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2022-10-25 16:06:20

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診療マル秘裏話  号外Vol.2306 令和3年12月24日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)5年以内肺ガン発症リスクを蛋白質で予測する検査
2)フィセチンが脳内老化細胞除去でSLE抑うつ症状改善

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 5年以内肺ガン発症リスクを蛋白質で予測する検査

 
 
 
 
 
 
 NECソリューションイノベ
ータは11月30日、疾病予測検査
サービスを手がけるフォーネス
ライフ(東京都中央区)と共同
で、5年以内の肺ガン発症リス
クを予測する検査を始めたと発
表しました。同日から、フォー
ネスライフが持つデジタルヘル
スケアサービス「フォーネスビ
ジュアス」に、検査項目を追加
します。国内の企業・団体、個
人向けに販売し、4年で約300万
人への導入を目指します。

 フォーネスビジュアスは、約
7000種類の蛋白質を一度に測定
する技術を活用した検査サービ
スです。今年7月から心筋梗塞
や脳卒中の発症リスクを予測し、
それに基づいた健康相談やアプ
リなどを通じた生活習慣のフォ
ローなどを行うサービスを提供
しています。

 肺ガンの初期症状について解

説している動画です。

 
 


 
 
 足底の面積を測定する。 笑

 
 
 
 
 
 
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2】 フィセチンが脳内老化細胞除去でSLE抑うつ症状改善

 
 
 
 
 
 
 北海道大学は11月26日、全身
性エリテマトーデス(SLE) モ
デルマウスの抑うつ症状に脳内
に蓄積する老化細胞が影響して
いること、さらに老化細胞を取
り除くことで抑うつ症状が改善
されることを新たに見出したと
発表しました。この研究は、同
大大学院保健科学研究院の千見
寺貴子教授、札幌医科大学医学
部解剖学第2講座の齋藤悠城講
師、藤宮峯子教授らの研究グル
ープによるものです。研究成果
は、「Frontiers in Immunolog
y」 にオンライン掲載されてい
ます。

 SLE は全身性に炎症性の病変
を呈する自己免疫疾患です。皮
膚や腎臓などさまざまな臓器で
炎症が起こり、臓器の機能が障
害されますが、中枢神経も同様
に障害されることが分かってい
ます。これは中枢神経ループス
と言われ、さまざまな神経症状
を呈することが知られています。
そのうち、うつ症状は中枢神経
ループスの30%ほどにみられる
ことが知られており、代表的な
症状のひとつです。しかし、中
枢神経ループスの病態メカニズ
ムついては、脳内での過剰な免
疫反応やサイトカインの増加が
あることなど少しずつ解明され
ていますが、いまだに不明な点
が多くあります。さらに治療法
が十分に確立されていないこと
から、SLE の中枢神経ループス
の病態解明と治療法の開発は、
喫緊の課題になっています。

 近年、慢性炎症性疾患の原因
に老化細胞の蓄積が関係してい
ることが報告され、注目を集め
ています。老化細胞はサイトカ
インなどの炎症性物質を大量に
分泌する細胞老化随伴分泌現象
(SASP)によって慢性炎症を引
き起こすと考えられ、老化細胞
をターゲットとした老化細胞除
去薬が開発されています。

 研究グループは今回、中枢神
経ループスで起こる過剰な炎症
に老化細胞の蓄積が関わってい
るのではないかと考えました。
具体的にはSLE モデルマウスを
用い、抑うつ症状を呈したマウ
スの脳を組織学的に解析し、脳
のどの領域でどの細胞が老化し
ているのかを検討しました。ま
た、神経芽細胞を培養し、放射
線照射をすることで人為的に細
胞老化を誘導し、老化細胞がど
のように脳で炎症を引き起こす
かを検討しました。さらに、老
化細胞を除去する働きが示され
ているフィセチンの効果によっ
て、老化細胞を選択的にアポト
ーシス(細胞死)できるかどう
か、またSLE モデルマウスに経
口投与したときに脳内の老化細
胞を除去し、抑うつ症状を改善
させることができるかについて
検討しました。

 その結果、抑うつ症状を呈し
たSLE モデルマウスの海馬領域
に老化細胞が増加することを組
織学的解析によって明らかにし
ました。さらに、老化した細胞
の多くは神経細胞であることが
分かりました。

