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2022-12-06 12:29:30

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診療マル秘裏話  号外Vol.2342 令和4年2月4日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)自己胃抗体陽性者の胃ガンリスク、若年女性で高い
2)湿度低下の刺激で、肌荒れが生じる一因を解明

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 自己胃抗体陽性者の胃ガンリスク、若年女性で高い

 
 
 
 
 
 
 フィンランドのFinnish Mate
rnity Cohort(FMC) に参加し
た生殖可能年齢の女性(出生年
1938-89年) およびATBC試験に
参加した高齢男性(出生年1916
-39年)を対象に,胃粘膜の壁細
胞に対する自己抗体保有と胃ガ
ンリスクとの関連をコホート研
究で検討しました。FMCで529組
(平均年齢30.5歳、ガン診断ま
での期間17年),ATBCで457組(
同57.5歳、11年)の胃ガン患者
さんと対照者のペアを解析対象
としました。

 FMC コホート解析では、抗胃
壁細胞抗体(APCA)陽性にピロ
リ菌抗体陰性群で胃ガンリスク
と有意な関連を認めましたが(
オッズ比5.52、95%CI 3.16-9.
64)、ピロリ菌抗体陽性群では
関連がありませんでした(同1.
29、0.64-2.60、相互作用のP=
0.002)。ピロリ菌抗体陰性とA
PCA の関連は胃底部および胃体
部の腫瘍が最も強いという結果
が出ました(同24.84、8.49-72
.72)。

 ATBCコホート解析では、APCA
陽性にピロリ菌抗体陰性群(同
0.99、0.32-3.04),陽性群(同
1.06、0.60-1.88) ともに胃ガ
ンとの関連が認められませんで
した。両コホートの患者さん群、
対照群ともに抗内因子抗体保有
率は2%未満で、胃ガンリスクと
の関連は認められませんでした。



 
 
 
 
 陽性の妖精の召喚を要請する。


 
 
 
 
 
 
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2】 湿度低下の刺激で、肌荒れが生じる一因を解明

 
 
 
 
 
 
 富士フイルムは1月11日、湿
度の低下による刺激で肌荒れが
生じる一因を解明したと発表し
ました。また、「チャ葉エキス」
に角層中の重要なバリア関連因
子であるアシルセラミド産生酵
素の発現促進効果も見いだしま
した。湿度差刺激を受けた肌は
敏感になり、炎症が生じやすい
ことで知られています。今回の
成果を新たなスキンケア化粧品
の開発につなげます。

 季節の変わり目やマスクの着
脱による肌の不調に悩む人が多
い一方、そのような環境の変化
で肌荒れが生じるメカニズムは
あまり研究が進んでいません。
そこで同社は季節の変わり目や
マスクの着脱時に生じる湿度差
に着目し、皮膚に与える影響に
ついて研究しました。

 まず3次元皮膚モデルを任意
の湿度および時間で培養可能な
湿度制御培養装置を開発しまし
た。同装置を用いて湿度差刺激
が皮膚に与える影響について検
証を試みました。表皮モデルを
高湿度から低湿度に変化させて
培養した所、角層水分量が減少
しました。肌内部のバリア機能
の指標値が低下し、外部から肌
内部に異物が侵入しやすくなる
ことが確認できました。

 湿度差刺激が皮膚のバリア機
能に重要なアシルセラミドへ与
える影響も調べました。その結
果、アシルセラミドの産生にか
かわる重要な酵素の一つ「EL
OVL4」の発現が減少するこ
とを発見しました。同酵素の減
少によりアシルセラミドが産生
されにくくなることで保湿力や
バリア機能の低下を招き、これ
が湿度差刺激によって生じる肌
荒れの一因とみています。

 ELOVL4の発現を促す成
分の探索も行い、酸化防止効果
で知られるウーロン茶由来のチ
ャ葉エキスにその効果があるこ
とも分かりました。

 乾燥性湿疹について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 傘下の企業で酸化防止効果の
あるサプリを開発する。  笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 フィンランドのFinnish Mate
rnity Cohort(FMC) に参加し
た生殖可能年齢の女性(出生年
1938-89年) およびATBC試験に
参加した高齢男性(出生年1916
-39年)を対象に,胃粘膜の壁細
胞に対する自己抗体保有と胃ガ
ンリスクとの関連をコホート研
究で検討したのは、素晴らしい
業績です。生殖可能年齢の女性
では、抗胃壁細胞抗体(APCA)
陽性にピロリ菌抗体陰性群で胃
ガンリスクと有意な関連を認め
たことから、抗胃壁細胞抗体の
ある若い女性では、胃ガンに注
意することが必要であることが
分かります。ピロリ菌自体胃ガ
ンの原因になるので、ピロリ菌
陽性の人では、性別、年齢に関
わらず、関連がはっきりしない
という結果になったのだと思い
ます。
 富士フイルムが1月11日、湿
度の低下による刺激で肌荒れが
生じる一因を解明したと発表し
たのは、素晴らしい業績です。
「チャ葉エキス」に角層中の重
要なバリア関連因子であるアシ
ルセラミド産生酵素の発現促進
効果も見いだしたのも、重要な
発見だったと思います。表皮モ
デルを高湿度から低湿度に変化
させて培養した所、角層水分量
が減少し、肌内部のバリア機能
の指標値が低下し、外部から肌
内部に異物が侵入しやすくなる
ことが確認できたということで、
湿度の低下は、お肌に大敵と言
えるでしょう。湿度差刺激で、
アシルセラミドの産生にかかわ
る重要な酵素の一つ「ELOV
L4」の発現が減少します。こ
の酵素の発現を促す成分として、
ウーロン茶由来のチャ葉エキス
をもって新たなスキンケア化粧
品の開発につなげるのは、スマ
ートな手法だと思いました。

 昨日のバリア機能を計測する。


 
 
 
 
 
 
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