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2022-06-21 16:49:37

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診療マル秘裏話  号外Vol.2198 令和3年8月20日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)違う遺伝子変異の良性腫瘍が相互作用しガン化
2)アンジェスは武漢熱ワクチン追加の臨床試験実施と発表

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 違う遺伝子変異の良性腫瘍が相互作用しガン化

 
 
 
 
 
 
 それぞれ異なる遺伝子変異を
持つ良性腫瘍同士が相互作用し
てガン化していく仕組みを解明
したと、京都大のグループが発
表しました。良性腫瘍が悪性化
してガンになる新たなメカニズ
ムを解明したことで、治療法開
発にも期待できます。米科学誌
ディベロップメンタル・セルに
7月29日掲載されます。

 遺伝子変異によって発生する
ガンは、複数の変異パターンの
腫瘍細胞が集まってできること
が知られています。しかし複数
の種類の腫瘍細胞が集まること
とガン化の関係は、よく分かっ
ていませんでした。

 京大生命科学研究科の井垣達
吏教授と榎本将人助教らは、シ
ョウジョウバエを使った実験で、
RasとSrcという二つのガ
ン遺伝子に注目しました。

 両遺伝子は単独では良性腫瘍
を作りますが、各遺伝子が別々
に入った腫瘍細胞を隣り合わせ
るとガン化が進行しました。さ
らに解析すると、Rasのある
細胞の表面にできた蛋白質が、
Srcを持つ細胞に生じた別の
蛋白質に作用して、ガン化を促
進する因子群を活性化させてい
ました。また反対にSrcを持
つ細胞がRasのある細胞のガ
ン化を促す機構も見いだしまし
た。

 井垣教授は「ガンができる仕
組みを解明する重要な知見。細
胞同士の相互作用に着目したガ
ン治療もあり得る」と話してい
ます。

 良性腫瘍と悪性腫瘍の違いに

ついて解説している動画です。

 
 


 
 
 機構の言い分も聞こう。 笑

 
 
 
 
 
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2】 アンジェスは武漢熱ワクチン追加の臨床試験実施と発表

 
 
 
 
 
 
 アンジェスは7月26日、開発
中の新型コロナウイルスワクチ
ンについて追加の臨床試験を実
施すると発表しました。当初計
画していた投与量では十分な有
効性が期待できない可能性があ
るため、用量を増やした試験を
行うということです。ダイセル
が開発した「注射針フリー」の
皮内投与デバイスによる有効性
なども評価します。追加試験に
よりワクチン開発がさらに遅れ
る見通しとなりました。

 先行する米ファイザー/独ビ
オンテック、米モデルナのワク
チンは高い予防効果が報告され
ています。「これにできるだけ
照準を合わせた予防効果が高い
ワクチンを開発する必要がある」
(アンジェスの山田英社長)と
して、ワクチンの有効成分とな
る用量を増やした臨床試験を追
加実施します。

 昨年12月から第2/3相臨床
試験(P2/3)を実施しまし
たが、高用量製剤のP2/3を
新たに行います。最初のP2/
3より接種1回の投与量や接種
回数を増やします。接種方法は、
先行ワクチンと同じ筋肉注射と
注射針を使わない皮内接種です。
皮内投与のデバイスはダイセル
が開発しました。国内6カ所で
約400人を登録し、プラセボ
群は設定しません。

 追加のP2/3で接種用量や
方法を決め、P3へ進む予定で
す。P3は数千人規模を想定し、
他社ワクチンと比較した発症予
防効果などを検証するとみられ
ています。

 このニュースのニュース動画

です。

 
 


 
 
 本の装丁は、想定内だった。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 それぞれ異なる遺伝子変異を
持つ良性腫瘍同士が相互作用し
てガン化していく仕組みを解明
したと、京都大のグループが発
表したのは、素晴らしい業績で
す。遺伝子変異が異なればガン
化が進むというのは、驚天動地
のニュースだと思います。まあ
iPS 細胞もガン遺伝子の組合せ
を導入することで作られたので、
ガン遺伝子というのは、本当に
不思議な存在と言えるでしょう。
井垣教授が言っている通り、ガ
ンができる仕組みを解明する重
要な知見であり、細胞同士の相
互作用に着目したガン治療も、
追究して頂きたいものです。
 アンジェスが7月26日、開発
中の新型コロナウイルスワクチ
ンについて追加の臨床試験を実
施すると発表したのは、残念な
ことです。使用する用量が足り
ないということを補うべく、目
先を変えた新しい臨床試験で、
結果がでることを期待したいと
思います。ワクチンの開発が遅
れたとしても、しっかりとした
効果があるワクチンを提供して
頂ければ、それで良いと思いま
す。ただ現況、外国製のワクチ
ンに頼っていて、首相が、交渉
しても、ワクチンを回せてもら
えない状況を打破するには国産
ワクチンの早期開発が必要であ
ることを明記しておきます。

 要領よく用量を確保する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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