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2022-06-25 17:58:25

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診療マル秘裏話  号外Vol.2201 令和3年8月23日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)抗悪性腫瘍薬の出荷調整および供給停止の報告
2)ギランバレー症候群新薬で,完全回復とQOL改善可能

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 抗悪性腫瘍薬の出荷調整および供給停止の報告

 
 
 
 
 
 
 日本肺癌学会は7月29日、協
和キリンが製造販売する抗悪性
腫瘍薬ビノレルビン(商品名ナ
ベルビン)について、同社より
出荷調整および供給停止の報告
があったと発表しました。

 同薬の製造委託先に対するサ
イバー攻撃によるシステムトラ
ブルと製造所での製造設備の故
障が連続して発生し、製造の遅
延により安定供給が困難になっ
たということです。出荷調整は
8月2日より行われ、12月から供
給停止となります。現時点では
出荷再開は来年(2022年)2月
以降となる見込みだということ
です。なお、代替薬としては同
一有効成分の後発品(商品名ロ
ゼウス)があります。

 ビノレルビンの作用機序は、
有糸分裂微小管の構成蛋白質チ
ュブリンに選択的に作用し、そ
の重合を阻害することにより抗
腫瘍効果を示すというものです。
細胞分裂が盛んな細胞に作用す
るので、クロノテラピーを行う
ことが望ましいと考えます。

 サイバー攻撃について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 
 大体は、代替薬で大腿の治療
ができた。        笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 ギランバレー症候群新薬で,完全回復とQOL改善可能

 
 
 
 
 
 
 風邪や下痢などの後に、手足
のしびれや筋力低下が表れるギ
ラン・バレー症候群という病気
があります。標準的治療は確立
していますが、全ての患者さん
が完全に治るわけではないため、
新たな治療法が求められていま
す。新薬の開発に携わる千葉大
学医学部付属病院(千葉市)脳
神経内科の三澤園子准教授は「
新たな治療法が開発されれば、
患者さんのより完全な回復と生
活の質(QOL)改善を目指せ
ます」と話しています。

 ギラン・バレー症候群は、ウ
イルスや細菌の侵入で発症する
末梢(まっしょう)神経の病気
です。病原体の種類により、末
梢神経の髄鞘(ずいしょう)と
呼ばれる組織が剥がれるパター
ンと、軸索(じくさく)と呼ば
れる組織が傷つくパターンに分
かれます。

 国内では年間で約1400人が発
症しているとされ、カンピロバ
クターの感染による軸索型が多
いとされています。進行は早く、
感染から4週間以内に手足のし
びれなどが表れます。重症化す
ると歩けなくなる他、呼吸する
筋肉の力が低下し人工呼吸器が
必要となる場合もあります。

 治療では、遠心分離機で血液
中の有害物質を除去する血漿(
けっしょう)浄化療法か、血液
中の成分から精製した免疫グロ
ブリン製剤の静脈注射が行われ
ています。しかし、患者さんの
約5%が死亡し、約20%が発
症から1年たっても歩行ができ
ないなど、課題が多いとされて
います。

 三澤准教授らの研究グループ
はエクリズマブという薬に着目
しました。C5と呼ばれる免疫
に関わる蛋白質をブロックする
ことで、軸索障害へ有効な可能
性があるということです。三澤
准教授らの臨床試験では、エク
リズマブを投与された患者さん
の74%が24週間で走れるまでに
回復しました。

 昨年6月には、厚生労働省が
エクリズマブを薬事承認の「先
駆け審査」の対象に指定しまし
た。画期的な新薬と位置付け、
臨床使用に向けた審査を優先的
に進める方針を打ち出していま
す。

 今年2月には、より多くの患
者さんでエクリズマブの臨床試
験が始まりました。三澤准教授
は「新型コロナの影響で試験に
参加する患者さんの登録は難航
が予想されますが、ギラン・バ
レー症候群に対する有効性を検
証しているのは日本だけです。
試験を成功させ、日本発の新規
治療を患者さんに届けたい」と
話しています。

 ギランバレー症候群について

解説している動画です。

 
 


 
 
 傘下の企業で、参加者を募る。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 日本肺癌学会が7月29日、協
和キリンが製造販売する抗悪性
腫瘍薬ビノレルビン(商品名ナ
ベルビン)について、同社より
出荷調整および供給停止の報告
があったと発表したのは残念な
ことです。同薬の製造委託先に
対するサイバー攻撃によるシス
テムトラブルと製造所での製造
設備の故障が連続して発生し、
製造の遅延により安定供給が困
難になったということなので、
今までの他の薬剤の出荷調整と
は、全く事情が違うと感じまし
た。再発防止に力を入れて頂く
ことが絶対に必要だと思います。
ただ、サイバー攻撃の震源につ
いても調査の必要があると思い
ます。本当に、インターネット
社会では、この様なことが起こ
るのだと恐怖に感じました。
 ギラン・バレー症候群は、私
が医学生の頃から、一部の患者
さんが難治性であることは有名
でした。当時は、何が原因かも
分からず、本当に怖い病気だと
いう印象が強くありました。こ
のメルマガでも過去に、キャン
ピロバクターという細菌が原因
の一つであるということや、武
漢熱のジョンソン&ジョンソン
製のワクチン接種の副反応で起
こることがあるということを取
り上げて来ました。三澤准教授
らの臨床試験では、エクリズマ
ブを投与された患者さんの74%
が24週間で走れるまでに回復し
たということですから、本当に
希望の持てる新薬だと感じまし
た。臨床試験が早く終わって、
一般の患者さんに投与できる日
が来るのを楽しみにしたいと思
います。

 開腹手術から回復した。 笑

 
 
 
 
 
 
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