最近の号外Vol.2237メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.2237メルマガ

2022-08-06 22:17:20

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 
診療マル秘裏話  号外Vol.2237 令和3年10月4日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)ガン治療拠点病院等の半数で,病室WiFi使用不可
2)新規マクロファージ調節薬が、糖尿病性足潰瘍に有効

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ガン治療拠点病院等の半数で,病室WiFi使用不可

 
 
 
 
 
 
 悪性リンパ腫で闘病したフリ
ーアナウンサーの笠井信輔さん
(58)らが9月6日、厚生労働省
で記者会見し、全国500 以上の
ガン治療の拠点病院などへの調
査で,病室でWiFi(無線LAN)が
使えない医療機関が半数を占め
ると発表しました。自己負担で
ネット環境を整えることもでき
ますが、入院患者の利便性を考
慮してWiFiの設置を求めました。

 調査は笠井さんら、ガンの闘
病経験者らでつくる団体が実施
しました。今年6~8月、電話や
訪問などで全国のガン治療の拠
点となる「ガン診療連携拠点病
院」や「小児ガン拠点病院」な
ど計563 施設を対象に行いまし
た。全病室で無料のWiFiが使え
るのは113施設(20・07%)、個
室や外来などの一部の場所で使
えるのは153施設(27・18%)。
まったく使えないのは266 施設
(47・25%)でした。

 笠井さんは、コロナ禍の面会
制限が患者さんの孤独を深める
と問題視しています。自身がイ
ンターネットを使って友人と話
せたことが「これほど心の救い
になることはなかった」と語り
ました。

 WiFiが無料で使える医療機関
のリストなどは、団体のホーム
ページで見ることができます。
(https://wifi4all.jpn.org/h
ospital/index.php 別ウインド
ウで開きます)

 病室にWifiをという動画です。

 
 


 
 
 
 生薬乾姜の出来は、環境で決
まる。          笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 新規マクロファージ調節薬が、糖尿病性足潰瘍に有効

 
 
 
 
 
 
 
 台湾・Chang Gung Memorial
Hospital のYu-Yao Huang 氏ら
は、糖尿病性足潰瘍(DFU) 患
者さん236例を対象に,新規マク
ロファージ調節薬ON101 と吸収
性ドレッシング材の治療成績を
比較する第3相ランダム化比較
試験(RCT) を実施しました。
その結果、吸収性ドレッシング
材群に対するON101群のDFU完全
治癒発生のオッズ比(OR)は2.
84と、優れた治癒効果を示した
ことをJAMA Netw Open(2021;
4: e2122607)に発表しました。

 DFU の治癒遅延の原因として、
炎症に関与するM1マクロファー
ジと組織修復に関与するM2マク
ロファージの調節不全が知られ
ており、両マクロファージのバ
ランスを回復させることが治癒
の促進に重要となります。

 新規のマクロファージ調節薬
であるON101 は、インターロイ
キン(IL)-1βやIL-6などの炎
症性サイトカインの産生を抑制
してM1マクロファージを減衰さ
せるPA-F4と,コラーゲン合成の
増加や線維芽細胞の増殖および
ケラチノサイトへの移行を刺激
することによりM2マクロファー
ジを活性化するCentella asiat
ica (ツボクサ)抽出物を含有
します。糖尿病、肥満、脂質異
常症のモデルマウス(db/dbマ
ウス)においても、創傷治癒を
促進する効果が示されています。

 今回Huang氏らは、DFUの治療
におけるON101 クリームの局所
適用と吸収性ドレッシング材の
成績を比較することを目的とし、
2012年11月〜20年5月に米国、
中国、台湾の21施設において第
3相多施設共同評価者盲検RCT
を実施しました。

 対象は、1~25cm2のDFUが4週
間以上持続し、Wagnerグレード
1/2のDFU患者さん236例(男性
175例、平均年齢57.0歳、平均H
bA1c値8.1%)。ON101を1日2回
塗布する群(ON101群、122例)
と吸収性ドレッシング材を1日1
回または週2~3回交換する群(
ドレッシング群、114例)に1:
1 でランダムに割り付け、16週
間治療を実施し、治療終了から
12週間後に追跡調査を行いまし
た。

