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2022-12-08 12:20:20

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診療マル秘裏話  号外Vol.2343 令和4年2月5日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)抗LAG-3 抗体+抗PD-1抗体併用療法の臨床試験
2)脊髄損傷の患者に,iPS細胞由来神経幹細胞移植

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 抗LAG-3 抗体+抗PD-1抗体併用療法の臨床試験

 
 
 
 
 
 
 治療歴のない転移性または切
除不能な悪性黒色腫患者さんを
対象に、抗LAG-3抗体relatlima
b +抗PD-1抗体ニボルマブ併用
療法の安全性と有効性を第2/
3相国際共同二重盲検無作為化
試験で検討(RELATIVITY-047試
験)しました。主要評価項目は
無増悪生存期間(PFS) としま
した。

 その結果、無増悪生存期間(
PFS)中央値は、relatlimab +
ニボルマブ併用群が10.1カ月、
対照のニボルマブ単剤療法群が
4.6 カ月でした(増悪または死
亡のハザード比0.75、同0.62-0
.92、log-rank検定によりP=0.
006)。 12カ月時点の無増悪生
存率は、relatlimab+ニボルマ
ブ併用群47.7%、ニボルマブ単
剤群36.0%でした。主要なサブ
グループでも、relatlimab+ニ
ボルマブ併用群のPFS の方がニ
ボルマブ単剤群よりも良好でし
た。relatlimab+ニボルマブ併
用群の18.9%、ニボルマブ単剤
群の9.7%にグレード3または4の
治療関連有害事象が発生しまし
た。

 リンパ球活性化遺伝子3(LAG
-3)は、エフェクターT細胞お
よび制御性T細胞(Treg)に発
現する細胞表面分子であり、T
細胞の応答、活性化および増殖
を制御する機能を有しています。
非臨床試験において、LAG-3 を
阻害することにより、疲弊した
T細胞のエフェクター機能が回
復し、抗腫瘍応答を促進する可
能性があることが示唆されてい
ます。初期の研究では、LAG-3
を他の補完的免疫チェックポイ
ントと併せて標的とすることが、
抗腫瘍免疫活性をより効果的に
高めるための重要な方策である
可能性が示唆されています。ブ
リストル マイヤーズ スクイブ
は、さまざまなガン種を対象と
した臨床試験において、抗LAG-
3抗体であるRelatlimab と他の
薬剤の併用療法を評価していま
す。

 悪性黒色腫の再発・転移例の

治療について解説している動画

です。

 
 


 
 
 氷菓の味を評価する。  笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 脊髄損傷の患者に,iPS細胞由来神経幹細胞移植

 
 
 
 
 
 
 慶応大学などのグループは、
脊髄を損傷して手や足が動かせ
なくなった患者さんに、iPS 細
胞から作った神経のもとになる
細胞を移植する臨床研究の、世
界で初めての手術を実施したと
発表しました。これは、慶応大
学医学部の岡野栄之教授と中村
雅也教授らのグループが1月14
日、オンラインで会見を開いて
発表しました。

 グループは、事故などで脊髄
を損傷して体が動かせなくなっ
たり感覚がなくなったりした患
者さんに、iPS 細胞を使って神
経を再生する研究を進めてきま
した。今回、グループは、脊髄
を損傷して4週間以内の患者さ
んに対して、iPS 細胞から作っ
た神経のもとになる細胞を200
万個移植する手術を行ったとい
うことです。脊髄損傷の患者さ
んにiPS 細胞から作った細胞を
移植する手術は、世界で初めて
だということです。

 グループによりますと、手術
後の経過は順調で、1年間にわ
たって安全性に問題がないかな
どを慎重に確認していくという
ことで、今後さらに3人に手術
を行って安全性や有効性を確認
する計画だということです。脊
髄損傷は国内では毎年およそ50
00人が新たに患者さんになると
されていて、根本的な治療法は
なく、治療法の開発が待ち望ま
れています。

 会見で慶応大学の中村教授は
「大きな一歩であることは間違
いないが、新たな一歩でもある。
2例目、3例目と続けて、臨床に
届けていきたい」と話していま
した。また、岡野教授は「ここ
に来るまで長い時間がかかった
ので、1例目の手術を実施でき
てうれしく思っている。今後、
脊髄を損傷してから時間がたっ
た慢性期の患者への応用も含め
て研究を続けたい」と話してい
ました。

 このニュースのニュース動画

です。

 
 


 
 
 鷹揚とした気分で応用問題を
考える。         笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 治療歴のない転移性または切
除不能な悪性黒色腫患者さんを
対象に、抗LAG-3抗体relatlima
b +抗PD-1抗体ニボルマブ併用
療法の安全性と有効性を第2/
3相国際共同二重盲検無作為化
試験で検討(RELATIVITY-047試
験)したのは、素晴らしい業績
です。LAG-3 を阻害することに
より、疲弊したT細胞のエフェ
クター機能が回復し、抗腫瘍応
答を促進する可能性があること
が示唆されているということで
すので、今後も抗LAG-3 抗体と
各種免疫チェックポイント阻害
剤の併用療法が推進されるもの
と期待しています。さまざまな
ガン種での併用療法の成績が、
素晴らしくなることを祈念して
止みません。
 慶応大学などのグループが、
脊髄を損傷して手や足が動かせ
なくなった患者さんに、iPS 細
胞から作った神経のもとになる
細胞を移植する臨床研究の、世
界で初めての手術を実施したと
発表したのは、偉大な業績です。
ただ、iPS 細胞を用いなくても、
骨髄幹細胞を用いた脊髄損傷の
治療は、実用化されており,iPS
細胞でなければならないという
メリットを感じないのが残念な
所です。この臨床研究は、慢性
期の患者さんには、適応されな
いので、慢性期の患者さんに対
する応用についても早急に検討
て頂きたいと思います。

 拳闘の試合で健闘することを
検討する。        笑

 
 
 
 
 
 
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