最新号より100号前のメルマガ

2022-08-17 15:23:19

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 
診療マル秘裏話  Vol.877 令和2年9月30日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)武漢熱患者の重症化を予測するシステムの開発
2)装着中交換を原則不要とした体外式膜型人工肺

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 武漢熱患者の重症化を予測するシステムの開発

 
 
 
 
 
 千葉大学が、新型コロナウイ
ルス感染症(武漢熱)患者さん
の重症化を予測するシステムの
開発に向け、臨床研究を始めま
した。肺の血栓などを作る蛋白
質を重症化の診断マーカーとし
て利用するのが特徴で、年内に
研究を終える計画です。このシ
ステムが実用化されれば、重症
化が心配される患者さんを早期
に治療することで重症患者さん
を減らし、医療機関の負担軽減
にも繋がると期待されています。
千葉大学大学院の中山俊憲医学
研究院長と同大学医学部附属病
院の横手幸太郎病院長らが8月
28日に記者会見し、臨床研究計
画を発表しました。発表による
と、中山医学研究院長らの研究
グループは、武漢熱の重症患者
さんでは肺梗塞や血栓症などが
多いことから、血管の疾患を引
き起こす「Myl9」(ミオシン軽
鎖9)と呼ばれる蛋白質に着目
しました。重症化に伴ってMyl9
の濃度も上昇すると想定し、千
葉県や東京都の感染症指定病院
などに入院している100 人の患
者さんを対象に週1回定期的に
採血してMyl9の濃度と重症化の
相関関係を調べます。

 Myl9は小さな細胞内蛋白質で、
通常の状態では血小板の中に蓄
えられています。ウイルス感染
などにより血小板が活性化する
と血小板の外に放出され、固く
なって血栓を作り、気管支や血
管の炎症の原因となります。こ
れまでに血管炎や関節リウマチ、
気管支喘息、炎症性腸疾患など
の重症患者さんは血中のMyl9濃
度が高いことが分かっています。
研究グループは、臨床研究によ
ってMyl9が武漢熱重症化の診断
マーカーとして活用できること
が確認されれば、このマーカー
を検査キットに組み込むなどし
て重症化の可能性を早期に判定
する予測システムの実用化を進
めるということです。

 世界保健機関(WHO )などは
武漢熱の重症化要因として、糖
尿病や心臓血管疾患、慢性の呼
吸器疾患、腎臓病などの持病を
挙げています。厚生労働省に対
策を助言する専門家組織(アド
バイザリーボード)は男性の方
が女性より重症化リスクが高く、
血液中の尿酸値が高い高尿酸血
症もリスクが高いとしています。
千葉大学の研究グループはMy
l9の濃度の調査と同時に、重症
化した患者さんの免疫細胞の特
徴や遺伝子的な違いを最先端の
解析手法で調べることにしてお
り、将来的には重症化のメカニ
ズム解明や治療法の研究にもつ
なげる考えです。同大学医学部
附属病院の横手院長は「高齢者
や糖尿病患者などの基礎疾患が
ある患者は重症化リスクが高い
ことが分かってきたが、そのメ
カニズムは未解明で重症化を早
期に検知する手法はなかった。
関連病院などと連携し、重症化
の早期発見や予防に役立つマー
カーの研究に全力を尽くしたい」
などとコメントしています。

 このニュースのニュース動画

です。

 
 


 
 
 木曽の病院で基礎疾患が診断
される。         笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
2】 装着中交換を原則不要とした体外式膜型人工肺

 
 
 
 
 
 
 国立循環器病研究センター(
大阪府吹田市)は9月8日、部
品の耐久性を高め、装着中の交
換を原則不要とした体外式膜型
人工肺(ECMO)を開発し、
新型コロナウイルスの重症患者
さん50人を対象に特定臨床研究
を始めると発表しました。
最長30日程度継続して使用が
可能で、救命率が向上できるか
検証します。新型コロナ患者さ
んのECMO装着期間は平均で
約12日ですが、人工肺やポンプ
の劣化などから週1回程度の交
換が必要で、患者さんや医療現
場に大きな負担となっていまし
た。

 ECMOについて解説している

動画です。

 
 


 
 
 医療機器の私用の使用を禁じ
る。           笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 千葉大学が、新型コロナウイ
ルス感染症(武漢熱)患者の重
症化を予測するシステムの開発
に向け、臨床研究を始めたのは、
素晴らしい試みです。重症化が
完璧に予測できたら、重症化す
る前に、対策を打つことが可能
だから、重症者を減らす一助に
なるものと考えます。 高齢者
や糖尿病患者さんなどの基礎疾
患がある患者さんは重症化リス
クが高いことが分かってきまし
たが、そのメカニズムは未解明
で重症化を早期に検知する手法
は、ありませんでした。重症化
の早期発見や予防に役立つマー
カーの研究に全力を尽くして頂
きたいものです。
 国立循環器病研究センター(
大阪府吹田市)が9月8日、部
品の耐久性を高め、装着中の交
換を原則不要とした体外式膜型
人工肺(ECMO)を開発し、
新型コロナウイルスの重症患者
さん50人を対象に特定臨床研究
を始めると発表したのは喜ばし
いことです。装着中の交換は、
事故につながり兼ねないと私は
考えます。特定臨床研究が成果
を出して、当たり前のように、
この新型の体外式膜型人工肺を
使えるようになることを切に、
願わざるを得ません。救命率の
向上を至上命題として取り組ん
で頂きたいものです。

 至上命題に私情を挟んではな
らない。         笑

 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント