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2022-05-26 18:52:39

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診療マル秘裏話  号外Vol.2175 令和3年7月24日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)新規ミトコンドリア標的薬剤PTCLで製造販売承認申請
2)ALS 治療薬である経口フィルム製剤を米国にて販売

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 新規ミトコンドリア標的薬剤PTCLで製造販売承認申請

 
 
 
 
 
 
 ソレイジア・ファーマは6月
30日、新規のミトコンドリア標
的薬剤であるdarinaparsin(開
発コード:SP-02)について,再
発または難治性の末梢性T細胞
リンパ腫(PTCL)を適応として、
厚生労働省に対して製造販売承
認申請を行ったと発表しました。

 同承認申請は、昨年(2020年)
6月に公表されたアジア国際共
同第2相臨床試験の結果等に基
づき、世界に先駆け日本におい
て行われました。

 同薬の作用機序は、ミトコン
ドリア機能の障害、活性酸素種
の産生増加、および細胞内シグ
ナル伝達系への作用と推定され
ており、細胞周期の停止および
アポトーシスを誘導することで
抗腫瘍効果を示すと考えられて
います。

 ミトコンドリアのエネルギー

回路について解説している動画

です。

 
 


 
 
 身を挺して、機械を停止した。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 ALS 治療薬である経口フィルム製剤を米国にて販売

 
 
 
 
 
 
 田辺三菱製薬は7月1日、米国
における販売子会社Mitsubishi
Tanabe Pharma Americaが、筋
萎縮性側索硬化症(ALS) 治療
薬である経口フィルム製剤リル
ゾール(商品名エクサヴァン)
を同国にて発売したと発表しま
した。1日2回服用します。同薬
は2019年11月、米食品医薬品局
(FDA) の承認を受けていまし
た。

 経口フィルム製剤は舌にのせ
て服用し、飲食物がなくても素
早く溶解するため、嚥下障害を
併発しているALS 患者さんに対
しても用いやすいとされていま
す。

 この薬の経口製剤リルゾール
錠は、あすか製薬から2013年に
発売されています。筋萎縮性側
索硬化症では、重症になると嚥
下障害を伴うことが多く、錠剤
だと内服困難となることがしば
しばあります。そのような場合
でも経口フィルム製剤なら服用
可能ということでFDA が認可し
発売したということです。経口
フィルム化は、アクエスティブ
セラピューティクス社がPharmF
ilm®という革新的なドラッグデ
リバリー技術を活用して開発し
たのことで、経口フィルム製剤
を患者さんの舌の上に置くと溶
解されるということです。田辺
三菱製薬は、ALS 治療薬として
「ラジカヴァ」(エダラボン注
射剤)に続き,「MT-1186(治験
コード)」(エダラボン経口懸
濁剤)についても、現在、グロ
ーバル開発を実施していると言
うことです。

 ALS治療薬開発について解説

している動画です。

 
 


 
 
 妖怪が陽の光に溶解した。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 ソレイジア・ファーマが6月
30日、新規のミトコンドリア標
的薬剤であるdarinaparsin(開
発コード:SP-02)について,再
発または難治性の末梢性T細胞
リンパ腫(PTCL)を適応として、
厚生労働省に対して製造販売承
認申請を行ったと発表したのは、
喜ばしいことです。同承認申請
は、昨年(2020年)6月に公表
されたアジア国際共同第2相臨
床試験の結果等に基づき、世界
に先駆け日本において行われた
のも誇らしい限りです。悪性腫
瘍(ガン)細胞では、活性酸素
が毒ですので、その産生を行わ
せないために、ミトコンドリア
機能が低下しています。そこに
活性酸素種の産生増加、および
細胞内シグナル伝達系への作用
が追加されて、ガン細胞がノッ
クアウトされるということでし
ょう。
 田辺三菱製薬が7月1日、米国
における販売子会社Mitsubishi
Tanabe Pharma Americaが、筋
萎縮性側索硬化症(ALS) 治療
薬である経口フィルム製剤リル
ゾール(商品名エクサヴァン)
を同国にて発売したと発表した
のは、画期的なことだと思いま
す。このようにドラッグデリバ
リーシステムを改善することで
より重症なALS の患者さんが救
われるのは、本当に喜ばしいこ
とです。日本でも厚生労働省の
認可が早く下りることで、販売
にこぎつけたい所です。その他
にも、田辺三菱製薬が、ALS 治
療薬として「ラジカヴァ」(エ
ダラボン注射剤)に続き,「MT-
1186(治験コード)」(エダラ
ボン経口懸濁剤)についても、
現在、グローバル開発を実施し
ている姿勢は、評価するべきで
しょう。

 実子にワクチン注射を実施し
た。           笑

 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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