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2023-01-28 11:38:37

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診療マル秘裏話  号外Vol.2387 令和4年3月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)牛肉/豚肉/加工肉の国際貿易で大腸ガン等増加
2)脱細胞の技術でブタの体内で腎臓の一部を再生

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 牛肉/豚肉/加工肉の国際貿易で大腸ガン等増加

 
 
 
 
 
 
 過去25年間に牛肉や豚肉、ハ
ムやソーセージなどの国際貿易
が急増したのに伴い、大腸ガン
など食生活が関係する病気によ
る健康影響が消費国を中心に増
大したとする研究結果を、米ミ
シガン州立大などのチームがま
とめました。

 かつてソ連圏だった東欧や北
欧の一部に加え、カリブ海の島
国やオセアニア諸国での変化が
著しいとされています。急速な
都市化や所得水準の上昇に加え、
地域経済圏への参加などで肉の
消費が増えたとみられています。
チームは「農産物の取引と人の
健康を関連付けた政策づくりが
必要だ」と指摘しています。

 牛や豚、羊の肉は「赤肉」と
呼ばれます。ハムやソーセージ、
ベーコンなどの加工肉や赤肉を
多量に食べると大腸ガンのリス
クが高まるとの報告があります。
世界ガン研究基金は赤肉の摂取
量は週500グラムまで、加工
肉はできるだけ少なくすること
を推奨しています。日本人は一
般に食べる量が少ないため過度
に心配する必要はないとされて
います。

 チームが国連食糧農業機関(
FAO)のデータを使って調べ
ると、世界の赤肉や加工肉の貿
易量は1993~2018年に2.5 倍に
増加していました。欧州や北米、
南米、オセアニアなどが主な輸
出元です。

 さらに大腸ガンや2型糖尿病、
虚血性心疾患などの病気や死亡
との関係を分析しました。生存
年数や病気による身体影響など
を考慮した指標で比較すると、
旧ソ連圏やカリブ海の国で25年
間に赤肉や加工肉による健康損
失が特に増えていました。全体
の4分の3の国で指標が悪化し
ており、輸出国のオーストラリ
アなども例外ではありませんで
した。研究はBMJグローバル
ヘルスに発表しました。

 肉はガンの原因になり得るか

という動画です。

 
 


 
 
 清作さんが政策を考えた。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 脱細胞の技術でブタの体内で腎臓の一部を再生

 
 
 
 
 
 慶應義塾大学は3月3日、動物
の腎臓から、主にコラーゲンな
どの有効成分を残して臓器の骨
格のみを取り出す「脱細胞」と
いう技術を応用して、世界で初
めてブタの体内で部分切除した
腎臓の一部を再生させることに
成功したと発表しました。この
研究は、同大医学部外科学教室
(一般・消化器)の田島一樹特
任助教、八木洋専任講師、北川
雄光教授らの研究グループによ
るものです。研究成果は、「NP
J Regenerative Medicine」 に
掲載されています。

 腎臓は、透析技術の進歩によ
り機能代替が可能ですが、人工
透析は血栓症や感染症といった
合併症のみならず、患者さんの
経済的な負担が大きいという医
療経済的な問題を抱えています。
また、腎臓の機能は糸球体を含
むネフロンで賄われていますが、
生体内において糸球体は再生し
ないことが知られています。

 研究グループは、この「再生
しない」といわれる腎臓に対し、
外から細胞を入れることなく「
脱細胞」という技術を使って自
己再生機能を誘導する方法を用
いて、切除された部分の修復を
試みました。「脱細胞」とは臓
器から細胞成分を除去し、コラ
ーゲンを主体とした骨格のみを
残す手法であり、「脱細胞」し
た骨格は、立体臓器を再生させ
るための足場構造として機能す
ることが期待されています。

