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2022-06-30 16:53:19

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診療マル秘裏話  号外Vol.2205 令和3年8月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)統合失調症患者大腸ガン検診受診率向上の手法
2)FDAが、バリシチニブの緊急使用許可(EUA)を緩和

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 統合失調症患者大腸ガン検診受診率向上の手法

 
 
 
 
 
 
 岡山大学は8月3日、かかりつ
け精神科医療機関の外来で行う
個別のガン検診勧奨法が、市町
村によるガン検診の案内のみと
比べて、統合失調症患者さんの
大腸ガン検診受診率を向上させ
ることを確認したと発表しまし
た。この研究は、岡山大学病院
精神科神経科の藤原雅樹助教と
山田了士教授ら、国立ガン研究
センター島津太一室長ら、島根
大学の稲垣正俊教授らの共同研
究グループによるものです。研
究成果は、「Acta Psychiatric
a Scandinavica」のオンライン
版に掲載されています。

 精神障害を有する患者さんは
一般住民と比べてガン検診受診
率が低く、その格差の解消は世
界的な課題となっています。日
本において精神障害を有する患
者さんは419.3 万人を数えます
が、現在行われている一般的な
ガン検診の勧奨方法では、ガン
検診受診率に格差が生じたまま
であることが分かっています。
また、この格差は統合失調症患
者さんで特に大きいことが知ら
れています。しかしながら、統
合失調症患者さんのガン検診受
診率を向上させるための勧奨法
として有効性が確認された方法
はこれまでにありませんでした。

 今回の研究では、精神科外来
へ通院中の統合失調症の患者さ
んを、通院先の外来スタッフが
大腸ガン検診の説明や個別に応
じた受診手続きの説明・支援を
実施した群(82人)と、市町村
からのガン検診の案内のみを受
けた群(82人)に分け、勧奨法
の効果を検証する臨床試験を実
施しました。

 実施した年度における大腸ガ
ン検診の受診率を比較した所、
市町村からの案内のみを受けた
群は11.8%に留まったのに対し
て、個別の勧奨を実施した群で
は47.1%となり、有意に大腸ガ
ン検診を受診する人が多くなる
ことが示されました。

 日本では地域住民全体のガン
検診受診率も未だに低いことが
問題になっています。地域住民
のガン検診受診率を高めるため
には、とりわけガン検診受診率
の低い人々に個別に対応してい
く必要があります。その中でも
特に、精神障害を有する患者さ
んはガン検診受診率が低く、そ
の恩恵を受けることができずに、
格差が解消されないままの状態
が続いています。この格差の解
消は日本に限らず、世界的な課
題です。同勧奨法の普及を進め
ることで、精神障害を有する患
者さんのガン検診受診率向上(
格差解消)、ガンの早期発見が
期待されます。

 藤原助教は、「日本の精神障
害を有する患者のガン検診受診
率を調べるところから研究をは
じめて、今回、個別のガン検診
勧奨法の効果を確認する研究ま
で進んだ。実際に患者の健康増
進につながるよう、勧奨法を普
及する取り組みを引き続き進め
たいと思う」と、述べています。

 大腸ガン検診について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 ガン検診勧奨法について干渉
する。          笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 FDAが、バリシチニブの緊急使用許可(EUA)を緩和

 
 
 
 
 
 
 
 イーライリリー・アンド・カ
ンパニーは8月5日までに、米食
品医薬品局(FDA)が,バリシチ
ニブの緊急使用許可(EUA) に
ついて、レムデシビル併用の有
無にかかわらず投与できるよう
拡大したと発表しました。

 これまでのEUA では、バリシ
チニブはレムデシビルとの併用
のみに限定されていました。こ
のたびのEUA により、米国では
酸素吸入、非侵襲的または侵襲
的人工呼吸管理、もしくは体外
式膜型人工肺(ECMO)を要する
入院中の成人患者さんおよび2
歳以上の小児患者に対する新型
コロナウイルス感染症(武漢熱)
の治療薬として、バリシチニブ
を使用することができるように
なります。

 厚生労働省は2021年4月23日、
経口ヤヌスキナーゼ(JAK) 阻
害薬バリシチニブ(商品名オル
ミエント)について、新型コロ
ナ(武漢熱)ウイルスによる肺
炎に対する治療薬としての適応
追加を承認しました。

 低分子の分子標的薬であるJA
K 阻害薬は、炎症や免疫機能に
関わるサイトカインの免疫活性
化シグナル伝達において、重要
な役割を果たすJAK を阻害しま
す。JAKには4つのサブタイプ(
JAK1、JAK2、JAK3、TYK2)があ
り、バリシチニブはJAK1および
JAK2活性を阻害します。これに
より、シグナル伝達兼転写活性
化因子(STAT)のリン酸化およ
び活性化を抑制してシグナル伝
達を阻害し、免疫反応の過剰な
活性化を抑制します。

 バリシチニブは2017年に、既
存治療で効果不十分な関節リウ
マチ(関節の構造的損傷の防止
を含む)を適応として承認され
ました。2020年12月には、既存
治療で効果不十分なアトピー性
皮膚炎の適応が追加されました。

 バリシチニブの厚生労働省の

承認のニュース動画です。

 
 


 
 
 過剰な活性化を箇条書きにす
る。           笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 岡山大学が8月3日、かかりつ
け精神科医療機関の外来で行う
個別のガン検診勧奨法が、市町
村によるガン検診の案内のみと
比べて、統合失調症患者さんの
大腸ガン検診受診率を向上させ
ることを確認したと発表したの
は、素晴らしい業績です。精神
疾患の患者さんは、統合失調症
に限らず、その疾患に深い理解
がなければ、対応できないと思
われます。通常の検診の医師が
対応できないのは、無理からぬ
ことだと思います。深い理解が
ある精神疾患専門医だからこそ
患者さんも検診を受けて見よう
という気になるのではないでし
ょうか?
 イーライリリー・アンド・カ
ンパニーが8月5日までに、米食
品医薬品局(FDA)が,バリシチ
ニブの緊急使用許可(EUA) に
ついて、レムデシビル併用の有
無にかかわらず投与できるよう
拡大したと発表したのは、喜ば
しいことです。JAK 阻害剤につ
いては、ヘルペスなどの感染症
の誘発が知られているので、そ
の点は、注意する必要がありま
すが、サイトカインストームに
陥ったあるいは、陥りつつある
中等症から重症の武漢熱の患者
さんには、有用な薬剤ではない
かと私は、考えています。

 緊急使用許可の仕様を確認す
る。           笑

 
 
 
 
 
 
 
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