最近の号外Vol.2190メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.2190メルマガ

2022-06-12 18:08:24

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。


病院・診療所ランキング

 
診療マル秘裏話  号外Vol.2190 令和3年8月10日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)岡山大が滑膜肉腫の血液中ガンマーカーを発見
2)ES細胞から正常機能する卵巣組織の製造に成功

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 岡山大が滑膜肉腫の血液中ガンマーカーを発見

 
 
 
 
 
 
 岡山大学の藤原智洋助教らの
研究グループは、岡山医療セン
ターと共同で、軟部組織ガンの
一つ、滑膜肉腫の血液中ガンマ
ーカーを発見しました。滑膜肉
腫から分泌されるエクソソーム
を分析することで腫瘍量が測定
できます。これまで滑膜肉腫に
は有用な血液腫瘍マーカーがほ
とんど存在しませんでした。新
たなモニタリング手法や治療標
的として応用が期待されます。

 滑膜肉腫は再発や転移のリス
クが高い組織型の軟部肉腫です。
研究グループは、滑膜肉腫患者
さんの血液検体や細胞株から放
出されるエクソソームを採取し、
蛋白質を解析しました。結果、
エクソソーム表面に発現するモ
ノカルボン酸トランスポーター
(MCT1)を特定し、この発
現量によって、滑膜肉腫の量が
測定できることを明らかにしま
した。

 滑膜肉腫にもMCT1は同様
に発現しており、表面に発現し
ている患者さんは肺転移を起こ
す可能性が高く、予後が悪いな
ど、滑膜肉腫自体の活動にも影
響していることが示唆されまし
た。一方、発現抑制による増殖
能力の低下なども見られたこと
から、治療の標的分子となり得
ます。滑膜肉腫における分子腫
瘍マーカー開発の第1歩となり
ました。

 腫瘍細胞について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 発現抑制について解説する。


 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 ES細胞から正常機能する卵巣組織の製造に成功

 
 
 
 
 
 
 
 さまざまな細胞に変化させる
ことができるマウスの「ES細胞」
から正常に機能する卵巣の組織
を作り出すことに世界で初めて
成功したと、九州大学などのグ
ループが発表しました。今後、
不妊の原因の解明などに役立つ
と期待されています。これは、
九州大学大学院医学研究院の林
克彦教授や吉野剛史助教らのグ
ループが発表しました。

 「ES細胞」から卵子を作製す
る研究では胎児から取り出した
卵巣の細胞と組み合わせて培養
する必要があり、マウス以外の
動物で研究を進める上での課題
となっていました。グループで
はマウスのES細胞に特殊な蛋白
質などを加えることで「胎児の
卵巣によく似た細胞」を作り出
すことに成功し、別のマウスの
ES細胞から作製した「卵子の元
になる細胞」と組み合わせて培
養しました。その結果、この細
胞は卵巣の組織に成長し、でき
た卵子を人工授精させると正常
なマウスが生まれたということ
です。

 マウスのES細胞だけで正常に
機能する卵巣の組織を作製する
のは世界で初めてだということ
です。グループでは今後、ほか
の動物でもES細胞だけで卵巣や
卵子が作製できれば、不妊の原
因解明や治療法の開発、絶滅危
惧種を保護する研究などに役立
つとしています。林教授は「原
因の分かっていない卵巣に関す
る病気もあるが、ES細胞などで
卵巣の発生を再現できれば、原
因の解明につながるはずだ」と
話していました。

 生殖細胞の発生に詳しい京都
大学の斎藤通紀教授は、今回の
研究について「極めて重要な成
果で、卵子と合わせて卵巣自体
を作製したことになる。今後、
ヒトやほかの動物でも卵巣の細
胞を誘導したり、基本的に同じ
原理である精巣の細胞を誘導し
たりするなど多くの研究が進む
ことが期待される」とコメント
しました。

 ES細胞とiPS細胞について解

説している動画です。

 
 


 
 卵巣自体を作る事態に発展す
る。           笑

 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 岡山大学の藤原智洋助教らの
研究グループは、岡山医療セン
ターと共同で、軟部組織ガンの
一つ、滑膜肉腫の血液中ガンマ
ーカーを発見したのは、素晴ら
しい業績です。滑膜肉腫から分
泌されるエクソソームを分析す
ることで腫瘍量が測定できると
いうのは、本当に凄いことです。
これまで滑膜肉腫には有用な血
液腫瘍マーカーがほとんど存在
しなかった所に、腫瘍量まで図
れるなんて、正に正月と盆が一
遍に着た状態と言えるでしょう。
腫瘍量が測定できれば、治療の
効果が判定でき、治療の有用性
が評価されるもととなります。
 さまざまな細胞に変化させる
ことができるマウスの「ES細胞」
から正常に機能する卵巣の組織
を作り出すことに世界で初めて
成功したと、九州大学などのグ
ループが発表したのは、素晴ら
しい業績です。今後、不妊の原
因の解明などに役立つと期待さ
れているということですが、ES
細胞は、倫理的な問題で臨床に
使うことができません。それが
研究のネックになるかも知れま
せん。かと言って、iPS 細胞を
使おうとするとすると今度は、
ガン化の問題が立ち塞がります。
幹細胞を使う実験というのは、
本当に難しいものだと思い知り
ました。

 改名の謎を解明する。  笑

 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人社団 永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。