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2023-02-26 07:32:43

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診療マル秘裏話  号外Vol.2413 令和4年4月27日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)FDAがLBCLの2次治療に,CD19標的CAR-T細胞承認
2)LNCSB の水と比較した心代謝危険因子改善効果

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 FDAがLBCLの2次治療に,CD19標的CAR-T細胞承認

 
 
 
 
 
 
 米国食品医薬品局(FDA)は4
月1日、1次化学免疫療法に抵抗
性を示すか12カ月以内に再発し
た成人の大細胞型B細胞リンパ
腫(LBCL)の2次治療に,CD19標
的CAR-T 細胞アキシカブタゲン
シロルユーセル(商品名イエス
カルタ、Kite Pharma社、以下a
xi-cel)を承認しました。なお、
中枢神経系原発悪性リンパ腫(
PCNSL) に対する適応はありま
せん。

  axi-cel の有効性は、1 次治
療に抵抗性を示したか12カ月以
内に再発したLBCL患者さん359
例を対象とした多施設共同無作
為化非盲検第3相試験「ZUMA-7」
で検証されています。試験では、
対象患者を無作為化によりaxi-
cel 群と標準治療(化学免疫療
法実施後、効果が得られた患者
さんに大量化学療法と自家幹細
胞移植を実施)に割り付けまし
た。

 その結果、axi-cel 群の無事
象生存期間(EFS) が標準治療
群より有意に長いという結果で
した(ハザード比0.40、95%CI
0.31-0.51、P<0.0001) 。18
カ月時点のEFS率はaxi-cel群41
.5%,標準治療群17.0%、EFS中
央値はそれぞれ8.3カ月、2.0カ
月でした。標準治療群の35%に
HSCTを実施しました。奏効率は
axi-cel 群の方が標準治療群よ
り有意に高いという結果でした
(83% vs. 50%)。

  の添付文書には、サ
イトカイン放出症候群(CRS)
および神経毒性に関する枠組み
警告が記載されています。この
ほか、頻度の高い(30%以上)
有害反応に CRS、発熱、低血圧、
脳症、倦怠感、頻脈、頭痛、悪
心、熱性好中球減少症、下痢、
筋骨格痛、病原体不明の感染症、
悪寒、食欲減退がありました。

 CAR-T療法について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 
 奇才が閻魔帳に記載した。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 LNCSB の水と比較した心代謝危険因子改善効果

 
 
 
 
 
 砂糖入り飲料(SSB) の代替
品として用いる低カロリーまた
はノンカロリーの甘味料入り飲
料(LNCSB) の水と比較した心
代謝危険因子改善効果を無作為
化試験17件の系統的レビューと
メタ解析で検討しました。糖尿
病のリスクがあるか糖尿病があ
る過体重または肥満の成人1733
例を対象としました。

 その結果、SSB の代替品とし
てのLNCSB 摂取で体重(平均差
-1.06kg)、BMI(同-0.32)、
体脂肪率(同-0.60%)および
肝細胞内脂質(標準化平均差-
0.42)の低下が見られました。
SSB の代替品としての水の摂取
にいずれの転帰との関連も見ら
れませんでした。水の代替とし
てLNCSBを摂取した場合、HbA1c
(平均差0.21%)および収縮期
血圧(同-2.63mmHg)を除く転
帰との関連は認めらませんでし
た。

 ノンカロリーの甘味料入り飲

料と砂糖入り飲料の血糖の推移

について解説している動画です。

 
 


 
 
 
 天気の変化が転帰と関連した。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 米国食品医薬品局(FDA)が4
月1日、1次化学免疫療法に抵抗
性を示すか12カ月以内に再発し
た成人の大細胞型B細胞リンパ
腫(LBCL)の2次治療に,CD19標
的CAR-T 細胞アキシカブタゲン
シロルユーセル(商品名イエス
カルタ、Kite Pharma社、以下a
xi-cel)を承認したのは、喜ば
しいことです。ただ、CAR-T 細
胞製品は、キヌリアはじめとし
て、非常に高価であることが気
になります。信州大学の小児科
の取り組みのように、コストを
意識して、トランスポゾンを使
い遺伝子導入するなどの工夫が
有効性とともにこれからは、必
要になってくると思われます。
 砂糖入り飲料(SSB) の代替
品として用いる低カロリーまた
はノンカロリーの甘味料入り飲
料(LNCSB) の水と比較した心
代謝危険因子改善効果を無作為
化試験17件の系統的レビューと
メタ解析で検討したのは、素晴
らしい業績です。しかしながら、
LNCSB の中には、ガンリスクの
高いものも報告されているので、
心代謝危険因子改善効果だけ見
ていると見誤る可能性があると
思われます。サッカリンが発ガ
ン作用があるとされたのは、全
くの濡れ衣ということが分かっ
ています。そのサッカリンも、
大量摂取で耐糖能異常を示すこ
とが分かっており、どの甘味料
を選ぶかが、これから重要にな
てくると考えられます。

 危険を感じて試合を棄権した。


 
 
 
 
 
 
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