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2022-11-26 14:45:22

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診療マル秘裏話  号外Vol.2333 令和4年1月24日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)抗CCR4モノクローナル抗体を固形ガンに減量し併用使用
2)3~7歳位の子供にみられるアセトン血性嘔吐症

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 抗CCR4モノクローナル抗体を固形ガンに減量し併用使用

 
 
 
 
 
 
 国立研究開発法人国立ガン研
究センター(理事長:中釜 斉,
東京都中央区)研究所と大阪大
学、名古屋大学、愛知医科大学
などの研究チームは、血液ガン
の治療に使用される分子標的薬
の抗CCR4モノクローナル抗体(
モガムリズマブ)を、固形ガン
患者さんに対しては規定の投与
量より減らし適正化することで、
新たな免疫療法(併用療法)と
して治療の奏効が期待できるこ
とを見出しました。

 これは、規定の投与量を減ら
し最適量としたモガムリズマブ
が、ガンに対する免疫応答を抑
制することでガン細胞の増殖を
助ける制御性T細胞(Treg細胞)
を選択的に除去しながら、腫瘍
縮小をもたらすセントラルメモ
リーCD8陽性T細胞を維持したた
めと考えられます。

 殺細胞性抗ガン剤や分子標的
薬では、投与量が多いほど腫瘍
細胞を縮小する可能性が高いと
考えられますが、本研究により
抗CCR4モノクローナル抗体は、
投与量を減らし適正化すること
で腫瘍を縮小させる効果を発揮
できる可能性が明らかになり、
今後のガン免疫療法の開発にお
いて薬剤投与量の最適化という
視点の重要性が示されました。

 免疫チェックポイント阻害剤
に代表されるガン免疫療法は、
一部の患者さんで著しい治療効
果をもたらす一方、十分な治療
効果を得られない患者さんも多
く、近年、ガン免疫療法薬や殺
細胞性抗ガン剤等との併用療法
などが試みられていますが、併
用療法によっても半数以上は治
療効果が認められず、より効果
的な免疫療法の開発が求められ
ています。

 免疫チェックポイント阻害剤

について解説している動画です。

 
 


 
 
 差異的な物言いで最適化を目
指す。          笑

 
 
 
 
 
 
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2】 3~7歳位の子供にみられるアセトン血性嘔吐症

 
 
 
 
 
 
 かつては自家中毒と呼ばれる
こともあったアセトン血性嘔吐
(おうと)症は、欧米では周期
性嘔吐症という病名が付いてい
ます。聞き慣れない病気ですが、
どのような症状なのか、国立成
育医療研究センター病院(東京
都世田谷区)総合診療部の窪田
満統括部長に聞きました。

 アセトン血性嘔吐症は3~7
歳ぐらいの子どもに見られます。
数時間もしくは数日間、嘔吐を
繰り返すのが大きな特徴で、噴
水のように吐しゃ物を戻したり
します。その激しさのため、周
囲は重い病気ではないかと心配
になります。

 脂肪が肝臓で分解されると、
ケトン体(アセト酢酸、βヒド
ロキシ酪酸、アセトンなど)と
いう物質が生成されます。アセ
トン血性嘔吐症では血液中にケ
トン体が増え、アセトンは気体
となって呼気中に排出されます。
「リンゴなどの果物が腐る時の
甘酸っぱいような口臭(アセト
ン臭)は、この病気の特徴の一
つです」と窪田統括部長は説明
しています。

 引き金は心身のストレス、睡
眠不足、風邪などと考えられて
います。その背景には神経伝達
物質の関与が指摘されています
が、ケトン体が増えることと発
症の因果関係などは明らかにな
っていません。

 窪田統括部長によると、アセ
トン血性嘔吐症の症状は、ノロ
ウイルス、ロタウイルスなどに
よる急性胃腸炎と似ており、発
症初期の段階で区別するのは難
しいということです。「嘔吐に
続いて下痢が生じるようなら急
性胃腸炎、下痢がなければアセ
トン血性嘔吐症の可能性があり
ます。後者は自然に治癒するこ
とが多く、7歳以上ではほとん
ど見られなくなります」と窪田
統括部長は、言っています。

 治療は、まずは制吐剤などを
投与し、注意深く経過を見守る
ことになります。たびたび戻し
て食物を経口摂取できない場合
は、点滴で水分と栄養分を補給
します。

 症状はいったん治まっても、
ぶり返すことがあります。「受
診後に嘔吐することがあります。
特に、脱水には注意が必要で、
嘔吐を繰り返すうちに元気がな
くなり、ぐったりしてきたら、
ためらわず再受診してください」
と助言しています。

 アセトン血性嘔吐症について

解説している動画です。

 
 


 
 
 携行していた食べ物を経口摂
取する。         笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 国立研究開発法人国立ガン研
究センター(理事長:中釜 斉,
東京都中央区)研究所と大阪大
学、名古屋大学、愛知医科大学
などの研究チームが、血液ガン
の治療に使用される分子標的薬
の抗CCR4モノクローナル抗体(
モガムリズマブ)を、固形ガン
患者さんに対しては規定の投与
量より減らし適正化することで、
新たな免疫療法(併用療法)と
して治療の奏効が期待できるこ
とを見出したのは、喜ばしいこ
とです。ドラッグリポジショニ
ングの極みと言えましょう。
 かつては自家中毒と呼ばれる
こともあったアセトン血性嘔吐
(おうと)症は、欧米では周期
性嘔吐症という病名が付いてい
て、この病気の引き金は心身の
ストレス、睡眠不足、風邪など
と考えられています。その背景
には神経伝達物質の関与が指摘
されていますが、ケトン体が増
えることと発症の因果関係など
は明らかになっていないという
ことです。治療は至ってシンプ
ルで、経過観察後、食物を経口
摂取できない場合は、点滴で水
分と栄養分を補給するというも
のです。ただ、病気を軽く考え
るのは良くなく、ぐったりして
きたら、ためらわず再受診が必
要と考えられます。

 詩的な指摘を歓迎する。 笑

 
 
 
 
 
 
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