラ(R)皮下注24mgペン、同6
0mgペン」 (一般名:ソムアト
ロゴン(遺伝子組換え))につ
いて、骨端線閉鎖を伴わない成
長ホルモン分泌不全性低身長症
を効能または効果として発売し
たと発表したのは、喜ばしいこ
とです。骨端線閉鎖を伴わない
思春期前の小児成長ホルモン分
泌不全性低身長症患者さんで、
連日、成長ホルモンの注射を行
うのは、肉体的にも精神的にも
困難を伴うと考えられます。そ
うでなければ、余りに過酷な治
療となり兼ねません。

 高価な薬剤の効能・効果を確
認する。         笑

 
 
 
 
 
 
 
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