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2023-01-26 09:12:26

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診療マル秘裏話  号外Vol.2385 令和4年3月26日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)PSA低値例でも18F-rhPSMA-7.3 の診断能は高い
2)非営利研究開発組織とバイオ企業AD治療薬で提携

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 PSA低値例でも18F-rhPSMA-7.3 の診断能は高い

 
 
 
 
 
 
 放射性同位元素フッ素18(18
F) を用いた前立腺特異的膜抗
原(PSMA)-PETリガンドはガリ
ウム68(68Ga)を用いたPSMA-P
ETリガンドと比べて半減期が長
く、高い解像度が期待できます。
米・Winship Cancer Institute
のDavid M. Schuster 氏らは、
前立腺ガンの再発が疑われる患
者さんを対象に、18F-radiohyb
rid PSMA(rhPSMA)-7.3の診断
能と安全性を検証する前向き第
3相単群試験SPOTLIGHT を実施
しました。良好な陽性適中率(
PPV) が認められ、安全性にも
問題がなかったことを米国臨床
腫瘍学会泌尿器癌シンポジウム
(ASCO-GU 2022、2月17~19日、
ウェブ併催)で報告しました。

 SPOTLIGHT 試験の対象は限局
性前立腺ガンの根治療法後、生
化学的再発疑いによりサルベー
ジ療法を検討する成人男性391
例です。79%が根治的前立腺全
摘除術を思考していました。

 18F-rhPSMA-7.3によるPET/CT
を実施し解析対象となったのは
381 例で、平均年齢は68.3歳(
範囲43〜86歳)、前立腺特異抗
原(PSA)中央値は1.10ng/mL(
同0.03〜134.6ng/mL)でした。
病理学的所見および従来画像に
より定義される真のスタンダー
ド(standard of truth;SoT)
との検証を行う有効性の解析対
象は366例で,平均年齢は68.4歳
(範囲43〜85歳),PSA中央値は
1.27ng/mL(同0.03〜134.6ng/m
L)でした。

 主要評価項目はSoTに対する1
8F-rhPSMA-7.3 の診断能で、1.
患者レベルでの検出率 (1つ以
上の陽性病変がある患者の割合)、
2.領域レベルでのPPV (陽性患
者さんの全てのPET 陽性領域)
の2つを設定しました。統計学
的閾値(信頼区間の下限値)は
それぞれ36.5%、62.5%と事前
に設定、これを超えれば主要評
価項目の達成としました。読影
は3人の読影医が独立して盲検
下で行いました。

 有効性解析対象(366例) に
おける患者レベルでの検出率は
57%(95%CI 51.6%〜62.0%)
で、事前に設定した閾値を達成
しました。SoT が病理学的所見
のみのサブグループ(69例)で
は81%(95%CI 69.9%〜89.6%)
でした。

 領域レベルのPPVは60%(95%
CI 54.7〜64.7%)と,事前に設
定した閾値を満たしませんでし
た。しかし、SoT が病理学的初
見のみのサブグループでは72%
(同62.5%〜80.7%)でした。

 18F-rhPSMA-7.3との関連が疑
われる有害事象は16例(4.1%)
に発現しました。主なものは高
血圧が7例(1.8%)、下痢が4
例(1.0%)、注射部位反応、頭
痛が各2例(0.5%)でした。

 以上から、Schuster氏らは「
PSA低値例であっても18F-rhPSM
A-7.3 の診断能は高く、患者レ
ベルでの検出率については臨床
的意義が認められました。領域
レベルでのPPV は主要評価項目
を満たさなかったが、SoT が病
理学的所見のみのサブグループ
では事前に設定した閾値を超え、
安全性についても問題なかった
ことから、臨床的に有用である
といえる」と結論しました。

 前立腺ガンのPSA検査につい

て解説している動画です。

 
 


 
 
 腫瘍の臨床試験の主要評価項
目。           笑

 
 
 
 
 
 
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2】 非営利研究開発組織とバイオ企業AD治療薬で提携

 
 
 
 
 
 脳理解の促進に取り組むスイ
スの非営利研究開発組織ヴィー
ス・センターと、スイスの神経
疾患治療バイオテクノロジー企
業グリアファームは、アルツハ
イマー病(AD)治療薬の開発
で提携したと発表しました。グ
リアファームは、脳における代
謝低下(グルコース取り込みの
減少)の治療薬を開発していま
す。同社の候補化合物をアルツ
ハイマー病の前臨床モデルで試
験し、ヴィース・センターの画
像検査技術で治療前後の脳組織
を比較分析します。これにより、
神経画像検査バイオマーカーの
発見につなげます。

 アルツハイマー病の患者さん
の脳ではグルコースの取り込み
が、20~25%低下していること
を示唆する証拠も得られていて、
認知機能の低下が臨床的に認め
られるかなり前から、脳による
グルコースの利用および/また
は取り込みが減少することが示
唆されています。

 アルツハイマー病について解

説している動画です。

 
 


 
 
 皮革製品の出来を比較する。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 米・Winship Cancer Institu
teのDavid M. Schuster 氏らは、
前立腺ガンの再発が疑われる患
者さんを対象に、18F-radiohyb
rid PSMA(rhPSMA)-7.3の診断
能と安全性を検証する前向き第
3相単群試験SPOTLIGHT を実施
し、良好な陽性適中率(PPV)
が認められ、安全性にも問題が
なかったことを米国臨床腫瘍学
会泌尿器癌シンポジウム(ASCO
-GU 2022、2月17~19日,ウェブ
併催)で報告したのは、素晴ら
しい業績です。PSA 低値例であ
っても18F-rhPSMA-7.3の診断能
は高く、患者レベルでの検出率
については臨床的意義が認めら
れたのは、喜ばしいことです。
 脳理解の促進に取り組むスイ
スの非営利研究開発組織ヴィー
ス・センターと、スイスの神経
疾患治療バイオテクノロジー企
業グリアファームが、アルツハ
イマー病(AD)治療薬の開発
で提携したと発表したのは、喜
ばしいことです。アルツハイマ
ー病の患者さんの脳ではグルコ
ースの取り込みが、20~25%低
下していることを示唆する証拠
も得られていて、認知機能の低
下が臨床的に認められるかなり
前から、脳によるグルコースの
利用および/または取り込みが
減少することが示唆されている
のでこのような治療薬の開発で
の提携がなされたのだと私は、
考えています。

 理容店を利用した。   笑

 
 
 
 
 
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