診療マル秘裏話　　Vol.897　令和3年2月17日作成
作者　医療法人社団　永徳会　藤田　亨

 
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目次

1)BMSは,本日（1/26）京都大学に総額55億円寄付
2)武漢熱感染拡大でゲーム依存症が拡大する懸念

 
 

 
 
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　医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 BMSは,本日（1/26）京都大学に総額55億円寄付

 
 
 
 
 
　ブリストル マイヤーズ スク
イブ（BMS）は本日（1月26日）、
京都大学に総額55億円を寄付す
ると発表しました。これは、ノ
ーベル生理学・医学賞受賞者で
京都大学ガン免疫総合研究セン
ターセンター長／京都大学高等
研究院特別教授の本庶佑氏が進
めるガン免疫療法研究の支援を
目的としたものです。

　同センターは、昨年（2020年）
４月に同大大学院医学研究科の
附属教育研究施設として設置さ
れたガン免疫療法の研究を専門
とする日本初の研究機関です。
次世代のガン治療に向け、ガン
免疫療法の科学的な発展に取り
組む国内外の研究者が結集する
ハブとしての役割を担います。
初代センター長に就任した本庶
氏は、1992年に免疫機能を抑制
する蛋白質PD-1を発見しました。
その後のガン治療の発展への多
大な功績により2018年にノーベ
ル生理学・医学賞を受賞してい
ます。

　今回の寄付金は、同センター
の本部棟「ガン免疫総合研究セ
ンターBristol Myers Squibb棟」
の建設資金として使われる予定
で、今年中に着工するとしてい
ます。 同棟は、延べ床面積約9
,500m2、地上5階建て、地下1階
建ての研究施設として、京都大
学のメインキャンパス内に新設
されるということです。基本設
計には安藤忠雄建築研究所も参
画、同センターの中核施設とし
て、研究者や教員、企業による
若手Principal Investigatorの
支援や産学連携の促進にも活用
されます。

　寄付の発表を受け、本庶氏は
「ニボルマブの開発を含め長い
間、BMS の研究者とは付き合い
があった。このような形で寄付
を頂けることは、私にとって相
互の信頼に基づいた産学協調の
大きなマイルストーンであると
感じる。医薬品開発におけるア
カデミアと産業界の連携は、こ
れまで以上に意義を増している
中で、このように未来のガン研
究者に希望の火を灯したことは
大きな喜び」と述べています。

　産学協調を強調する。　　笑

 
 
 
 
 
 
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2】 武漢熱感染拡大でゲーム依存症が拡大する懸念

 
 
 
 
 
 
 
　武漢熱の感染拡大に伴う外出
自粛の影響で、パソコンなどの
ゲームにのめり込む子供らが、
増えてゲーム依存症が拡大する
懸念が高まっています。依存症
患者さんの支援組織には親から
の相談も相次いでいます。

　大阪市の主婦（43）は、昨春
の一斉休校を機に小学１年の次
男（６）がゲームをする時間が
増えたと心配しています。兄が
使わなくなった携帯ゲーム機で
遊ぶようになり、学校再開後も
毎日１～３時間ほど必ず手にと
ってゲームをしています。

　外で遊ばせるのが心配な上、
現在は学校や習い事に行く前に
ゲームをやめ、宿題も真面目に
こなすため、静かに見守ります
が、「将来スマートフォンを持
ち始めると親のコントロールが
できなくなるかも、と考えてし
まう」と不安を漏らしています。

　ゲーム依存症からの回復支援
などに取り組む「ＭＩＲＡ―ｉ
（ミライ）」（東京都）ではコ
ロナ禍の影響で昨夏以降、子供
のゲーム依存に悩む親の相談が
２倍ほどに急増しました。「ゲ
ームから離れられず、生活リズ
ムが戻らない」「成績が下がり、
学校に行けなくなった」などの
声が寄せられています。

　国民生活センターによると、
オンラインゲームの課金絡みの
トラブルも増加しています。20
20年４～12月の関連相談は4544
件と前年同期比で1.3 倍に増え
ました。

　ゲームやネット依存の専門外
来がある国立病院機構・久里浜
医療センター（神奈川県）が昨
年５～６月、通院患者80人（12
～44歳）を対象に実施した調査
によりますと、感染拡大前の昨
年2月に3.9時間だった１日平均
のゲーム時間（オンライン）が
5.4 時間になり、半数前後は「
ひきこもり」や「睡眠障害」な
どが悪化したということです。

　厚生労働省研究班の2017年度
の調査では、ゲームやネットに
依存しているとみられる中高生
は93万人と推計されています。
センターの樋口進院長は「依存
症患者の実態は不明だが、外出
自粛で在宅時間の増加が続けば、
患者数はさらに増える可能性が
ある」と指摘しています。

　世界保健機関（ＷＨＯ）は20
19年５月、ゲームにのめり込ん
で生活や健康に深刻な影響が出
た状態を「ゲーム障害」と名付
け、ゲーム依存を、アルコール
やギャンブルなどの依存症と同
じ精神疾患と位置づけました。
▽時間や頻度を制御できない▽
他の生活上の関心事よりゲーム
を優先するなどが主な症状の特
徴です。

　「ＭＩＲＡ―ｉ」でカウンセ
ラーを務める臨床心理士の森山
沙耶さんは「子供の頑張りに目
を向け、コミュニケーションを
とりながらゲームの時間を決め
るなど、一緒にルールを作るこ
とが大切」と助言しています。

　水系のダムの枯渇を推計する。
笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
　ブリストル マイヤーズ スク
イブ（BMS）は本日（1月26日）、
京都大学に総額55億円を寄付す
ると発表したのは、喜ばしいこ
とです。日本には、欧米にある
キリスト教の寄付習慣がなく、
日本企業が、これだけの巨額の
寄附を行うことはありえないの
ではないかと思います。税制も
寄付金について厳しく、なかな
か寄附できない環境にあると言
えます。ガン免疫療法にはガン
微小環境の研究が欠かせません。
ガン微小環境を極めることで、
免疫療法がスムーズに行われる
ようになると私は考えています。
　武漢熱の感染拡大に伴う外出
自粛の影響で、パソコンなどの
ゲームにのめり込む子供らが、
増えてゲーム依存症が拡大する
懸念が高まっているのは残念な
ことです。「小人閑居して不善
をなす。」という言葉がぴった
りではないかと思います。自分
の将来のビジョンを考えて現在
するべきことをしないで刹那的
な快楽に身を投じている若者が
いることが残念でなりません。
武漢熱があるなら、この危機的
状況を理解して、このような前
代未聞の事態を乗り越えること
を真剣に考えていないことこそ
先が思いやられる気がします。

　あり得ない事態を乗り越える
こと自体困難だ。　　　　　笑

 
 
 
 
 
 
 
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