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2022-06-19 20:26:30

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診療マル秘裏話  号外Vol.2196 令和3年8月17日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)皮膚生検DLI と生存、再発、進行の関連を検討
2)皮膚ターンオーバー(新陳代謝)に蛋白質JSG1が関与

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 皮膚生検DLI と生存、再発、進行の関連を検討

 
 
 
 
 
 
 炎症性乳ガン(IBC) 女性患
者さん340 例を対象に、皮膚生
検時に検出された皮膚リンパ管
侵襲(DLI) と生存、再発、進
行の関連を検討しました。DLI
検出率は63.2%でした。

 その結果、DLI がある患者さ
んの方がDLI がない患者さんに
比べde novo転移(37.7% vs.
26.4%)、乳房の皮膚潰瘍(6.
1% vs. 2.4%),乳房実質内の
リンパ管侵襲(52.9% vs. 25.
5%)がある割合が高く,触知可
能な乳房腫瘤(48.2% vs. 70.
6%) がある割合が低いという
結果がでました。追跡期間中央
値2.0年で147例が死亡しました。
多変量モデルで、DLI に生存や
再発との関連は見られなかった
(いずれもP≧0.10)。例えば、
DLIがある3期の患者さんのハザ
ード比は、全生存1.29(95%CI
0.77-2.15)、局所領域再発1.
29(0.56-3.00)、遠隔転移1.7
1(0.97-3.02)でした。

 乳ガンの手術について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 基幹の医療機関で追跡期間を
決定する。        笑

 
 
 
 
 
 
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2】 皮膚ターンオーバー(新陳代謝)に蛋白質JSG1が関与

 
 
 
 
 
 
 日本メナード化粧品は、7月
20日、皮膚のターンオーバー(
新陳代謝)に蛋白質「JAG1」
が関与していることを発見した
と発表しました。加齢や紫外線
でJAG1の発現が弱まると表
皮に老化細胞が蓄積して老化を
加速するため、JAG1の発現
を維持・向上すれば、皮膚の再
生能力を高められるとしていま
す。

 同社は表皮のターンオーバー
が遅延し、老化細胞が蓄積して
いる皮膚を解析しました。その
結果、表皮の基底層に存在する
角化細胞表面にあるJAG1の
発現が低下していることを突き
止めました。また、老化細胞は
「NOTCH1」と呼ばれる特
異的な蛋白質も発現していまし
た。

 3次元培養表皮でも解析し、
正常な表皮モデルでは老化細胞
は上層に排出されターンオーバ
ーが正常だった一方、JAG1
の発現を低下させたモデルでは
老化細胞が基底層にとどまって
いました。老化細胞は炎症性サ
イトカインなど皮膚組織にダメ
ージを与えるSASP因子が分
泌するため、JAG1の発現低
下はターンオーバーを停滞させ、
皮膚老化を加速すると考えられ
るとしています。

 皮膚のターンオーバーを早め

る方法について解説している動

画です。

 
 


 
 
 手痛い売り上げの停滞を経験
する。          笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 炎症性乳ガン(IBC) 女性患
者さん340 例を対象に、皮膚生
検時に検出された皮膚リンパ管
侵襲(DLI) と生存、再発、進
行の関連を検討したのは、素晴
らしい業績です。その結果、DL
I がある患者さんの方がDLI が
ない患者さんに比べde novo 転
移(37.7% vs. 26.4%),乳房
の皮膚潰瘍(6.1% vs. 2.4%),
乳房実質内のリンパ管侵襲(52
.9% vs. 25.5%) がある割合
が高く,触知可能な乳房腫瘤(4
8.2% vs. 70.6%)がある割合
が低いという結果がでたという
ことです。DLI は、忍者のよう
に潜んでいる悪い腫瘍であると
感じました。
 日本メナード化粧品が、7月
20日、皮膚のターンオーバー(
新陳代謝)に蛋白質「JAG1」
が関与していることを発見した
と発表したのは、素晴らしい業
績です。老化細胞は「NOTC
H1」と呼ばれる特異的な蛋白
質も発現していることも分かっ
たのは、追加の素晴らしい発見
と言えましょう。3次元培養表
皮でも解析し、正常な表皮モデ
ルでは老化細胞は上層に排出さ
れターンオーバーが正常だった
一方、JAG1の発現を低下さ
せたモデルでは老化細胞が基底
層にとどまっていることが分か
り、再確認されたのは凄いと思
いました。

 上層の階の高貴な方に上奏し
た。           笑

 
 
 
 
 
 
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