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2022-08-18 20:07:02

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診療マル秘裏話  号外Vol.2247 令和3年10月16日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)神経芽腫の再発抑える新薬が国内で初めて承認
2)D-セリンが腎臓細胞増殖を促進し機能維持する

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 神経芽腫の再発抑える新薬が国内で初めて承認

 
 
 
 
 
 
 治療が難しい小児ガンの1つ、
「神経芽腫」の再発を抑える新
しい薬が国内で初めて承認され、
9月22日から実用化されます。
「神経芽腫」は毎年160 人ほど
の子どもが発症する小児ガンで、
再発を繰り返すため治療が難し
く、およそ6割で転移が見つか
り、そのうち5年間生存できる
子どもは半数に満たないとされ
ています。

 22日から実用化されるのは「
抗GD2 抗体」と呼ばれる、この
がんの再発を抑える薬で、大阪
市立総合医療センターなどのグ
ループが平成25年から国内で治
験を行った結果、初めて承認さ
れました。治験では薬の投与後、
少なくとも2年間は80%の患者さ
んが再発しなかったということ
です。

 この薬はアメリカでは5年前
に承認され、すでに標準治療と
して広く使われていますが、国
内では患者数が少ないことなど
から薬の開発が進まないと指摘
されていました。

 9歳の娘が神経芽腫を患って
いる江田麗奈さんは、「実用化
を待ち望んでいました。この薬
があれば、体に負担がかかる治
療をしなくても再発せずに暮ら
していけるのではないかと期待
しています。一方で、薬を待つ
間に亡くなってしまったお子さ
んもいるので、もっと早く国内
でも開発してほしかったです」
と話していました。

 治験にあたった大阪市立総合
医療センターの原純一副院長は、
「神経芽腫の子どもにとって希
望の薬が実用化し、生存率が大
きく向上するだろう。日本は小
児薬の開発を義務づける法律が
なく、欧米のような制度整備が
必要だ」と話しています。

 この薬が間に合わなかった患

者さんの動画です。

 
 


 
 
 
 精微を極めた整備を行う。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 D-セリンが腎臓細胞増殖を促進し機能維持する

 
 
 
 
 
 
 
 医薬基盤・健康・栄養研究所
(NIBIOHN)は9月15日、生体中
に微量に存在し、加齢とともに
変動するD-アミノ酸のひとつで
あるD-セリンに、腎臓の細胞増
殖を促進して機能維持する作用
があることを発見したと発表し
ました。この研究は、同研究所
KAGAMIプロジェクトの木村友則
プロジェクトリーダー (兼 難
治性疾患研究開発・支援センタ
ー長)と部坂篤研究調整専門員、
大阪大学大学院医学系研究科腎
臓内科の猪阪善隆教授らとの研
究グループによるものです。研
究成果は、「Kidney360」 オン
ライン版に掲載されています。

 慢性腎臓病は世界的な問題で、
人口高齢化とともに頻度が高く
なっています。日本においては
人口の1割、世界では8.5億人が
慢性腎臓病だと推定されていま
す。腎臓病が進行すると心不全
や心筋梗塞を代表とする循環器
疾患など致死的疾患の合併症の
リスクが上昇し、その治療も必
要となります。また、最終的に
血液、腹膜透析療法や腎臓移植
が必要になりますが、日本では
毎年3万人以上の慢性腎臓病患
者さんに透析療法が導入され、
30万人を超える透析患者さんが
いらっしゃいます。透析療法は
患者さんの生活の質を大きく落
とすものであり、また医療費を
圧迫する問題でもあります。し
かし、現在までに慢性腎臓病の
根本的な治療法はなく、透析患
者数の増加を止めることはでき
ていません。

 アミノ酸にはL体とD体のキラ
ルアミノ酸(鏡像異性体のアミ
ノ酸)が存在します。体内には
L体しか存在しないと長い間考
えられていましたが、研究グル
ープはこれまで、体内にごく少
量のD-アミノ酸が存在し、特に
D-セリンは加齢とともに変動す
ること、さらには腎臓の機能と
高い相関があることを発見して
きました。腎臓の老化による腎
機能障害があると、D-セリン濃
度が上昇します。そこで今回、
腎臓病の治療法開発を目的とし
てD-セリンに着目し、腎臓に対
する作用機序を解明するために
研究を行いました。

 研究グループは、ヒトの生体
腎移植ドナーが、片方の腎臓を
摘出、尿への排泄が減ることに
より、血中D-セリン濃度が上昇
することを見出していました。
そこでD-セリンに着目し、腎移
植ドナーモデル動物を用いて腎
臓に対する作用を検討しました。
その結果、D-セリンを投与した
残存腎臓において血中D-セリン
濃度が上昇し、細胞増殖が促進
されることで腎臓の臓器サイズ
が大きくなり、機能を高めてい
ることを見出しました。

 さらに、D-セリンの作用メカ
ニズム解析の結果、これまでD-
アミノ酸を認識しないとされて
いた「細胞内アミノ酸シグナル」
を介する作用であることも明ら
かとなりました。

 今回の研究により、これまで
有効な治療法が確立していなか
った腎臓病の新しい治療方法開
発への可能性が示されました。
「本研究成果を利用することに
より、腎臓機能を修復すること
ができれば、透析患者数の減少
にもつながることが期待される
とともに、D-セリンの作用機序
を解明することで、加齢に伴う
腎機能低下の抑制や、新規治療
薬の開発にもつながることが期
待される」と、研究グループは
述べています。

 アミノ酸の特徴について解説

している動画です。

 
 


 
 
 心機一転、新規治療を始める。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 治療が難しい小児ガンの1つ、
「神経芽腫」の再発を抑える新
しい薬が国内で初めて承認され、
9月22日から実用化されるのは、
喜ばしいことです。小児ガンで
は、患者数が少ない希少ガンで
あることが多く、外国で認可さ
れていても、日本で使えないと
いうことが、時々あるようです。
小児ガンの場合、専門家の数も
少なく、拠点病院も少ないこと
から、臨床試験を実施するのが、
困難という面もあるようです。
それゆえに、人種差は、あれど
も、外国で認可されている薬剤
は、出来るだけ早く認可して頂
く必要があります。だからと言
って、サリドマイドの薬害の様
なことが起こってはならないの
で無条件で認可するということ
は、せず。慎重に認可、発売す
るようにして頂きたいものです。
 医薬基盤・健康・栄養研究所
(NIBIOHN)が9月15日、生体中
に微量に存在し、加齢とともに
変動するD-アミノ酸のひとつで
あるD-セリンに、腎臓の細胞増
殖を促進して機能維持する作用
があることを発見したと発表し
たのは、素晴らしい業績です。
腎移植ドナーモデル動物を用い
て腎臓に対する作用を検討した
のは、慧眼だと思います。その
結果、D-セリンを投与した残存
腎臓において血中D-セリン濃度
が上昇し、細胞増殖が促進され
ることで腎臓の臓器サイズが大
きくなり、機能を高めているこ
とを見出した訳です。本研究成
果を利用することにより、腎臓
機能を修復することができれば、
透析患者数の減少にもつながる
ことが期待されるとともに、D-
セリンの作用機序を解明するこ
とで、加齢に伴う腎機能低下の
抑制や、新規治療薬の開発にも
つなげて頂きたいものです。

 理容店を利用する。   笑

 
 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
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