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2023-01-15 08:21:49

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診療マル秘裏話  号外Vol.2376 令和4年3月15日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)人工乳房でその関連未分化大細胞型リンパ腫発生
2)アルツハイマー病患者iPS細胞から発病関連遺伝子発見

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 人工乳房でその関連未分化大細胞型リンパ腫発生

 
 
 
 
 
 
 乳ガン治療後などの乳房再建
手術や豊胸手術のためゲル充填
人工乳房(インプラント)を挿
入した患者さんで、まれなリン
パ腫である乳房インプラント関
連未分化大細胞型リンパ腫(BI
A-ALCL)が発生している問題で、
厚生労働省は2月18日、関連学
会からアラガン社の人工乳房使
用例で新たに2例のBIA-ALCL発
症の報告があったと発表しまし
た。2019年の国内における1例
目の報告からBIA-ALCL発症は計
4例となりました。これを受け
て、関連学会は定期診察・自己
検診の重要性を再周知するとと
もに、安全性などに関する最新
の情報提供を行いました。

 厚労省は、関連4学会(日本
乳房オンコプラスティックサー
ジャリー学会、日本形成外科学
会、日本乳癌学会、日本美容外
科学会)から、手術当時未承認
だったインプラント植込み患者
さんでリンパ腫が新たに2例発
生したことを受けて、情報提供、
周知を行うに至りました。2例
はインプラント手術からの経過
期間はそれぞれ8年および11年
とされています。両者とも定期
検診を受け、自己検診を行って
いる中で、しこりを自覚しBIA-
ALCLの確定診断を受けました。
両者とも乳房インプラントおよ
び被膜・腫瘤を摘出し、1例は
血液内科的治療を施行中で、も
う1例は治療を予定している段
階です。

 日本国内では、2013年6月に
アラガン社のマイクロテクスチ
ャードタイプ(表面の性状がザ
ラザラで凹凸が深く表面積が大
きい)の乳房インプラントが保
険適用となり、乳房再建に使用
する例が増加しました。しかし、
BIA-ALCLの発症リスクが高いこ
とが明らかとなり、これに関連
した死亡例が発生したことを受
け、米食品医薬局(FDA)は201
9年7月に同社に自主回収を要請
しました。同社はこれに応じ、
日本を含む各国で販売を停止し
ました。

 出荷停止となったアラガン社
製品を使用した患者さんでのBI
A-ALCL発症は、2020年8月まで
に620例(約2,200~3,300人に1
人)。国内では2019年に1例目
の発症例が報告されて以降、今
年2月18日までに3例目と4例目
が報告されました。

 なお、他社が販売するインプ
ラントを含めると、2021年1月
までに全世界で900 例以上のBI
A-ALCL発症が報告されています。
BIA-ALCLは、表面の性状がざら
ざらした「テクスチャードタイ
プ」のインプラント使用例で起
きやすく、表面の性状がつるつ
るした「スムーズタイプ」(ス
ムーズシルクを含む)では発症
リスクが極めて低いとされてい
ます。

 BIA-ALCLは、インプラントを
植え込んでから平均7~9年ほど
で発症する可能性があります。
現れる症状として、インプラン
ト周囲に液体がたまって胸が大
きく腫れる、またはインプラン
ト周囲のしこりなどがあります。
BIA-ALCLを発症しても、多くは
インプラントを摘出しその周囲
の組織を切除することで治癒す
るとされていますが、治療の開
始が遅延したことで化学療法や
放射線療法が必要となったり、
非常にまれだが死亡例も報告さ
れています。

 関連4学会は、出荷停止とな
ったアラガン社の乳房インプラ
ントを使用した乳房手術を受け
た人に対し、インプラントの破
損や合併症の発見のために2年
に1度の画像検査を推奨してき
ましたが、BIA-ALCLは早期発見
が重要になるとして、引き続き
一生涯の自己検診と医療機関で
の定期検診の継続を行うよう注
意喚起を行っています。

 このニュースのニュース動画

です。

 
 


 
 
 換気の注意喚起を行う。 笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 アルツハイマー病患者iPS細胞から発病関連遺伝子発見

 
 
 
 
 
 
 アルツハイマー病の患者さん
のiPS 細胞から作り出した脳の
神経細胞を詳しく調べることで、
アルツハイマー病になりやすい
遺伝子の特徴を見つけ出したと
京都大学などのグループが発表
しました。研究を行ったのは京
都大学iPS 細胞研究所の井上治
久教授などのグループです。

 認知症を引き起こすアルツハ
イマー病は、脳に異常な蛋白質
がたまることが原因とされてい
ますが、なぜ、異常な蛋白質が
たまり始めるのかについては遺
伝的な要因や生活習慣、それに
加齢などが指摘されているもの
の多くの場合、詳しく分かって
いません。

 グループでは、アルツハイマ
ー病と診断された人、102人のi
PS細胞から脳の神経細胞を作り
だし、異常な蛋白質の状態や遺
伝子の働きなどを詳しく解析し
ました。その結果、異常な蛋白
質に関わる遺伝子のわずかな変
化の組み合わせが496 種類見つ
かったということです。また、
異常な蛋白質の量の調節に関わ
る8つの遺伝子も特定しました。

 グループではアルツハイマー
病の発症にはほかにもさまざま
な要因が関わっているとみられ
るものの、こうした遺伝子の特
徴を詳しく調べることで、今後、
発症の予測や新たな治療法の開
発につながるとしています。

 井上教授は「原因とみられる
遺伝子がわかることで、将来的
には発症する前に診断や治療が
できる可能性が広がっていくは
ずだ」と話していました。

 アルツハイマー病について

解説している動画です。

 
 


 
 
 化膿の可能性を考える。 笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 乳ガン治療後などの乳房再建
手術や豊胸手術のためゲル充填
人工乳房(インプラント)を挿
入した患者さんで、まれなリン
パ腫である乳房インプラント関
連未分化大細胞型リンパ腫(BI
A-ALCL)が発生している問題で、
厚生労働省は2月18日、関連学
会からアラガン社の人工乳房使
用例で新たに2例のBIA-ALCL発
症の報告があったと発表したの
は由々しきことです。乳房再建
術で行った人工乳房から、この
ようなリンパ腫を発生すること
は、誰もが思いつかなかったこ
とと考えます。しかし、日本国
は、この人工乳房を使った女性
に対し、検査料などを公費で、
負担するべきではないでしょう
か?そうすることで、被害者の
女性を少しでも救済して頂きた
いものです。
 アルツハイマー病の患者さん
のiPS 細胞から作り出した脳の
神経細胞を詳しく調べることで、
アルツハイマー病になりやすい
遺伝子の特徴を見つけ出したと
京都大学などのグループが発表
したのは、素晴らしい業績です。
アルツハイマー病については、
まだまだ治療法について知られ
ていないこと多い中、iPS 細胞
を使ったスマートな手法で創薬
についてのヒントを得たのは、
天晴れと言うべきでしょう。こ
うした遺伝子の特徴を詳しく調
べることで、今後、発症の予測
や新たな治療法の開発に是非と
もつなげて頂きたいものです。
認知症の人を救うためにも、一
番多いアルツハイマー病を攻略
して、他の認知症の治療の糸口
を掴んで頂きたいと思います。

 主峰を攻略する手法について
考える。         笑

 
 
 
 
 
 
 
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