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2022-05-30 18:53:46

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診療マル秘裏話  号外Vol.2179 令和3年7月29日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)肺葉切除術後内臓肥満と転帰の関連を調査する
2)リンパ節の胚中心の応答が高いレベルで維持される

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 肺葉切除術後内臓肥満と転帰の関連を調査する

 
 
 
 
 
 
 肺ガンの「肥満パラドックス」
を検証すべく、1/2期の非小
細胞性肺ガン(NSCLC) 患者さ
ん513 例を対象に、肺葉切除術
後の内臓肥満と転帰の関連を調
査しました。 肥満の評価にBMI
を用いることが「肥満パラドッ
クス」の原因の一つだと仮説を
立て、CT画像で内臓肥満を評価
しました。

 その結果、内臓脂肪指数(VF
I) が高いと無再発生存期間お
よび全生存期間が短いと言う結
果が出ました。VFI は腫瘍の炎
症性のトランスクリプトミクス・
シグネチャーと逆相関を示し、
これは食事性肥満がガンの進行
を促進し、腫瘍の微小環境(ニ
ッチ)の免疫抑制の増悪要素が
見られる免疫応答性マウスでの
観察結果と一致しました。

 肺ガンの手術について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 基幹の機関で生存期間を調査
する。          笑

 
 
 
 
 
 
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2】 リンパ節の胚中心の応答が高いレベルで維持される

 
 
 
 
 
 
 米・Washington University
School of MedicineのJackson
S. Turner 氏らは、新型コロナ
(武漢熱)ウイルスに対するフ
ァイザー製のメッセンジャーRN
A(mRNA) ワクチン・トジナメ
ランを2回接種した健康な成人4
1例の観察研究を実施しました。
その結果、ワクチン接種後に親
和性の高い抗体応答を長期維持
する上で重要な役割を果たすリ
ンパ節の胚中心(germinal cen
ter;GC)の応答が,1回目接種か
ら15週(2回目接種から12週)
経過後も低下することなく、高
いレベルで維持されていた、と
Nature (2021年6月28日オンラ
イン版)に発表しました。中で
も、武漢熱の感染歴がある人で
はより強い免疫力を獲得する可
能性が示されました。

 武漢熱クチン接種により、抗
体産生・分泌を担う免疫細胞の
形質芽細胞(PB)およびGCB 細
胞が誘導されますが、詳細な動
態は不明です。そこで、研究グ
ループはトジナメランを2回接
種した成人の末梢血を用いて検
討しました。

 研究対象は、トジナメランを
3週間隔で2回接種した健康な成
人41例(年齢中央値37歳、男性
56.1%)で、このうち8例が武
漢熱感染歴を有していた。

 41例の末梢血検体による評価
では、武漢熱ウイルススパイク
(S) 蛋白質に結合する抗体を
分泌するPB数が1回目接種から4
週間後(2回目接種から1週間後)
の時点で最大となりました。そ
の後は減少に転じ、3週間後に
は検出不能になりました。

 このPBは、武漢熱感染歴のな
い14例の腋窩リンパ節検体でも
全例で検出されました。これら
14例のリンパ節中のPBについて
調べたところ、1回目接種から5、
7,15週のいずれの時点でも全例
で検出されました。

 また、腋窩リンパ節検体によ
る検討では、1回目接種後に全
例で武漢熱ウイルスのS 蛋白質
に結合するGCB 細胞が検出され
ました。GCB細胞数は、1回目接
種から15週後(2回目接種から1
2週後)の時点で検体採取した1
0例中8例においても、最大値ま
たはほぼ最大値を維持していま
した。

 さらに、遺伝子組み換えモノ
クローナル抗体(mAb) を作製
して胚中心応答が標的とするド
メインを評価した結果、mAb 37
個中17個がS 蛋白質の受容体結
合(RBD)ドメイン、6個がN末
端ドメインを標的とし、3個が
季節性ベータコロナウイルスの
S 蛋白質と交叉反応性を示しま
した。 交叉反応性を示したmAb
は、武漢熱のS 蛋白質のみを認
識したmAb と比べて体細胞超変
異の発生頻度が高く、武漢熱へ
の抗体を産生するメモリーB 細
胞由来であることが示唆されま
した。

 また、武漢熱ウイルス感染歴
がない例に比べてある例では、
ワクチン接種後の血清中の中和
抗体価が急速かつ著明に上昇し
ており、より多くの抗体がつく
られていました。一方、英国型
変異(アルファ)株および南ア
フリカ型変異(ベータ)株に対
する中和抗体価は、米国におけ
る初期の流行株と比べて低いと
言う結果がでました。

 以上を踏まえ、Turner氏らは
「武漢熱に対するmRNAワクチン
接種は、持続的なGCB 細胞応答
を誘導し、強力な液性免疫の獲
得を可能にすることが示された」
と結論しています。

 熱が出た人の方が、免疫反応

が強かった(抗体量が多かっ

た)という動画です。

 
 


 
 
 強力な武力で協力を要請する。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 肺ガンの「肥満パラドックス」
を検証すべく、1/2期の非小
細胞性肺ガン(NSCLC) 患者さ
ん513 例を対象に、肺葉切除術
後の内臓肥満と転帰の関連を調
査したのは素晴らしい業績です。
その結果、内臓脂肪指数(VFI)
が高いと無再発生存期間および
全生存期間が短いと言う結果が
出たのは、至極、妥当な結果だ
と思います。内臓脂肪からくる
慢性炎症が、循環器疾患を始め
とするあらゆる病気に悪影響を
及ぼすとされているからです。
 米・Washington University
School of MedicineのJackson
S. Turner 氏らが、新型コロナ
(武漢熱)ウイルスに対するフ
ァイザー製のメッセンジャーRN
A(mRNA) ワクチン・トジナメ
ランを2回接種した健康な成人4
1例の観察研究を実施し、 その
結果、ワクチン接種後に親和性
の高い抗体応答を長期維持する
上で重要な役割を果たすリンパ
節の胚中心(germinal center;
GC)の応答が,1回目接種から15
週(2回目接種から12週)経過
後も低下することなく、高いレ
ベルで維持されていたというの
は、驚異的な結果だと思います。
やはり、ワクチンは、リスクが
あっても実施するべきだと思い
ました。

 桜桃の土産に応答する。 笑

 
 
 
 
 
 
 
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