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2023-02-12 07:34:11

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診療マル秘裏話  号外Vol.2400 令和4年4月12日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)メルケル細胞ガンの病期別再発および死亡のリスク推定
2)てんかん女性患者さんの妊娠出産について解説

 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 メルケル細胞ガンの病期別再発および死亡のリスク推定

 
 
 
 
 
 
 メルケル細胞ガン(MCC) 患
者618例を対象に,病期および診
断後の経過時間による再発およ
び死亡のリスクを前向きコホー
ト試験で推定しました。

 その結果、5年再発率は40%
でした。1年目の再発リスクが
高く(病理学的病期1期11%、
2A/2B期33%、3A期30%、3
B期45%、4期58%),再発例の
95%が最初の3年似内に発生し
ました。単変量解析から、病期
のほか、免疫抑制(ハザード比
2.4、95%CI 1.7-3.3、P<0.00
1)、男性(同1.9、1.4-2.5、P
<0.001),臨床的に検出可能な
リンパ節転移がある患者さんの
既知の原発巣(同2.3、1.4-4.0、
P=0.001)、高齢(10歳増加ご
との同1.1、1.0-1.3、P=0.06)
で再発リスクが高くなることが
示されました。死亡した187 例
のうち121例(65%)がMCCによ
る死亡でした。MCC 特異的生存
率は病期に強く依存していまし
た(5年生存率:病理学的病期
1期95% vs. 4期41%)。1-
2期MCC 患者さんでは、局所再
発による生存率の大きな低下は
見られませんでした。(5年MCC
特異的生存率:局所再発あり85
% vs. 局所再発なし88%)。

 メルケル細胞は、皮膚の最も
外側の層に存在します。この細
胞は、触覚を伝える神経の末端
部に非常に接近して存在してい
ます。メルケル細胞ガンは、「
皮膚の神経内分泌ガン」、「tr
abecular cancer」とも呼ばれ、
メルケル細胞が際限なく増殖す
ることによって発生する非常に
まれな種類の皮膚ガンです。メ
ルケル細胞ガンはほとんどの場
合、日頃から日光に曝されてい
る部位(特に頭部と頸部)や、
腕、脚、体幹から発生してきま
す。

 メルケル細胞ガンについて

解説している動画です。

 
 


 
 
 
 体幹強化の運動を体感する。


 
 
 
 
 
 
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2】 てんかん女性患者さんの妊娠出産について解説

 
 
 
 
 
 治療の進歩でてんかんの患者
さんも健康な人と変わりない生
活が送れるようになりましたが、
妊娠・出産には不安を抱く女性
が少なくありません。てんかん
の診療が専門の新宿神経クリニ
ック(東京都新宿区)の渡辺雅
子院長は「てんかんがあっても
健康なお子さんを産み育ててい
る方はたくさんいます。まずは
主治医に相談してください」と
呼び掛けています。

 てんかんは慢性的な脳の病気
で、年齢や性別に関係なく発症
します。症状は突然意識を失っ
て全身がけいれんする、手や足
がピクッと動く、突然動作が止
まりぼんやりするなどさまざま
ですが、多くは抗てんかん薬の
服用でコントロールできます。

 抗てんかん薬は、生まれてく
る子どもに障害や発育の遅れな
どの影響を少なからず及ぼすこ
とが知られています。服薬しな
がらの妊娠・出産は無理だと考
えている人もいますが、「妊娠・
出産のリスクが一般の人と大き
く変わることはありません」と
渡辺院長は強調しています。

 ただし、妊娠前に患者さん、
医師、そして患者を支える家族
がよく話し合い、薬が与える影
響などについて十分に理解する
ことが大切です。妊娠を望む患
者さんには、より安全性の高い
薬への変更や服用量の調整が行
われます。「少なくとも妊娠の
半年前、できれば1年以上前か
ら計画的な準備を行う必要があ
ります」と渡辺院長は言ってい
ます。

 妊娠中は服薬を中止したいと
考える患者さんもいますが、飲
まなければ発作が起こり、転倒
などで早産や流産の恐れもあり
ます。「妊娠中も発作をコント
ロールすることが何よりも大切。
自己判断で薬を中止、減量する
のは危険です」と渡辺院長は言
っています。

 薬への不安が拭えない場合は、
国立成育医療研究センターの「
妊娠と薬情報センター」で相談
するとよいでしょう。また、抗
てんかん薬の中には、特に妊娠
初期の胎児の正常な発達に必要
な栄養素である葉酸の血中濃度
を低下させるものがあります。
渡辺院長は、妊娠の可能性があ
る年齢の患者さんには、普段か
ら葉酸のサプリメントを取るこ
とを勧めているということです。

 妊娠・出産後も、てんかんの
ある女性が直面する困難は少な
くありませんが、行政や民間の
支援もあります。渡辺院長は「
やみくもに心配して妊娠を諦め
たり先延ばしにしたりすること
がないよう、積極的に情報収集
して正しい知識を得てほしい」
と話しています。

 てんかんの女性が妊娠可能

な年齢になったらという動画で

す。

 
 


 
 
 
 情報収集して事態を収拾する。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 メルケル細胞ガン(MCC) 患
者618例を対象に,病期および診
断後の経過時間による再発およ
び死亡のリスクを前向きコホー
ト試験で推定したのは、素晴ら
しい業績です。まれな皮膚のガ
ンであり、日光に曝露している
所が好発部位ということから、
光老化が関与しており、活性酸
素の一つ、一重項酸素が関与し
ているものと推定されます。予
防には、一重項酸素を消去可能
な抗酸化物質を用いると効果的
である可能性が高いと思われま
す。具体的には、アスタキサン
チン・ルテイン・CPL(環状
重合乳酸)などです。こうした
抗酸化物質を普段から摂取する
ことで、メルケル細胞ガンの予
防に努めて頂きたいものです。
 治療の進歩でてんかんの患者
さんも健康な人と変わりない生
活が送れるようになりましたが、
妊娠・出産には不安を抱く女性
が少なくないのは、ある意味、
仕方がないことかも知れません。
しかし、女医さんの渡辺院長の
ような方が、てんかんの主治医
をしてくれたら、こんなに心強
いことはないでしょう。男性の
医師は、妊娠・出産を経験する
ことができないので、女性患者
さんの立場にたって考えるのが
困難だと思います。ただ、しっ
かりとした妊娠・出産計画が立
てられれば、てんかんの女性患
者さんでも、妊娠・出産は可能
であることは理解できました。

 ファンが不安を抱く。  笑

 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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