最近の号外Vol.2204メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.2204メルマガ

2022-06-28 21:10:32

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 
診療マル秘裏話  号外Vol.2204 令和3年8月27日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)乳ガンに打ち勝てると期待される新治療法発見
2)スポーツ関連内科疾患を,専門的診療する外来開設

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 乳ガンに打ち勝てると期待される新治療法発見

 
 
 
 
 
 
 近年、世界的に増えている乳
ガンの罹患率は、問題です。日
本は欧米に比べて少ないとされ
てきましたが、年々増加傾向に
あり、今では女性がかかる割合
が最も多いガンになっています。
そんな乳ガンに打ち勝てると期
待される治療法を7月21日、米
国イリノイ大学アーバナ・シャ
ンペーン校の研究チームが学術
誌『Science Translational Me
dicine』にて発表しました。

 研究チームがマウスに新たな
化合物「ErSO」を投与した所、
乳ガン細胞および脳、肺、肝臓、
骨などへの転移したガン細胞を
含めて95~100%死滅しました。
さらに、大きな腫瘍も検出でき
ないサイズにまで急速に縮小さ
せることに成功しました。

 乳ガン細胞の多くは女性ホル
モンのエストロゲンの影響を受
けて成長するため、現在の治療
法のひとつであるホルモン療法
では、患者さんの体内のエスト
ロゲンの産出を抑制したり、エ
ストロゲンとエストロゲン受容
体の結合を邪魔したりすること
で、乳ガン細胞の増殖を抑える
手法を取っています。しかし、
エストロゲンがなくなっても乳
ガン細胞はさまざまな変異を起
こすため、治療が非常に難しく
なるということです。

 今回の研究で使用した化合物
「ErSO」は、エストロゲン受容
体と結合することでガン細胞を
急速に成長させようとし、同時
にストレスからガン細胞を保護
するa-UPR 経路にも作用しまし
た。このa-UPR 経路を過剰に活
性化させることで、ガン細胞を
効率よく死滅させるという新し
いアプローチを取りました。副
作用も最小限に抑えることが可
能です。

 また「ErSO」の投与後、少量
のガン細胞が生き残り、数カ月
掛けて腫瘍が再生したとしても、
「ErSO」の再投与で効果を上げ
ることができるとしています。

 研究チームは、「ErSO」が攻
撃的な乳ガンの進行を食い止め、
さらに乳ガン細胞を破壊する新
たな研究の糸口となり、転移に
も対抗できる新しい抗ガン剤を
開発できる可能性があると期待
しています。『Interesting En
gineering』によると,今後エス
トロゲン受容体のガンに対する
人での臨床試験を、ドイツの製
薬大手のバイエル社と進めてい
るということです。

 この新薬によって乳ガン治療
が大きく前進し、将来的に多く
の患者さんが救われることは間
違いないでしょう。こうした医
療の日進月歩の進歩で、一日も
早く「ガンは100%治る病」にな
ってほしいと切に願う次第です。

 乳ガンの最新治療と検査につ

いて解説している動画です。

 
 


 
 
 休息時間が急速に増えた。笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 スポーツ関連内科疾患を,専門的診療する外来開設

 
 
 
 
 
 
 
 若いスポーツ競技者の心と体
の悩みに対応しようと、信州大
医学部付属病院(長野県松本市)
が、スポーツ関連による内科疾
患を専門的に診療する外来を8
月から始めました。同病院は、
大学病院での開設は全国初とし
ています。

 同病院が、女性スポーツ医学
に取り組む産婦人科医師から講
義を受けたり、選手経験のある
女性指導者から現場の悩みを聞
いたりして、昨年から準備しま
した。小児科が中心となり、産
婦人科や子どものこころ診療部、
臨床栄養部の担当者らと連携し
て対応します。対象は小学校か
ら大学でスポーツ活動する男女
です。競技の種類やレベルは問
いません。

 女性の無月経や骨粗鬆症(こ
つそしょうしょう)、低栄養、
スポーツ貧血、オーバートレー
ニング症候群など幅広く対象と
します。診療を担当する師田悠
(はるか)医師は、中学・高校
時代に体操や陸上競技をしてい
た頃、栄養や月経のことで悩み、
相談先も分からなかった経験が
あるということです。「成長期
の疾患を防ぎ、どのレベルでも
スポーツを楽しんでほしいため、
体や栄養のことを知ってほしい」
と話しています。

 小児科長の中沢洋三教授は「
本来、産婦人科や精神科がやる
べきことだが、中高校生には行
きにくい。入り口として大学に
設置することに意味がある」と
説明しました。診療は、毎月第
1、3月曜日の午後を予定し、完
全予約制です。問い合わせは、
同大病院予約センター(0263・
37・3500)へお願い致します。

 スポーツ内科について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 大将が対象の福引き。  笑

 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 乳ガンに打ち勝てると期待さ
れる治療法を7月21日、米国イ
リノイ大学アーバナ・シャンペ
ーン校の研究チームが学術誌『
Science Translational Medici
ne』にて発表したのは、素晴ら
しい業績です。研究チームがマ
ウスに新たな化合物「ErSO」を
投与した所、乳ガン細胞および
脳、肺、肝臓、骨などへの転移
したガン細胞を含めて95~100%
死滅したということだけでも、
凄いのに、さらに、大きな腫瘍
も検出できないサイズにまで急
速に縮小させることに成功した
というのは、興味深い結果です。
ただ、トリプルネガティブのよ
うな女性ホルモンに依存しない
乳ガンへの効果がどうかという
ことを検証して頂きたいと思い
ます。
 若いスポーツ競技者の心と体
の悩みに対応しようと、信州大
医学部付属病院(長野県松本市)
が、スポーツ関連による内科疾
患を専門的に診療する外来を8
月から始めたのは、喜ばしいこ
とです。全国に先駆けて、大学
病院でこうした外来が開設され
たのは、若いアスリートにとっ
ては、渡りに船ということでし
ょう。大半が、女性アスリート
の患者さんになると思われます
が、男性アスリートの患者さん
も、オーバートレーニング症候
群などについては、ケアーが絶
対に必要になると思われるので、
若いアスリート全体のパフォー
マンスの向上に貢献する外来と
なるのではないかと推測してい
ます。

 開設された新外来について、
解説する。        笑

 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人社団 永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。