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2022-11-16 18:43:59

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診療マル秘裏話  Vol.890 令和2年12月30日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)HFE p.C282Y変異ホモ接合体がある男性リスクが高い
2)うつ病患者を脳の画像から見分ける技術を開発

 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 HFE p.C282Y変異ホモ接合体がある男性リスクが高い
 
 
 
 
 
 遺伝性ヘモクロマトーシス患
者さんは肝ガンと死亡のリスク
が高いことが知られていますが、
p.C282Y 変異ホモ接合体があり
ますが診断を受けていない一般
住民のリスクは明らかになって
いません。そこで、英国バイオ
バンクに登録した欧州系の40-7
0 歳の男女45万1186人を対象に、
ヘモクロマトーシスの主因とな
るHFE p.C282Y 変異の有無別の
原発性肝悪性腫瘍リスクおよび
全死因死亡リスクを検討しまし
た。

 HFE p.C282Y 変異ホモ接合体
がある男性は、HFE 変異がない
男性よりも、肝悪性腫瘍リスク
(ハザード比10.5、95%CI 6.6
-16.7、P<0.001) および全死
因死亡リスク(同1.2、1.0-1.5、
P=0.046)が高いという結果が
でました。p.C282Y 変異ホモ接
合体がある男性とない男性の生
命表法による75歳までの推定で、
原発性の肝悪性腫瘍リスクはそ
れぞれ7.2%と0.6%、死亡リス
クは19.5%と15.1%でした。p.
C282Y ホモ接合体変異がある女
性では、変異ホモ接合体保有と
肝悪性腫瘍リスク(同2.1、0.7
-6.5、P=0.22) および死亡リ
スク(同1.2、0.9-1.5、P=0.2
0) の間に有意な関連は見られ
ませんでした。

 肝臓ガンのリスクを下げる食

品について解説している動画で

す。

 
 


 
 
 水底の深さを推定する。 笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 うつ病患者を脳の画像から見分ける技術を開発

 
 
 
 
 
 
 国際電気通信基礎技術研究所
(ATR、京都府精華町)などは、
うつ病患者を脳の画像から見分
ける技術を開発しました。磁気
共鳴画像装置(MRI) で撮った
画像データを人工知能(AI)の
一種である機械学習で分析し、
健康な人と患者さんを約70%の
精度で判別できます。2022年度
の実用化をめざします。研究成
果の詳細が12月8日、科学誌に
掲載されます。

 うつ病の疑いがある患者さん
は、医師が症状を尋ねたり心理
テストをしたりして判断します。
見極めが難しいのが課題でした。

 開発した技術はMRI の画像を
もとに脳の領域ごとの活動の強
さを調べます。領域同士で活動
の様子が似ているかを調べ、う
つ病患者さんに特有のパターン
を探ります。広島大学など国内
4施設で健康な人と患者さん計
約700 人の画像データを集め、
機械学習で分析しました。山口
大学などで取得した別の約500
人のデータを使っても、約70%
の精度で見分けました。

 新技術を活用すれば、診断の
際の判断指標が増え、うつ病の
適切な治療につなげやすくなる
ということです。アルツハイマ
ー型認知症では、既にMRI など
を用いた検査がありました。

 うつ病と脳科学について解説

している動画です。

 
 


 
 
 制度の精度を上げる。  笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 英国バイオバンクに登録した
欧州系の40-70 歳の男女45万11
86人を対象に、ヘモクロマトー
シスの主因となるHFE p.C282Y
変異の有無別の原発性肝悪性腫
瘍リスクおよび全死因死亡リス
クを検討したのは、素晴らしい
業績です。遺伝子変異の有無で
リスクが上がるなら遺伝子検査
で見つかった時点で、高リスク
の症例だと考えて、慎重に迅速
に治療を勧めなければならない
と感じました。p.C282Y 変異ホ
モ接合体がある男性とない男性
の生命表法による75歳までの推
定で、原発性の肝悪性腫瘍リス
クはそれぞれ7.2%と0.6%、死
亡リスクは19.5%と15.1%で、
有意な差を認めましたが、女性
では、有意な差がなかったとい
うことは、性差が顕著にでる病
気と言えるでしょう。
 国際電気通信基礎技術研究所
(ATR、京都府精華町)などが、
うつ病患者を脳の画像から見分
ける技術を開発したのは素晴ら
しい業績です。うつ病をリキッ
ドバイオプシーで発見する方法
は、広島大学などが発表してい
ますが、脳の画像から発見する
というのは初めてだと思います。
うつ病は、精神病の一種です。
精神病は、脳に器質的病変を認
めないと定義されているので、
画像から分かるということは、
何らかの器質性病変があるので
はと勘繰ってしまいます。広島
大学など国内4施設で健康な人
と患者さん計約700 人の画像デ
ータを集め、機械学習で分析し
たとあるので、AIしか分からな
い微細な病変があるのだと考え
ます。

 機械学習で分析する機会を得
る。           笑

 
 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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