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2023-03-18 06:31:46

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診療マル秘裏話  号外Vol.2430 令和4年5月16日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)ガン再発リスク高い患者特定,血中腫瘍循環DNA検査
2)武漢熱オミクロン株の新系統変異株をWHOが監視強化

 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ガン再発リスク高い患者特定,血中腫瘍循環DNA検査

 
 
 
 
 
 英ケンブリッジ大学の研究者
らによれば、肺ガン治療後に実
施する患者さんごとに個別化し
た血液検査により、ガンの再発
リスクが高い患者さんを特定で
きるということです。キャンサ
ーリサーチUKケンブリッジ研究
所の研究者らが用いた個別化血
液検査はリキッドバイオプシー
の1種であり、腫瘍の増殖に伴
い血液中に放出されるわずかな
DNA 断片を検出することができ
るとされています。

 血中循環腫瘍DNA(ctDNA)と
呼ばれるこのDNA により、腫瘍
の状態、位置、さらにはその弱
点を明らかにできます。これは
最良の治療法を選択する際に有
用です。キャンサーリサーチUK
の助成を受けたこの肺がん血中
循環腫瘍DNA(LUCID-DNA)試験
の結果は、4月1日に『Annals o
f Oncology』誌に発表されまし
た。「各患者に個別化したモニ
タリングと治療を提供できれば、
最終的により多くの命を救い、
より早くガンに打ち克つことが
できるでしょう」Robert Rinto
ul教授、ケンブリッジ大学胸部
腫瘍科教授、ロイヤルパプワー
ス病院呼吸器科名誉医師は、言
っています。

 早期非小細胞肺ガンの多くは、
手術や放射線療法、場合によっ
ては化学放射線療法で治癒可能
です。肺ガン患者さんは、治療
によって腫瘍を除去できたかを
確認するために治療後もCT検査
などで注意深く追跡します。し
かし、画像検査では新たな腫瘍
へと再増殖する可能性がある微
小残存病変(MRD) と呼ばれる
少量のガン細胞を検出すること
ができません。肺ガン細胞が治
療後にも存在し活動している徴
候をリキッドバイオプシーなど
の手法を用いて確認することで、
良い治療法を選択し、高リスク
患者さんの生存率を改善したり、
低リスク患者さんの副作用を軽
減することができます。

 LUCID-DNA 試験の目的は、早
期肺ガンで血中循環DNA の検出
が可能かを探求することでした。
試験で用いたリキッドバイオプ
シー、RaDaR では、各患者さん
の腫瘍に固有の変異を最大48個
まで分析できます。RaDaRは、N
itzan Rosenfeld 博士を共同創
立者とするバイオテクノロジー
企業、Inivata 社が開発したも
ので、元々はキャンサーリサー
チUKケンブリッジ研究所の同博
士の研究室で開発された技術に
基づいています。Nitzan Rosen
feld博士はキャンサーリサーチ
UKケンブリッジ研究所のグルー
プリーダーであり、Inivata 社
の主任研究員です。この試験の
共同筆頭著者も務める博士は、
次のように述べています。

 「治療後に体内にガン細胞が
残っていると、腫瘍が再増殖す
る可能性があります。再増殖が
生じると、患者さんにとっても、
治療にあたる医師にとっても大
きな後退になります」「治療後
に残存する少量のガン細胞をリ
キッドバイオプシーを用いて検
出することで、治療で腫瘍を完
全に根絶できなかった可能性の
ある患者さんを特定することが
できます。この技術が追加治療
の必要性を判断するのに役立ち、
患者さんの命を救えることを期
待します」MRD がある肺ガン患
者をリキッドバイオプシーで特
定できるかを探るため、LUCID-
DNA 試験チームはロイヤルパプ
ワース病院およびアデンブルッ
クス病院で、早期非小細胞肺ガ
ン(NSCLC) の治療を受けてい
た患者さん88例を登録しました。
NSCLCは、肺ガン全体の85%以上
を占めています。

 研究チームは患者さんの腫瘍
検体から抽出したDNA の配列を
解析して、各患者の肺ガン固有
の変異の組合せを明らかにしま
した。Inivata 社は、この遺伝
的な「指紋」を用いて各患者さ
んの腫瘍に対して個別化した血
液検査を開発しました。次にリ
キッドバイオプシーを用いて、
治療前と治療から最長9カ月後
までに採取した血液検体中の腫
瘍DNA を検出することを試みま
した。治療後2週間から4カ月の
間に腫瘍DNA が検出された患者
さんは、肺ガンが再発するか肺
ガンで死亡する可能性が極めて
高いことが明らかになりました。
「リキッドバイオプシーの最良
の導入方法を見極めるには、詳
細な研究が必要ですが、今回の
結果によって、リキッドバイオ
プシーは追加治療が必要な患者
さんを特定するのに有効なツー
ルとなり得ることが明らかにな
りました」と、この試験の共同
筆頭著者、Rintoul 教授はコメ
ントしました。