 次に、老化細胞がどのような
サイトカインを分泌するのかを
調べるため、神経芽細胞を培養
し、放射線照射によって人為的
に細胞老化を誘導してSASPに関
連する遺伝子の発現を解析しま
した。その結果、老化細胞は中
枢神経ループスで増加する複数
のサイトカインの分泌能力を高
めることが判明しました。

 さらに、老化細胞を選択的に
細胞死させることのできる薬剤
の効果を細胞培養実験で検証し
ました。これまでいくつかの細
胞老化除去薬が同定され、その
有効性が特発性肺線維症や慢性
腎臓病などで示されてきました。
その中から、野菜やフルーツに
含まれるポリフェノールの一種
「フィセチン」の効果を検証し
ました。

 研究グループはフィセチンを
選んだ理由として、すでにサプ
リメントとして経口摂取されて
いること、フィセチンによる細
胞老化除去治療の治療研究がヒ
トで実施中であること、フィセ
チンは他のポリフェノールより
も脳血液関門を通過しやすいこ
とから脳内の老化細胞に作用し
やすいことなどを挙げています。
実際にフィセチンを老化した神
経芽細胞と老化していない神経
芽細胞に添加した所、老化した
神経芽細胞のみ数が減少するこ
とを確認しました。

 最後に、抑うつ症状を呈した
SLE モデルマウスにフィセチン
を経口投与し、その有効性を検
証しました。フィセチンを投与
したマウスは投与していないマ
ウスと比較して、脳内の老化細
胞が減少すると同時に炎症が減
弱し、抑うつ症状が改善するこ
とが分かりました。

 今回の研究成果により、SLE
に伴う中枢神経ループスである
抑うつ症状に老化細胞の蓄積が
関与していることが明らかにな
りました。さらに、フィセチン
が、老化細胞を除去し、脳の炎
症を抑制することでうつ症状を
改善させることを明らかにされ
ました。フィセチンは野菜やフ
ルーツに含まれるポリフェノー
ルの一種で、安全性が高いと予
測されることから、SLE に伴う
抑うつ症状の新しい治療法とな
ることが期待されます。

 しかし、齋藤講師や千見寺教
授らの過去の研究成果から、全
ての老化細胞が体に有害なわけ
ではなく、むしろ有益な働きを
することも分かっています。「
今後は細胞老化除去薬が有害な
老化細胞のみ選択的に排除でき
ているのかなど、安全で有効な
治療法の発展に向けてさらなる
研究を続けている」と、研究グ
ループは述べています。

 フィセチンについて解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 血液脳関門の話を証人喚問で
行う。          笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 NECソリューションイノベ
ータが11月30日、疾病予測検査
サービスを手がけるフォーネス
ライフ(東京都中央区)と共同
で、5年以内の肺ガン発症リス
クを予測する検査を始めたと発
表したのは素晴らしい企画です。
フォーネスビジュアスは、約70
00種類の蛋白質を一度に測定す
る技術を活用した検査サービス
であり、今年7月から心筋梗塞
や脳卒中の発症リスクを予測し、
それに基づいた健康相談やアプ
リなどを通じた生活習慣のフォ
ローなどを行うサービスを提供
しているというのは、凄いこと
だと思います。それに加えて、
肺ガンのような命に関わる病気
の発症リスクを予測する検査が
できるなんて、数年前には考え
られなかったことだと思います。
 北海道大学が11月26日、全身
性エリテマトーデス(SLE) モ
デルマウスの抑うつ症状に脳内
に蓄積する老化細胞が影響して
いること、さらに老化細胞を取
り除くことで抑うつ症状が改善
されることを新たに見出したと
発表したのは、素晴らしい業績
です。これまでいくつかの細胞
老化除去薬が同定され、その有
効性が特発性肺線維症や慢性腎
臓病などで示されてきたという
ことは、驚きです。更に、それ
が、西洋の薬剤ではなく、サプ
リメントのポリフェノールであ
ったことに驚きました。フィセ
チンを投与したマウスは投与し
ていないマウスと比較して、脳
内の老化細胞が減少すると同時
に炎症が減弱し、抑うつ症状が
改善することが分かったという
ことですから、フィセチンの臨
床試験が待ち望まれます。

 皮革製品を比較する。  笑

 
 
 
 
 
 
 
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