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2022-09-10 21:00:59

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診療マル秘裏話  号外Vol.2267 令和3年11月8日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)キラーT細胞移植する免疫療法の攻撃性維持に成功
2)頸髄症を簡便にスクリーニングする手法を開発

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 キラーT細胞移植する免疫療法の攻撃性維持に成功

 
 
 
 
 
 
 
 iPS 細胞を用いた研究でまた
新たな可能性です。ガンの免疫
療法が受けやすくなるかもしれ
ません。ガンの治療には、体内
でガン細胞を攻撃するキラーT
細胞を患者やドナーから移植す
る「免疫療法」が有効とされて
いますが、高額な費用などが課
題となっています。

 そのため京都大学iPS 細胞研
究所の金子新教授らのグループ
は、iPS 細胞を用いてT細胞の
増殖を目指していました。これ
までは、増殖させる過程でガン
細胞への攻撃性が低下していま
した。そこで、IL21という物質
を加えてT細胞を増殖させたと
ころ、攻撃性を維持させること
に成功したということです。

 T細胞の大量作製が可能にな
れば、金子教授は「従来の10分
の1以下の費用で免疫療法を受
けられるようにしたい」と話し
ています。

 金子教授の講演動画です。

 
 


 
 
 
 家庭での仮定の話の過程を精
査する。         笑

 
 
 
 
 
 
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2】 頸髄症を簡便にスクリーニングする手法を開発

 
 
 
 
 
 
 
 
 東京医科歯科大学、慶應義塾
大学は2021年9月27日、頸髄症
を簡便にスクリーニングする手
法を開発したと発表しました。
非接触型センサーを用いて手指
動作のデータを取得し、機械学
習によって疾患の有無を推定し
ます。専門医による既存の身体
診察と同等以上の高い精度で、
頸髄症の可能性を検査できます。

 手指動作のデータ取得には、
非接触でリアルタイムに動作を
計測する、Ultraleap のセンサ
ー「Leap Motion」 を利用しま
す。被験者は、PCに接続したLe
ap Motion の前に座り、腕を伸
ばした状態で素早く手指を20回
開閉します。開閉動作はリアル
タイムでPCのディスプレイに表
示され、記録が保存されます。

 頸髄症患者さん50人、頸髄症
ではない被験者28人からLeap M
otion で得られたデータを機械
学習に用いた所、疾患のある人
を陽性と判定する感度、疾患の
ない人を陰性と判定する特異度、
検査精度の質を示すAUC は、そ
れぞれ84%、60.7%、0.85でし
た。これらの値は全て、従来の
専門医による検査と同等かそれ
以上でした。

 頸髄症は頚椎の中で脊髄が圧
迫されて起こる疾患で、手指の
動かしにくさや歩行のふらつき
を引き起こします。初期症状に
乏しく専門医以外の診断が難し
いため、診断がつくまでに進行
が進んでしまうことがあるとい
う課題があります。

 今後、本手法が社会実装され
れば、この検査で頚髄症が疑わ
れた場合に、専門医による早期
診断、早期治療につなげるシス
テムを作れます。最終的には、
疾患の重症化による身体機能の
低下、社会的損失を防ぐことを
目指しています。

 頚椎症と頚髄症について解説

している動画です。

 
 


 
 
 手法が社会実装されて、その
実相を知った。      笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 京都大学iPS 細胞研究所の金
子新教授らのグループが、iPS
細胞を用いてT細胞の増殖を目
指していましたが、これまでは、
増殖させる過程でガン細胞への
攻撃性が低下していました。
そこで、IL21という物質を加え
てT細胞を増殖させたところ、
攻撃性を維持させることに成功
したということです。攻撃性が
維持できれば、各段に治療が奏
功する可能性が高くなります。
しかも、少ないT細胞で治療が
可能となり、従来の10分の1以
下の費用で免疫療法を受けられ
るようになれば、患者さんにと
っては、大きな福音となること
でしょう。たった一つの液性因
子を加えただけで、これだけの
ことが起こるなんて、驚天動地
としか言いようがありません。
 東京医科歯科大学、慶應義塾
大学が2021年9月27日、頸髄症
を簡便にスクリーニングする手
法を開発したと発表したのは、
素晴らしい業績です。頸髄症は
頚椎の中で脊髄が圧迫されて起
こる疾患で、手指の動かしにく
さや歩行のふらつきを引き起こ
します。初期症状に乏しく専門
医以外の診断が難しいため、診
断がつくまでに進行が進んでし
まうことがあるという課題があ
りましたが、簡便にスクリーニ
ング手法が開発されれば、見事
に課題クリアーということにな
るでしょう。最終的には、疾患
の重症化による身体機能の低下、
社会的損失を防いで頂きたいと
思います。

 既得権益の人達が簡便な手法
を勘弁して欲しいと言った。笑

 
 
 
 
 
 
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職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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