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2022-08-16 13:15:34

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診療マル秘裏話  号外Vol.2246 令和3年10月15日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)ニボルマブ+カボザンチニブ併用療法承認事項一部変更
2)アフリカの一部で治療薬が効かない耐性マラリアが蔓延

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ニボルマブ+カボザンチニブ併用療法承認事項一部変更

 
 
 
 
 
 
 小野薬品工業と武田薬品工業
は8月25日、「ニボルマブ+カ
ボザンチニブ」併用療法ですが、
根治切除不能または転移性の腎
細胞ガンを対象とした併用療法
に係る国内製造販売承認事項一
部変更が承認されたことを発表
しました。今回の承認は、Chec
kMate-9ER 試験の結果に基づく
ものです。

 CheckMate-9ER 試験は、未治
療の進行性または転移性の腎細
胞ガン患者さんを対象に「ニボ
ルマブ+カボザンチニブ」併用
療法とスニチニブ(製品名:ス
ーテント)を比較した第3相試
験です。主要評価項目は無増悪
生存期間、副次的評価項目は全
生存期間、奏効率でした。

 最終解析の結果、「ニボルマ
ブ+カボザンチニブ」併用療法
はスニチニブと比較して、無増
悪生存期間、全生存期間、奏効
率のいずれも統計学的有意かつ
臨床的に意義のある改善を示し
ました。安全性に関しては、こ
れまでに報告された安全性プロ
ファイルと一貫していました。

 腎細胞ガンの薬物療法の歴史

について解説している動画です。

 
 


 
 
 
 臨床的に、意義のある改善に
異議を唱えた。      笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 アフリカの一部で治療薬が効かない耐性マラリアが蔓延

 
 
 
 
 
 
 
 順天堂大や大阪大、長崎大と
ウガンダ共和国のグル大の国際
共同研究グループは9月23日、
アフリカの一部で治療薬が効か
ない「耐性マラリア」が蔓延(
まんえん)していることを確か
めたと発表しました。耐性マラ
リアを見分ける遺伝子の変異も
特定しました。グループは耐性
マラリアの広がりをさらに調べ
る必要があると指摘しています。
論文は米医学誌ニューイングラ
ンド・ジャーナル・オブ・メデ
ィシンに掲載されました。マラ
リアは蚊が媒介する感染症で、
寄生虫のマラリア原虫が原因と
なります。毎年2億人以上が感
染し、40万人が死亡しています。

 治療には、「アルテミシニン」
というマラリア原虫を殺す薬が
使われます。アルテミシニンに
耐性をもつマラリア原虫は東南
アジアの一部ではすでに広がっ
ています。アフリカでは2018年
に発見され、研究グループが3
年間で地域での広がりなどを調
べました。

 17~19年にウガンダ北部のマ
ラリア患者さん240 人を調べた
ところ14人から耐性マラリアを
確認しました。マラリア原虫の
ゲノムを解析した結果、「ケル
ッチ13」という遺伝子に「A675
V」と「C469Y」という2種類の
変異のどちらかがあると、耐性
と強く関連すると分かりました。
とくにA675V 変異は、耐性マラ
リアの79%で見られ、耐性の有
無を見分ける指標になることが
確認されました。

 この二つの変異の割合は急速
に増えており、2019年にグルー
プが調べたマラリアの16%を占
めました。このことからグルー
プは、ウガンダ北部が耐性マラ
リアの蔓延地域だと指摘しまし
た。ゲノム解析の結果、耐性マ
ラリアは東南アジアから持ち込
まれたものではなく、アフリカ
で出現したものでした。

 マラリア治療薬をめぐっては、
1970年代に当時の治療薬だった
クロロキンの耐性マラリアがア
フリカに出現し、アルテミシニ
ンが登場するまでの25年間、死
亡者数が増え続けました。

 順天堂大医学部熱帯医学寄生
虫病学講座の美田(みた)敏宏
教授によると、アルテミシニン
は別の抗マラリア薬との併用が
標準的な治療となっているため、
耐性マラリアに感染しても治療
できるということです。 ただ、
近い将来、併用薬に耐性を持つ
マラリアが出てくると考えられ、
併用薬を別の薬に切り替えるな
ど、いまから新たな治療法を準
備しておく必要があるというこ
とです。また、発見した指標で
簡単に耐性の有無を診断できる
ため「大規模サーベイランスに
よってどこまで広がっているの
か突きとめることが大切だ」と
美田教授は、話しました。

 マラリアについて解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 視標を指標として、確認する。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 小野薬品工業と武田薬品工業
が8月25日、「ニボルマブ+カ
ボザンチニブ」併用療法ですが、
根治切除不能または転移性の腎
細胞ガンを対象とした併用療法
に係る国内製造販売承認事項一
部変更が承認されたことを発表
したのは、喜ばしいことです。
今回の承認は、CheckMate-9ER
試験の結果に基づくもので、最
終解析の結果、「ニボルマブ+
カボザンチニブ」併用療法はス
ニチニブと比較して、無増悪生
存期間、全生存期間、奏効率の
いずれも統計学的有意かつ臨床
的に意義のある改善を示したと
いうことです。ただ、安全性に
関しては、これまでに報告され
た安全性プロファイルと一貫し
ているということですので、引
き続き、副作用には注意が必要
です。
 順天堂大や大阪大、長崎大と
ウガンダ共和国のグル大の国際
共同研究グループが9月23日、
アフリカの一部で治療薬が効か
ない「耐性マラリア」が蔓延(
まんえん)していることを確か
めたと発表したのは、由々しき
ことです。マラリアは蚊が媒介
する感染症で、寄生虫のマラリ
ア原虫が原因となります。毎年
2億人以上が感染し、40万人が
死亡している恐ろしい、寄生虫
感染症です。アルテミシニンは
別の抗マラリア薬との併用が、
標準的な治療となっているため、
耐性マラリアに感染しても治療
できるという点では、現在の所
は、困らないと言えます。しか
し、近い将来、併用薬に耐性を
持つマラリアが出てくると考え
られ、併用薬を別の薬に切り替
えるなど、いまから新たな治療
法を準備しておく必要があるの
は、本当に厄介なことです。

 大勢が、耐性マラリアとなる。


 
 
 
 
 
 
 
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職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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