 肺ガンは、英国で3に多いガ
ンである。毎年、約48,500人が
肺ガンの診断を受け、約35,100
人が肺ガンで死亡しています。
Aart Alders 氏は、肺ガン手術
を受けた後にロイヤルパプワー
ス病院での肺ガン血中循環腫瘍
DNA(LUCID-DNA)臨床観察試験
に参加しました。「5年ほど前
に初めて早期肺ガンと診断され
て、ガンの除去手術を受けまし
た。術後に化学療法が必要な人
もいますが、私は幸いにも元の
肺ガンが再発していません」と
話しています。LUCID-DNA 臨床
試験のお役に立てて嬉しかった
です。肺ガンが再発するかどう
かを予測するのに役立つ血液検
査が開発されれば、治る人が増
えるでしょう」

 「英国では、肺ガンは最も多
い死因の一つです。発見が早け
れば早いほど、治療が成功する
可能性が高くなります」と、キ
ャンサーリサーチUKの最高経営
責任者、Michelle Mitchell 氏
は話しました。「治療前後に侵
襲手術を要することなくガンの
徴候を検出できれば、患者さん
にとっても医師にとっても大き
な可能性が開けます」「リキッ
ドバイオプシーの発展のため、
詳細な研究が実施されることを
期待してます。それにより、最
終的には医師がそれぞれの患者
さんにとって最良の治療を提供
することが容易になり、生存率
が向上するでしょう」

 血中循環DNAについて解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 工場での生産性が向上する。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 武漢熱オミクロン株の新系統変異株をWHOが監視強化

 
 
 
 
 
 武漢熱の変異株「オミクロン
株」のうち、国内で置き換わり
つつある「BA.2」の感染力を上
回るとみられる新系統「BA.4」
と「BA.5がアフリカなどで見つ
かっています。世界保健機関(
WHO)は両系統を警戒度が最
も高い分類の「懸念される変異
株(VOC)」に加え、監視を
強めています。

 英保健当局によると、BA.4は
3月30日までに南アフリカや英
国などで計52例見つかりました。
BA.5も3月25日までに南アで27
例が確認されました。日本国内
では見つかっていません。

 西浦博・京都大教授(理論疫
学)らは、国内の第6波で主流
だったBA.1に比べ、BA.4の感染
力は1.49倍、BA.5は1.4 倍と推
定し、1.21倍のBA.2を上回ると
話しています。西浦教授は「日
本に入れば置き換わりが進むだ
ろう」と指摘しています。

 ただ、南アでは入院者数や死
者数は急増しておらず、病原性
は不明です。福原崇介・北海道
大教授(ウイルス学)は「新系
統が持つ変異は、ワクチンや薬
の有効性を下げる恐れがある」
と話しています。

 WHOは、BA.1とBA.2の遺伝
子が交ざった「XE」もVOCに
分類しています。

 武漢熱変異株について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 
 久三さんが急造で作った作品
が急増する。       笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 血中循環腫瘍DNA(ctDNA)検
査では、ガンの再発リスクが高
い患者さんを特定できるほか、
腫瘍の増殖に伴い血液中に放出
されるわずかなDNA 断片を検出
することで、腫瘍の状態、位置、
さらにはその弱点を明らかにで
きるとされています。ただし、
欠点としては、検出するctDNA
は、非常に微量であるので、ス
クリーニング検査としては、使
えません。あくまで、悪性腫瘍
の可能性が高い人、現時点で、
悪性腫瘍であると診断されてい
る人に対象が限られています。
しかし、今後の検査の進歩で感
度を高めることができれば、ス
クリーニング検査に使われる可
能性は残されています。
 武漢熱の変異株「オミクロン
株」のうち、国内で置き換わり
つつある「BA.2」の感染力を上
回るとみられる新系統「BA.4」
と「BA.5がアフリカなどで見つ
かってきたということは、由々
しきことです。日本政府として
は、検疫を厳しくしてできるだ
け、アフリカなどからの旅行者
・ビジネス目的の来日者を制限
して、水際で食い止めることで
しょう。それと同時に、スーパ
ースプレッダー対策を行うこと
だと思います。それを行わずに、
蔓延防止対策や緊急事態宣言な
どの人流制限だけを行っても、
効率的な対策をしていることに
ならないでしょう。

 検疫が既得権益者によってな
いがしろにされる。    笑

 
 
 
 
 
 
 
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