 主要評価項目はDFU の完全治
癒率とし、完全治癒は治療期間
中の連続2回の来院時における
完全な再上皮化と定義して、FA
S 解析で評価しました。安全性
については、有害事象の発生率、
臨床検査値、バイタルサインを
評価しました。

 16週間の治療期間中の完全治
癒率は、FAS 解析ではドレッシ
ング材群の35.1%(40例)に対
してON101群では60.7%(74例)
であった(OR 2.84、95%CI 1.6
6〜4.84、P<0.001)。modifie
d intention-to-treat(mITT)
解析でも同様の結果で、ドレッ
シング材群の33.9%(112例中3
8例)に対してON101群では61.9
%(118例中73例)で潰瘍の完全
治癒が見られました(同3.15、
1.82〜5.43、P<0.001)。

 DFU の予後不良に関連するベ
ースライン時の潰瘍期間、潰瘍
の大きさ、HbA1c 値のサブグル
ープ解析では、ドレッシング材
群と比較してON101 群でそれぞ
れ完全治癒率の有意なORの上昇
が認められました(HbA1c値9.0
%以上でOR 3.14、95%CI 1.04〜
9.50、P=0.04、潰瘍期間6カ月
以上で同 3.99、1.09〜14.63、
P=0.04、潰瘍面積5cm2超で同4
.09、1.42〜11.80、P=0.009)。

 治療関連有害事象(TEAE)は
ON101群で7例(5.7%)、ドレッ
シング材群では5例(4.4%)で
した。重篤なTEAEはON101 群で
は発生しませんでしたが、ドレ
ッシング材群では骨髄炎が1件
(0.9%)発生しました。

 以上から、ON101はDFUの治療
において吸収性ドレッシング材
単独よりも優れた有効性を示し、
DFU の予後不良因子(HbA1c値9
.0%以上、潰瘍期間6カ月以上、
潰瘍面積5cm2超)を有する患者
さんを含めても、その効果は一
貫していました。

 Huang 氏らは「本研究の結果
は、保湿剤とは異なるマクロフ
ァージ調節薬であるON101 が、
慢性DFU 患者の在宅ケアやプラ
イマリケアにおけるフットケア
の選択肢となることを示唆する
ものである」と結論しています。

 糖尿病性足病変の治療戦略に

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
 
 自称の有害事象も統計に入れ
る。           笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 悪性リンパ腫で闘病したフリ
ーアナウンサーの笠井信輔さん
(58)らが9月6日、厚生労働省
で記者会見し、全国500 以上の
ガン治療の拠点病院などへの調
査で,病室でWiFi(無線LAN)が
使えない医療機関が半数を占め
ると発表したのは、素晴らしい
ことです。患者さんの立場に立
つと病室でインターネットでき
ないのは、非常に不自由である
ことが分かります。お仕事で、
毎日ブログやメルマガの更新を
している人は、病気になって入
院しても、更新したいと考える
はずですから、そうしたことへ
の配慮が足りないのは事実だと
思います。
 台湾・Chang Gung Memorial
Hospital のYu-Yao Huang 氏ら
は、糖尿病性足潰瘍(DFU) 患
者さん236例を対象に,新規マク
ロファージ調節薬ON101 と吸収
性ドレッシング材の治療成績を
比較する第3相ランダム化比較
試験(RCT) を実施したのは、
素晴らしい業績です。外用処方
同士較べているのも、好感が持
てます。ツボクサがこのような
作用を持つというのは、知りま
せんでした。尿管結石の治療に
も使われるツボクサですが、そ
れは、主に利尿作用によるもの
だと思います。糖尿病性足潰瘍
の患者さんには、一筋の光が差
したと言えるでしょう。

 ブログを更新することでデモ
行進に近い効果を得る。  笑

 
 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人社団 永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。