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2022-11-24 12:27:23

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診療マル秘裏話  号外Vol.2331 令和4年1月22日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)頭頚部ガンPBTとVMAT,OAR照射線量と転帰で比較
2)喉の腫れを伴うPFAPA症候群の診断と治療

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 頭頚部ガンPBTとVMAT,OAR照射線量と転帰で比較

 
 
 
 
 
 
 陽子線治療(PBT) 施行の局
所進行頭頸部ガン患者さん42例
を対象に、リスク臓器(OAR)
への照射線量および臨床転帰を
強度変調回転照射法(VMAT)と
比較しました。追跡期間中央値
は27カ月でした。

 その結果、臨床標的体積包括
率(target volume coverage)
はPBT 計画およびVMAT計画とも
に95%を超えていました。PBT
計画でVMAT計画に比べ全OAR へ
の平均線量および大部分のOAR
への最大線量が有意に低いとい
う結果でした(P<0.05)。 平
均線量の低下度は対側蝸牛(71
%)および耳下腺(75%)で最
も大きいことが分かりました。
PBT治療患者さんの4年全生存率
は44.75%、2年局所領域無増悪
率は73.28%でした。患者さんの
大多数で有害事象共通用語基準
(CTCAE)グレード1の皮膚炎、
粘膜炎またはその両方が認めら
れました。

 頭頸部ガンについて解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 耳下腺腫瘍にじかにアプロー
チする。         笑

 
 
 
 
 
 
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2】 喉の腫れを伴うPFAPA症候群の診断と治療

 
 
 
 
 
 
 喉の腫れを伴うPFAPA症
候群は耳鼻咽喉科などで反復性
の扁桃(へんとう)炎などと診
断されるケースもあります。東
京医科歯科大学医学部付属病院
小児科の森尾友宏科長は「病名
を知らない人は少なくありませ
んが、思っている以上に患者は
多いです。お子さんがしょっち
ゅう高熱を出す場合は小児科を
受診してください」と呼び掛け
ています。

 PFAPA症候群は39度を超
える3~6日間の高熱を3~8
週間ごとに規則的に繰り返すの
が特徴です。多くは5歳未満で
発症し、細菌性の扁桃炎や咽頭
炎と区別がつきにくいとされて
います。毎月のように高熱を出
す、せきや鼻水などの風邪症状
が見られない、抗生物質が効か
ないなどがPFAPA症候群を
疑うきっかけになります。

 「PFAPA症候群であれば、
ステロイド薬を1~2回内服す
ると、すっと熱が下がります」
と森尾科長は説明します。ステ
ロイド薬は治療の切り札になる
とともに、PFAPA症候群を
診断する上でも重要なポイント
になるということです。

 発熱までの間は無症状で、発
症から8年ほどたつと自然に治
るのもこの病気の特徴です。発
育や発達に影響はありませんが、
子どもにも親にも負担が大きい
病気です。学校をたびたび休む
ことで学業の遅れなどの問題も
出てきます。

 発症は免疫との関連が指摘さ
れていますが、詳しい原因は解
明されておらず、現時点では治
療法も確立されていません。ス
テロイド薬の解熱効果は高いの
ですが、時に発熱と発熱の間隔
が短くなるデメリットがあり、
処方をためらう医師もいるとい
うことです。

 病気そのものを治す効果が高
いのは扁桃の摘出手術です。子
どもや家族の生活の質が大きく
損なわれているときの選択肢に
なりますが、「PFAPA症候
群はいずれ治る病気なので、手
術は慎重に検討してほしい」と
森尾友宏科長は言っています。

 ほかには、予防的な治療とし
て胃酸抑制薬のシメチジンやア
レルギー治療薬のロイコトリエ
ン受容体拮抗薬などが用いられ
ることもありますが、効果はま
ちまちだということです。

 「治療は、お子さんの症状や
生活への影響などを考慮して選
択することが大切です」とも森
尾友宏科長は言っています。た
だし、症状をコントロールでき
ない場合には、かかりつけ医に
専門の医療施設を紹介してもら
うよう勧めています。

 PFAPA症候群について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 私設の医療施設の建立を使節
に託す。         笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 陽子線治療(PBT) 施行の局
所進行頭頸部ガン患者さん42例
を対象に、リスク臓器(OAR)
への照射線量および臨床転帰を
強度変調回転照射法(VMAT)と
比較したのは、素晴らしい業績
です。リスク臓器への照射線量
を減らすことができ、臨床転帰
も良いならば、陽子線治療が優
れた治療であることを示唆して
いると考えられます。ただ、悲
しいかな陽子線治療も局所療法
の一つであり、転移があれば、
適応外となってしまうという難
点があります。こうした難点を
克服する治療法を併用すること
で、転移がある患者さんも可能
となることを期待したいと思い
ます。
 喉の腫れを伴うPFAPA症
候群は耳鼻咽喉科などで反復性
の扁桃(へんとう)炎などと診
断されるケースがあるというこ
とですが、扁桃組織に炎症があ
るのは、確実なので、扁桃炎と
診断するのもあながち間違って
はいないと思います。原因も良
く分からず、免疫が関与してい
るということしか分からず、扁
桃組織の摘出で改善するという
ことですから、謎の多い病気と
言えましょう。発熱の間隔が短
縮するというデメリットがある
ということですが、これは、ス
テロイドホルモンの使い方に問
題がある気がします。副腎皮質
ステロイドホルモンの生理的分
泌ピークは朝8時であり、これ
に重ねるように内服しなければ、
副作用が多く出ることが分かっ
ているからです。

 生理的分泌ピークに関する知
識を整理する。      笑

 
 
 
 
 
 
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