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2022-06-04 19:35:41

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診療マル秘裏話  号外Vol.2183 令和3年8月2日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)マイクロRNAを用いたガン治療薬候補の医師主導治験
2)武漢熱変異株デルタ株に特化したワクチンの開発開始

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 マイクロRNAを用いたガン治療薬候補の医師主導治験

 
 
 
 
 
 
 広島大学は遺伝子の発現調節
などの役割を担う「マイクロR
NA(リボ核酸)」を用いたガ
ン治療薬候補の医師主導治験を
9月に開始します。核酸医薬の
一種であるマイクロRNA医薬
は治験の事例がまだ少なく、世
界で先頭を走る取り組みです。
現状、治療薬が限られている「
悪性胸膜中皮腫」に対する効果
や安全性を検証します。実用化
できれば脳腫瘍など他のガン治
療にも応用できる可能性があり
ます。

 治験が始まるガン治療薬候補
は「MIRX002」と呼び、
広大の田原栄俊教授らの研究グ
ループが主導します。投与する
のは細胞老化にかかわるマイク
ロRNAの「miR-3140
-3p」です。田原教授による
と、このマイクロRNAは複数
のガン標的に働きかけており、
なかでも「SLC7A11遺伝
子」を阻害することで抗腫瘍効
果を期待できるということです。

 核酸は生体内の酵素で分解さ
れやすいことが医薬品化の課題
でしたが、ベンチャーのスリー・
ディー・マトリックスが臨床応
用しているペプチドを用いたナ
ノチューブで安定化させて投与
します。治験前の動物に対する
試験では、ガンが消失する効果
や安全性を確認できました。今
年3月までに治験実施を医薬品
医療機器総合機構(PMDA)
に届け出ました。

 アスベストの吸引が主な発症
原因の悪性胸膜中皮腫は、肺の
胸膜に腫瘍ができる難治性ガン
の一つ。世界の患者数は3万人
超(2018年)です。潜伏期
間が長いため、35年をピーク
に2~3倍に増えるとされてい
ます。早期に発見できても化学
療法剤の効果は限定的で、診断
から数年で死亡する割合が極め
て高いとされています。

 8月までに医薬品の品質管理
基準GMPの下で治験薬の製造
が整い、9月に治験を始める計
画です。2024年まで行う予定で
す。悪性胸膜中皮腫の治療では
腹腔鏡を用いて貯留している胸
水を取り除く手術を実施します。
この際にマイクロRNAを局所
に1回投与するほか、複数回の
投与も検討しています。

 マイクロRNAは二十数塩基
の核酸で、2500種ほどが登
録されています。一つのマイク
ロRNAが幅広い遺伝子の調節
にかかわっているとされていま
す。その分、狙った治療効果だ
けを得るハードルは高く、世界
でも実用化例はまだ少ないとさ
れています。治験が成功すれば、
脳腫瘍や頭頸部ガンなど他のガ
ンにも治療を広げられる可能性
があります。

 ガンの増殖を抑えるマイクロ

RNAについて解説している講演

動画です。

 
 


 
 
 
 核酸医薬の情報を拡散する。


 
 
 
 
 
 
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2】 武漢熱変異株デルタ株に特化したワクチンの開発開始

 
 
 
 
 
 
 米製薬大手ファイザーは7月8
日、世界的に感染が広がる新型
コロナ(武漢熱)ウイルスの変
異株「デルタ株」に特化したワ
クチンの開発を進めていると明
らかにしました。8月に臨床試
験(治験)の開始を予定してい
ます。

 一方でファイザーはデルタ株
に関し、2回の接種を必要とす
る同社の従来型ワクチンでも強
力な抗体ができるほか、3回目
接種によってさらに抗体の水準
を高めることが可能との見方も
示しました。

 ファイザーによると、3回目
接種に関する治験で好結果が出
ており、8月にも米食品医薬品
局(FDA)に緊急使用許可を
申請する見通しです。

 治験の初期データでは、ワク
チン接種を完了した人に半年後
に3回目を投与したところ、感
染を防ぐ「中和抗体」が高水準
でできることが示されました。
コロナの従来株と「ベータ株」
(南アフリカ型)に対する抗体
の水準は、2回目接種後に比べ
5~10倍になったということ
です。

 デルタ株の脅威とワクチン接

種について解説している動画で

す。

 
 


 
 
 官僚が仕事を完了した。 笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 広島大学が遺伝子の発現調節
などの役割を担う「マイクロR
NA(リボ核酸)」を用いたガ
ン治療薬候補の医師主導治験を
9月に開始すると言うのは、素
晴らしい業績です。核酸医薬の
一種であるマイクロRNA医薬
は治験の事例がまだ少なく、世
界で先頭を走る取り組みという
ことですが、日本国内では、少
ないながら、治験は行われてい
るようです。現状、治療薬が限
られている「悪性胸膜中皮腫」
に対する効果や安全性を検証す
るのは、ウイルス療法と同じ道
をたどるものと思われます。実
用化できれば脳腫瘍など他のガ
ン治療にも応用できる可能性が
あるということに期待したいと
思います。
 米製薬大手ファイザーが7月8
日、世界的に感染が広がる新型
コロナ(武漢熱)ウイルスの変
異株「デルタ株」に特化したワ
クチンの開発を進めていると明
らかにしたのは、素晴らしい取
り組みだと思います。デルタ株
は、別名、インド変異株と呼ば
れていて、感染力が非常に強い
ことが知られています。従来型
のファイザー社製のワクチンで
も、十分に強力であることが、
分かっていますが、このデルタ
株という本丸を落とさない限り
パンデミックの終息はないと考
えたのでしょう。従来型のワク
チンを変異株対策として3回目
接種を考えているのも好ましい
ことだと思います。

 協力体制が強力であることを
誇示する。        笑

 
 
 
 
 
 
 
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