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診療マル秘裏話  Vol.878 令和2年10月7日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)柿タンニンが、武漢熱ウイルスを無害化することを確認
2)二次性進行型多発性硬化症に有効な治療薬発売

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 柿タンニンが、武漢熱ウイルスを無害化することを確認

 
 
 
 
 
 奈良県立医科大(橿原市)の
伊藤利洋教授(免疫学)らの研
究グループは9月15日、柿渋の
主成分である「柿タンニン」が
武漢熱ウイルスを無害化するこ
とを確認したと発表しました。
研究成果について特許出願中で、
今後製品化を目指します。

 実験では、武漢熱ウイルスを
含んだ液体と唾液が入った試験
管に濃度が異なる柿タンニンを
加えて10分間置くなどしました。
その後、感染力のあるウイルス
の数を測定した所、高濃度の柿
タンニンを加えた場合は、1万
分の1以下に減少しました。濃
度が低いと、減少幅は小さくな
りました。

 伊藤教授らによると、柿タン
ニンがウイルス表面の蛋白質に
くっつくことでウイルスを無害
化している可能性が推測されま
すが、詳しいメカニズムは不明
ということです。同教授は「人
の口腔(こうくう)内で直接証
明したものではなく、渋柿を食
べれば予防効果があるわけでは
ない」と説明しています。「今
後、予防効果がある製品を目指
したい」と話しました。

 このニュースのニュース動画

です。

 
 


 
 
 
 人口減少を来す現象。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 二次性進行型多発性硬化症に有効な治療薬発売

 
 
 
 
 
 
 ノバルティス・ファーマ株式
会社は、9月14日、二次性進行
型多発性硬化症(以下、SPMS)
に対して有効性を証明した初め
ての1日1回経口投与の多発性硬
化症治療薬「メーゼント(R)錠0
.25mg、2mg」(一般名:シポニ
モド フマル酸 )を新発売し、
同時に「メーゼント(R)錠 投与
のためのCYP2C9検査結果無償提
供プログラム」を開始したこと
を発表しました。メーゼントは、
S1P1およびS1P5受容体に選択的
に結合するS1P 受容体調整薬で
す。S1P1受容体に作用すること
により、リンパ球がリンパ節か
ら移出することを防ぎ、その結
果、それらのリンパ球が多発性
硬化症患者さんの中枢神経系(
以下、CNS )に移行することを
防ぎます。これにより、メーゼ
ントの抗炎症作用が発揮されま
す。また、メーゼントはCNS 内
に移行し、CNS 内の特定の細胞
であるオリゴデンドロサイト上
のS1P5受容体およびアストロサ
イト上のS1P1受容体と結合し、
ミエリン再形成の促進作用と神
経保護作用が非臨床試験で示唆
されています。メーゼントは、
遺伝子多型のあるCYP2C9で主に
代謝されます。よって、CYP2C9
遺伝子型の違いにより患者さん
への暴露量に違いが生じること
が想定されています。そのため、
同剤では、治療開始前にCYP2C9
遺伝子型を確認する検査を行う
ことが必須となっており、CYP2
C9の遺伝子型に応じて、同剤の
漸増投与後の維持用量を患者さ
んごとに調整することとなって
います。

 メーゼントの投与を目的とし
たCYP2C9遺伝子型を判定するた
めの体外診断用医薬品「eQ-PCR
TM LC CYP2C9*2, *3ジェノタイ
プキット」について、パシフィ
ックブリッジメディカル株式会
社が2020年8月31日に承認を取
得しました。しかしながら、現
時点で同キットを使用した検査
は、保険適用となっていないこ
とから、必要な検査を受けられ
ず、メーゼントによる治療機会
を失う患者さんの存在が懸念さ
れます。そこで、同キットによ
る検査が保険適用となるまでの
間、患者さんが同キットによる
検査を受けられるよう、同社は
「メーゼント(R )錠投与のため
のCYP2C9検査結果無償提供プロ
グラム」を実施することとしま
した。

 日本において同社は、「多発
性硬化症の再発予防及び身体的
障害の進行抑制」を効能又は効
果として「ジレニア(R )」(一
般名:フィンゴリモド塩酸塩)
を発売しています。今回、メー
ゼントを新発売し、また、CD20
陽性B 細胞を標的とする完全ヒ
トモノクローナル抗体のオファ
ツムマブ(OMB157)を、日本で
多発性硬化症に対する治療薬と
して開発しています。

 この薬について解説している

動画です。

 
 


 
 
 
 無償提供プログラムが、雲散
霧消した。        笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 奈良県立医科大(橿原市)の
伊藤利洋教授(免疫学)らの研
究グループが9月15日、柿渋の
主成分である「柿タンニン」が
武漢熱ウイルスを無害化するこ
とを確認したと発表したのは、
素晴らしい発見です。昔から知
られているタンニンのような、
物質は、灯台下暗しで、あまり
試す人が少ないのですが、正に
コロンブスの卵になったという
気がします。柿タンニンがウイ
ルス表面の蛋白質にくっつくこ
とでウイルスを無害化している
可能性が推測されますが、詳し
いメカニズムは不明とのことで
すので、この詳しいメカニズム
の解明が今後の課題であると言
えるでしょう。
 ノバルティス・ファーマ株式
会社が、9月14日、二次性進行
型多発性硬化症(以下、SPMS)
に対して有効性を証明した初め
ての1日1回経口投与の多発性硬
化症治療薬「メーゼント(R)錠0
.25mg、2mg」(一般名:シポニ
モド フマル酸 )を新発売し、
同時に「メーゼント(R)錠 投与
のためのCYP2C9検査結果無償提
供プログラム」を開始したこと
を発表したのは素晴らしい企画
だと思います。保険適応になる
までの間、CYP2C9検査結果無償
提供プログラムを計画するなん
て、凄く太っ腹だと思います。
世界最大の製薬メーカーのする
ことは、違うなと感じました。

 製薬メーカーが業務の制約を
受ける。         笑

 
 
 
 
 
 
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