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2022-05-17 16:10:28

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診療マル秘裏話  号外Vol.2168 令和3年7月16日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)ガンワクチンと,免疫CP阻害薬併用の合理的免疫療法
2)新機序の経口血糖降下剤の製造販売承認を取得

 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 ガンワクチンと,免疫CP阻害薬併用の合理的免疫療法

 
 
 
 
 
 
 京都府立医科大学の伊藤義人
教授、石川剛講師と三重大学の
珠玖洋教授らの研究グループは、
ガンワクチン療法でウイルスR
NAを模倣した分子「Poly
-ICLC」を同時に投与する
ことで、高い抗体価の上昇を確
認したと発表しました。16人の
投与患者さんすべてで安全かつ
強い免疫誘導が起こり、マウス
でも免疫チェックポイント(C
P)阻害薬との併用により、耐
性マウスに対しても高い抗腫瘍
効果を確認しました。ガンワク
チン療法と免疫CP阻害薬を併
用する、効果が高い免疫療法の
開発が期待されます。

 ガンワクチン療法は、ガン抗
原を体内に導入し、自らの免疫
機能でガン細胞に対抗するもの
です。免疫応答を増強するため
の「アジュバント」が必要です
が、適切なものが見つかってま
せんでした。

 研究グループは、標準治療が
効かなくなった16症例を対象に、
2週間隔で、ガンワンクチンと
アジュバントとして免疫賦活剤
であるPoly-ICLCを6
回皮下投与しました。治療を完
遂できた12人では、すべての患
者さんで抗体価が上昇していま
した。また、アジュバントを併
用しない場合と比べても有意に
高いという結果でした。重篤な
副反応もありませんでした。

 マウスによる実験を行った所、
ガンワクチン療法だけでは効果
はありませんでした。一方、複
合ガンワクチンと免疫CP阻害
剤薬を併用すると、免疫CP阻
害薬に耐性をもたせたマウスに
おいても抗腫瘍効果が増強され
ました。抗原特異的免疫反応を
誘発することが示唆されていま
す。

 ガンワクチン療法単独での効
果は限定的です。しかし、適切
なアジュバント選択のうえ、別
の治療法と組み合わせることで
効率的にガン抗原特異的免疫反
応を引き起こすことが期待され
ます。研究グループでは今後、
ガンワクチン療法併用による、
強力で持続性のある免疫CP阻
害薬の奏効率向上を目指します。

 ガンワクチン療法について解

説している動画です。

 
 


 
 
 
 工場における生産性向上を図
る。           笑

 
 
 
 
 
 
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2】 新機序の経口血糖降下剤の製造販売承認を取得

 
 
 
 
 
 
 大日本住友製薬は6月23日、
新機序の経口血糖降下剤イメグ
リミン(商品名ツイミーグ)に
ついて、2型糖尿病を適応症と
して、国内における製造販売承
認を取得したと発表しました。
同薬の承認は日本が世界で初め
てとなるということです。

 同薬は、既存の経口血糖降下
剤とは異なる構造と、2つの血
糖降下作用をもつ、新しいクラ
スの経口血糖降下剤とされてい
ます。ミトコンドリアへの作用
を介して、グルコース濃度依存
的なインスリン分泌を促す膵作
用と、肝臓・骨格筋での糖代謝
を改善する膵外作用(糖新生抑
制・糖取込み能改善)により血
糖降下作用を示すと考えられて
います。

 同薬の国内での製造販売承認
申請は、2型糖尿病の日本人患
者さん1,100 例超を対象とした
3件の第3相試験(TIMES1、TI
MES2、TIMES3)の結果等を基に
2020年7月30日に行われていま
した。

 ツイミーグについて解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 濃度依存性の分泌の説に異存
はない。         笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 京都府立医科大学の伊藤義人
教授、石川剛講師と三重大学の
珠玖洋教授らの研究グループが、
ガンワクチン療法でウイルスR
NAを模倣した分子「Poly
-ICLC」を同時に投与する
ことで、高い抗体価の上昇を確
認したと発表したのは、素晴ら
しい業績です。また、ガンワク
チンとアジュバントと免疫チェ
ックポイント阻害剤の組合せの
療法を考えたのは、本当に合理
的と言わざるを得ません。免疫
チェックポイント阻害剤は、免
疫のブレーキを外す治療法です。
ブレーキを外した上で、ガンの
ワクチンのガンを攻撃する効果
が加われば、鬼に金棒という所
でしょう。
 大日本住友製薬が6月23日、
新機序の経口血糖降下剤イメグ
リミン(商品名ツイミーグ)に
ついて、2型糖尿病を適応症と
して、国内における製造販売承
認を取得したと発表したのは、
喜ばしいことです。ミトコンド
リアへの作用を介して、グルコ
ース濃度依存的なインスリン分
泌を促す膵作用と、肝臓・骨格
筋での糖代謝を改善する膵外作
用(糖新生抑制・糖取込み能改
善)により血糖降下作用を示す
と考えられているので、全くの
新しい機序の糖尿病治療薬と言
えるでしょう。同薬の承認は日
本が世界で初めてとなるという
ことですから、糖尿病治療の流
レを変える、画期的な新薬とな
りそうです。

 画期的な新薬で、製薬業界に
活気がでる。       笑

 
 
 
 
 
 
 
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