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2023-01-14 08:39:17

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診療マル秘裏話  号外Vol.2375 令和4年3月14日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)子宮頸部高度異形成が、妊娠転帰に及ぼす影響
2)武漢熱での,スーパースプレッダー決定要因を解明する

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 子宮頸部高度異形成が、妊娠転帰に及ぼす影響

 
 
 
 
 
 
 スウェーデンで、子宮頸部高
度異形成(CIN3)が妊娠転帰に
及ぼす影響を全国の住民を対象
としたコホート試験で検討しま
した。 1973-2018年にCIN3の診
断を受けた女性の単生児7万845
0例と,CIN3の診断を受けていな
い一般集団女性の単生児78万45
00例を分析対象としました。こ
のほか、CIN3の診断を受けた女
性の単生児2万3199例とCIN3の
診断を受けていない姉妹の単生
児2万8135例を対象とした同胞
比較を実施しました。

 その結果、CIN3の診断を受け
た女性は早産の可能性が高く、
特に22-28週間の超早産 (オッ
ズ比3.00、95%CI 2.69-3.34)
または自然早産(同2.12、2.05
-2.20),絨毛膜羊膜炎を含む感
染関連転帰(同3.23、2.89-3.6
2)、乳児敗血症(同1.72、1.6
0-1.86)、早期新生児死亡(同
1.83、1.61-2.09) の可能性が
高いと言う結果がでました。同
胞比較分析でも結果はほぼ同じ
でした。時間の経過とともに全
転帰のリスク差が減少し、新生
児死亡のリスク差は消失しまし
た。

 子宮頸部異形成は、子宮頸ガ
ンの前段階(前ガン病変)です。
別名で子宮頸部上皮内腫瘍(Ce
rvical Intraepithelial Neopl
asia:略してCIN) とも呼ばれ
ます。

 子宮頸部異形成について解

説している動画です。

 
 


 
 
 リスク差が減少する現象を認
める。          笑

 
 
 
 
 
 
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2】 武漢熱での,スーパースプレッダー決定要因を解明する

 
 
 
 
 
 
 東京医科歯科大学は,2022年1
月17日、武漢熱感染症において、
周囲への感染を拡大するスーパ
ースプレッダーの決定要因を明
らかにしたと発表しました。糖
尿病、関節リウマチ、脳梗塞の
既往がスーパースプレッダーの
リスク要因となります。スーパ
ースプレッダーとは、高いウイ
ルスコピー数を有する患者さん
のこと。高い感染力を持ち、周
囲への感染を広げるだけでなく、
死亡率も高いとされています。

 東京医科歯科大学は、2020年
3月~2021年6月に中等症から重
症で東京医科歯科大学病院に入
院し、少なくとも1回以上RT-PC
R検査を受けた,武漢熱感染症患
者さん379 人の電子カルテ情報
を基に、既往歴について分析し
ました。その際、年齢や性別、
喫煙歴については考慮しました。

 その結果、既往歴のない患者
さんと比べて、糖尿病患者さん
で17.8倍、関節リウマチ患者さ
んで1659.6倍、脳梗塞患者さん
で234.4倍,ウイルスコピー数が
高いという結果でした。これら
の疾患に加え、高血圧、脂質異
常症、高尿酸血症、ガン、慢性
腎不全、心疾患、呼吸器疾患、
アレルギーなど、調査した疾患
のうち3つ以上の既往歴を持つ
患者さんもウイルスコピー数が
87.1倍と高いと言う結果でした。

 血液の状態も調べており、入
院時に血小板と炎症などにより
増加する蛋白質CRP が少ない患
者さんは、ウイルスコピー数が
高いことも明らかとなりました。
また、90%以上の患者さんが初
回または2回目のRT-PCR検査で
ウイルスコピー数が最大に達し
ており、早い段階で周囲への感
染拡大の可能性が危惧されるこ
とが示されました。

 過去の感染症流行時からスー
パースプレッダーは知られてお
り、武漢熱感染症においてもそ
の存在は認められていました。
スーパースプレッダーを早期に
特定して注意深い感染管理措置
をすることは、院内感染予防な
どの面からも重要ですが、リス
ク要因については明らかとなっ
ていませんでした。

 スーパースプレッダーについ

て解説している動画です。

 
 


 
 
 
 器具を使ったいたずらが危惧
される。         笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 スウェーデンで、子宮頸部高
度異形成(CIN3)が妊娠転帰に
及ぼす影響を全国の住民を対象
としたコホート試験で検討した
のは、素晴らしい業績です。前
ガン状態にあるということは、
何らかの免疫の穴が存在すると
考えられます。その不備である
点をついて、超早産、自然早産、
絨毛膜羊膜炎を含む感染関連転
帰、乳児敗血症、早期新生児死
亡などの妊娠転帰のリスクが増
えるものと考えられます。こう
した妊娠転帰のリスクを避ける
ためには、子宮頸ガンワクチン
を接種し、なおかつ、不特定多
数の異性との性交渉を避ける必
要があると私は考えています。
 東京医科歯科大学が,2022年1
月17日、武漢熱感染症において、
周囲への感染を拡大するスーパ
ースプレッダーの決定要因を明
らかにしたと発表したのは、素
晴らしい業績です。スーパース
プレッダーに感染対策を集中す
れば、感染拡大をかなり抑制で
きることが予想されます。入院
時に血小板と炎症などにより、
増加する蛋白質CRP が少ない患
者さんは、ウイルスコピー数が
高いことも明らかとなったのは
意外でした。疾病だけではなく、
こうした検査数値の異常者も、
スーパースプレッダー候補とし
て、厳重に感染対策を施すべき
だと私は考えています。

 遺骸の遺品以外何も保持して
いなかったのは意外だった。笑

 
 
 
 
 
 
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