 今回、研究グループはまず、
ブタの腎臓に脱細胞を施してす
べての細胞を除去し、「脱細胞
化腎臓」すなわち「腎臓骨格」
を作製しました。脱細胞化され
た臓器には細胞が無くても、コ
ラーゲンやラミニン、ファイブ
ロネクチンなど細胞の機能を保
つ足場として重要な細胞外マト
リックスが残存していることが
報告されており、今回の研究で
も多数の細胞外マトリックスの
残存を確認しました。中でもさ
まざまなシグナル分子が脱細胞
化腎臓内に多数認められ、細胞
の遊走や生着を促し、腎臓の再
生・修復に寄与している可能性
が示唆されました。

 次に、手術で3分の1程度を切
除したブタの腎臓の離断面に、
脱細胞化によって作製したブタ
の腎臓骨格の周囲を縫合して接
着させ、腎臓の再生・修復が誘
導されるかを評価しました。腎
臓骨格の縫合手術から1か月後
に腎臓を摘出し、病理学的に解
析したところ、強い拒絶反応は
なく、通常切除した後に見られ
る線維化も軽度であることが分
かりました。

 内部でネフロン構造が確認さ
れ、特に糸球体や尿細管構造内
部では機能発現に重要な足突起
や刷子縁が再生している様子が
電子顕微鏡で確認されました。
また網羅的な遺伝子解析の結果
から、腎臓骨格内部で成長因子
や細胞外マトリックスに関わる
遺伝子の発現上昇が認められま
した。

 免疫染色では、腎臓の幼若細
胞マーカーであるSall1、Six2、
WT-1等が発現した細胞が確認さ
れ、腎臓再生のメカニズムの一
つとして幼若細胞の遊走が関わ
っている可能性が示唆されまし
た。さらに、再生した腎臓骨格
内部におけるネフロンの機能を
測定するために、手術後1か月
の時点で血管造影と造影CT検査
を実施しました。その結果、元
々は細胞が全く無いはずの腎臓
骨格内部に血流が確認され、尿
の生成を示唆する画像所見も得
られました。

 生体内で再生しないと理解さ
れていたネフロンが、脱細胞化
された腎臓骨格内部で再生した
ことは、今後の腎臓再生研究に
とって大きな意義があると考え
られます。今回腎臓の自己再生・
修復を誘導したと考えられる腎
臓骨格にはさまざまなシグナル
分子が含まれることが明らかと
なりました。「今後メカニズム
をさらに詳細に検討することで、
新しい腎臓再生治療法の開発や、
他の臓器への応用に発展するこ
とが期待される」と、研究グル
ープは述べています。

 腎臓の異種移植について解説

している動画です。

 
 


 
 
 商才の有無について詳細に検
討する。         笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
 過去25年間に牛肉や豚肉、ハ
ムやソーセージなどの国際貿易
が急増したのに伴い、大腸ガン
など食生活が関係する病気によ
る健康影響が消費国を中心に増
大したとする研究結果を、米ミ
シガン州立大などのチームがま
とめたのは素晴らしい業績です。
牛肉や豚肉・加工肉の大腸ガン
のリスクは、以前から指摘され
ていましたので、結果は当然と
いうことですが、いかに西洋風
とくに、アメリカナイズされた
食事が身体に悪いか再確認した
次第です。肉類の摂取は、ある
程度にしておいた方が良さそう
です。
 慶應義塾大学が3月3日、動物
の腎臓から、主にコラーゲンな
どの有効成分を残して臓器の骨
格のみを取り出す「脱細胞」と
いう技術を応用して、世界で初
めてブタの体内で部分切除した
腎臓の一部を再生させることに
成功したと発表したのは、素晴
らしい業績です。腎臓の再生医
療は、なかなか難しくまだまだ
道半ばという感じがします。し
かし、こうした脱細胞という手
法が使えるとなると話は違って
くるかも知れません。今後の研
究に期待したいと思います。

 再生医療が最盛となる。 笑

 
 
 
 
 
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