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2022-05-24 20:25:51

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診療マル秘裏話  号外Vol.2174 令和3年7月23日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)ATLL適応症の新薬国内製造販売承認取得と発表
2)先天性巨大色素性母斑臨床研究で皮膚再生確認

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 ATLL適応症の新薬国内製造販売承認取得と発表

 
 
 
 
 
 
 6月24日、Meiji Seikaファル
マ株式会社は、ヒストン脱アセ
チル化酵素(HDAC)阻害薬であ
る「ハイヤスタ錠(開発コード:
HBI-8000、一般名:ツシジノス
タット、以下ハイヤスタ)につ
いて、再発または難治性の成人
T細胞白血病リンパ腫(ATLL)
を適応症として、提携先である
Huya Japan合同会社が6月23日
に国内における製造販売承認を
取得したと発表しました。

 ハイヤスタは、エピジェネテ
ィックな作用を持つイムノモジ
ュレーターであり、HDAC1/2/3/
10の酵素活性を阻害するベンズ
アミド系の経口薬です。HDAC活
性が阻害されることにより、ヒ
ストンなどの脱アセチル化が阻
害され、細胞周期の停止とアポ
トーシスが誘導され、細胞増殖
が抑制されると推測されていま
す。非臨床試験の結果から、腫
瘍細胞の増殖抑制のほか、免疫
調整作用も期待されているとい
うことです。

 今回の製造販売承認は第2b相
臨床試験の結果に基づくもので
す。同試験は、日本における再
発または難治性のATLL患者を対
象に、Huya Japanの親会社でMe
iji Seika ファルマと提携をし
ている米 HUYABIO Internation
al社が実施しました。

 なお、ハイヤスタは再発また
は難治性の末梢性T細胞リンパ
腫(PTCL)を適応症として一部
変更申請中で、単剤治療でのPT
CLならびにATLLの治療に係る希
少疾病用医薬品(オーファンド
ラッグ)の指定を受けています。
また、米国においては、固形ガ
ンを対象に第1/2 相臨床試験が
実施されています。

 成人T細胞性白血病について

解説している動画です。

 
 


 
 
 定型文を提携先に示す。 笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 先天性巨大色素性母斑臨床研究で皮膚再生確認

 
 
 
 
 
 
 京都大などは1日、ほくろが
直径20センチ以上になる「先天
性巨大色素性母斑(ぼはん)」
の臨床研究で、皮膚の再生を確
認し母斑の再発も起きなかった
と発表しました。研究グループ
は7月に医師主導の臨床試験(
治験)を始めます。論文は米国
の国際学術誌に掲載されました。
先天性巨大色素性母斑は、成
人になるとほくろが直径20セン
チ以上になる病気で、2万人に
1人の割合で発症し、皮膚ガン
が数%程度で起きるとされてい
ます。母斑を切除した場合、患
者さんから採取した皮膚を移植
するのが一般的ですが、母斑が
大きいと移植できる皮膚が限ら
れるため、完全に切除できない
場合もあります。
 研究グループは、切除した患
者さんの母斑組織を高圧処理し
て細胞を死滅させた後、母斑組
織があった皮膚を元の部位に移
植する方法を開発しました。20
16年2月~2019年6月に世界初
の臨床研究を行い、10例中9例
で、移植から1年後に母斑細胞
が残っていないことを確認しま
した。

 色素性母斑について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 異色の移植手術を行う。 笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 6月24日、Meiji Seikaファル
マ株式会社が、ヒストン脱アセ
チル化酵素(HDAC)阻害薬であ
る「ハイヤスタ錠(開発コード:
HBI-8000、一般名:ツシジノス
タット、以下ハイヤスタ)につ
いて、再発または難治性の成人
T細胞白血病リンパ腫(ATLL)
を適応症として、提携先である
Huya Japan合同会社が6月23日
に国内における製造販売承認を
取得したと発表したのは、喜ば
しいことです。当クリニックで
は、いつもお話している、メタ
ボジェニック療法が奏功した、
ATLLの症例があります。可溶性
IL-2Rcが、下がり次第、メタボ
ジェニック療法終了とする予定
です。
 京都大などが1日、ほくろが
直径20センチ以上になる「先天
性巨大色素性母斑(ぼはん)」
の臨床研究で、皮膚の再生を確
認し母斑の再発も起きなかった
と発表したのは素晴らしい業績
です。先天性巨大色素性母斑は、
成人になるとほくろが直径20セ
ンチ以上になる病気で、2万人
に1人の割合で発症し、皮膚ガ
ンが数%程度で起きるとされて
いるということで厄介な病気と
言えます。再生医療でこの厄介
な病気を治療することができる
のは、意外でした。10例中9例
で、移植から1年後に母斑細胞
が残っていないことが確認され
たのは、凄いとしか言いようが
ありません。

 再生医療が最盛となる。 笑

 
 
 
 
 
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藤田 亨
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